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JLAメールマガジン 第302号
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編集発行:社団法人 日本図書館協会
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▼目次▼
■図書館界ニュース
■新聞記事より
■集会等のお知らせ
■求人情報
■JLAからのお知らせ
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◆図書館界ニュース
○「学校図書館の現状に関する調査結果(平成17年度)」公表
文部科学省は、毎年行っている「学校図書館の現状に関する調査」結果<概
要>をHP上に公開した。それによると、12学級以上の公立学校における司書
教諭の発令状況は平均99%、朝の全校一斉読書の実施は小学校で91%、中学
校78%、高校35%。ボランティアを活用している割合は小学校で66%、公共
図書館との連携を行っている小学校は61%となっている一方、学校図書館図
書標準の達成校は小学校38%、中学校32%、蔵書データベース化は小学校・
中学校とも34%などとなっている。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/18/04/06042518.htm
○「学術情報基盤の今後の在り方について(報告)」公表
文部科学省では、平成16年11月科学技術・学術審議会学術分科会研究環境基
盤部会学術情報基盤作業部会を設置し、コンピュータ・ネットワーキング、
大学図書館、学術情報発信について検討を行ってきたが、3月に標記文書と
してその結果が公表された。
報告書は、近年におけるコンピュータの普及と電子化の進展による情報基盤
の高度化・多様化とそれがもたらす研究・教育活動の態様の著しい変容、学
術図書・ジャーナルの価格の高騰等の状況変化に対して、学術情報基盤とし
てのコンピュータ及びネットワークの整備、学術情報基盤としての大学図書
館等の整備、及びわが国の学術情報発信の今後の在り方を示したものである。
大学図書館に関しては、第2章「学術情報基盤としての大学図書館等の今後
の整備の在り方について」において、現状と課題が分析され、今後の対応策
として大学図書館の戦略的な位置付けの明確化、電子化への積極的な対応、
電子化を踏まえた大学図書館の強化すべき機能、目録所在情報サービスの強
化、大学図書館のサービス機能の強化、社会・地域との連携の推進が提示さ
れている。詳細は下記URL。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/toushin/06041015.htm
○「絵本ギャラリー」に新たなコンテンツ
国立国会図書館国際子ども図書館は5月5日、ホームページ上の「絵本ギャラ
リー」で「江戸絵本とジャポニズム」「子どもの本 イメージの伝承」の提
供を開始した。江戸時代の草双紙を朗読や演奏などの音声とともに楽しんだ
り、18世紀後半から19世紀の欧米の挿絵本を見ることができる。
URL:http://www.kodomo.go.jp/gallery/
○NHKニュースで「本の被害相次ぎ図書館が対策」
5月8日NHKの午後7時のニュースその他のニュース番組において、図書館の本
が盗難や書込み、切取りなどの被害にあっていることが報道された。これは、
NHKが全国の県庁所在地にある公立図書館に調査をした結果として、何らか
の対策を講じた被害は「書き込みや切り取り」47%、「盗難や持ち出し」43
%、「館内での携帯電話や飲食など」28%であり、3分の2の図書館が対策に
乗り出しているとしている。ニュースでは、仙台市の図書館の映像と仙台市
泉図書館館長による説明が流された。
○静岡市立図書館への指定管理者制度導入をめぐる報道
静岡新聞では、静岡市立図書館への指定管理者制度導入をめぐる動きについ
て、これまで連続して報道してきたがこのたび同社のサイトshizuokaonline
に、以下のような見出しの動画付きWebニュースを掲載した。
デジ記者Webレポート 「図書館に指定管理者制度導入」
http://www.shizuokaonline.com/webreport/20060501121922.htm
サイトでは、静岡市の計画と指定管理者制度の概略を説明したうえで、静岡
市役所総務課課長関清司氏と「静岡市の図書館をよくする会」会長草谷桂子
氏へのインタビュー、導入が検討されている市立西奈図書館の業務の様子と
利用者へのインタビューを動画で見ることができるようになっている。
5月19日の図書館協議会を前にして、「ただ経費削減を強調するだけでなく、
利用者の立場に立った具体的なビジョンを明確する必要がありそうです。市
民にとっても、身近な存在である図書館の役割や期待する姿を、あらためて
考えてみるよい機会かもしれません。」と結ばれている。
○鳥取県立図書館を活用した
「目覚めよ!とっとりのチャレンジDNAプロジェクト」公募
経済産業省中国経済産業局では、平成18年度創業意識喚起活動事業「目覚め
よ!とっとりのチャレンジDNAプロジェクト」の委託先公募を開始した。
この事業は、鳥取県立図書館等の図書館を活用して、鳥取県内の中学・高校
に通う生徒を対象とした起業家教育事業を実施し、県立図書館を活用した継
続的な起業家教育事業を実施できる体制の構築を図るものである。募集期間
は5月19日まで、委託期間は平成18年度末まで、委託契約額は220万円以内と
なっている。公立図書館の利用を前提としたこのような企画はこれまで例が
なく、その経過と成果が注目される。詳細は下記URL。
http://www.chugoku.meti.go.jp/event/koubo/shinjigyoushien/h180508_1.htm
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◆新聞記事より(地域版含む)
○「武道館」を図書館に [福島県]矢祭[町]「青少年健全育成に役立てたい」
[住民アンケートで図書資料室の充実求める声に既存施設での対応検討]
(毎日<福島>3/5)
○[福島]県立図書館 より身近に 祝日開館します 来月から半年間試行 GW
休館1日のみ(福島民報3/11)
○「黄色い電車」に乗って 本の世界へ くめがわ電車図書館 存続決まり、
2代目快走中(東京4/4)
○山形市立図書館 多言語コーナーあります 外国人も楽しく(山形4/12)
○[佐賀]県立図書館 開館時間「日本一」奪還へ 休館日月1回に 日曜祝日
3時間延長(佐賀4/12)
○中央図書館は必要 安曇野[市の交流学習センター施設]検討委 設置を了承
(信濃毎日4/14)
○敦賀・移動図書館 23年の歴史に幕 車普及で利用低迷 市、25施設に本常
設(福井4/15)
○めざせ理想の図書館 [岩手県]紫波町 建設に向け官民協働 あすフォーラ
ム 検討委も発足へ(岩手日報4/21)
○患者自ら学ぶ 医療の図書室 広がる病院の試み/図書館にコーナー まだ
乏しい専門職配置(中国4/23)
○[高知]県立図書館と地域図書館 週1回 本の貸借便 今月から 民間の宅配
利用 早くも貸し出し増加(高知4/27)
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◆集会等のお知らせ
○京都ワンディセミナー「大学図書館を使う!:日本と海外」
主催:大学図書館問題研究会京都支部
日時:2006年5月20日(土)13:30-16:50
会場:京都市国際交流会館3階研修室
参加費:無料
内容:発表「大学図書館での体験-日中米の比較-」李明剛氏(オハイオ州立
大学東アジア語学文学学科・国際交流基金フェロー)ほか
詳細HP:http://www009.upp.so-net.ne.jp/dtkk/news/seminar20060520sat.html
問合先:支部委員 渡邊(京都大学文学研究科図書館 FAX.075-761-0692
E-mail:nabe★activemail.jp)
○日本図書館研究会整理技術研究グループ5月月例研究会
日時:2006年5月20日(土)14:30-17:00
会場:大阪市立浪速人権文化センター5階集会室1
テーマ:図書館情報学における資料組織教育の再定義
発表者:倉橋英逸氏(前・関西大学)
詳細HP:http://www.tezuka-gu.ac.jp/public/seiken/
連絡先:渡邊隆弘(帝塚山学院大学 watanabe★hcs.tezuka-gu.ac.jp)
○三田図書館・情報学会第127回月例会
日時:2006年5月26日(金)18:15-20:00
会場:慶應義塾大学(三田キャンパス)大学院棟313教室
テーマ:文科省協力者会議報告「これからの図書館像」(2006年3月)の背景とねらい
発表者:糸賀雅児(慶應義塾大学,同会議副主査)
参加費:会員無料/非会員200円 事前申込不要
詳細HP:http://wwwsoc.nii.ac.jp/mslis/monthly.html
○シンポジウム「どうなる日比谷図書館?!-都立図書館のリストラ構想-」
日時:2006年5月27日(土)13:30-16:30
会場:日本図書館協会2階研修室
参加費:無料(事前申込不要)
内容:報告「こんなにひどい都立図書館のリストラ計画」竹内真弓氏(都立
中央図書館)「私たちはこうやって堺市に指定管理者制度を導入させなか
った」竹田芳則氏(堺市立図書館)
問合先:シンポジウム実行委員会(都立多摩図書館 迫田 FAX.042-528-0137)
○東京大学図書館情報学研究室 オープンラボ2006
期日:2006年6月2日(金)16:00-19:00/6月3日(土)13:00-16:00
会場:東京大学本郷キャンパス教育学部1階
内容:大学院生による展示。研究室紹介(根本彰,影浦峡),若手研究者によ
る座談会(吉田右子,野末俊比古,芳鐘冬樹,三浦太郎)など
入退場自由 参加費無料 事前申込不要
詳細HP:http://panflute.p.u-tokyo.ac.jp/~openlabo2006/
○図書館政策セミナー in 札幌「公立図書館の指定管理者制度」
主催:社団法人日本図書館協会 後援:北海道図書館振興協議会(申請中)
日時:2006年6月12日(月)14:00-17:00
会場:札幌エルプラザ4階
内容:「公立図書館と指定管理者制度」山本宏義氏(日図協図書館政策企画
委員会委員・関東学院大学文学部教授),質疑等
参加費:個人会員・施設会員1000円/非会員1500円
対象:図書館員,自治体職員,その他関係者 定員:90名(先着順)
申込締切:2006年6月2日(金)
申込方法:件名を「政策セミナー札幌」,氏名,所属,連絡先住所・TEL,
会員の有無を記入の上,E-mail,FAX,郵送で下記まで。
申込・問合先:日本図書館協会企画調査部(〒104-0033 東京都中央区新川
1-11-14 TEL.03-3523-0815 FAX.03-3523-0841 E-mail:kikaku★jla.or.jp)
○資料保存委員会・紙資料の保存・補修研修会
テ-マ:明日からできる「資料保存の基礎技術」PART4
日時:2006年6月12日(月)9:30-16:30
会場:日本図書館協会研修室
内容:ビデオ「図書の修復-正しい製本の知識と基礎的な技術」視聴,基礎
的な知識と基本的な補修技術の実習,三つ目綴じによる無線綴じ本の修理
の実習,保存と補修についての相談と質疑応答
講師:資料保存委員会委員 定員:20名(先着順)
持参用具:カッタ-ナイフ,直定規(30cm以上),ハンドタオル,ハサミ
参加費:会員500円,非会員1000円(当日会場にて)※施設会員は1名まで会員扱
申込方法:氏名,住所,TEL,所属,会員・非会員の区別を明記の上,E-mailかFAX
で下記まで。参加不可の場合のみ連絡。
申込先:日本図書館協会資料保存委員会(担当:高橋 TEL.03-3523-0812
FAX.03-3523-0842 E-mail:takahashi★jla.or.jp)
○大学図書館問題研究会 第37回全国大会
期日:2006年8月5日(土)~7日(月)
会場:さいたま共済会館
内容:5日:研究発表,分散会,全体会,懇親会/6日:課題別分科会,ラウンド
テーブル,会員による自主企画/7日:主題別分科会
詳細HP:http://www.daitoken.com/
問合先:大学図書館問題研究会事務局 高井力(E-mail:jimu★daitoken.com
FAX.03-3619-4565)
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◆求人情報
○平成18年度横浜市職員(大学卒程度等)採用試験 司書:数名
受付期間:(インターネット)2006年5月2日(火)~5月15日(月)午後1時
(郵送)2006年5月2日(火)~5月17日(水)消印有効
http://www.city.yokohama.jp/me/jinji/saiyou.html
○東京海洋大学附属図書館 非常勤職員:1名
応募締切:2006年5月15日(月)必着
○武蔵野中学・高等学校図書館 臨時職員:1名
応募締切:2006年5月19日(金)
○(株)ブレインテック 正社員:2名程度
応募締切:2006年5月31日(水)
求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。
http://www.jla.or.jp/job.htm
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm
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◆JLAからのお知らせ
○音訳資料作成の一括許諾システムの第21回名簿を送信しました
5月1日に許諾著作者名簿(2687件)を電子メール等で送信しました。
(問合先:日本図書館協会事務局音訳係 onyaku★jla.or.jp)
=====================5月は図書館振興の月==================no.302 END=