====================================================<2011/8/24発信>
JLAメールマガジン 第566号
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編集発行:社団法人 日本図書館協会
Copyright,2011 Japan Library Association 無断転載転送を禁じます
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▼目次▼
■図書館界ニュース
■新聞記事より
■集会等のお知らせ
■求人情報
■JLAからのお知らせ
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◆図書館界ニュース
○図書館法改正案、衆議院通過
図書館協議会委員の構成等を改正する図書館法改正案を含む「地域の自主性
及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する
法律案」が8月11日衆議院で可決され、参議院に送られ8月19日同院総務委員
会に付託された。同法案は、「地域の自主性及び自立性を高めるための改革
を総合的に推進するため、都道府県の権限の市町村への移譲を行うとともに、
地方公共団体に対する義務付けを規定している関係法律を改正する等の所要
の措置を講ずる必要がある。」との理由で提出されたものであり、去る4月
28日に成立した第1次整備法に続く第2次法案である。福祉施設などの運営
基準を自治体に任せるなどナショナルミニマムを示す国の責任があいまいに
なるなどの指摘もされている。
図書館法改正条文案は次のとおり[ ]は削除部分。【 】は追加部分。
第15条 図書館協議会の委員は、[学校教育及び社会教育の関係者、家庭
教育の向上に資する活動を行う者並びに学識経験のある者の中から、]
【当該図書館を設置する地方公共団体の】教育委員会が任命する。
第16条 図書館協議会の設置、その委員の[定数、任期その他]【任命の
基準、定数及び任期その他図書館協議会に関し】必要な事項については、
当該図書館協議会を設置する地方公共団体の条例で定めなければならな
い。【この場合において、委員の任命の基準については、文部科学省令
で定める基準を参酌するものとする。】
なお法の施行日は附則で2012年4月1日となっており、委員任命の基準を示す
省令案については法成立後作成作業に入る予定とのことである。
○栃木県立図書館のあり方、理念や役割について検討
栃木県立図書館あり方検討委員会は、8月8日に行われた第3回会議で、県立
図書館の理念や運営の基本方針、担うべき役割や機能について協議した。そ
のなかで、今後の県立図書館のあり方として、市町立図書館との役割分担と
連携を図りながら、県域の図書館における中核的機能を果たしていくという
意見が提起された。
同委員会は7月8日に県立図書館の必要性を確認し、今回はそれを受けての議
論であるが、中核的機能の具体的内容など、今後示される「県立図書館像」
が注目される。次回会議は9月12日に開催の予定で、これまでの議論を集約し
た報告書素案に基づいて検討を行う予定とされている。
http://www.pref.tochigi.lg.jp/m06/tosyokan-arikata/3-kaigikekka.html
○図書館の非正規雇用問題について、民主党国会議員に説明
日本図書館協会は8月10日、民主党国会議員団「地方自治体臨時・非常勤職員
問題ワーキングチーム」の要請を受け、図書館の非正規雇用問題の現状と課
題について説明した。同チームは、自治体の非正規雇用職員は地方行政サー
ビスの欠くことができない担い手になっているが、処遇が低位で、雇用が安
定しないためにサービスの質を招きかねない現状にある、との認識のもとに、
党としての提言を取りまとめる趣旨で設置されたものである。
この間学童保育指導員(豊中市)、高校臨時採用職員(神奈川県)など、現
場の実態を聴くことを続けてきたが、図書館司書の非正規雇用化はこの問題
の典型的なケースになるとして、取り上げられたものである。協会からは
「現代の図書館」vol.49 no.1で特集した「図書館ワーキングプア-雇用の
<非正規>分布」のデータなどを示しながら、嘱託職員の業務範囲の拡大、
非常勤職員の待遇の実態についても詳しく紹介した。司書の専門性の蓄積に
はならず、将来の図書館振興に大きな懸念をもつ、政治による解決を図るべ
きだと主張した。また指定管理者制度の導入状況と協会が提起した「図書館
事業の公契約基準」について説明した。
参加した議員からは、地元の図書館の実状にも触れながら活発な質問がなさ
れた。出席は稲見哲男、藤田一枝、石毛えい子、相原久美子、皆吉稲生、森
本哲生、桑原功の各議員、議員秘書(20名)のほか、政令指定都市の東京事
務所、労組、マスコミ関係者など。
○IFLAサンファン大会(プエルトリコ)で日本の震災状況について報告
8月14日、IFLAサンファン大会開会式後の分科会「震災からの復興」で、東
日本大震災における日本の図書館の被災状況についての報告を国際交流事業
委員会委員長、三浦太郎氏が行った。当初はチリ、ニュージーランド、ハイ
チ、日本の4か国から報告の予定であったが、ハイチからの報告は取りやめ
となった。
当日は発表時間の都合で、準備したすべての内容の紹介できなかったが、写
真も交えて報告を行った。発表用に準備した全文は、協会HPの英語ページに
掲載予定。
大会と日本からの報告の様子は、IFLA大会Expressとアメリカ図書館協会の
American Librariesに掲載された。
http://express.ifla.org/
http://americanlibrariesmagazine.org/global-reach/disaster-stricken-librarie
○南三陸町(宮城県)でブックコーティング講習会行う
8/20(土)~21(日)の2日間、「Help-Toshokan」図書館支援隊第2期活動
の一環として、(株)日本ブッカ―は、協会震災対策委員会との共催でフィ
ルムコーティング講習会を開催した。これは、南三陸町図書館の職員として、
緊急雇用された臨時職員に対して行ったもの。ブックコーティングに必要な
道具類については、協会に寄せられた義援金から購入、寄贈した。また、こ
のほかに図書館の復旧のために必要と思われる備品類として、無線LANルー
ター、データベースソフトウェア、ラミネート加工機などの寄贈も行った。
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◆新聞記事より(地域版含む)
○資料情報の共有化開始 3市町の5図書館 所蔵内容、貸出状態一目で
[長野県](南信州7/2)
○図書館が「就活」応援 労働問題専門書コーナー 初の無料経営相談も
[安曇野市](市民タイムス7/2)
○図書館が相互貸し借りで連携 茅野市と諏訪東理大(長野日報7/3)
○実利用者数、登録者数とも増加 [南箕輪]村図書館の10年度利用概況まとま
る 世代別の利用状況 分類別の貸出状況(みのわ7/3)
○丸子図書館に着工 上田市、来年6月開館へ(信濃毎日7/8)
○図書館運営受託、70館増 今期、収益源の多様化急ぐ TRC
(日経産業7/12)
○被災者の問い合わせに答えます 有志が「だれでも・どこでもQ&A図書館」
(産経7/12)
○ニュージェックに 岩手・滝沢村 交流拠点複合施設 基本計画など [図
書館など](日刊建設工業7/13)
○学校図書館に新聞を 文科相に意見書提出 日本新聞協会(読売7/14)
○中高、受験生に 図書館無料開放 夏休みに専大(朝日<横浜>7/15)
○公共施設に「まちかど図書館」 岡谷 市が来月設置の方針(信濃毎日7/15)
○「使える図書館」へ一丸 京都市立上賀茂小学校の取り組み 保護者、地域
住民ら運営サポート(毎日7/16)
○「学校図書館」で授業 担任教諭と密に連携 鳥取県湯梨浜町 羽合小学校
(毎日7/16)
○南図書館がオープン 初日、会場内外でイベント 宇都宮(下野7/17)
○あの時あんな本を 読書通帳好評 新・萩図書館(朝日<山口>7/19)
○学校図書館へ苦言・提言 片山総務大臣 知の地域づくり 来年度予算化も
示唆 「教科書、基本は紙」(新文化7/21)
○新庁舎は延べ1.3万平方メートル規模に 藤沢市検討委 藤沢駅周辺公共施設
再整備で提言 事業手法、民間からアイデア募集へ [図書館など]
(日刊建設工業7/25)
○録音図書、パソコン不要に 視覚障害者ネットから取得 シナノケンシ 50
台貸与、需要開拓(日経<長野>7/27)
○来月、中高生に図書館を開放 東海大短期大学部(静岡7/27)
○図書館利用情報7735件漏洩 全国14自治体から58自治体へ 同システム利用
大部分公表せず(朝日<名古屋本社>7/27夕)
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◆集会等のお知らせ
○学校図書館基礎講座【第2回】
主催:日本図書館協会 企画運営:日本図書館協会非正規雇用職員問題検討チーム
日時:2011年9月3日(土)13:30-16:00
会場:日本図書館協会2階研修室
講師:高橋恵美子(日本図書館協会学校図書館部会部会長)ほか
内容:学校図書館づくり(学校図書館を図書館にする,学校図書館の資料,
レイアウト・展示,やってみようor実演)
参加費:500円
申込方法:できるだけメールあるいはFAXによる事前申し込みをお願いします
問合先:日本図書館協会企画調査部(E-mail:kikaku★jla.or.jp TEL.03-3523-0815
FAX.03-3523-0841)
○被災資料救済についての講演会
日時・会場・内容
(1)2011年9月13日(火)14:00-17:00 国立国会図書館東京本館新館3階大
会議室及び関西館第一研修室(TV中継)「米国議会図書館における災害資
料救済体制及び米国における復旧活動(仮題)」アンドリュー・ロブ氏
(米国議会図書館資料保存局資料保存課特別プロジェクト担当官)
(2)2011年9月14日(水)14:00-17:00 東北大学附属図書館本館2号館4階
会議室「宮城資料ネットの資料救済活動(仮題)」佐藤大介氏(宮城歴史
資料保全ネットワーク事務局長)「被災写真の修復(仮題)」アンドリュ
ー・ロブ氏
定員:(1)東京本館90名,関西館70名(先着順)(2)40名(先着順)
参加費:無料 申込締切:9月2日(金)
詳細HP:http://www.ndl.go.jp:80/jp/aboutus/data_preserve28.html
申込・問合先:国立国会図書館収集書誌部資料保存課保存企画係(hozonka★ndl.go.jp
FAX.03-3581-3291 TEL.03-3506-5219
○平成23年度近畿公共図書館協議会研究集会(兼児童奉仕部門研究集会)
主催:近畿公共図書館協議会,大阪府立中之島図書館 共催:大阪公共図書館協会
日時:2011年9月22日(木)10:30-16:00
会場:大阪府立中央図書館ライティホール
内容:基調講演「ことばの力を育む」佐々木宏子氏(鳴門教育大学名誉教授),
事例発表(宝塚市立西図書館,大阪市立中央図書館,東近江市立永源寺図書館),
研究協議ほか 参加費:無料 締切:9月7日(水)
申込方法:名前,所属(所在地),図書館見学参加の有無を明記して下記にFAX。
申込・問合先:大阪府立中之島図書館・本多(TEL.06-6203-0474 FAX.06-6203-4914)
○聖学院大学図書館情報学課程寄付講座「インターネット時代の情報資源活用」
期日:2011年9月23日(金)~2012年2月3日(金)【毎週金曜日】15:10-16:40
会場:聖学院大学上尾キャンパス
受講対象:大学生及び一般の方(聖学院大学学生を含め定員60名)全回出席可能な方
費用:無料 申込締切:9月10日(土)
詳細HP:http://www.seigakuin.jp/course/library/class_pickup_kifu.html
問合先:聖学院大学教務課(TEL.048-780-1801 FAX.048-780-1804)
○(緊急企画)情報リテラシー教育に携わる人のための連続講座
「情報を評価し判断する力をいかに育むか」
主催:立教大学学校・社会教育講座司書課程
日時・内容:
【第1回】2011年9月24日(土)15:00-17:00「「知性の自由」を求める教育」
中尾ハジメ京都精華大学教授、【第2回】2011年10月29日(土)15:00-17:00
「メディアとメディアリテラシー論者と図書館」影浦峡東京大学教授、
【第3回】2011年11月26日(土)15:00-17:00「読書の歴史から学ぶ・教える」
和田敦彦早稲田大学教授、【第4回】2011年12月17日(土)15:00-17:00「
情報リテラシーとシティズンシップ」小玉重夫東京大学教授、【第5回】1月
28日(土)13:00-17:00(まとめ)ディスカッション
会場:立教大学池袋キャンパス
詳細HP:http://www.kh.rim.or.jp/~masa-sem/forum3/seminar.pdf
申込・問合先:情報リテラシー教育に携わる人のための連続講座受付係
(E-mail:ile2011fall★gmail.com)
○平成23年度大阪公共図書館協会研修会
主催:大阪公共図書館協会 共催:日本図書館協会
日時・内容(時間はいずれも14:00-16:30)
【第1回】2011年10月5日(水)「現今のウェブ/デジタル環境における公共図書館の
役割」岡本真氏(アカデミック・リソース・ガイド(株)代表取締役)
【第2回】2011年11月16日(水)「障害者サービスをめぐる最近の動向と新たな展開」
前田章夫氏(日本図書館協会理事)
会場:大阪市立中央図書館5F中会議室
定員:各回60名程度
申込締切:【第1回】9月21日(水)必着【第2回】11月2日(水)必着
申込方法:希望研修会名,名前,所属,TEL,E-mailを記入してFAXで下記あて
申込・問合先:堺市立東図書館・中井(TEL.072-235-1345 FAX.072-236-1517)
○平成23年度NAIST電子図書館学講座
主催:国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学附属図書館
期日:2011年10月20日(木)~ 21日(金)
会場:奈良先端科学技術大学院大学附属図書館
参加費:無料(旅費等は各機関で負担)
内容:電子図書館や著作権についての講義,コンテンツ電子化実習
詳細:http://library.naist.jp/library/etc/kouza.html
申込締切:9月20日(火)
問合先:奈良先端科学技術大学院大学教育研究支援部学術情報課情報総務係
(TEL.0743-72-5094 FAX.0743-72-5016 E-mail:g-kanri★ad.naist.jp)
○平成23年度第19回静岡県図書館大会
~伝えよう図書館の力 広げよう新たな可能性~
主催:静岡県教育委員会,静岡県図書館協会,静岡県読書推進運動協議会
日時:2011年10月24日(月)9:50-15:45
会場:静岡県コンベンションアーツセンターグランシップ
内容:ライブトーク「災害と図書館~その時、求められる図書館サービス~ 」分科会
参加無料 申込締切:9月30日(金)(定員となった分科会から受付終了)
詳細HP:http://www.tosyokan.pref.shizuoka.jp/contents/toshokantaikai/2011/event_top.html
問合先:静岡県立中央図書館企画振興課振興係(TEL.054-262-1246)
○第37回全国歴史資料保存利用機関連絡協議会全国(群馬)大会及び研修会
期日:2011年10月27日(木)~28日(金)
会場:高崎市総合保健センター・高崎市立中央図書館,高崎シティギャラリー,
高崎ビューホテル
テーマ:地域社会とともに歩むアーカイブズ-公文書管理法時代を迎えて-
内容:総会,記念講演,大会テーマ研究会・研修会,資料保存ワークショップ等
詳細HP:http://www.jsai.jp/taikai/gunma/index.html
問合先:全史料協群馬大会事務局受付係(群馬県立文書館 TEL.027-221-2346
FAX.027-221-1628)
○日本書館研究会図書館サービス研究グループ研究例会
日時:2011年10月29日(土)13:30-16:00
会場:大阪府立中之島図書館ふれあいルーム
テーマ:国立国会図書館レファレンス協同データベース事業の歴史
発表者:兼松芳之氏(国立国会図書館関西館図書館協力課課長補佐)
問合先:大阪府立大学羽曳野図書センター・中村恵信(日本図書館研究会図書館
サービス研究グループ世話人 TEL.090-4270-9361)
図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。
http://www.jla.or.jp/calendar/tabid/92/Default.aspx
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◆求人情報
○公立大学法人宮崎公立大学附属図書館 任期付職員(図書館司書):1名
受付期間:2011年8月29日(月)~9月16日(金)
○放送大学附属図書館 非常勤職員:1名
応募締切:2011年8月29日(月)必着
○我孫子市民図書館 非常勤職員:1名
応募締切:2011年8月31日(水)17:00(持参のみ受付)
求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。
http://www.jla.or.jp/tabid/334/Default.aspx
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◆JLAからのお知らせ
○JLAホームページによる会員向けサービスについて
ウェブ版図書館雑誌の閲覧ができます。また会員価格(個人会員のみ)で
JLA出版物のご注文を受付ます(JLA出版物は今週中の公開予定)。IDとパ
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のID/パスワードをお持ちの方はそのままご使用ください。まだの方はJLA
ホームページのお問合わせフォームまたはinfo★jla.or.jpまでご請求くだ
さい。(送付は手作業になります。お待たせすることをご容赦ください。)
○『図書館雑誌』8月号の発送は完了しました。現時点で届いていない場合は
郵便事故の可能性がありますので至急ご連絡ください。
問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp)
○2011年度第4回施設会員配付資料(8月16日付発送)
<A,B,C会員配付資料>
(1)現代の図書館 vol.49 no.2
(2)問いをつくるスパイラル 考えることから探究学習をはじめよう!
上記資料とともに『図書館雑誌』2011年8月号をお届けしております。
これまでにお届けしている資料は下記でご案内しています。
http://www.jla.or.jp/membership/tabid/159/Default.aspx
問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp)
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