令和6年9月に能登半島で発生した豪雨について
この度、能登半島地震の被災地にて大雨により亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。また、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、一日も早く平穏な日々に戻る事をご祈念申し上げます。
日本図書館協会及び図書館災害対策委員会も微力ではありますが、支援を模索し、対応してまいります。被災情報並びにお困り事がありましたら、メールにてご一報いただければ幸いです。
saigai★jla.or.jp
(★を半角@に換えてください。)








JLAメールマガジンバックナンバー

2005/04/06

第249号

======================================================<2005/4/6発信> 
             JLAメールマガジン  第249号
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   編集発行:社団法人 日本図書館協会
  Copyright,2005 Japan Library Association   無断転載転送を禁じます 
  JLAホームページアドレス  http://www.jla.or.jp/
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▼目次▼
 ■図書館界ニュース
 ■新聞記事より
  ■集会等のお知らせ
 ■求人情報
  ■JLAからのお知らせ
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◆図書館界ニュース
○文字・活字文化振興法案(骨子)が発表される
 超党派の国会議員による活字文化議員連盟は3月31日に総会を行い、「文字・
 活字文化振興法案(骨子案)」を確認した。この法律は、文字・活字文化の
 振興施策の総合的計画的推進を目的とし、国民が生涯にわたり、居住地域、
 身体上の条件などの要因に関わらず、豊かな文字・活字文化を享受できる環
 境が整備されること、学校教育においては、読む力、書く力及び調べる力を
 育むことの尊重を基本理念としている。
 そのための国、地方公共団体の施策実施の責務をうたい、学校図書館、公共
 図書館の整備充実、大学等の図書館の住民利用、読書推進団体等への支援、
 学術的出版物の普及、国際交流など必要な施策を講ずるとしている。
 この法施行に伴う施策の展開として、本の読み語り、読書アドバイザーの育
 成、作文アドバイザーによる作文活動の奨励、公共図書館設置基準の改革
 (自治体単位から人口比への改善)、公共図書館の学術・研究の専門書の整
 備・充実、教員養成課程に「図書館科」「読書科」の導入、新聞を使った教
 育活動、翻訳機会の少ない国々の著作物の翻訳などを挙げている。

○福岡県西方沖地震被害について
 3月20日発生した福岡県西方沖地震による図書館の被害について、福岡県立
 図書館から情報提供があった。現在はいずれの図書館も平常どおり開館して
 いる。
 福岡県立図書館では、本の落下、シャンデリアの一部落下、簡易書架・キャ
 ビネットの倒壊、ダクトの切断、受水漕からの漏水、福岡市総合図書館では
 本の落下、移動棚の故障、防煙垂壁のひび割れ、建物周辺土地の液状化など
 があった。本やビデオなどの落下が宗像市、太宰府市、古賀市、志免町、新
 宮町、福津市、芦屋町、久留米市、碓井町などの図書館であり、壁のひび割
 れなどが大野城市、岡垣町などであった。

○国立国会図書館法の一部改正
 衆議院本会議は3月29日、国立国会図書館法の改正案を可決し、参議院に送
 付した。館長等の待遇を変更する内容であるが、同図書館設立の経緯、使命、
 目的、役割など本質的な問題を軽視した浅薄な議論との反対意見(共産・社
 民)も出されたが賛成多数で可決された。これについて4月1日民主党・石毛
 えい(金へんに英)子議員の秘書から、協会の意見を聴きたいとの連絡があっ
 たので赴き、同館が日本の図書館事業、振興に果たしている役割、国際的な
 役割の現状について述べ、近年国民にとってより利用しやすい事業展開をさ
 れていることを説明し、この問題は同館の問題にとどまらず、すべての図書
 館にも及びかねないこと、なによりも日本の図書館振興にとって重大な問題
 であるとの認識を述べた。

○毎日新聞「読書世論調査」
 本メールマガジン11月2日発信で紹介した毎日新聞の読書世論調査の報告書
 「読書世論調査2005年版」がこのほど出版された。同調査のなかで、図書館
 における「ベストセラー購入」についての設問がある。10月26日付の新聞掲
 載よりも詳しく内容を紹介している。図書館のベストセラー購入は「好まし
 い」54%、「好ましくない」8%との結果であるが、協会が日本書籍出版協
 会と共同で行った貸出調査の内容や関係者の意見を紹介しながら解説をして
 いる。
 また同調査では、田中真紀子元外相の長女に関する「週刊文春」の販売差し
 止めについても聞いており、その結果が紹介されている。裁判所の決定につ
 いて77%が「知っている」とし、販売差し止めについて賛成27%、反対16%、
 となっており、表現の自由とプライバシー保護の関連について聞いた結果も
 紹介している。

○図書館は重要 フィンランドの教育
 経済協力開発機構(OECD)の国際学習到達度調査で好成績を収めたフィ
 ンランドの教育省マルック・リンナ事務次官のインタビューが、3月31日の
 読売新聞朝刊37面に掲載されている。同氏は「勉強が遅れ始めた子どもへの
 支援教育や、教師が修士修了であることがよく語られるが、私は図書館の整
 備を挙げたい。国民1人が図書館で借りる本は年間21冊で世界一だ。幼いう
 ちに、図書館の使い方を親が教えるという習慣も根づいている。」と述べた。

○新地方行革指針の発表
 総務省は3月29日「地方公共団体における行政改革の推進のための新たな指
 針」を発表、都道府県知事、政令指定都市長に通知した。これは1997年に出
 された指針に次ぐものである。行革推進の主要事項の冒頭には、民間委託等
 の推進、指定管理者制度の活用、PFI手法の適切な活用、などのほか、第三
 セクターの抜本的な見直しなどを挙げている。
 http://www.soumu.go.jp/news/pdf/050329_01.pdf

○日本図書館情報学会事務局が移転
 2005年4月より日本図書館情報学会事務局が、筑波大学大学院図書館情報
 メディア研究科内に移転した。
 日本図書館情報学会事務局:〒305-8550 茨城県つくば市 春日1-2 筑波大
 学大学院図書館情報メディア研究科内 Tel&Fax:029-859-1380
 jslis-info★slis.tsukuba.ac.jp http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslis/
 事務局担当 吉田右子

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◆新聞記事より(地域版含む)
○官と民どこまで 1 図書館民営化の行方 情報開示あってこそ(秋田魁3/6)

○流山市と江戸川大が協定 市民に大学図書館開放 蔵書20万冊を無料で 
 市立図書館とも連携(千葉日報3/9)

○[福井市]みどり図書館30日再開 豪雨から復旧 被災写真展も(福井3/12)

○(論説)図書館の「不明資料」 利用者の心の問題だ 万引と長期停滞 運
 営効率化の中で(佐賀3/12)

○「ちびくろ・さんぼ」復刊 「子に読ませたい」「差別」 意見二分 絶版
 過程 説明を 図書館は閲覧制限(中日3/14夕)

○"いわく"付き絵本17年ぶり復刊 ちびくろ・さんぼ 賛否は 注文殺到出版社
 「物語に黒人差別ない」 専門家「日本人意識変わらぬ」 道内図書館は
 (北海道3/16)

○高知市議会 新図書館構想 県市統合も選択肢 岡崎市長 機能、内容充実
 が前提(高知3/16)

○NPOにお任せ 公会堂・図書館… 試される「運営力」 シェア、まだ
 5%(日経3/16夕)

○[愛知]県図書館が新サービス ビジネス情報、中高生コーナー きょうから
 (中日3/19)

○鹿[児島]県立図書館が開館延長 夜9時まで本読めます 仕事帰りの人向け
 サービス 来月から平日、土曜(南日本3/19)

○効率か理想か 財政難の鹿児島文化行政 2 公立図書館 進む「民営化」
 コスト面偏重に警鐘も(南日本3/19)

○鎌ヶ谷[市] 全図書館の業務委託 すばる書店に 祝日にも開館
 (読売<東葛>3/31)

○活字文化振興 政治動く 超党派議連が法骨子案 「環境 整えば子どもは必
 ず本好きになる」 司書教諭充実など求める(読売4/1)
 
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◆集会等のお知らせ
○日本図書館協会図書館学教育部会平成17年度総会ならびに第1回研究集会
 日時:2005年4月30日(土)10:00-16:30(11:15-12:00 部会総会) 
 会場:日本図書館協会会館2階研修室 
 タイトル:図書館の業務モデルと教育モデル(4):
  利用者教育の観点からの教育モデル の再構築
 内容:基調講演・山田茂雄氏(鶴見大学文学部教職課程)他事例報告を予定
 参加費:図書館学教育部会員500円,協会会員1,000円,その他1,500円
 申込方法:下記連絡先に4月23日までにE-mail,FAX,郵送で申込
 連絡先:岡田靖(鶴見大学 〒230-8501 横浜市鶴見区鶴見2-1-3 鶴見大学
  文学部岡田研究室 E-mail:okada-y★tsurumi-u.ac.jp FAX.045-581-1391)
 
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◆求人情報
○帝京短期大学図書館 司書(派遣):1名
 応募締切:2005年4月6日(水)必着

○学習院大学図書館 アルバイト:1名
 応募締切:2005年4月9日(土)

○武蔵野市立図書館 嘱託員:1名
 応募締切:2005年4月14日(木)※郵送不可
 http://www.library.musashino.tokyo.jp/

○統計数理研究所図書室 非常勤職員:1名
 応募締切:2005年4月15日(金)必着

○東京医療保健大学図書館 司書(非常勤):1名
 応募締切:2005年4月20日(水)必着

○(独)国立病院機構東京医療センター図書室 非常勤職員:1名
 応募締切:2005年4月22日(金)必着

 求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/job.htm
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm
 
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◆JLAからのお知らせ
○JLA新刊
 図書館サービス論 小田光宏編著 (JLA図書館情報学テキストシリーズ 3) 
 2005.3 251p B5判 定価1890円 ISBN4-8204-0446-6

 参考書誌研究 62号 国立国会図書館主題情報部参考企画課編 国立国会図
 書館刊 日本図書館協会発売 2005.3 294p A6判 定価3150円
 ISSN0385-3306

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TEL:03-3523-0811 FAX:03-3523-0841