加藤宗厚先生のお仕事
図書館法成立,『学校図書館の手引』をめぐって
著者・編者:竹内悊著・訳 清田義昭・蓑田明子編
発行:日本図書館協会
発行年:2022.11
判型:A5判
頁数:193p
ISBN:978-4-8204-2212-9 本体価格:1,900円
内容:最後の国立図書館長であった加藤宗厚氏は,終戦後の「図書館法」草案と『学校図書館の手引』作成にも貢献し,「図書館奉仕」の概念を図書館理念の根柢に据えることで,日本の公共図書館サービスの水準を上げることにも尽力しました。竹内悊氏は恩師である加藤氏の業績を今一度たどり,その貢献の大きさと,教育者としての深い洞察力に感銘し,今この時代にその功績を広く知らせたいと,原稿(第1部・第2部)をまとめました。残念ながら竹内氏は志半ばにして鬼籍に入られましたが,かねてより原稿を目にしてきた編者の二人がその遺志を受け継ぎ,本書がまとめられました。
加藤氏の「お仕事」を通じて,戦後日本の図書館界の空気がよみがえるとともに,「図書館とはなにか」をあらためて深く考える大きな助けになる一冊です。
【おもな目次】
第1部 加藤宗厚先生のお仕事
加藤先生の図書館学研鑽/図書館法草案への貢献/『学校図書館の手引』にDDCを―CIE図書館担当官の指令/加藤先生の貢献/先生の生き方
第2部 ALA戦後公共図書館基準 大要
序論/公共図書館の到達目標/図書館サービスの基準/行政機構と管理の基準/図書館の規模と地域の基準/財政基準/建築基準/蔵書基準/人事基準/資料組織基準
第3部 資料編
加藤宗厚先生 略年譜,主要著作リスト/図書館人の自戒十條(加藤宗厚)/図書館法[制定当時]/公共図書館法案(修正仮案)(加藤宗厚,雨宮祐政)/公共図書館設置基準案(加藤宗厚試作)/学校図書館の手引[抄]/出版界と図書館(加藤宗厚)
竹内悊 略年譜 主な著作