南海トラフ地震への備えについて
 
2024(令和6)年8月8日に日向灘を震源とする地震が発生し、気象庁より南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されましたが、8月15日17時をもって政府としての「特別な注意の呼びかけ」は終了となりました。その後、2025(令和7)年1月13日に同じ地域で地震が発生しましたが、大規模地震が発生する可能性は高まっていないと発表されています。
しかし、南海トラフ沿いの巨大地震発生を想定して図書館災害対策委員会は「図書館で考える南海トラフ地震への備え」に一部追記しました。これを参考にして、引き続き「備え」を継続してください。(2025年1月20日更新)

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令和6年9月に能登半島で発生した豪雨について
この度、能登半島地震の被災地にて大雨により亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。また、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、一日も早く平穏な日々に戻る事をご祈念申し上げます。
日本図書館協会及び図書館災害対策委員会も微力ではありますが、支援を模索し、対応してまいります。被災情報並びにお困り事がありましたら、メールにてご一報いただければ幸いです。
saigai★jla.or.jp
(★を半角@に換えてください。)








JLAメールマガジンバックナンバー

2007/04/18

第350号

======================================================<2007/4/18発信> 
             JLAメールマガジン  第350号
=====================================================================
   編集発行:社団法人 日本図書館協会
  Copyright,2007 Japan Library Association   無断転載転送を禁じます 
  JLAホームページアドレス  http://www.jla.or.jp/
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▼目次▼
 ■図書館界ニュース
 ■新聞記事より
 ■集会等のお知らせ
 ■求人情報
 ■JLAからのお知らせ
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◆図書館界ニュース
○国土形成計画に関する報告(素案)公表される
 4月6日に開催された国土交通省国土審議会第23回計画部会において、国土形
 成計画に関する報告(素案)及び国土利用計画に関する報告(素案)が審議
 され、その配付資料が国土交通省のサイトで公開された。
 このうち国土形成計画は、昭和37年以来5次に渡って策定されてきた全国総合
 開発計画に変わるものとして、国土総合開発法を抜本改正した国土形成計画
 法に基づき平成17年から検討されてきたものである。
 この中で図書館に関しては次のような記述が見られる。
 第2部 分野別施策の基本的方向
  第1章 地域の整備に関する基本的な施策
   第2節 暮らしやすく活力ある都市圏の形成
    (1)複数市町村の連携・相互補完による都市機能の維持増進
    (複数市町村の連携による都市機能の相互融通)
 人口密度が低下する中で都市機能を維持増進するためには、機能の集約化と
 供給区域の広域化が必要となるため、例えば地域における医療連携体制の構
 築、図書館等の社会教育施設の複数市町村間の相互利用等、周辺市町村間で
 の適切な役割分担と相互補完を促進する。
  第3章 文化及び観光に関する基本的な施策
   第1節 文化が育む豊かで活力ある地域社会
    (4)地域の文化芸術活動を支える環境整備
 文化芸術活動の拠点である文化施設(文化会館、美術館・博物館、図書館等)
 については、その整備が相当程度進んできているものの、十分に活用されて
 いないとの指摘もある。このため、複数の施設が相互に連携し、美的・知的
 関心を抱く地域住民のニーズも踏まえながらネットワーク化を図る。
 これは、図書館の設置促進を求めた「公立図書館の設置及び運営上の望まし
 い基準」や「文字・活字文化振興法」の趣旨に沿った内容とは思われない。
 生活圏域に図書館が整備されていない現状の貧しさ、連携協力が進んでいる
 実状などの実態が踏まえられていないのではないか、と思われる。
 国土交通省では最終報告案を5月までに策定し、パブリックコメントを経て今
 夏には閣議決定を得る予定としている。
 国土交通省HP:国土審議会第23回計画部会(懇談会)配付資料
 http://www.mlit.go.jp/singikai/kokudosin/keikaku/23/keikaku_shiryou.html

○NHKラジオで「図書館へ行こう」を放送
 NHKラジオ第一放送は4月2日夜、「おしゃべりクイズ 疑問の館」で「図書
 館へ行こう」を特集して放送した。ゲストによる図書館にまつわるエピソー
 ドなどが披露された。このなかで4月2日を「図書記念日」との紹介があり、
 これを聞いた会員から、図書館記念日の間違いではないか、また図書館記念
 日は4月30日ではないかとの指摘があった。
 協会事務局は早速、NHKに問合せたところ、「明治5年、湯島に日本で最初の
 公立の近代図書館が開設されたことを記念して図書記念日とした、という記
 事をもとに紹介した。」「図書館記念日は4月30日であることは確認してい
 る。」「話題が広がってしまい、きちんと説明できなかった。」との回答が
 あった。なお書籍館の開館日がこの日であることについては、確かではない。

○アニメ「名探偵コナン」の利用者プライバシーを侵害するシーンについて
 1月22日放送、よみうりテレビ・東京ムービー制作のアニメ「名探偵コナン」
 第461話「消えた1ページ」において、図書館利用者のプライバシー保護に関
 して問題があると思われる部分があった。該当シーンは、学校図書館の本の
 ページが破られていたため、そのページについて話を聞こうと、主人公が本
 にあった図書カードで最後に借りた子の所属と名前を確認するところ。
 これに対して、学校図書館問題研究会は「図書館の自由に関する宣言」に触
 れながら、以下の問題点を指摘して、制作担当者に3月1日付けで申し入れを
 行った。
 ・読者が何を読むかはその人のプライバシーに属することであり、学校図書
 館も含めて図書館は、利用者の読書事実などの秘密を守る責務があること。
 ・学校図書館は貸出情報を外部に漏らさないための方策をとっておらず、自
 分の読書事実が第三者に容易に知られてしまう恐れがある、という印象を視
 聴者に与えること。
 ・プライバシー保護に対する意識を鈍感にしてしまう心配があること。
 申し入れた内容は、1.制作に関わったすべての人たちとともに、この場面の
 問題点について考え、今後の番組作りに生かしていただきたいこと、2.もし
 も再放送やビデオ化をすることがある場合には、学校図書館では利用者のプ
 ライバシーに配慮していることがわかる注意書きを、はっきりとわかる形で
 挿入していただきたいこと、の2点。
 これに対して、担当者から3月23日付けで書面による返事があり、申入れの内
 容について制作者として理解した、今後は学校図書館におけるプライバシー
 保護に対する配慮がわかるような相応の対応をする、という回答だった。

○ラオス図書館協会が設立
 4月5日社団法人シャンティ国際ボランティア会の代表が協会を訪問、活動報
 告と今後の協力依頼があった。そのなかでラオス図書館協会が1月に設立さ
 れたことの報告があった。
 昨年10月7日、ラオス政府情報文化省出版局長、国立図書館文書課長がラオス
 図書館協会立ち上げのために協会を来訪した。日本図書館協会の設置目的、
 役割と具体的な活動の紹介、協会設立のためのアドバイスなどについて、監
 督官庁の局長と実務責任者に説明をするものであった。協会設立の基礎を固
 め、その後の発展を促す、という目的の調査であった。質問に答え、関係資
 料を渡すとともに、ラオスの状況なども聞いた。
 ラオスは全国読書推進活動事業の政策はあるが、図書館法はない。図書館は、
 学校図書館を含め200か所に満たない。これらの図書館とシャンティ国際ボラ
 ンティア会のなどの研修を受けた人たちのネットワークが必要、という認識
 で協会設立の活動を行っていたが、設立許可が政府からおりる見通しがたっ
 たなかでの訪問であった。
 1月22日の設立総会には、図書館員など70名が参加、国立図書館長が会長、
 国立大学中央図書館長が副会長、委員5名が選出されたとのことである。
 同会はその活動の一環として、タイ、カンボジア、ラオス、アフガニスタン、
 ミャンマーなどで図書館事業を行っており、協会もこれまで、その活動に後
 援、協力してきた。

○平成19年度子どもの読書活動優秀実践図書館表彰
 文部科学省は、今年度の「子どもの読書活動優秀実践図書館」として公立図
 書館50館を表彰を発表した。
 文科省は平成14年度より毎年4月23日の『子ども読書の日』を記念して、各都
 道府県において、子どもの読書を推進する活動が顕著に優秀と認められる図
 書館に対して、文部科学大臣表彰を行なっている。
 「子どもの読書活動優秀実践図書館」は、「子どもの読書活動優秀実践校」
 「子どもの読書活動優秀実践団体(者)」とともに、4月23日に国立オリンピッ
 ク記念青少年総合センターで開催される、子ども読書の日記念“子どもの読
 書活動推進フォーラム”において表彰が行われる予定となっている。
 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/04/07041602.htm
 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/04/07041604.htm

○全国公共図書館協議会、図書館職員の研修について調査
 平成18・19年度の2か年で「図書館職員の研修」について調査研究に取り組
 むこととし、平成18年度は、全国の公立図書館の全館を対象に実態調査を電
 子メールにより実施した。その報告書が公開されている。
 「公立図書館における図書館職員の研修に関する実態調査報告書(2006年度)」
 http://www.library.metro.tokyo.jp/15/15h2006.html

○国立情報学研究所、学術情報発信力をGoogleで強化
 国立情報学研究所は、4月9日、プレスリリースを行い、CiNii(NII論文情報
 ナビゲータ)に格納された国内主要論文300万件の論文データを、Googleに
 よる情報の取り込みの対象とし、Google Scholarからアクセス可能となった
 発表した。
 http://www.nii.ac.jp/news_jp/2007/04/300niigoogle.shtml

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◆新聞記事より(地域版含む)
○7市の図書館 利用OK 府中など京王沿線検討中 分館など含め50施設 職
 員増員が課題(読売3/13)

○県内公共図書館 学校に本貸し出しへ [佐賀県](3/15)

○移転し機能の充実を [長崎]県立図書館在り方懇話会 県教育長の答申
 (長崎3/15)

○子育て支援は1階 図書館は分散配置 塩尻[市] 交流センター基本設計
 (信濃毎日3/16)

○好きな本どこでも読める! システム完成、福部で記念式 鳥取市内の9図
 書施設 48万冊、コンピューターで結ぶ(日本海3/16)

○本1冊貸し出し コスト313‐403円 太田[市](上毛3/27)

○川西[町]のフレンドリープラザ NPO法人運営に移行 来月1日 井上[ひさ
 し]さんが講演 [山形県](山形3/28)

○児童書充実 教育を支援 宇都宮市の第3図書館計画固まる 障害者配慮、
 ネット対応も(下野3/28)

○娘の遺志児童書に 急逝した元[青森]県立図書館職員の小財さん 青森[市] 
 父親が19冊寄贈(東奥日報3/31)

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◆集会等のお知らせ
○ビジネス支援図書館推進協議会総会及び
 「日本能率協会総合研究所マーケティングデータバック」見学会
 日時:2007年5月11日(金)18:30-20:30
 会場:日本能率協会総合研究所マーケティングデータバンク東京
 内容:MDBの紹介,MDB閲覧室見学,総会
 申込方法:4月17日(火)までに所属,氏名,懇親会参加の有無を記して下記宛連絡
 申込先:ビジネス支援図書館推進協議会事務局(t-kuroda★kikou.uec.ac.jp)

○日仏図書館情報学会総会および講演会
 日時:2007年5月26日(土)14:00-(講演会15:30-)
 会場:日仏会館501会議室
 内容:総会(会員対象),講演会講師・辻由美氏(作家・翻訳家)
 申込:不要 参加費:無料
 詳細HP:http://wwwsoc.nii.ac.jp/sfjbd/news/soukai/soukai2007.html

○平成19年度筑波大学公開講座「『これからの図書館像』を実現するには」
 主催:筑波大学図書館情報メディア研究科
 日時:2007年6月11日(月)9:30-17:15
 会場:筑波大学筑波キャンパス春日地区
 内容:「『これからの図書館像』は何をめざすのか」薬袋秀樹氏「レファレンス
  サービスはどのように行えばよいか」大庭一郎氏「図書館改革に取り組むには
  どうすればよいか」濱田幸夫氏,ほか 申込締切:5月14日(月)
 受講対象者:図書館関係者 定員:20名 参加費:6300円
 詳細HP:http://www.tsukuba.ac.jp/community/extension/pdf/education3.pdf
 申込先:筑波大学学務部学務課公開講座担当(〒305-8577 つくば市天王台
  1-1-1 TEL.029-853-2216・2217)

○情報メディア学会第6回研究大会
 基調テーマ:ユビキタス情報社会基盤の構築に向けて
 日時:2007年6月23日(土)10:00-17:30
 会場:東京大学本郷キャンパス工学部2号館新館9階
 内容:基調講演・坂村健氏(東京大学大学院)特別講演・越塚登氏(東京大学
  大学院)総会,展示出展者による報告,論文賞表彰,ポスター紹介・発表及び
  展示(交流会)
 参加費:会員2000円/非会員3000円/学生1500円(資料代,交流会費含)
 申込方法:氏名,所属,TEL,E-mailを明記して6月18日(月)までに下記あて申込
 詳細HP:http://www.jsims.jp/kenkyu-taikai/06.html
 申込・問合先:情報メディア学会事務局(〒305-855 つくば市春日1-2 筑波大学
  図書館情報学研究科内 FAX.020-4623-1228 E-mail:office★jsims.jp)

○平成19年度筑波大学公開講座「子どものメディア教育環境の整備と実践」
 主催:筑波大学図書館情報メディア研究科
 日時:2007年7月28日(土)10:00-17:30
 会場:筑波大学筑波キャンパス春日地区
 内容:「子どものメディア利用の現状と課題」鈴木佳苗氏「子どもたちの読書
  環境整備のための実践演習」渡辺暢恵氏「子どもたちのインターネット利用
  環境整備のための実践演習」大貫和則氏「地域のメディア教育:ネットワーク
  の現状と課題」小林路子氏
 受講対象者:図書館・学校教育関係者及び関心のある一般市民
 定員:25名 参加費:6300円 申込締切:6月29日(金)
 申込・詳細HP:http://www.tsukuba.ac.jp/community/extension/pdf/culture9.pdf
 申込先:筑波大学学務部学務課教育公開担当(〒305-8577 つくば市天王台
  1-1-1 TEL.029-853-2216・2217)
 
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◆求人情報
○二松學舍大学附属図書館 補助職員:若干名
 応募締切:2007年4月23日(月)必着

○東京大学法学部研究室図書室 非常勤職員:1名
 応募締切:2007年4月25日(水)必着

○洗足学園中学高等学校図書室 (長期)非常勤職員:1名
 応募締切日:2007年4月27日(金)

○一橋大学附属図書館 非常勤職員:1名
 応募締切:2007年5月11日(金)必着

○女子栄養大学短期大学部図書館 臨時職員:1~2名
 応募締切:2007年6月8日(金)

 求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/job.htm
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm
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◆JLAからのお知らせ
○児童図書館員養成講座の受講受付中!!
 詳しくはhttp://www.jla.or.jp/jlaevent.html、または「図書館雑誌」3月
 号をご覧ください。

○『図書館雑誌』4月号の発送は完了しました。現時点で届いていない場合は
 郵便事故の可能性がありますので至急ご連絡ください。
 問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp)
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