南海トラフ地震への備えについて
 
2024(令和6)年8月8日に日向灘を震源とする地震が発生し、気象庁より南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されましたが、8月15日17時をもって政府としての「特別な注意の呼びかけ」は終了となりました。その後、2025(令和7)年1月13日に同じ地域で地震が発生しましたが、大規模地震が発生する可能性は高まっていないと発表されています。
しかし、南海トラフ沿いの巨大地震発生を想定して図書館災害対策委員会は「図書館で考える南海トラフ地震への備え」に一部追記しました。これを参考にして、引き続き「備え」を継続してください。(2025年1月20日更新)

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令和6年9月に能登半島で発生した豪雨について
この度、能登半島地震の被災地にて大雨により亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。また、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、一日も早く平穏な日々に戻る事をご祈念申し上げます。
日本図書館協会及び図書館災害対策委員会も微力ではありますが、支援を模索し、対応してまいります。被災情報並びにお困り事がありましたら、メールにてご一報いただければ幸いです。
saigai★jla.or.jp
(★を半角@に換えてください。)








JLAメールマガジンバックナンバー

2007/01/10

第336号

======================================================<2007/1/10発信> 
             JLAメールマガジン  第336号
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   編集発行:社団法人 日本図書館協会
  Copyright,2007 Japan Library Association   無断転載転送を禁じます 
  JLAホームページアドレス  http://www.jla.or.jp/
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▼目次▼
 ■図書館界ニュース
 ■新聞記事より
 ■集会等のお知らせ
 ■『図書館雑誌』1月号のお知らせ
 ■求人情報
 ■JLAからのお知らせ
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◆図書館界ニュース
○ハンセン病関係図書の件名について
 昨年末、鳥取県在住の方から、鳥取県内の各公立図書館にハンセン病関係の
 蔵書に件名「癩」が使われていることを指摘し、「ハンセン病」に修正する
 要請を進めているというとのメールが日本図書館協会に寄せられた。同県内
 の図書館ではほぼ修正が終わっているので、これを全国的なものにしたいと
 いう意向が示された。
 鳥取県内の図書館はすでにこうした要請に対応し、件名標目表を確認するな
 どの検討を行い、図書館として修正の判断をしたもようである。鳥取県以外
 でも、修正の判断をした府県立図書館が数館ある。
 日本図書館協会件名標目委員会が1999年に編集刊行した『基本件名標目表 
 第4版(BSH4)』では、「ハンセン病」を件名標目とし、「癩→ハンセン病」
 の参照を入れている。(国立国会図書館件名標目表も現在同様となっており、
 NDL-OPACではそうしたデータと検索システムが提供されている)。
 しかし、多くの図書館では、最近の資料類には件名「ハンセン病」が、BSH4
 以前のデータ、およびMARCデータ作成会社がBSH4の「ハンセン病」に切り替
 えるまでの間のデータには件名「癩」が使われ、そのまま両方をウェブに公
 開している。
 今回の要請をされている方は、図書館の検索で使われる「件名」についてよ
 く理解しており、またそのデータがMARC会社によって作成されるという事情
 から、MARC作成会社に対しても協力を求めている。
 西日本新聞ではこのような状況を1月6日付朝刊で下記の記事にしている。
 http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20070106/20070106_010.shtml
 なお、日本図書館協会には、OPACなど図書検索システムがインターネットで
 公開されるようになってから、ハンセン病以外でも検索で使われる病名につ
 いて適切な病名への変更を求める要望が寄せられている。

○文科省委託調査研究「地域の図書館サービスの充実に関する調査研究」でア
 ンケート調査を実施(委託先;財団法人日本システム開発研究所)
 文部科学省では、これからの図書館の在り方の検討に資するため、公立図書
 館(原則として各自治体の中央館)、都道府県市区町村教育委員会等を対象
 にアンケート調査を行う。(実際の調査は、委託先である財団法人日本シス
 テム開発研究所が実施。)調査内容は、司書の業務の状況や資格取得の経緯、
 職員研修の実施状況と研修事例の収集等である。平成19年1月上旬に調査資
 料を送付し、回答期限は1月25日とする予定。公立図書館には、所管の教育
 委員会を経由して送付される。
  文部科学省としては、これからの図書館の在り方に関する検討を実りあるも
 のとするため、各図書館、教育委員会に対して、もれなく調査に参加するよ
 う要請している。
 図書館界としても活用できるデータであることから、回収率が高くなること
 を期待している。
 なお、本調査研究の最終的な報告書は、文部科学省ホームページに掲載し紹
 介する予定。
 問合先  文部科学省社会教育課図書館振興係 TEL03-5253-4111(2970)

○文部科学省平成19年度予算案
 昨年12月24日、文部科学省の平成19年度予算案の概要が公表された。
 それによると、直接図書館と関わりのある事業は、教育・文化立国の実現>
 2.学校・家庭・地域等の連携による「人間力」の向上-家庭・地域の教育力
 の向上->(5)青少年の健全育成の推進>3子どもの読書活動の推進に位置づ
 けられている。
 主な事業として、「子ども読書応援プロジェクト(新規)」「地域の図書館
 サービス充実支援事業(これからの図書館の在り方に関する調査・検討、地
 域図書館サービス充実支援事業)」「学校図書館支援センター推進事業(拡
 充)」「「読む・調べる」習慣の確立に向けた実践研究事業(新規)」が掲
 げられ、「平成14年8月に策定した「子どもの読書活動の推進に関する基本的
 な計画」が見直しの時期を迎えることを踏まえ、子どもが自主的に読書活動
 を行うことができるような環境の整備を図るため、関係施策の総合的・計画
 的な一層の推進を図る」としている。これらの予算額は7億7100万円に上り、
 平成18年度より1億9100万円の増加となっている。
 その他、図書館との関わりが想定される事項として、国語力の育成、豊かな
 心の育成、地域の教育力の再生、再チャレンジの支援等が盛り込まれている。
 文部科学省:平成19年度 予算(案)主要事項
 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/18/12/06122611/001.pdf

○NHKニュースで「個人情報保護 図書館にも影響」と放送
 1月9日(火)午前7時のNHKニュースにおいて、個人情報保護法が施行されて以
 降、図書館において名簿類の収集と利用の制限が拡がっていることが放送さ
 れた。
 これは、NHKが全国の市立図書館47館を調査した結果によるもので、個人情
 報保護法が始まってからも名簿の利用制限をしていない図書館は16%にとど
 まり、名簿の取り扱いで何らかの制限を行っている図書館は81%。既に所蔵
 している名簿類を保存している図書館は47%だが、新たな名簿類の収集を控
 えている図書館は53%あったとしている。
 番組では「図書館の自由に関する宣言」や柳美里著「石に泳ぐ魚」に対する
 判決を示して、将来にわたり国民の知る権利を保障する機関としての図書館
 の役割が個人情報保護法によって揺らいでいるのではないかと疑問を呈した。
 
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◆新聞記事より(地域版含む)
○[福島]県内大学・高専、県立の13図書館を“横断” ネット検索来秋稼働
 蔵書計320万冊 遠くても早く便利 最寄りで貸し出し(福島民報12/3)

○蔵書紛失20年で5万冊 盗難防止に透明バッグ 松山市立図書館検討
 (愛媛12/3)

○求む!人気書籍 松山市立図書館 寄贈呼び掛け ネット予約激増で“品薄”
 (愛媛12/4)

○「闘病記」患者つなぐ 文庫の収集各地で広がり 「病気と向き合う上で有
 意」 疾患別に分類 医学的分析も 学生と朗読会[大阪厚生年金病院など]
 (朝日〈大阪〉12/5)

○81市町村合併の系図 [長野]県図書館協会 「ふるさと変遷史」発行
 (信濃毎日12/5)

○〔ニュース&ニュース 兵庫〕[兵庫]県内公立図書館サービス拡充 民並
 み運営で官巻き返しへ 指定管理者制度導入3年 業務延長や選書集書 問
 われるビジョン共有 民間委託にそぐわず 協定で質を守る(神戸12/6)

○広島藩政 歴史探る 広島大図書館 今中家の文庫目録作成(中国12/6)

○「藤野に図書館を」 札幌市議会に陳情 南区の市民団体[藤野地域に図書
 館づくりをすすめる会](北海道12/7)

○指定管理者 赤堀図書館を委託 伊勢崎市が議案提案 県内公立38館で初
 (上毛12/7)

○少女漫画半世紀3万冊 [東京都]日の出[町] 私設図書館が人気 入場
 無料/寄贈も随時受け付け中(読売12/7)

○〔峡中〕豊富庁舎に図書館整備 中央市 蔵書1万冊、来春開館へ
 (山梨日日12/7)

○[大阪府立]中之島図書館 ビジネス支援本格化 関連書収集、情報発信拠
 点に(産経〈大阪〉12/7)

○[新潟市]中央図書館が来年10月開館 蔵書、資料は21万点(新潟日報12/9)

○共同保存図書館動き出す 書庫限界捨てられる本も多く 収蔵スペース節約
 [NPO共同保存図書館・多摩](日経12/11夕)

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◆集会等のお知らせ
○全国患者図書サービス連絡会第6回講演会
 日時:2007年1月13日(土)14:00-17:00
 会場:東京大学医学部付属病院 入院棟A15階大会議室
 テーマ:健康情報関連団体のコラボレーションの可能性を探る
 内容:パネルディスカッション
 参加費:会員1000円/非会員1500円/学生800円
 詳細HP:http://www.geocities.jp/kanjatosyo/soukai/index.html
 問合先:事務局(京都南病院図書室 山室 TEL.075-312-0726 
  FAX.075-315-4899) 

○日本図書館研究会図書館奉仕&情報システム研究グループ合同例会
 日時:2007年1月21日(日)13:30-16:00
 会場:プロスランゲージセンター(上本町)会議室
 内容:「大阪府立中之島図書館におけるビジネス支援の現状について」藤井兼芳氏
 (大阪府立中之島図書館)
 詳細HP:http://homepage3.nifty.com/tshihota/kenkyuu/katudou18.htm
 連絡先:中村恵信(大阪府立大学学術情報センター TEL.090-4270-9361)

○図書館問題研究会兵庫支部連続講座<児童サービス相談室>
 第4回:子どものレファレンス資料を探す
 日時:2007年1月22日(月)14:00-16:00
 会場:神戸市勤労会館307号室
 連絡先:清水純子(兵庫県立図書館 TEL.078-918-3366 FAX.078-913-9229)
 阪本和子(神戸市立兵庫図書館 E-mail:wako0502★u01.gate01.com)

○シンポジウム「協働の医療:ヘルス・リテラシーと病院図書室」
 主催:NPO医療の質に関する研究会
 日時:2007年2月10日(土)10:00-16:30
 会場:聖路加看護大学講堂
 参加費:無料 定員:400名(先着)
 詳細HP:http://www.npo-shitsuken.org/general/education/sympozium.html
 問合先:医療の質に関する研究会(TEL.03-5213-0125 FAX.03-5213-5266
  E-mail:shituken★hospitals-japan.org)

○言葉の力 図書館を考える集い
 主催:図書議員連盟,活字文化議員連盟,子どもの未来を考える議員連盟,
  文字・活字文化推進機構設立世話人会
 日時:2007年2月14日(水)14:00-15:30
 会場:憲政記念館講堂
 参加費:無料 定員:500名程度 申込締切:1月31日(水)必着
 内容:報告(国立国会図書館国際子ども図書館,学校図書館,滋賀県立図書館,
  NIE(新聞活用教育))アピール
 詳細HP:http://www.jpic.or.jp/schedule/index_info_poster.html
 申込・問合先:文字・活字文化推進機構設立世話人会(事務局:出版文化産業
  振興財団 TEL.03-5211-7181 FAX.03-5211-7285 E-mail:info★jpic.or.jp)

○「田中章治氏の退職を祝う会」(記念講演会・記念式典・祝賀会)
 主催:日本図書館協会障害者サービス委員会
 日時:2007年3月12日(月)14:00-20:00
 会場:ホテルブリランテ武蔵野
 参加費:すべてに参加10000円(記念品代含)記念講演・式典のみ1000円
 詳細HP:http://www.jla.or.jp/lsh/2007tanaka.html
 問合先:佐藤聖一(埼玉県立浦和図書館 TEL.048-829-2821 FAX.048-829-2979)

*研修会「始めようDAISY 公共図書館でDAISYを導入するために」(JLA障害者
 サービス委員会主催)は参加者が定員を超えましたので募集を中止しました。

<お願い>
★図書館イベントカレンダー2007に掲載するイベントの情報をお寄せください。
 詳細未定でも(名称とおよその日程は必要)かまいません。
 http://www.jla.or.jp/calendar.html ←ここに掲載していきます
  
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◆『図書館雑誌』1月号(64ページ・定価980円)のお知らせ
○平成18年度(第92回)全国図書館大会ハイライト
 ・全体会、第1~第11分科会、ボランティアの集いの様子と大会参加者の
  感想を掲載
○その他
 ・新春エッセー「漫画で学んだこと 読書で知ること」(白石昌則)  ほか
 
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◆求人情報
○つくば市立中央図書館 図書館専門員(嘱託員):8名程度
 応募締切:2007年1月25日(木)17:00

○私立自由の森学園図書館 臨時職員:1名
 応募締切:2007年2月10日(土)必着

○東京芸術大学附属図書館 パートタイマー:1名
 応募締切:2007年3月9日(金)消印有効

 求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/job.htm
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm
 
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◆JLAからのお知らせ
○第31期個人会員代表評議員選挙を実施します!!
 投票用紙は、1月5日、協会事務局から直接郵送いたしました。投票期間は、
 1月14日(日)~25日(木)です。投票にご協力ください。※年内に発送準備を
 行ったため、年末年始にかけてご住所等の変更連絡をされている場合でも
 それまでのご住所等にお届けしてしまっております。ご了承ください。

○音訳資料作成の一括許諾システムの第29回名簿を送信しました
 1月9日に許諾著作者名簿(2720件)を電子メール等で送信しました。
 (問合先:日本図書館協会事務局音訳係 onyaku★jla.or.jp)
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