図書館資料の保存と修理 その基本的な考え方と手法
眞野節雄講義録
JLA Booklet no.13
著者・編者:眞野節雄著
発行:日本図書館協会
発行年:2023.03
判型:A5判
頁数:83p
ISBN:978-4-8204-2218-1 本体価格:1,000円
内容:日本図書館協会資料保存委員会委員長であり,東京都立中央図書館で長年資料保存の仕事に携わってきた著者は,全国各地で資料保存・修理の研修会講師を務めてきました。本書はそうした研修会で語った内容をまとめた「講義録」です。
「第1講 図書館における資料保存とは」では,利用のための資料保存として5つの方策を具体的に説明し,「第2講 図書館資料の修理とは」では,修理の基本的考え方,製本の工夫や紙の性質,修理の道具などを豊富な写真や図版で紹介しています。素材の性質を熟知した「優しい修理」で資料を長く「利用」できるようにして,未来の利用者に届ける…コンパクトな実践の書でありつつ,資料保存の真の意義を確認できる好著です。
<主な目次>
第1講 図書館における資料保存とは
1.利用のための資料保存,5つの方策
2.なぜの残すのか-未来へ資料をつなぐ
第2講 図書館資料の修理とは
1.修理,その基本的な考え方
2.修理のための基本的な知識-健全な修理を実現するために
3.製本や紙の工夫・性質を考えての修理
4.修理の基本的な知識・技術 優しい修理
5.道具とその使い方
参考:保存や修理の方法を,詳細に,具体的に知るために