令和6(2024)年能登半島地震について

この度、地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
また、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、一日も早く平穏な日々に戻る事をご祈念申し上げます。
日本図書館協会及び図書館災害対策委員会も微力ではありますが、支援を模索し、対応してまいります。
被災情報並びにお困り事がありましたら、メールにてご一報いただければ幸いです。
saigai★jla.or.jp
(★を半角@に換えてください。)








「Help-Toshokan」第3期支援活動

Help-Toshokan」図書館支援隊、第3期支援活動の概要

 日本図書館協会東日本大震災対策委員会が行っている支援活動は、第1期(4月~5月)、第2期(6月~8月)に引き続き、第3期に入った。活動の期間は9月~12月を予定。
 第3期支援活動は、図書館への個別支援を中心にしながら、国・文部科学省への要請・提言を行うための資料作成、要望案の検討(現在、関西WGで検討中)などを行っていく。なお、自動車図書館の仲介や、団体・企業との連携、協力など第1期、第2期支援活動も継続していく。第3期支援活動に合わせ、義援金の募集期間を12月まで延長することとした。
 被災地の図書館(館種は問いません)で、何らかの支援を必要とする図書館は、ぜひ東日本大震災対策委員会にご相談をいただきたい。
 日本図書館協会(震災対策委員会):e-mail:shinsai★jla.or.jp     TEL03(3523)0814

[大活字」図書の寄贈始まる

 本メールマガジン第563号で募集を行った「大活字」図書の寄贈が始まった(日本図書館協会がNPO法人大活字普及協会の協力を得て実施)。FAXによる募集も行われ、40館の募集に対して48館の応募があった。1自治体1館に調整していただくことと、応募館数が予定を超えた場合は辞退をするとの申し出をいただいた図書館などと協議を行い40館を決定した。寄贈をする図書館は、以下の40館。(名称の図書館は省略)
 一関市立室根、奥州市立胆沢、大船渡市立、釜石市立宮、久慈市立、宮古市立、岩泉町立、山田町立(以上岩手県)、石巻市、岩沼市民、気仙沼市、仙台市榴岡、登米市立登米、美里町小牛田(以上宮城県)、福島県立、いわき市立いわき総合、喜多方市立、郡山市富久山、白河市立、須賀川市長沼、相馬市、伊達市立、二本松市立二本松、福島市立、南相馬市立中央、新地町、塙町立、三春町民、矢吹町(以上福島県)茨城県立、潮来市立、鹿嶋市立中央、筑西市立中央、取手市立取手、那珂市立、常陸太田市立、常陸大宮市立図書情報館、龍ヶ崎市立中央、阿見町立、八千代町立(以上茨城県)。


石巻市図書館への送付用図書にコーティング作業(2回目)行う

 9月12日(月)、8月24日(水)の1回目に引き続き、日本図書館協会2F研修室で、石巻市図書館(宮城県)に送付する図書にコーティング作業などを行った。参加したのは、協会「東日本大震災に関する図書館支援窓口」にボランティア登録をしている山本由美子、泉昌江、伊藤明美、松田聖子、高橋京子、鈴木隆、蓑田明子、叶多泰彦、井元有里、谷口清佳、飯島友香里の11名に、震災対策委員会の西村彩枝子の計12名。
 図書は(社)日本書籍出版協会(書協)大震災出版対策本部から寄贈された図書で、段ボール26箱分について作業を行い、石巻市図書館に向け送付した。第1回目分と合わせて計61箱。


光ディスク媒体の復旧支援ボランティア

 被災地では電子資料の復旧も一つの大きな課題になっているが、光ディスクによるアーカイブ等を専門としているNPOから、光ディスクの復旧支援に関する御相談をいただきたいとの申し出が寄せられている。
 光ディスク媒体の場合、形状破損や大きな傷といった物理的損傷の大きなものを除き、適切な洗浄、リカバリー処理をすることで、記録データのリカバリーを行うのが可能な場合があるとのことである。
 この件に関して御関心のある方は、直接、下記の連絡先まで問い合わせのこと。なお、対象は図書館関係に限らず、市町村役場の事務文書、博物館等の資料などについても対応できる。
 連絡先:NPO アーカイヴディスクテストセンター 鈴木敏雄
  TEL:03-6380-8347 FAX:03-3288-5272 Emai: info★n-adtc.org  URL: www.n-adtc.org


読売新聞、「本よみうり堂」本寄贈

 読売新聞は、日曜付け朝刊読書面「本よみうり堂」で、東日本大震災後の今だからこそ読みたい良書、好著を、「3月11日の後で」のコーナーで4月から毎週紹介してきた。同社ではこのほど出版社の協力で、紹介した20冊を1セットとし、計20セットを岩手、宮城、福島3県の学校や図書館などに寄贈する。
 希望する団体は、希望理由、震災時の状況と現状、住所、責任者の氏名、電話番号をA4用紙1枚程度に書いて、104-8243 東京都中央区銀座6-17-1 読売新聞東京本社文化部「よみうり堂本寄贈」係へ。FAX.03-3279-6482、Emai:
  honline★yomiuri.comでも受け付ける。締切:9月30日。寄贈先は、読売新聞読書委員の野家啓一東北大教授と橋本五郎特別編集委員が希望理由などを考慮して選定。

東日本大震災図書館支援情報交換会開催される

 9月26日(月)日本図書館協会の呼びかけで標記の連絡会議が開催された。
 第1部は、日本図書館協会東日本大震災対策委員会と岩手、宮城、福島、茨城の4県立図書館の市町村図書館支援担当者との情報交換会、引き続き第2部では4県立図書館と被災した図書館の支援のために活動している多くの団体のうち日本図書館協会と連携を密に行なっている6つ機関・団体(国立国会図書館、文部科学省、大震災出版対策センター、図書館振興財団、シャンティ国際ボランティア会、saveMLAK)から10名が参加しての連絡会議となった。
 1部、2部とも短い時間ではあったが、非常に内容のある情報交換と率直な意見交換がおこなわれた。
 会議内容のまとめは以下のとおり。
 1)各図書館の被災状況および復興状況については、各県立図書館においてしっかりと把握されている。また、被災した図書館への復興支援についても部分的ではあるが力強い歩みが始まっている。今後は、これらの努力の成果を踏まえた支援活動を効率かつ有効に行う。
 2)政府における図書館を含む社会教育施設の当面の復興支援の概要がまとまりつつあるが、財政的支援の範囲は現況復帰を前提としたものであり、新たな図書館への転換や復興までのつなぎのサポートについては問題点が残ること。これを今後の課題としたい。
 3)サポート側の課題としては、相互の活動を尊重し重複サービスのないよう努力はしているものの、一層の連絡協調と意見交換により、より有効的な支援が必要という点で一致した。
 4)被災地においては多くの地元書店が廃業に追い込まれている現状がある。地域文化の大切な要素としての地元書店の復興を関係者の協力により、実現していく方法を模索する。
 5)今回の震災に関連するあらゆる角度からの事柄を、総括的にアーカイブとして次の世代に残す事業について、阪神淡路大震災での経験を踏まえつつ、相互に連絡協調した体制づくりを急ぐ。

公共図書館に「福島民報」「福島民友」の寄贈をします

日本図書館協会では、福島県県外避難者支援を行う公共図書館に新聞の寄贈を行います。年度途中からの新規タイトル購入が困難な事情を考慮して、11月から3月までの期間、東日本大震災義援金を活用し、「福島民報」「福島民友」のいずれか1紙を各25館計50館に、郵送で寄贈をします。
館名、住所、電話番号、担当者名をメールでお知らせください。締め切りは、10月16日(日)。サービス圏内の避難状況、希望紙名(4月から購読予定がある場合)等、特に事情がある場合は書き添えてください。希望する図書館が多数になった場合、図書館協会震災対策委員会で提供する図書館を決めさせていただきます。
各紙の希望が25館を超えた時は、寄贈紙を調整させていただくことがあります。寄贈終了時に、利用状況に関する簡単なアンケートを行いますのでご協力ください。
 申込先:震災対策委員会 shinsai★jla.or.jp (★は半角アットマーク) 担当:西村・児玉・吉田
  電話:03-3523-0814

名取市(宮城県)に自動車図書館、寄贈される

岩見沢市立図書館(北海道)の自動車図書館「あおぞら号」が東日本大震災の被災地、名取市に寄贈され、図書館として再利用されることになった。あおぞら号は、9月22日(木)に岩見沢市を出発、苫小牧港からフェリーで仙台に向かい、28日(水)には名取市に到着した。約2千冊が積載できるあおぞら号車内の本棚は、寄贈に合わせて、岩見沢市内の塗装業者がボランティアでペンキを塗り直し、車内には、岩見沢市の市民や小学生からのメッセージ と岩見沢市立図書館職員から名取市図書館職員へのメッセージが添えられた。
名取市図書館は、建物の被害が大きく危険なため、内部への立ち入りができない。寄贈された自動車図書館は敷地内に常時駐車し、10月11日から市民への利用を開始する予定。
日本図書館協会が岩見沢市立図書館の求めに応じあおぞら号の寄贈先を募集、名取市に寄贈されることになったもの。

茨城県で「製本講習会」開催

9月28日(水)~30日(金)の3日間、「Help-Toshokan 図書館支援隊」、被災地図書館支援の一環として標記講習会が開かれた。この講習会は、茨城県立図書館・茨城県図書館協会の研修に、日本図書館協会と(株)キハラが協力して開催されたもの。それぞれの会場と受講者数は、28日(水)常陸太田市立図書館19名、29日(木)茨城県立図書館26名、30日(金)潮来市立図書館28名の合計73名。今後は、10月に福島県、11月に宮城県で同様の講習会を行う予定。

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