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日本図書館協会の見解・意見・ご要望
2005/11/09
第278号
======================================================<2005/11/9発信> JLAメールマガジン 第278号 ===================================================================== 編集発行:社団法人 日本図書館協会 Copyright,2005 Japan Library Association 無断転載転送を禁じます JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼ ■図書館界ニュース ■新聞記事より ■集会等のお知らせ ■『図書館雑誌』11月号のお知らせ ■求人情報 --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○「図書館の今後についての共同声明」について 日本文藝家協会など5団体は標記の声明を11月8日発表した。図書館予算の増 大、専門知識をもつ図書館司書の増員、国家または公的機関による著作者等 への補償制度の確立の3点を要望するものである。 声明は冒頭、「現在、公共図書館が置かれた状態は、必ずしも良好なもので はありません。」と述べ、図書館予算の削減、図書館司書の採用が少なく、 他の部門から回された図書の知識に乏しい職員が利用者に対応する場合も少 なくないと指摘し、生涯学習のための図書館の責務も強まっており、資料購 入費を増やすとともに、利用者の相談に応じる専門知識をもった司書の増員 が望まれると、図書館の課題を挙げている。 続けて「文芸文化を護るという観点から、ヨーロッパなどの先進諸国では、 すでに図書館での無料貸出に対して、公貸権が設定され、著作者に対して国 家基金による補償金が支払われています。先進国を自負する日本においても、 著作者等に対して何らかの補償金制度の実現が検討されるべき時期に来てい ると思われます。」と述べている。さらに「図書館の衰退は、国民の知る権 利、学ぶ権利を奪い、またこの国に固有の文芸文化の衰退をもたらします。 その点では、図書館関係者と文芸著作者は共通の認識をもっていると考えて おります。このような状況の中で、わたしたちは国と地方公共団体に対し、 次のような要望を共同声明として表明します。」と、上記3点の要望をまと めている。 日本図書館協会は、共同声明で図書館への理解、協力を示されていることに ついては心から感謝するものであるが、「著作者等への補償制度」が「図書 館の貸出しに対する補償金」との考え方をされていることについては賛成で きない旨をかねてから表明している。文芸文化を護ることは、図書館も含め た国民の知的基盤にとって大事なことであり、そのために著作者、出版社な ど関係者との協力を強めていくものである。 共同声明の5団体:日本児童文学者協会(会長・砂田弘)、日本児童文芸家 協会(理事長・天沼春樹)、日本推理作家協会(理事長・大沢在昌)、日 本文藝家協会(理事長・黒井千次)、日本ペンクラブ(会長・井上ひさし) ○図書館経営管理コース(仮称)開設 筑波大学図書館情報メディア研究科では、平成18年度に設置する図書館流通 センター図書館経営寄付講座(仮称)によって招聘される公共サービス論お よび公共経営論の専門家2名と本研究科教員とが連携して、平成18年度より 図書館経営管理コース(仮称)を開設する。 このコースは、現役学生、現職図書館員、社会人等の多様な人材に対して、 時代に即応した図書館経営に関する最新の実際的知識を学ぶ機会を提供する ことを目的としている。主として、公共図書館や中小規模の大学図書館の経 営管理、大規模図書館の部門管理などに携わる人材が必要とする知識と能力 を開発するために、博士前期課程に図書館経営管理に関する7科目を開設す る。この7科目を履修し単位を修得することによって、受講生にはコースの 修了認定が与えられる。 詳細Webページ:http://www.slis.tsukuba.ac.jp/grad/ なお、下記の大学院説明会においても、本コースについて説明が行われる。 筑波大学大学院図書館情報メディア研究科説明会(博士前期課程および博士 後期課程の平成18年度学生募集について) 11月26日(土)14:00~15:30 筑波大学東京キャンパス(大塚地区)G206教室 12月2日(金)18:15~19:30 筑波大学春日キャンパス 205教室 詳細Webページ:http://www.slis.tsukuba.ac.jp/grad/ --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○行方不明本減少に効果 貸し出し確認装置導入1年 宇都宮市立の2図書館 手続き怠るとチャイム 紛失 前年比1700冊も減る(下野10/16) ○圏域図書館を徹底調査 貸出冊数トップは 松江[市立図書館] 「妖怪」書 物充実 境港[市民図書館] 夜遅くまで開館 大学[図書館](山陰中央10/17) ○石綿使用 閉鎖の十和田市民図書館 中央公民館で臨時開館 1万8000冊移 動し21日から(東奥日報10/18) ○「えほんのへや」を新設 ヤングアダルト分類も [秋田]県立図書館リニュー アル 閲覧室を配置換え 子ども向けに配慮(秋田魁10/19夕) ○横浜駅そば"蔵書92万冊" [神奈川県立図書館の]本貸し出しサービス 県生 涯学習情報センター 通勤者から好評(神奈川10/20) ○蔵書30万冊を共有化 牛久市、中央図書館と小中学校 [茨城]県内初のネッ トワーク開始 データベース相互貸し借り可能に(茨城10/21) ○どこへいったの?3000冊 [新潟]市立図書館の年間不明蔵書 盗難、未返却 が原因 利用者のモラル向上急務 目立つ書き込み ハード整備困難 (新潟日報10/22) ○図書館の未来探る 図書館大会茨城大会開幕 12分科会で討議 水戸 (茨城10/27) ○全国図書館大会が開幕 あすまで水戸市で 94年ぶりに本県開催(常陽10/27) ○日比谷図書館運営移管 千代田区に申し入れ 2008年度めど 都、事業効率 化へ(日経10/28) --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○特別展示「描かれた動物・植物-江戸時代の博物誌-」 主催:国立国会図書館 <関西会場:国立国会図書館関西館地下1階大会議室> 会期:2005年11月15日(火)~28日(月) *磯野直秀氏(慶應義塾大学名誉教授)公開講演会(11月19日)申込受付中 詳細HP:http://www.ndl.go.jp/jp/gallery/nature.html (電子展示会:http://www.ndl.go.jp/nature/index.html) ○図書館員の国際交流会 主催:国際交流基金関西国際センター図書館&むすびめWEST 日時:2005年11月26日(土)18:00-21:00 会場:国際交流基金関西国際センター 参加費:無料 申込締切:2005年11月21日(月) 詳細HP:http://homepage3.nifty.com/musubime/document/oshirase.htm#kokusai 問合先:国際交流基金関西国際センター図書館 浜口(TEL.0724-90-2605 E-mail:Miyuki_Hamaguchi★jpf.go.jp) ○日本図書館研究会整理技術研究グループ11月月例研究会 日時:2005年11月26日(土)14:30-17:00 会場:大阪市立浪速人権文化センター4階会議室1 テーマ:和古書総合目録とそこから見えた目録世界 発表者:山中秀夫氏(天理大学) 詳細HP:http://www.tezuka-gu.ac.jp/public/seiken/ 連絡先:渡邊隆弘(神戸大学附属図書館 watanabe★lib.kobe-u.ac.jp) ○第7回図書館総合展 期日:2005年11月30日(水)~12月2日(金) 会場:パシフィコ横浜展示ホール 入場料:無料 詳細HP:http://www.j-c-c.co.jp 問合先:図書館総合展運営事務局(E-mail:lf★j-c-c.co.jp) (関連情報:図書館関係出典者) ・農林水産研究情報センター http://www.affrc.go.jp/blog/ric/ ・神奈川県図書館協会 http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/kla/ ○第21回山梨県図書館大会 テーマ:ほしいサービス、役立つ図書館 日時:2005年11月30日(水)9:30-16:30 会場:笛吹市スコレーセンター 内容:基調講演・佐野眞一氏(作家),分科会,全体会 問合先:山梨県公共図書館協会事務局(TEL.055-226-2586) ○フォーラム学校図書館から教育を変える ~「文字・活字文化振興法」の具現化に向けて~ 主催:全国学校図書館協議会ほか 日時:2005年12月2日(金)14:00-17:00 会場:日本出版会館4階大会議室 定員:200名 資料代:300円 申込・問合先:学校図書館整備推進会議事務局フォーラム係 新藤 (TEL.03-3267-3791 FAX.03-3267-5389) ○第1回千葉県内日本図書館協会会員交流会 主催:日本図書館協会千葉県選出評議員の会 日時:2005年12月3日(土)13:30-16:00 会場:船橋市勤労市民センター2階第2講習室 内容:講演「持ち寄り、まとめ、分け合い-みんなでできること」竹内さとる 氏(日本図書館協会前理事長)パネルディスカッション(日本図書館協会が これまで専門職の職能団体として果たしてきた役割とこれからの展望)意見 交換,交流,情報交換 参加対象:日本図書館協会会員,協会活動に興味・関心がある方 申込方法:当日受付 参加費:500円 問合先:柏市立図書館 高浪(TEL.04-7164-5346 ikukot★aioros.ocn.ne.jp) ○日野市立図書館40年の取り組みと窓口委託問題を考える 主催:ライブラリー・フレンズ日野(旧日野の図書館を考える会) 日時:2005年12月3日(土)13:30-16:00 会場:ひの社会教育センター第10研修室 講師:山口源治郎氏(東京学芸大学教授) 詳細HP:http://www.hinocatv.ne.jp/~je1hyg/kankeidantai/hinonotoshokanokangaerukai/hino.htm 問合先:宮田(TEL&FAX.042-591-0384)小林(hino★musubime.net) ○図書館政策セミナー in 大阪「公立図書館の指定管理者制度」 主催:社団法人日本図書館協会 日時:2005年12月13日(火)13:30-17:00(13:00受付開始) 会場:大阪市立中央図書館5階大会議室 講師:塩見昇氏(日本図書館協会理事長)高見茂氏(京都大学大学院教育学 研究科教授)齋藤明彦氏(鳥取県自治研修所長 前鳥取県立図書館長) 参加費(資料代含):会員1500円,非会員2500円 対象:図書館員,図書館利用者,自治体職員,自治体議員,その他関係者 申込締切:2005年12月6日(火) 申込方法:件名を「図書館政策セミナー大阪」,氏名,所属,連絡先住所,TEL, 会員の有無を記入の上,メール,FAX,郵送で下記まで。 申込・問合先:日本図書館協会企画調査部(〒104-0033 東京都中央区新川 1-11-14 TEL.03-3523-0815 FAX.03-3523-0841 E-mail:kikaku★jla.or.jp) --------------------------------------------------------------------- ◆『図書館雑誌』11月号(64ページ・定価980円)のお知らせ ○特集「大学図書館 2005」 ・第三者評価が大学図書館に求めるもの-認証評価は大学図書館改革のメル クマールになり得るか(森茜) ・大学図書館における情報専門職の知識・技術の体系 -LIPER大学図書館 調査から(永田治樹) ・機関リポジトリ-大学図書館の新しい挑戦(栗山正光) ・大学図書館アウトソーシングの行方(佐々木克彦) ・利用者志向の図書館サービス-変化する利用者と図書館の関係性(呑海沙織) ・大学図書館と個人情報保護法(新保史生) ○JLA学校図書館部会第35回夏季研究集会報告・参加の感想 ○ICタグ用「図書館共通識別コード」提案の背景と意義(竹内比呂也・吉田 直樹)ほか ◆『現代の図書館』第43巻3号(56ページ・本体価格1300円)のお知らせ ○特集:図書館員による図書館研究-大学院における成果 特集にあたって(現代の図書館編集委員会)/女性センター情報ラブラリーに おける地域ネットワークの展望‐専門情報提供機関との連携(木下みゆき) /英国における学術情報戦略‐フォレット報告とJISC(呑海沙織)/公共図書 館の可能性‐図書館の現場より(鈴木均)/オーストリア図書館‐対外文化政 策としての在外図書館(内田麻里奈) ○公共図書館に対する新保守主義思想の影響‐教育基本法改正論議に寄せて (坂田仰)/生涯学習のための空間デザイン‐Dr. マーチン・ルーサー・キ ングJr.大学/公共図書館[要約](クリスティーナ・A・ピーターソン, 訳: 安形麻理) --------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○名古屋大学附属図書館 パートタイム勤務職員:若干名 応募締切:2005年11月17日(木)必着 ○東京女子医科大学図書館学会室 嘱託職員:1名 応募締切:2005年11月30日(水)必着 ○富士大学 非常勤講師:1名 応募締切:2006年1月15日(日) 求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。 http://www.jla.or.jp/job.htm http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm ==========================================================no.278 END= JLAメールマガジンの登録・解除・アドレス変更はmailmaga★jla.or.jpまで。