「第3期教育振興基本計画の策定に向けた基本的な考え方」に関するパブリックコメント
2017年3月4日提出
図書館は、人が生まれてから就学までの時期、学校教育期、社会人として活躍の時期、リタイア後の高齢期等、生涯のライフステージ毎に、その時期に必要とされる資料や情報を提供することにより、人々の主体的な学びや仕事・職業、生活を支援する機関であり、生涯学習の拠点施設である。その働きは、利用者を待って資料や情報を提供するだけでなく、就労支援、子育て支援、子どもの貧困対策等々の現在的課題をとらえ、講座、セミナー、相談会の開催など、積極的に学習機会の提供を行うとともに、学校図書館等とのネットワークづくりなど、地域の学習環境の整備に重要な役割を果たしている。
以上のような観点から、Ⅱ.今後の教育政策に関する基本的な方針のうち、特に 3.生涯学び、活躍できる環境を整える 4.誰もが社会の担い手となるための学びのセーフティネットを構築する 5.教育政策推進のための基盤を整備する を確実に実施するために、社会的インフラとしての図書館の働きを活用すべきである。
具体的には次のとおり提案する。
3.生涯学び、活躍できる環境を整える (社会人の学びの継続・学びなおしの推進)に「○ 働きながら学べる教育機会の提供や転職・再就職に役立つプログラムの拡充や、社会・産業ニーズに即応しつつ、地域の産業人の育成などを推進するために、図書館の活用を進める。」を追加する。
3.生涯学び、活躍できる環境を整える 具体的な取組例に「図書館を中核とした地域づくりの推進」を加える。
4.誰もが社会の担い手となるための学びのセーフティネットを構築する (学校・家庭・地域が連携した教育格差への対応) 3つ目の○ 3行目「地域の多様な教育資源」の前に「図書館等」を挿入する。
4.誰もが社会の担い手となるための学びのセーフティネットを構築する (全ての人々が教育を受けられる機会の確保)5つ目の○ 「・・・教育機会を提供していく視点に立った取組が重要である。」を「・・・教育機会を提供していく視点に立って、生涯学習の拠点施設である図書館を活用する。」と修正する。
4.誰もが社会の担い手となるための学びのセーフティネットを構築する 具体的な取組例に「格差解消に向けた図書館における読書活動の推進」を加える。
5.教育政策推進のための基盤を整備する (安全・安心で質の高い教育研究環境の整備)
4つ目の○ 3~4行目 「社会教育施設等」を「図書館等社会教育施設」と修正する。
5.教育政策推進のための基盤を整備する 具体的な取組例に「図書館を中核とした地域づくり」を加える。
また、学校図書館については、
Ⅱ.1.夢と自信を持ち、可能性に挑戦するために必要となる力を育成する (確かな学力、豊かな心、健やかな体の育成等) 5つ目の○ 5~6行目「主体的・対話的で深い学び(「アクティブ・ラーニング」の視点)を推進する」ためには学校図書館の果たす役割が重大である。具体的な取組例に「学校図書館の充実」を加える。
2.社会の持続的な発展を牽引するための多様な力を育成する (イノベーションを牽引する人材の育成) 2つ目の○「幅広い視野を付与し、創造性を育む教育を提供」「児童生徒等が相互に研鑽する場の構築」には学校図書館を活用した学習が効果的である。具体的な取組例に「学校図書館を活用した教育の研究」を加える。