令和6(2024)年能登半島地震及び同年4月17日に愛媛・高知で発生した地震について
 この度、地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
また、それぞれの地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、一日も早く平穏な日々に戻る事をご祈念申し上げます。
日本図書館協会及び図書館災害対策委員会も微力ではありますが、支援を模索し、対応してまいります。
被災情報並びにお困り事がありましたら、メールにてご一報いただければ幸いです。
saigai★jla.or.jp
(★を半角@に換えてください。)








JLAメールマガジンバックナンバー

2008/03/12

第395号

======================================================<2008/3/12発信> 
             JLAメールマガジン  第395号
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   編集発行:社団法人 日本図書館協会
  Copyright,2008 Japan Library Association   無断転載転送を禁じます 
  JLAホームページアドレス  http://www.jla.or.jp/
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▼目次▼
 ■図書館界ニュース
 ■新聞記事より
 ■集会等のお知らせ
 ■『図書館雑誌』3月号のお知らせ
 ■求人情報
 ■JLAからのお知らせ
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◆図書館界ニュース
○子どもの読書活動推進基本計画が閣議決定
 政府は3月11日「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」(第二次)
 を閣議決定し、国会に報告した。子どもの読書活動推進法に基づく政府計画
 は2002年8月に策定し、その推進を図ってきたが、5ヵ年の計画期間が終了し
 たので、新たに策定されたものである。
 意見募集の対象としていた計画案とは大きな変更はなく、言い回しが若干改
 善された程度であるが、第2章「第一次基本計画期間における取組・成果と
 課題」に、新たに「図書館法の改正に向けた動き」の項が加わった。「図書
 館に、その運営状況に関する評価及び改善や情報提供に関する努力義務を課
 すとともに、司書及び司書補の資格要件の見直し等を行う改正法案が上程さ
 れた」旨記されている。
 日本図書館協会はこの計画案に対して、環境整備を図るための政府の責務を
 中心とした意見を出した。市町村における計画策定が進んでいない要因には、
 読書環境の整備を図る政府施策が不十分であることにある。今後とも、その
 具体的な施策を求める立場で臨んでいくことが必要となる。協会が指摘した
 用語や数値に関しての誤りは正された。

○総合的学習の時間が減る―学習指導要領の改訂案
 本メールマガジンで既報のとおり(3月5日発行 第394号)、学習指導要領
 の改訂案では「総合的な学習の時間」のなかで学校図書館や公共図書館の活
 用について触れている。
 改訂案は小中学校とも標準授業時間数が増加しているが、この総合的な学習
 時間については減少している。小学校では6年間で現行総授業時間5367時間
 が5645時間に増加するが、総合的な学習時間については430時間が280時間に
 減る。中学校は現行総授業時間2940時間が3045時間に増加するが、総合的な
 学習時間については210から335時間であるものが190時間となる。増加して
 いる教科は国語、算数(数学)、社会、理科、体育等である。
 総合的な学習時間について指導要領案には「自ら課題を見付け、自ら学び、
 自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育成す
 る」とある。図書館を活用した調べ学習は広がり、学校司書や司書教諭の優
 れた実践例が多く紹介されるようになってきた。この機運が新指導要領によ
 り減速することが懸念される。
 なお文部科学省は学習指導要領改訂案を発表、3月16日まで意見募集を行っ
 ている。

○社会教育法等の一部を改正する法律案の内容
 本メールマガジンで既報した(3月5日発行 第394号)社会教育法等の一部
 を改正する法律案は文部科学省の次のサイトでみることができる。
 http://www.mext.go.jp/b_menu/houan/an/169.htm

○中教審教育振興基本計画部会に提出した協会意見
 12月5日日本図書館協会が中教審教育振興基本計画部会での意見発表に際提
 出した意見書が同部会の記録に掲載された。先に本メールマガジンで紹介し
 た際は掲載されていなかったが、事務局の作業の関係で遅れたとのことであ
 る。また意見発表の発言の誤りも訂正された。
 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo7/shiryo/07120702.htm

○理事会を開催
 日本図書館協会は3月6日2007年度第2回理事会を開催し、2008年度の事業計
 画案、予算案について協議、いずれも評議員会に諮ることを決めた。協議の
 なかでは、雇用が多様化している図書館専門職員の問題、および各地で行わ
 れている会員のつどいへの支援について多く意見が出された。
 また事業計画案に密接に関係する図書館法改正、公益法人制度見直しについ
 て報告があり、その内容の理解を共通化するようにした。

○全国図書館大会東京大会の組織委員会を開催
 3月5日全国図書館大会の組織委員会を開催、大会の総括、決算の審議を行い、
 それぞれ了承された。大会総括では、全体として大きな成果を上げたとし、
 国立国会図書館との共催、出版界の協力、図書館関係の国会議員連盟との関
 係強化、学生など運営ボランティアの協力などが挙げられた。また協賛寄金、
 募金が多くあったこと、経費節減に努めたことにより余剰金が出たので、こ
 れを今後の大会に資する資金として運用することが確認された。

○文部科学省が実地検査
 文部科学省社会教育課は3月11日、日本図書館協会を実地検査した。公益法人
 の運営について3年ごとに行われるものである。この3年間の役員会の構成、
 運営、役員選挙、事務局運営、会計処理など協会運営全般について、資料の
 提供が求められ、また多面的な質問がなされた。
 とりわけ公益法人制度の見直しが進められている折でもあり、今後の法人の
 あり方におよんでの説明もあった。
 検査の結果は今年度中に知らされるとのことである。
 
○児童図書館員養成講座の参加者募集
 第28回児童図書館員養成講座の参加者の募集を開始した。
 応募締切りは4月24日。詳細は日本図書館協会ホームページ、「図書館雑誌」
 3月号巻末の案内を参照。なお「選書・蔵書構成」の講師は島弘氏に決まっ
 た(「図書館雑誌」の案内では交渉中としている)。
 http://www.jla.or.jp/jlaevent.html#jido

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◆新聞記事より(地域版含む)
○公文書保存やっと本腰 管理強化へ議員立法の動き 官庁任せ放置・廃棄続
 出 肝炎患者ファイル・海自艦日誌 首相熱意 政府・与党動く まず保管
 の重要さ認識を 石井米雄・アジア歴史資料センター長(朝日2/5)

○住基カードに新機能 あわら市 永平寺町 来月 印鑑証明など自動交付機
 [両市町の図書館で貸し出しカードしても利用](朝日<福井>2/5)

○スポーツ 10年で国体5位以内 読書推進 全国一斉90%で実施 [北海]道
 教委が数値目標(北海道2/5夕)

○市内農業情報を網羅 中央図書館がHP公開 小山(下野2/7)

○旭川市の「学校図書館補助員」 配置23校に拡大へ 貸出冊数1.5倍に 財
 政難で勤務時間に制約(北海道<旭川・上川>2/8)

○[釧路]市立図書館への書籍納入 市教委が交渉中止要請 指定管理者と地元
 中小書店 「根拠ない」困惑(北海道<釧路・根室>2/9)

○長崎市立図書館 オープン1ヵ月 来館者は予想の3倍 15万8000人 新規
 登録の混雑緩和 滑り出し順調 貸し出し16万7000冊 跡地開館記念し 児
 童図書を寄贈 車いすも 旧新興善小同窓会が市に(長崎2/10)

○自動車図書館廃止へ 那覇市、財政難で本年度限り 利用者が反対署名活動
 (沖縄タイムス2/11)

○ボランティアに定年制 <宮城>県図書館 今春58人 初の卒業
 (朝日<宮城>2/13)

○出版再生カギは ヨーロッパの取り組みをみる ドイツ 書店員を育成・流
 通効率化 本の返品率1割 イギリス 再販制度崩壊し競争激化 街の本屋
 を支援 データ共有 遅れる日本(朝日2/14)

○専門職の資格要件緩和へ 司書や学芸員などで 文部科学省(官庁速報2/14)

○法テラスと連携 相談端末を設置 [東京]都立中央図書館(朝日2/14)

○祝日の月曜日も開館 神奈川県[立図書館、立川崎図書館]
 (日経<神奈川>2/14)

○[奈良県立]図書情報館で税申告 奈良税務署 書類作成、相談できます パ
 ソコンを利用(奈良2/14)

○貸し出し業務一元化 阿南市の3図書館 来月28日から 共通カード発行
 (徳島2/14)

○鴎外の散歩道地図作成 本郷図書館が展示、配布も(朝日<東京>2/15)

○違法コピーに課金システム 日立など開発(読売2/16)

○〔わが街 今年はこれ!〕豊島区 活字文化振興、全国発信 今秋「図書館
 サミット」(東京2/16)

○読書の輪広げたい [宮崎市]佐土原 光が丘幼稚園 親子図書館が開館
 (宮崎日日2/16)

○〔解く 追う〕 指定管理者制度 広げる今治市 経営難施設は参入なし
  経費削減・利用増の成果も(愛媛2/17)

○絵本・青春小説6万冊 子ども専門図書館 仙台市が開設 泉中央に来春
 紙芝居やお話し会 親しむきっかけ創出(河北新報2/20)

○蔵書・電子データ同時検索 インフォコムが運営システム 大学や図書館向
 け(日経産業2/22)

○中学校の図書館 放課後も開放 足立区 08年度から(日経<東京>2/22)

○〔08年 県予算案から〕男女共同参画センター 資料購入費240万円→10万円
 利用者ら 見直し求め署名活動 [滋賀]県立図書館も(朝日<滋賀>2/22)

○学校・図書館・教育研 学力向上へ三角協力 由利本荘市予算案
 (朝日<秋田>2/23)

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◆集会等のお知らせ
○講演会「国立国会図書館関西館について-その資源活用のために」
 主催:日本図書館研究会図書館学教育研究グループ
 日時:2008年3月22日(土)14:30-18:00(予定)
 会場:同志社大学寒梅館地下A会議室
 講師:和中 幹雄氏(国立国会図書館関西館館長)
 詳細HP:http://www.doshisha.ac.jp/news/index.php?i=2177
 問合先:日図研図書館学教育研究グループ事務局・柳:(TEL&FAX.075-241-4668
  E-mail:anb18968★nifty.com)

○2008年日本図書館情報学会春季研究集会
 日時:2008年3月29日(土)9:30-16:45
 会場:東京大学本郷キャンパス赤門総合研究棟
 参加費:会員2000円/非会員3000円 申込締切:2008年3月17日(月)
 詳細HP:http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslis/events/spring_2008_2.html
 申込・問合先:同学会春季研究集会事務局(東京大学教育学部生涯学習基盤
  経営コース事務室内 TEL&FAX.03-3926-2094(三浦)jslis08★p.u-tokyo.ac.jp)

 図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/calendar.html
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html
  
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◆『図書館雑誌』3月号(64ページ・定価980円)のお知らせ
○特集「これからの図書館員制度2-具体化に向けて」
 ・これからの専門職図書館員養成のあり方-糸賀・根本両論に加えて   
  (高山正也)
 ・今後の専門職制度に関する日図協の取り組み(志保田務)
 ・国立大学法人図書館職員の人事関連制度の萌芽-国立大学図書館協会人材
   委員会の検討と取り組み(平元健史・片山俊治)
 ・これからの学校図書館専門職について-LIPER提言と現実的課題
  (河西由美子)  
 ・学校図書館職員の現状、どう見るか?(高橋恵美子)
 ・オーストラリアにおける図書館職員事情(大城善盛)
  
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◆求人情報
○筑波大学附属小学校図書室 非常勤職員:1名
 応募締切:2008年3月17日(月)必着

○東京理科大学神楽坂図書館 夜間パートタイム職員:1名
 応募締切:2008年3月17日(月)

○隠岐の島町図書館 臨時職員:1名
 応募締切:2008年3月19日(水)

○大阪大学附属図書館(本館) 非常勤職員:1名
 応募締切:2008年3月21日(金)必着

○東京弁護士会・第二東京弁護士会合同図書館 嘱託職員:若干名
 応募締切:2008年3月24日(月)17時必着

○湘南平塚看護専門学校図書室 司書(非常勤):1名
 応募締切:2008年3月31日(月)

○(財)渋沢栄一記念財団実業史研究情報センター アルバイト:1名
 応募締切:2008年3月31日(月)

 求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/job.htm
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm 
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◆JLAからのお知らせ
○JLA販売委託新刊
 アメリカ公立図書館職入門  キャスリーン・デ・ラ・ペーニャ・マックッ
 ク著 田口瑛子、川崎良孝、村上加代子訳 京都大学図書館情報学研究会発
 行 日本図書館協会発売 2008.3 445p A5判 定価6300円
 ISBN978-4-8204-0716-4
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■登録アドレスの変更・解除はメールでこちらまで。  mailmaga★jla.or.jp 
 

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