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日本図書館協会の見解・意見・ご要望
2007/12/12
第383号
======================================================<2007/12/12発信> JLAメールマガジン 第383号 ===================================================================== 編集発行:社団法人 日本図書館協会 Copyright,2007 Japan Library Association 無断転載転送を禁じます JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼ ■図書館界ニュース ■新聞記事より ■集会等のお知らせ ■求人情報 ■JLAからのお知らせ --------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○「教育振興基本計画」について意見陳述 中教審教育振興基本計画特別部会は、12月5日、関係34団体に対し、教育振興 基本計画案についての「検討に当たっての基本的な考え方について」「重点 的に取り組むべき事項について」の案についてのヒアリングを行った。日本 図書館協会は、現在各種図書館の政策的な課題を30項目にわたって挙げた文 書を提出するとともに、3点に絞って意見陳述をした。 その内容は、「図書館を、人々の生涯にわたる学習を支援する重要な機能と して位置づけ、それを教育振興基本計画の機軸に据え、総合的な施策として 推進すること」、「公立図書館を生活圏域、おおむね中学校区に1図書館を 設置すること。設置の指標として、可住地面積を基準とすること」「図書館 資料の相互貸借の合理的な仕組み、経費負担の制度をつくること」である。 特に、図書館は、生涯にわたる豊かな学習を支える最も基本的基礎的な機能 であり、公立図書館と学校図書館、さらに大学図書館についての整備、振興 に関わる課題、施策を行政的な分野で分断するのではなく、総合的な施策と して推進する方向を示すことが重要である、このことが自治体における選択 の幅が広がり、施策がより豊かなものとなることが期待できる、と強調した。 委員からは、図書館を総合的な施策として位置づけた場合、その所管はどう 考えているか、専門職員の確保についての考え、自治体の理事者は、どのよ うな動機で図書館建設をつくろうとすると思うか、などの質問があった。 ○文部科学省、図書館法見直しについて意見交換 文部科学省社会教育課は、12月6日の日本図書館協会常務理事会に出席、図 書館法の見直しについての意見交換を行った。見直し検討の状況説明と先に 出した協会意見についての回答などもあった。 制度問題小委員会のまとめをもとに生涯学習分科会で検討、11月30日には 「生涯学習・社会教育関係制度の検討の方向性について」が出され、図書館 法改正については次の点が明らかにされている。教育基本法改定を受けて生 涯学習と家庭教育支援を、司書補となる資格要件として高等学校卒業認定 試験合格者を条文に入れ込む。大学の図書館に関する科目を省令で定める (第5条)、司書、司書補の研修実施を義務づけ、図書館サービスについて の自己点検評価、情報通信技術の発展に対応した内容を盛込むことなどが検 討されている。 日本図書館協会が出した司書を置くことをより明確にすること、館長の司書 資格要件については、規制緩和のもと応じにくい、とされた。 第3条の図書館奉仕の条項を中心に熱心な意見交換が行われた。 なお「検討の方向性について」には、「公立図書館をどのように維持・向上 するかということに現場の実務者が苦慮している」、それに対して「国は具 体的な事例に関する情報の提供等を推進することに努める」との記述があり 注目される。 ○「24時間テレビ」チャリティ委員会が、図書館に障害者サービス用機器を 寄贈 日本テレビの「24時間テレビ」チャリティ委員会は、公立図書館の障害者サー ビス用機器を寄贈する事業を行う。 今年の放送終了後、同委員会から協会に、今年集まった募金の使途として、 図書館の障害者サービス用機器の寄贈を行うことを企画し、事業実施の具体 化についてについて相談があった。「地域の情報拠点である公立図書館に障 害者サービス用機器を寄贈することにより、障害者の情報アクセスを広げ、 また図書館の障害者サービスの進展に寄与する」との趣旨で行われるもので ある。協会は、この趣旨に賛同し協力を応諾し、具体的な作業は障害者サー ビス委員会が対応することにした。 寄贈を予定している機器は、拡大読書器、DAISY再生録音機、音声パソコン で、寄贈先図書館の選考は一定の基準を設け、行われる。 障害者サービスがなかなか普及しない状況にあるなか、マスコミ関係に注目 され、報道されることにより、多くの人に障害者サービスについての理解と 図書館サービスの幅の広さを知らせる機会ともなる。近く全国の公立図書館 に募集案内の発送がされるが、多くの図書館が応募されることが期待される。 --------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○[沖縄]県立図書館分館 廃止困ると住民 石垣 県教育庁が説明会(沖縄タ イムス11/2) ○生命科学の情報を網羅 今年度から 総合データベース作成 日本語検索も 可能に [大学共同利用機関法人情報・システム研究機構](読売11/7) ○[釧路]市立図書館への指定管理者制導入 反対署名2千人超える(北海道 <釧路・根室>11/7) ○マンション鉄筋128本不足 千葉・市川 45階建て 施工ミス、建設中断 [1 -3階に図書館など](朝日11/7夕) ○図書館向けICタグ 日立 [東京都]北区で来夏導入 読み取り速さ4倍 (日経<東京>11/8) ○〔くらし・家庭〕司書や資料費増やして 公立図書館の充実求め広がる運動 指定管理者制度ストップを 図書館に民営化はなじまない(赤旗11/9) ○[仙台市]広瀬図書館 指定管理者に丸善 仙台市が選定 県内の図書館で初 (河北新報11/9) ○市立図書館年明け開館 長崎 市民待望の施設 報道陣に公開 80万冊収蔵 可能 国内初 返却本自動仕分けも(長崎11/9) ○本年度の[栃木]県立図書館 資料費2400万円 全国最下位 財政厳しく2割 減 サービスの拡充に活路 貸出数は18%増(下野11/10) ○来春移行の指定管理者 候補に図書館流通センター 徳島市立図書館 (徳島11/10) ○最短1日で他校の本も貸し借り 「配本システム」好評 [恵庭]市立図書館 が開始 授業活用円滑に(北海道<札幌近郊>11/13) ○日本の文化遺産 世界へ発信 源氏物語、紫式部日記…所蔵530冊 京都外 大図書館 データベース作成 9ヵ国語で紹介(京都11/13) ○図書館の本に画びょう 八王子 表紙の外側に針突出(朝日<東京・多摩> 11/14) ○来月オープンの前橋プラザ 6万冊の「こども図書館」 利用者の駐車無料 化 街中の回遊性向上期待(上毛11/15) ○学生が蔵書選定 岡山大付属図書館 興味反映し利用拡大期待(山陽11/15) ○下関市立大に鯨資料室 史料、工芸品など600点収蔵(西日本11/15) ○ネットで電子書籍貸し出し 千代田区立図書館 期限過ぎると「消滅」 (朝日11/17夕) http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/facilities/weblibrary.html ○古い蔵書百円均一 愛知教育大、HPで1万4000冊販売(朝日11/18) ○本の世界へようこそ 中学生にお薦めリスト 大津市内の3図書館作成へ (朝日<滋賀>11/19) ○ホテルに図書館移転 上越市 10年めど 直江津駅前活性化狙う (新潟日報11/20) ○市町図書館でも福井大蔵書OK 相互貸し出し運用開始(福井11/20) ○「裁判員制度」理解深めて [愛知]県図書館で企画展 解説書や小説展示 PR映画、講演なども(中日11/20) ○〔どうする財政 釧路市〕市立小中校の図書費 予算化国配分の半分 交付 税増額も他予算に使用 伸び悩む充足率(北海道<釧路・根室>11/21)〔同〕 導入進める指定管理者 制度運営「まだ手探り」 契約内容変更や"独立性" を強調 対応まちまち(同11/29) ○NPOが設立構想 図書館に本貸す図書館 収蔵能力限界 多摩地区で本融通 (読売11/21) ○学校図書購入に遅れ 自治体の7割「後回し」 学習に影響も(日経11/24) ○“読み聞かせ図書館”開館 [静岡市]駿河区の旧エンバーソン邸改装 親子 の音読空間(静岡11/25) --------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○イブニングセミナー「ライブラリアンのための個人情報保護法の解説」 主催:専門図書館協議会 日時:2008年1月21日(月)18:30-20:30 会場:日本図書館協会会館2階研修室 講師:新保史生氏(筑波大学大学院図書館情報メディア研究科) 参加費:会員3000円/非会員4000円/学生3000円 定員:45名(申込先着順)申込締切:定員になり次第締切 詳細・申込HP:http://www.jsla.or.jp/1/13/13-5.html 問合先:専門図書館協議会(TEL.03-3537-8335) ○平成19年度兵庫県図書館協会第2回研究集会 主催:兵庫県図書館協会 日時:2008年1月16日(水)14:00-16:10 会場:加古川総合文化センター2階会議室(1) テーマ:「利用者とのトラブルを未然に防ぐために」 講師:永田章氏(ビジネスインフォメーションセンター 経営コンサルタント) 参加申込:参加申込書を12月26日(水)迄にFAX,E-mail,郵送で送付。 申込・問合先:兵庫県図書館協会事務局(〒673-8533 明石市明石公園1-27 兵庫県立図書館協力課内 TEL.078-918-2586 FAX.078-918-2500 E-mail:hyotokyo★library.pref.hyogo.jp) ○九州地区図書館の集い「これからの図書館像 -混沌の時代から放たれる未来への光を求めて-」 主催:日本図書館協会 主管:日本図書館協会九州地区会員の集い実行委員会 日時:2008年2月25日(月)10:30-(17:30-懇親会) 会場:福岡県立図書館レクチャールーム 内容:基調講演・竹内さとる氏(前日本図書館協会理事長),シンポジウム 資料費:500円(実費) 申込・問合先:福岡県立図書館企画協力課(TEL.092-641-1239 FAX.092-641-1192) ○平成19年度レファレンス研修 主催:国立国会図書館 日時:2008年2月28日(木)~29日(金)(2日間) 会場:国立国会図書館東京本館新館3階研修室 内容:レファレンス・プロセスの理論と適用,人文科学・経済社会分野のレファ レンス・ツールの評価と活用,ワークショップ。 講師:齋藤泰則氏(明治大学),国立国会図書館主題情報部職員 定員:20名 申込締切:2008年1月9日(水)必着 詳細HP:http://www.ndl.go.jp/jp/library/library_news.html#071116-01 問合先:国立国会図書館関西館図書館協力課研修交流係・園田,村上 (TEL.0774-98-1446) 図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。 http://www.jla.or.jp/calendar.html http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html --------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○(財)大野城市都市施設管理公社(大野城まどかぴあ) 嘱託職員:4名 応募締切:2007年12月20日(木)17:00(消印有効) ○荒川区立図書館 事務嘱託員(非常勤職員):若干名 応募締切:2007年12月22日(土)必着 ○東京女子医科大学図書館 臨時職員:1名 応募締切:2007年12月25日(火)17:00まで ○千葉大学附属図書館松戸分館 非常勤職員:1名 応募締切:2007年12月26日(水)必着 求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。 http://www.jla.or.jp/job.htm http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm --------------------------------------------------------------------- ◆JLAからのお知らせ ○理事会、評議員会の日程が決まりました 3月6日(木)理事会 3月18日(火)評議員会 いずれも12時30分から16時30分まで(予定) ○音訳資料作成の一括許諾システムの第40回名簿について 12月7日に許諾著作者名簿(2865件)について電子メール等でご連絡しまし た。下記ホームページからダウンロードして使用ください。 http://www.jla.or.jp/onyaku/index.html (問合先:日本図書館協会事務局音訳係 onyaku★jla.or.jp) ========================================================no.382 END= ■登録アドレスの変更・解除はメールでこちらまで。 mailmaga★jla.or.jp