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日本図書館協会の見解・意見・ご要望
2016/06/22
図書館の一層の充実を-参議院議員選挙に際して望むこと-
2016年6月
公益社団法人日本図書館協会
理事長 森 茜
図書館の一層の充実を
-参議院議員選挙に際して望むこと-
参議院議員選挙が始まります。立候補者の皆様には、国民一人ひとりが安心して生きがいをもって日々を送ることができるよう、日夜ご努力いただいていることに感謝し、敬意を表します。
日本図書館協会は、国民一人ひとりが生涯にわたって、生きがいをもって豊かな生活を送るためには、公立図書館や学校図書館の整備充実が不可欠であると考えております。そのため、立候補者の皆様におかれましては、図書館整備充実のための施策を選挙公約としてお取組み下さいますようお願いいたします。
○すべての自治体に公立図書館を
公立図書館は、1970年代以降新設が続き、都道府県及び市ではほぼ100%ですが、町では62%、村では26%しか設置できていません。一日も早く、すべての町村に図書館が整備されますよう、格段のお力添えをお願いいたします。
○図書館協議会の設置推進を
図書館運営に住民の意見を反映し、まちづくりの拠点としていくためには、図書館協議会の設置は欠かせません。7割程度にとどまっている設置率を引き上げ、図書館協議会の設置が推進されるようご支援をお願いいたします。
○資料費の確保を
図書館サービスの根幹をなす図書・雑誌等を収集するための費用、いわゆる資料費は、図書館1館当たり、ピーク時の6割にまで落ち込んでいます。このことは図書館サービスの低下を招くとともに、出版業界にも深刻な影響を与えています。図書館サービスの充実とともに、出版文化の振興のためにも、資料費の増額にお力をお貸しください。
○学校図書館の整備充実を
学校図書館の資料費等は、学校図書館整備5か年計画により、地方交付税で措置されています。現在の5か年計画が2016年度で終了するにあたり、引き続き次期5か年計画を策定し、一層の充実が図られるようご支援をお願いいたします。