日本図書館協会では,新型コロナウイルス感染症の拡大阻止への対応として,対面式の授業から,オンライン形態(リアルタイム,オンデマンドの双方を含む)の授業へ切り替える大学における図書館情報学教育の質を保つために,下記の二つの特例的な措置を講じることを,4月13日に公表いたしました。
(1) 三ツールの部分的な利用
(2) PDFファイルによる,三ツールのオンライン配信
そこでは,上記の(1)に関してお知らせいたしましたが,今般,当協会の目録委員会,分類委員会,件名標目委員会のご協力を得て,(2)の措置が固まりました。
1.基本方針
図書館情報学(司書,司書教諭,学校司書の養成のための教育課程を含む,以下同様)の科目をオンライン形態で行う場合,従来から行われていた対面式の授業形態に可能な限り近づけられるように,2020年度に限り,著作権に関する特例的な措置(利用の許諾)を講じます。
2.三ツールの配信に関する措置
図書館情報学の科目において,下記の書籍(三ツール)を受講する学生の人数分保持し,学生に貸し出すなどして授業を実施していた大学を対象にいたします。申請に際して所定の条件を確認していただいた上で,利用主体(大学,申請責任者)にPDFを提供し,オンライン配信にかかわる著作権上の許諾をいたします。
・『日本十進分類法(NDC)新訂10版』
・『日本目録規則(NCR)1987年版改訂3版』
・『基本件名標目表(BSH)第4版』
許諾の条件と申請方法の詳細は,近々,ホームページ上でご案内いたします。PDFの提供は,5月中旬より順次行うことを予定しています。ただし,新型コロナウイルス感染症の拡大阻止への対応のため,提供の時期が遅れる場合もありますこと,ご理解願います。
3.その他
前記ツールの他の版は,今回の措置の対象としていません。
ただし,『日本目録規則(NCR)2018年版』は,すでにPDF版が公開されており,本協会の下記のURLから,アクセスすることができます。
https://www.jla.or.jp/committees/mokuroku/tabid/643/Default.aspx