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日本図書館協会の見解・意見・ご要望
2004/12/22
第235号
======================================================<2004/12/22発信> JLAメールマガジン 第235号 ===================================================================== 編集発行:社団法人 日本図書館協会 Copyright,2004 Japan Library Association 無断転載転送を禁じます JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼ ■図書館界ニュース ■新聞記事より ■集会等のお知らせ ■求人情報 ■JLAからのお知らせ --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○文科省「これからの図書館の在り方検討協力者会議」開催 文部科学省の「これからの図書館の在り方検討協力者会議」の第4回会議が 12月17日開催され、ヒアリング、および協力者会議委員によるこれからの図 書館の在り方に関する発表が行われた。 ヒアリングでは静岡県教育長の鈴木善彦氏から、自治体行政のなかに図書館 運営を位置づけること、首長部局への発信、図書館サポーターとの連携・協 働など、教育行政の責任者の立場で具体的な話がされた。今年度県立図書館 司書を採用したこと、教育センターに図書館担当指導主事を配置したことな どに関心が寄せられた。滋賀県愛知川町立図書館長の渡部幹雄氏は、困難な ところにこそ図書館を設置し、地域間格差の是正、サービス水準の向上と均 質化など均整のとれた図書館システムの確立を求め、「学習歴」を重視して 職員選考した経緯を述べ、専門性が発揮できる仕組みの重要性についてふれ た。小平市図書館友の会の氏家和正氏は、サービスの質が地域によって異な る実状、学校・大学図書館との垣根を取り払う試み、蔵書構築のための協力、 地域情報のセンター的役割、などを事例を紹介しながら、意見を述べた。 委員による意見発表では、NHK解説委員の田村孝子さんは、公共文化施設の 視点から図書館について述べた。法的根拠をもち図書館奉仕がきめ細かく掲 げられ、専門職員の配置が求められている、にもかかわらず未だ不十分な実 状にあるのは何故か、と疑問を呈し、何のためにあるのか、誰のためにある のか、を問い、行政の大局観と戦略が問われると批判した。また無料の原則 について、享受者が応分に負担することも検討すべきではないかと問題提起 した。日図協の松岡事務局長は、多様な要求に応えることのできる財政規模 モデルの検討を提起し、またすべての住民へのサービスを保障するために連 携協力する安定的な仕組みについて意見を述べた。 ○ネットワーク系電子出版物の収集について納本制度審議会答申まとまる 納本制度審議会(衞藤瀋吉会長)は、12月9日、答申「ネットワーク系電子出 版物の収集に関する制度の在り方について」を取りまとめた。答申ではネッ トワーク系出版物を納本制度に組み入れずに、新たな制度によって収集する ことが提示されており、今後は答申で示された骨格に基づいて国会図書館に よって制度がつくられていくことになる。制度の骨格は次のとおり。 ・収集範囲-館の任務である国会議員の職務遂行等に必要な公表されたネッ トワーク系電子出版物を収集し、内容による選別をしない。 ・収集方法-言論の萎縮のおそれに配慮し、事前公告により一定期間の固定 拒否の申出を認め,固定拒否の申出のないネットワーク系を館による複製又 は発信者からの送信により収集すること。 ・著作権の問題-収集のために複製権を法律により制限することが不可欠。 また、利用時の複製、公衆送信等の権利についても法律による制限が必要な 場合が多い。 ・損失補償-従来の出版物と同様な利用態様(館内閲覧・プリントアウト提 供等)にとどまれば憲法上の損失補償は不要。損失(得られたであろう利益) は、無償アクセスのネットワーク系電子出版物については生じない。 --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○司書採用継続 教育長に要望 [静岡]県図書館情報学教育研[究会 県職員 募集で約20年ぶりに行われた「司書」採用の継続求める](静岡11/27) ○図書館運営 民間委託へ 阿久根市が導入議案提案(南日本11/27) ○図書館 安全神話 今は昔 トラブル頻発で対応マニュアル 通報や利用制 限処置 こんな行為が カッター突きつけられる わいせつ、盗難の犯罪も (上毛11/29) ○再開発ビル 熊本市が建設 核に「図書情報センター(仮称)」 10年度完成 めざす 総事業費120億円 新幹線にらみ市長決断(熊本日日11/29夕) ○若者は「ケータイ」読書 小説ファンの層広がる 高速・定額通信が後押し (朝日12/1) ○文学センター構想 大阪市が断念 5000冊 つん読? 三好達治直筆はがき 武田麟太郎生原稿 寄贈の貴重資料、宙に浮く(朝日<大阪>12/1夕) ○美術全集ごっそり盗難 [上越市立]高田図書館29冊 直江津図書館47冊 5kg×76冊 「どうやって」職員困惑(新潟日報12/3) ○[鳥取]県立図書館 商品開発、起業支援 官民団体と連携 講座や情報提供 「就農相談会」も今月12日(日本海12/3) ○来年から祝日も開館 中津市の小幡記念図書館 全国有数の貸出数 さらに 利用しやすく(大分合同12/3) ○近[畿]大[学]図書館 パソコン7台盗難 学生ら4万人の情報入り (毎日<大阪>12/4) ○西武跡地に[高知]県立図書館を 「民間整備、県が賃借」 「[進化型図書館 を]考える会」提言(高知12/4) ○著作物の詳しい利用条件 9割、知る教師不在 文化庁の学校調査 (朝日12/5) ○ハンセン病文学 「後世に残して」 図書館購入、伸び悩み(朝日12/5) ○ウェブサイトも保存 国会図書館 ネット上の著作物急増(日経12/7) ○貸本店「違法」状態に 作者側と使用料の交渉難航 対象は全国200店程度 (朝日12/8) ○市立図書館は直営で 指定管理者制度「適当でない」 米子市教委 (日本海12/11) ○図書館にも民営化の波 「選書の偏り」懸念の声も(読売12/11夕) ○図書館の本、ネットで読めちゃう 検索の米グーグル 米英の5館と提携 (朝日12/16) --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○愛知淑徳大学文学部平成16年度第7回講演会 主催:愛知淑徳大学文学部図書館情報学科 日時:2005年1月11日(火)10:50-12:20 会場:愛知淑徳大学長久手キャンパス7B1教室 テーマ:シリーズ「図書館について学ぶ」 日本の国立大学図書館における電子ジャーナルの導入と利用について 講師:加藤信哉氏(山形大学附属図書館情報管理課) 詳細HP:http://www2.aasa.ac.jp/people/isugano/04dlis_lec03.html 担当:菅野育子(isugano★asu.aasa.ac.jp) 問合先:磯島(staff178★asu.aasa.ac.jp TEL.0561-62-4111) ○学生と若い研究者向け現代アメリカ基礎講座第5回『米国の民族的多様性』 日時:2005年1月19日(水)17:00-19:00 会場:東京アメリカンセンター・ホール 講師:シャロン・ノグチ氏(フルブライト客員研究員)橋本由希子氏(アメ リカンセンター・レファレンス資料室) ※同時通訳つき 申込先:FAX.03-3426-0273 E-mail:tacrs★state.gov 詳細HP:http://japan.usembassy.gov/j/amc/tamcj-basicusa-invite5.html ○大学図書館問題研究会 関東5支部合同例会 主催:大学図書館問題研究会関東5支部(群馬,埼玉,千葉,東京,神奈川) 日時:2005年1月22日(土)15:00-17:00 ※終了後懇親会を実施 会場:鶴見大学図書館地下1階ホール テーマ:電子資料の動向と将来を探り,フロアと図書館の将来を語る 講師:長塚隆氏(鶴見大学文学部ドキュメンテーション学科) 内容:DB,電子ジャーナル,Webページと関連業界までの動向を俯瞰し,フロア との意見交換から図書館の将来を探る 参加費:無料 問合先:法政大学大原社会問題研究所 若杉隆志(twaka★mt.tama.hosei.ac.jp) ○平成16年度滋賀県公共図書館協議会実務委員会研修会 テーマ:ICタグ活用の可能性~公共図書館における活用をさぐる~ 日時:2005年1月27日(木)10:30-16:30 会場:滋賀県立図書館大会議室・小会議室 参加対象:県内公共図書館職員,近隣公共図書館職員 内容:「図書館とICタグ」北克一氏(大阪市立大学)「出版におけるICタグ システムの課題と可能性」永吉久人氏(凸版印刷(株))「図書館へのIC タグ導入例と今後の展望」佐久間廣徳氏((株)図書館流通センター)鼎談 申込方法:所定の参加申込書で1月20日(木)までに連絡。 申込先:滋賀県公共図書館協議会実務委員会事務局(滋賀県立図書館内 〒520-2122 大津市南大萱町1740-1 TEL.077-548-9691 FAX.077-548-9790 E-mail:network★library.pref.shiga.jp) ○ビジネス支援図書館シンポジウム~図書館がつくる地域の未来~ 主催:秋田県立図書館 後援:(財)あきた産業振興機構,ビジネス支援図書館推進協議会 日時:2005年1月29日(土)13:30-16:30 会場:秋田県生涯学習センター講堂 対象者:一般社会人・学生・図書館関係者等(先着100名)参加費:無料 申込方法:氏名,住所,TELを下記に連絡。県立図書館閲覧カウンターでも受付。 内容:事例報告,パネルディスカッション「地域ビジネスを支援する図書館とは」 詳細HP:http://www.apl.pref.akita.jp/info/sinpojium.html 申込先:秋田県立図書館ビジネス支援担当(〒010-0952 秋田市山王新町14-31 TEL.018-866-8400 FAX.018-866-6200 E-mail:business★apl.pref.akita.jp) ○ネットワークしよう 学校図書館セミナー 主催:図書館問題研究会広島支部,図書館問題研究会岡山支部 日時:2005年2月26日(土)14:00-16:30 会場:ふくやま文学館 内容:「島根県斐川町立図書館の学校図書館支援政策」白根一夫氏(斐川町 立図書館館長)「専門職のいる学校図書館」宇原郁世氏(岡山市芳泉中学 校学校司書) 定員:80名 参加費:500円(会員は無料) 申込・連絡先:同セミナー事務局(前原)(TEL.084-926-0663 ※留守番電話 に参加者名を連絡 E-mail:mae-y★sky-net.or.jp) --------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○洗足学園中学・高等学校図書室 非常勤職員:1名 応募締切:2005年1月7日(金)必着 ○島根県斐川町立図書館 臨時職員:1名 応募締切:2005年1月14日(金)消印有効 http://lib.town.hikawa.shimane.jp/041201.html 求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。 http://www.jla.or.jp/job.htm http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm --------------------------------------------------------------------- ◆JLAからのお知らせ ○JLA新刊 「浦安図書館を支える人びと -図書館のアイデンティティを求めてー」 鈴木康之,坪井賢一著 2004.12 301p A5判 定価2,835円 ISBN4-8204-0431-8 ・委託本新刊 「技量の統制と文化 -司書職の社会学的理解に向けてー」 マイケル・F. ウィンター 川崎良孝訳 京都大学図書館情報学研究会刊 日本図書館協会 発売 2005.1 209p A5判 定価3,675円 ISBN4-8204-0435-0 ○音訳資料作成の一括許諾システムの第5回名簿を送信しました 12月21日に許諾著作者名簿(2310件)を電子メール等で送信しました。 (問合先:日本図書館協会事務局音訳係 onyaku★jla.or.jp) ==========================================================no.235END= ■JLAメールマガジンの登録・解除・アドレス変更はこちらまで。 mailmaga★jla.or.jp