令和6(2024)年能登半島地震及び同年4月17日に愛媛・高知で発生した地震について
 この度、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
また、それぞれの地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、一日も早く平穏な日々に戻る事をご祈念申し上げます。
日本図書館協会及び図書館災害対策委員会も微力ではありますが、支援を模索し、対応してまいります。
被災情報並びにお困り事がありましたら、メールにてご一報いただければ幸いです。
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第8分科会 図書館職員の雇用問題

テーマ「図書館職員の雇用の多様化と資質向上」

日時:平成23年10月14日(金) 10:00 ~ 16:30
会場:府中市 グリーンプラザ 大会議室

 

 図書館職場は雇用形態が多様化しており、「日本の図書館2010」によると、公立図書館の専任職員は全体の33.6%であるのに対して、非正規といわれる非常勤職員、臨時職員、委託・派遣等あわせて66.4%を占めている。いまや、図書館現場は非正規といわれる職員によって担われているといっても過言ではない。公立学校の図書館にも同様の傾向が見られる。非正規といわれる人々は、たとえ図書館員として有能であっても、有期雇用であるため、資料収集や利用に携わった経験が蓄積、継承される保障がなく、職員が代わるとまた新たな経験でのサービスにとどまり、深化が図れない。また、非正規職員は賃金レベルも正規職員と比較すると低く、その他の労働条件も十分とはいえない。そういう中では、たとえ長く働き続けたいと思っても、それを支える労働条件が整っていない。
 このような労働環境の改善策として、公共サービス基本法が制定され、また公契約条例(法)の制定が始まっている。日本図書館協会も昨年「図書館事業の公契約基準・試案」を提起した。これの普及が差し迫った課題である。同時に日本図書館協会は並行して資質向上の取組を続けている。2001年にスタートしたステップアップ研修がそれであり、また昨年度からは、主に非正規職員を対象にした研修もスタートさせた。
 このような待遇改善策と資質向上の取組を報告し、その一層の進展を図るものである。
なお、今回の東日本大震災の影響で、図書館職場においても非正規職員の勤務時間の短縮、解雇など、深刻な事態も生じている。これらについても合わせて報告したい。



日程

時間 内容
 9:30 ~ 10:00 受付
10:00 ~ 10:30 趣旨説明
10:30 ~ 12:00 基調講演  上林陽治 氏(公益財団法人地方自治総合研究所 研究員)
「公共サービス基本法と公契約条例の意義とその展開(仮題)」
12:00 ~ 13:00 昼食
13:00 ~ 14:15 事例報告 I (各25分)
(1)  小形 亮 氏(練馬区立大泉図書館)
「公立図書館における非正規職員の現状」

(2)  鈴木節子 氏(特定非営利活動法人らいぶらいぶ 代表理事)
「委託図書館における労働実態と課題」

(3)  笠川昭治 氏(神奈川県立湘南高等学校 副主幹)
「学校図書館における非正規職員の実態調査報告」
14:15 ~ 15:00 質疑応答
15:00 ~ 15:15 休憩
15:15 ~ 16:05  事例報告 II (各25分)
(1)  西村彩枝子 氏(DAISY Consortium 会長)
「日本図書館協会の研修講座の実践と今後」

(2)  寺田雄一 氏(茨城県立図書館 係長)
「東日本大震災の影響-非正規職員の雇用状況について」
16:05 ~ 16:30 質疑応答
16:30  閉会
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