HELP-TOSHOKANの支援活動

被災地・支援隊レポート

「Help-Toshokan」図書館支援隊、第2期活動の概要

東日本大震災対策委員会は、第1期に引き続き、第2期(6月〜7月)活動を行っている。第2期は、被災地図書館への直接支援から被災地図書館が自立して復旧・復興・再開ができるような支援策を講じること、必要な図書館に対して必要な支援を行える仕組みを構築することにある。主な活動は、
(1)被災図書館からの個別要請に応える仕組みとしてボランティア管理システム(仮称)の開設(準備中)
(2)簡易修理ボランティア養成講座の開催
(3)簡易修理ボランティアの派遣
(4)(社)日本新聞協会と協力して、新聞の欠号補充などへの取組み
(5)自動車図書館についての情報提供、斡旋
(6)ブックコーティング講習会講師の派遣
(7)第1期活動の地域拡大、支援内容の拡大
などである。これらの活動は、被災地の県立図書館、関連団体、関連企業などと協力しながら行っていく予定。
第1期支援活動に参加したメンバーのMLを立ち上げ、震災に関する情報交換を行っている。 支援を必要とする図書館の方は、ぜひ東日本大震災対策委員会にご相談をいただきたい。個別図書館からの個別支援に対してもできる限りお応えしていきたいと考えている。
日本図書館協会(震災対策委員会):e-mail:shinsai★jla.or.jp(★印は@(半角)にしてください) TEL03(3523)0814


「Help Toshokan」第1回被災地図書館支援隊、支援活動終了

4月21日から24日まで行われた「Help Toshokan」第1回支援隊は、無事任務を果たし帰京した。 メンバーは7名で、西野一夫、矢崎省三、浜地真知子、椎原綾子、叶多泰彦、沢辺均、金美智子の各氏。
実際の支援活動は22日(金)と23日(土)の2日間行った。気仙沼図書館の指示に基づき、幼稚園、避難所など支援を待っていると思われる施設に入った。(第1回被災地訪問ボランティアレポート
なお、支援隊に同道する形で、日本図書館協会施設委員会の4名(斎藤誠一、梅澤幸平、川島宏、柳瀬寛夫の各氏)が、陸前高田、気仙沼、南三陸町、石巻市、名取市、仙台市の図書館施設の被害状況につき、専門的立場での視察を行った。(宮城県を中心とした被災図書館の状況
第1日目(21日)は、予定通り10時30分図書館協会を出発、夜8時過ぎに気仙沼市本吉町大森地区に到着した。
第2日目(22日)は、午前中は葦の芽幼稚園に入った。120冊ほど配本。午後は、愛耕幼稚園約90名の園児をホールに集めてのおはなし会で、約50冊を配本。午後の後半は九条幼稚園で、保育外時間で親の迎えを待っている20名の園児への配本と読み聞かせだった。
22日の夜、清凉院(第1回支援隊の宿舎)主催でお花見コンサートがあり、被災民や地元に入っているボランティアとともに参加した。
第3日目(23日)は、午前中1回目は若草幼稚園50名ほどの園児への配本(30冊)と読み聞かせ。午前中2回目は、約180名ほどの避難所となっている小原木中学校体育館。(配本はなし)。
  土曜・日曜は、避難所に子供も大人も比較的多くいるものの、子どもが集中できる環境を作ることが難しいことがわかった。紙芝居や、パネルシアター、人形劇などのパフォーマンス型出し物がより有効と思われる。大人に対しては娯楽映画の映写会などが求められていることもわかった。
午後は、中央図書館でのおはなし会。おはなし会終了後、気仙沼図書館長を含めいくつかのことを打ち合わせた。子どもたちの反応はよく、日本図書館協会が地域での配本や読み聞かせ活動を続けることは有効との認識を図書館側は持ってくれていることがわかった。今後もこの活動を予定通り続けることとした。活動場所は、図書館側に指示された学校や避難所とするが、その後の活動は、受け入れ側の担当者と図書館協会が直接連絡をとり合って決めることとなった。
なお、第1回支援対の活動は記録係の沢辺氏により、Twitterでもネット配信されている。 https://www.twitter.com/sawabekin

HELP-TOSHOKAN(被災地図書館支援隊)第1回目、被災地へ向け出発

本日(4月21日)朝10時40分、第1回目の支援隊11名が車3台に分乗して気仙沼に向けて出発した。
車体には<HELP-TOSHOKAN>のステッカー 出発前の打ち合わせ

被災地訪問ボランティア<HELP-TOSHOKAN(被災地読書支援隊)の派遣>の概要

目的:今回の地震・津波・原発事故などで読書環境を奪われた被災地に直接間接の支援を行う。現地の図書館と協議をしながら、支援を行っている団体、個人が共同して支援を行うようにする。

1)具体的な支援行動 第1期(4〜5月)

  • 日程
      第1回4月21日〜24日(応募をありがとうございました。締切りました。)
      第2回5月12日〜15日(応募をありがとうございました。締切りました。)
      第3回5月19日〜22日(応募をありがとうございました。締切りました。)
      第4回5月26日〜29日(応募をありがとうございました。締切りました。)
  • 集合場所:日本図書館協会
  • 集合時間:毎回午前10時30分(予定)
  • 活動拠点:当面1,2回目は宮城県気仙沼を中心に展開の予定(宿泊は今回支援活動で協力関係にあるシャンティ国際ボランティア会現地臨時支部を予定)
  • 支援内容:児童書を中心に域内の分館や施設に避難している子供たちへの配本、読み聞かせ、上映会など。
  • 参加条件:ボランティアが基本。日当などの支給はなし。着替え、食料は各自持参のこと。ただし、集合場所までの交通費は3000円を超えた分の半額を協会で負担。ボランティア保険未加入の方は応募の際、申し出てください。
  • その他:各回4〜5名を募集、運転できる方特に歓迎(車は、協会でレンタカーを手配)
 ・問合せ:日本図書館協会(震災対策委員会)西村、西野
  TEL:03-3523-0814 FAX:03-3523-0844 e-mail:shinsai★jla.or.jp(★印は@(半角)にしてください)
  *できるだけメールでお願いします。


2)具体的な支援行動 第2期(6〜7月)

  • HELP-TOSHOKANの地域拡大
  • 自動車図書館による配本活動の開始
  • 義援金を活用した配本10,000冊の展開
  • 自主ボランティアによる図書館復興支援の組織化
  • 図書館関係団体による図書館復興に向けた共同の政府要請行動
 ★なお、計画は状況により今後変更されることがあります。