日本図書館協会 健康情報委員会は、日本の公共図書館における市民への健康情報提供サービスの推進を目的とし、2004年5月に発足しました。
ごあいさつ
日本図書館協会 健康情報委員会は、日本の公共図書館における市民への健康情報提供サービスの推進を目的とし、2004年5月に発足しました。
2023年度の活動
〇健康情報委員会研修会及び埼玉県立久喜図書館見学会のお知らせ
テーマ:「健康コレクションマネジメントと健康情報の評価」
内容:図書館での健康情報提供について、難しいと声の上がることが多い課題の一つが「選書を含む健康コレクションマネジメントと健康情報の評価」です。アメリカで使われている研修を参考に、この課題を考えます。
開催日時:2023年10月23日(月) 研修会13:00~15:00、見学会15:00~15:40
開催形式・定員:会場参加、ウェビナー参加 各100名 (事前申込順)
会 場:埼玉県立久喜図書館(会場参加又は研修会のみウェビナー参加も可能)
参加費:無料
対象者:図書館職員、図書館学を学んでいる方
研修会:13:00~15:00
〇牛澤典子(東邦大学医学メディアセンター大橋病院図書室)
『健康コレクションマネジメントと健康情報の評価一米国Consumer Health Collection Management に学ぶ』
(事前課題あり)
〇久保田崇子(埼玉県立久喜図書館自然科学・技術資料担当)
松田康佑(埼玉県立熊谷図書館資料収集・整理担当)
『埼玉県立図書館の健康・医療情報の収集について』
見学会:15:00~15:40 (会場参加のうち希望者)
参加申込:※定員になり次第締め切りとさせていただきますので、お早めにお申込ください。
【会場参加】埼玉県市町村電子申請・届出サービス (2023年10月22日16時00分まで)
【ウェビナー参加】ZOOM ウェビナー登録
※申込み時点での定員超過等の理由によりご参加いただけない場合のみ、埼玉県立久喜図書館よりご連絡させていただきます。
※申込み後のキャンセルは、県立久喜図書館の電話(0480‐21‐2659)またはメール(lib-shizen@pref.saitama.lg.jp)までご連絡ください。
お問い合わせ:健康情報委員会 kenko@jla.or.jp
2022年度の活動
〇JLA健康情報委員会主催:セミナー
「多様な図書館利用者への健康情報を考える-表現の分かりやすさから見えてくるもの」
開催日時:2023年2月6日(月) 14:00-16:00
開催形式・定員:Zoomによるオンライン開催・定員30名(最少催行人数有)
内容:健康情報委員会では、一般市民への医学・健康情報の提供サービスのありかたについて検討してきました。今後はさらにさまざまな理由で読書が困難な人に対する情報提供への取組みが重要な課題となってきます。本セミナーでは、日本グラフィック・メディスン協会より講師を招き、コミックス/マンガおよびその他のヴィジュアル表現を導入し、日本の医療をわかりやすく一般に開く取り組み事例を伺い、図書館サービスにどう生かしていくかを考える機会とします。
講演『コミックス表現にみる医療情報の提供』
講師:中垣恒太郎(一般社団法人日本グラフィック・メディスン協会代表(https://graphicmedicine.jp/) 専修大学文学部英語英米文学科教授)
対象者:健康医療情報の提供やコミックス/マンガの活用に関心がある図書館員および一般の方
〇第108回全国図書館大会群馬大会
第14分科会 健康情報 「ウィズコロナ時代のこころといのちの支援を考える」
平成28年(2016年)に自殺対策基本法が改正され、全ての都道府県及び市町村が「都道府県自殺対策計画」又は「市町村自殺対策計画」を策定することとされた。同計画は当該自治体が全庁的な取り組みとして行うこととされている。また、昨今、長引くコロナ禍での自殺、虐待、メンタルヘルスの悪化などが社会問題とされている。この状況下において「こころといのちの支援」に関する国や地方行政、医療機関等の取り組みを学ぶとともに、図書館が取り組めることを考える機会とする。また、図書館での取り組み事例について報告する。
10月7日(金) 13:30~16:30
◇基調講演 草野 建祐(群馬県こころの健康センター 部長)
◇事例報告 ・高麗 友理子(白河市立図書館)
・永尾 理恵子(宝塚市立中央図書館 館長)・細川 貂々(漫画家・イラストレーター)
・宮本 悠子(久留米市立中央図書館)
これまでの活動
2021年度
〇第107回全国図書館大会山梨大会
第15分科会 健康情報 テーマ「認知症と図書館のバリアフリー」
団塊の世代が75歳以上となる2025年には認知症の高齢者が700万人になると見込まれている。超高齢社会をむかえ、我が国では2019年に「認知症施策推進大綱」を策定した。本大綱では「共生」と「予防」を施策の柱に据えている。「共生」とは認知症の人が尊厳と希望を持って生きる、また認知症があってもなくても同じ社会でともに生きる、という意味で、「予防」とは「認知症にならない」という意味ではなく、「認知症になるのを遅らせる・進行を緩やかにする」という意味であるとされる。これからは多職種・多機関が連携し、誰もが安心し、認知症当事者本人が望む住みなれた場所で尊厳を認めながら生活できる社会の構築が必要である。この大綱では「認知症に関する情報を発信する場として図書館も積極的に活用する」ということも明言されている。医療や介護従事者は、直接的に当事者やその家族をケアするサービスを行っている。しかし当事者とその家族は自分の住むまちで生活をしており、交通機関や、金融、スーパー、公共機関等を利用している。図書館も日常生活の中で利用されている一つであると言えよう。さらに一昨年、読書バリアフリー法が施行され、誰でもが利用でき、資料や情報にアクセスできるような施策が推進されている。今後は図書館員だけではなく、医療や福祉の専門職とともに図書館の機能を活かしたサービスが展開されることになるであろう。
本分科会では、図書館の有用性や期待する役割について専門職の立場から伺う。さらに、認知症という観点から図書館におけるバリアフリー化について考える機会とする。なお、2019年に設立された「日本認知症官民協議会」に日本図書館協会(認知症バリアフリー図書館特別検討チーム)は参加しているが、各参加団体の中での「日本図書館協会」の役割等についても触れる。
基調講演 竹原 敦 (群馬パース大学)
「図書館は認知症の人にとってバリアとなるか?~作業療法の観点から~」
基調講演 野口 武悟 (専修大学)
「図書館における認知症支援 -バリアフリーの観点から」
基調報告 田村 俊作 (慶應義塾大学)
「日本図書館協会の認知症への取り組み ~日本認知症官民協議会への参加を中心に~」
2020年度
〇第106回全国図書館大会和歌山大会(オンライン大会)
第11分科会 認知症バリアフリー図書館特別対策チーム 誰もが安心して使える図書館に ―認知症と向き合う図書館の実践―
詳細は:認知症バリアフリー図書館特別検討チーム
〇世界アルツハイマーデー、世界アルツハイマー月間の図書館に取組について
9月21日の世界アルツハイマーデー、9月の世界アルツハイマー月間にあたり、9月には、認知症に関するイベントが各地の図書館で実施されていることと思います。 昨年に続き、厚生労働省認知症施策推進室から、日本認知症官民協議会に参加している各団体に対して、この時期に実施された、普及・啓発イベントに関する情報提供が呼びかけられています。昨年、日本図書館協会ではこれに応じて、いくつかの図書館の協力を得て、図書館における認知症の取組みに関する情報提供を行いました。(下記サイトの3.各地のイベント等―関係団体等における活動)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/alzheimerday2019.html
今年も認知症バリアフリー図書館特別検討チーム(健康情報委員会と障害者サービス委員会の下に設置)では、図書館の取組を収集して厚労省や日本図書館協会のサイトでお知らせする予定です。 9月に、認知症に関するイベントを実施する(した)図書館におかれましてはぜひ、その情報をお寄せくださいますようお願いいたします。
■ご協力の方法 事例報告提出シートをダウンロードして、記入例を参考にしてご記入のうえ、下記アドレスまでお送りください。あわせてイベントのチラシなどもお送りいただければ参考にし共有させていただきます。
*事例報告提出シート(Excel) ・ 記入例(pdf)
*チラシなどがあれば、あわせてデータもお送りください。 ※チラシなど:2枚(両面1枚)までといたします。 情報送付先:kenko@jla.or.jp ご協力よろしくお願いいたします。※募集終了
2019年度
〇認知症バリアフリー取組状況に関するアンケート調査について
厚生労働省老健局総務課認知症施策推進室より、認知症バリアフリー取組みに関するアンケート調査へ協力依頼が日本認知症官民協議会の会員団体である日本図書館協会にありました。 企業だけではなく図書館の回答も期待されていますので、回答のご協力をお願いいたします。
■回答方法 *調査票をダウンロードして回答 スキャンデータやFAX等にて以下までご送付ください。 日本図書館協会認知症バリアフリー図書館特別検討チームがとりまとめてアンケート調査事務局に送付いたします。
認知症バリアフリー調査票
Mailの場合:kenko@jla.or.jp FAXの場合:03-3523-0841 締め切り 3月19日 ※募集終了
■アンケート内容についてのご質問 JLAでは対応することができません。 https://rsch.jp/a3609444a5ce8d19/login.phpのページ下部に問い合わせ先がございます。(リンク先終了)
※なお、質問の「Q21・22」は回答不要で結構です。 上記URLからウェブ回答もできますが、全問回答必須のシステムになっています。
★中止★ 〇目黒区立大橋図書館・東邦大学大橋病院図書室/患者図書室見学主催:日本図書館協会健康情報委員会 日時:2020年3月2日(月) 14:00~17:15 会場:目黒区立大橋図書館・東邦大学医療センター大橋病院(東京都目黒区) 集合:目黒区立大橋図書館 内容:3つの図書館見学、大橋病院医療ソーシャルワーカー講演。 終了後に情報交換会あり。 対象:健康情報サービスに関心がある図書館員および一般の方 定員:30名(先着順) 参加費:500円(情報交換会は希望者のみ。3,000円~4,000円程度) 申し込み:お申込みの受付を中止しております
○ミニセミナー 「認知症を知る」ミニセミナー
サービス窓口で認知症の方と上手くコミュニケーションをとるには どうしたらよいのでしょうか。 認知症という状態を学び、窓口でのコミュニケーションについて考える会 を企画しました。
主催:日本図書館協会 企画・担当:健康情報委員会
日時:第1回:2019年8月19日
第2回:同8月26日 いずれも15:00-16:30
会場:日本図書館協会研修室 講師:竹原敦氏(湘南医療大学准教授、一般財団法人東京都作業療法士会 理事)
内容:第1回 サービス窓口に立つ人に向けて:認知症の人の理解
第2回 認知症の理解と窓口での円滑なコミュニケーション
参加費:2回で1,500円(1日のみのご参加は1,000円)当日支払 定員:各回20名
問合せ先:kenko@jla.or.jp 健康情報委員会
2018年度
- 見学会 「大和市文化創造拠点「シリウス」:大和市立図書館見学」 主催:日本図書館協会 企画・担当:健康情報委員会 日時:2018年12月17日(月)13:30~15:00(集合13:20) 会場:大和市立図書館(神奈川県) 対象:健康情報サービスに関心がある図書館員および一般の方
2017年度
- 第103回図書館大会分科会シンポジウムの放映について 2017年10月13日国立オリンピック記念青少年総合センターで行われた、第18分科会 健康情報 テーマ:認知症と図書館を考える第2部シンポジウム テーマ「超高齢化社会をともに生きるための図書館づくり」が以下の日程に放映されることになりました。 日程:2018年1月20日(土) 14時から14時59分 NHK Eテレ「TVシンポジウム」
- 見学会 「逗子市立図書館見学会:図書館おさんぽmapと健康情報」 主催:日本図書館協会 企画・担当:健康情報委員会 日時:2018年2月26日(月)10:30~12:00(集合10:20) 会場:逗子市立図書館(神奈川県) 対象:健康情報サービスに関心がある図書館員および一般の方
- 研修会 第103回 全国図書館大会 東京大会 大会テーマ:まちづくりを図書館から 第18分科会 健康情報 テーマ:認知症と図書館を考える 日本では、2025年に65歳以上の高齢者人口が全人口の約30%になると推測されている。地域の公共図書館では、高齢者の利用は増加傾向にある。このような現状を踏まえ、超高齢社会で図書館が果たすべき役割、認知症の方が住み慣れた地域で生活するために図書館が出来ることについて検討する。第1部では基調講演、事例報告、第2部ではシンポジウムを開催した。 (大学図書館、病院図書館、地域の健康保健に携わる人、企業関係者などが参加)。 主催:日本図書館協会 後援:特定非営利活動法人 日本医療政策機構 日程:2017年10月13日(金) 13:30-16:30 会場:国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟4階セミナーホール 第1部基調講演 「ともにつくる認知症にやさしい図書館とそのガイドライン」 講師:呑海沙織(筑波大学図書館情報メディア系・知的コミュニティ基盤研究センター 教授) 第2部 テーマ「超高齢化社会をともに生きるための図書館づくり」 登壇者: 竹原敦(湘南医療大学保健医療学部准教授) 呑海沙織(筑波大学図書館情報メディア系・知的コミュニティ基盤研究センター 教授) 成合進也(日向市社会福祉協議会) 舟田彰(川崎市立宮前図書館) VTRによる実践例の紹介 ・川崎市立宮前図書館 ・日向市大王谷コミュニティセンター図書室 その他
2016年度
- 研修会 「”認知症の人にやさしい図書館”あなたの図書館でできること!」 「認知症」をテーマに高齢化社会における公共図書館の果たすべき役割を考えた。大学図書館、病院図書館、地域の健康保健に携わる人、企業関係者など、多くの方に参加していただきました。 研修会チラシ(PDFファイル) 主催:日本図書館協会 共催:認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ 後援:特定非営利活動法人 日本医療政策機構 日程:2017年1月16日(月) 13:00-17:30 会場:グローバルビジネスハブ東京(大手町) (東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ3階) 講師:呑海沙織(筑波大学 図書館情報メディア系 教授) 小川敬之(九州保健福祉大学 保健科学部作業療法学科 教授) 田中克明(コクヨS&T株式会社、認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ) 角野孝一(川崎市健康福祉局地域包括ケア推進室) 舟田彰(川崎市立宮前図書館) 内容:高齢化社会を迎えた日本社会で、図書館が果たす役割を考える研修会。講演、参加者によるグループワークを行いました。 定員:60名 参加費用:1,500円
- 全国図書館大会第12分科会 健康情報「ヘルス・リテラシー -本当に役に立つ情報を見極めるテクニック」 開催日:2016年10月16日(日)13:30-17:00 開催地:青山学院大学 概要:現在、医療や健康を取り巻く環境には、あらたな変化が起きています。団塊の世代が75歳以上の後期高齢者に達する2025年問題や国が推進している「在宅医療・在宅介護」などによって、医療や健康に関する情報を必要とする市民の一層の増加が予想されます。「病気や治療についての情報は、もはや「患者・市民が入手可能な情報がない」ことが問題なのではなく、「情報があっても、どこにあるのかがわからない」「自分にぴったりの情報が探せない」、さらには「情報の質を吟味できない」ことこそが問題」(『患者のための医療情報収集ガイド』北澤京子/著、筑摩書房より)と言われています。図書館にとっては、レファレンス・サービスや資料の選択に関わる課題です。 基調講演では、北澤京子氏をお迎えして、講義と参加者による小グループでのワークショップを行います。最初に、ヘルス・リテラシーについて総論的な講義を行います。続いて2種類のワークショップを行います。ワークショップ1は、一般的な「信頼できる情報をどう探すか・読み解くか」をテーマに、参加者の皆さまがふだんされているコツを共有するイメージを考えています。ワークショップ2は、一定のチェックリストに沿って記事を読んでみます。 事例発表では、聖路加国際大学学術情報センター佐藤晋巨氏による、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「地域住民のヘルス・リテラシーに寄与するアクティブ・ラーニング教材の開発」についての事例報告を行いました。 詳しくはこちらの第102回全国図書館大会のホームページをご覧ください。 ◆資料◆ 基調講演:北澤京子(医療ジャーナリスト、京都薬科大学客員教授) 事例報告:佐藤晋巨(聖路加国際大学学術情報センター 図書館・学習コミュニティ支援室) 「図書館でヘルスリテラシー講座」
2015年度
2006年に作成したレファレンスに役立つ健康情報コアリストを見直しました。 レファレンスに役立つ健康情報コアリスト_JLA健康情報委員会2015ver.pdf
2014年度
- 全国図書館大会第21分科会「ちいさな図書館でもできる健康情報サービス」
開催日:2014年11月1日(土) 開催地:明治大学駿河台キャンパス 概要:2013年11月から2014年1月にかけて実施した「公共図書館における健康・医療情報サービス実施状況 の調査」の報告を行う。併せて、健康・保健に関わる部署の行政職員による現在の施策の方針について講 演、実践報告、パネルディスカッションを行います。 基調報告:須賀千絵(慶應義塾大学文学部非常勤講師) 「「公共図書館における健康・医療情報サービスの実施状況の調査」の報告」 報告:河野好美(浦安市役所)「行政課題としての住民の健康」 事例発表:中島ゆかり(多治見市図書館) 大深めぐみ(塩尻市立図書館) 岩井拓史(土佐清水市民図書館)
2013年度
- 「公共図書館における健康情報の実施状況の調査」(2014年1月15日(水)に終了しました。) 本調査は2014年1月15日(水)に終了しました。調査にご協力いただきました皆様ありがとうございました。
- 図書館員向け研修『はじめませんか?あなたの館で医療・健康情報サービス』
2012年度
2011年度
日本医学図書館協会の特定非営利活動法人日本医学図書館協会の健康情報サービス研修ワーキング グループ(WG)へのメンバーの派遣。
出版物
最終更新日:2014年12月17日