東松島市図書館 3.11からの復興
東日本大震災と向き合う
JLA図書館実践シリーズ 29
著者・編者:加藤孔敬著
発行:日本図書館協会
発行年:2016.03
判型:B6判
頁数:270p
ISBN:978-4-8204-1519-0 本体価格:1,800円
内容:2011年3月11日、東日本大震災により、東北の太平洋側の多くの自治体が未曾有の被害を受けました。東松島市でも1,100人以上が亡くなり、津波により住宅地の65%が浸水しました。その中で、図書館員は自身が被災者になりながら、まちのため、住民のために働き続けます。本書には、一人の図書館員が体験した震災の恐怖、避難所での業務と人々の様子、復興に向けた多くの支援と、図書館としての人々の心を癒す取り組み、震災の記録を残す活動が綴られています。さらに、参考資料としてこの間の取り組みにかかわる各種文書類を掲載しました。
2016年3月、震災から5年を迎えました。本書をきっかけに、復興に向けて歩む被災地のことを「自分事」としてとらえ、共感するとともに、今一度、災害への備えについて考えたいと思います。
【目次】
はしめに
1章 東松島市図書館
2章 東日本大震災発生:その日から4日7日まで
3章 図書館活動を支えるボランティアの方々と震災
4章 立ち上がる
5章 仮開館(6月から)
6章 通常開館(7月から)
7章 「小さな図書館」(応急仮設住宅集会室等)
8章 被災地の子ども(司書の見聞)
9章 サマーサンタクロース作戦(学校図書館整備支援)
10章 東日本大震災アーカイブ収集活動
11章 アーカイブを復興促進の一助とする
12章 今後の災害に備えて 図書館の事業継続計画(BCP)を考えてみる
参考資料
さいごに
事項索引