令和6(2024)年能登半島地震及び同年4月17日に愛媛・高知で発生した地震について
 この度、地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
また、それぞれの地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、一日も早く平穏な日々に戻る事をご祈念申し上げます。
日本図書館協会及び図書館災害対策委員会も微力ではありますが、支援を模索し、対応してまいります。
被災情報並びにお困り事がありましたら、メールにてご一報いただければ幸いです。
saigai★jla.or.jp
(★を半角@に換えてください。)








JLAメールマガジンバックナンバー

2008/07/02

第410号

======================================================<2008/7/2発信> 
             JLAメールマガジン  第410号
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   編集発行:社団法人 日本図書館協会
  Copyright,2008 Japan Library Association   無断転載転送を禁じます 
  JLAホームページアドレス  http://www.jla.or.jp/
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▼目次▼
 ■図書館界ニュース
  ★<図書館法改定法案をめぐる国会審議から>
 ■新聞記事より
 ■集会等のお知らせ
 ■求人情報
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◆図書館界ニュース
○指定管理者制度について総務省が図書館友の会全国連絡会に回答
 図書館友の会全国連絡会は総務省に対して、指定管理者制度の検討にあたっ
 ては地方自治法の規定に沿って、住民への周知および意見聴取を徹底するこ
 となどを内容とする「要望書」を提出していたが、同会は6月30日総務省を
 訪れ、回答を求めた。同省自治行政局行政課は、6月6日の全国都道府県財政
 課長・市町村担当課長合同会議で配布された「平成20年度地方財政の運営」
 に基づいた説明、回答を行った。
 このなかで指定管理者制度の運用上の留意点を次のように挙げている。
 指定管理者の選定過程については、
 ・選定基準には、管理を安定的に行うことが可能な人的能力・物的能力を反
 映させているか。
 ・特定事業者を指定する際、選定理由について十分説明責任を果たしている
 か。
 ・選定委員会のあり方について十分説明責任を果たしているか。委員にサー
 ビス等に応じた専門家が確保されているか。
 ・情報公開等を行い、住民から見て透明性が確保されているか。
 指定管理者に対する評価については、
 ・評価項目・配点等に客観性・透明性が確保されているか。
 ・モニタリングの数値、方法等に客観性・透明性が確保されているか。専門
 家等の意見を 聴取しているか。
 ・施設の態様に応じた適切な評価を実施しているか。
 ・評価結果について情報公開がされているか。
 指定管理者との協定等については、
 ・施設に応じた必要な体制(物的・人的)に関する事項を定めているか。
 ・指定管理者変更に伴う事業引継ぎに関する事項を定めているか。
 委託料等の支出に関しては、
 ・予算削減を想定して、指定管理者と協議する場などの定めがあるか。
 ・委託料について、人的、物的能力等に応じた適切な積算がなされているか。
 これらはいずれも、全国連絡会が指摘している指定管理者制度の基本に触れ
 る問題点である。政府自らあえてこれらを挙げざるを得ないほど、事態は深
 刻であることを示している。第1期の指定期間が今年度で終わり、第2期公募
 を前にしているところが多いなか、重要な指針を示したと言える。
 国会での「指定管理者制度の導入による弊害についても十分配慮して、適切
 な管理運営体制の構築を目指すこと」との附帯決議ともども、この問題を根
 本から検討することが必要となっている。
 「平成20年度地方財政の運営」(指定管理者制度関係はP12にあり)は
 http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/pdf/080606_2_1.pdf
 図書館友の会全国連絡会の要望書は
 http://www.totomoren.com/siryou/2008.5.26totomoren_yobosho.pdf

○平成20年度東京都図書館協会研究助成について
 東京都図書館協会は、当協会普通会員(個人会員)の共同研究に対して下記
 のように研究費の助成を行います。
 1.助成内容 東京都内において、特定テーマを持って研究活動を行う研究グ
  ループへの助成です。
 2.助成金額 (1) 随時的な研究グループ助成 100,000円
       (2) 継続的な研究グループ助成  50,000円
 3.助成対象件数 若干
 4.申込方法 所定の申込書に必要事項をご記入の上、当協会へお申込みくだ
  さい。申込書は、当協会ホームページよりダウンロードするか、事務局に
  ご請求ください。http://www.library.metro.tokyo.jp/15/15930.html
 5.申込先 東京都図書館協会事務局 〒106-8575港区南麻布5-7-13 都立中
  央図書館内 電話 03-3442-8451 内線2224 担当:西田
 6.申込期限 平成20年10月31日(金)
 7.研究成果の提出 後日、研究成果の要約(1,600字程度)を、会報掲載用と
  して提出していただきます。
 
★<図書館法改定法案をめぐる国会審議から>
 5月から6月にかけて国会は、図書館法等の改定法案の審議が行われました。
 延べ11時間におよぶ審議のなかで、図書館については3分の2以上の時間、延
 べ13人の議員が討論しました。今後の図書館振興にとって重要な政府答弁も
 ありました。それらのなかから、大事な点を挙げてこのメールマガジンで随
 時紹介をしていきたいと考えています。ご意見などもお寄せください。先の
 号では指定管理者制度についてお知らせしました。今号では政府刊行物の提
 供について、紹介します。
 ・植松恵美子君 図書館法九条によれば、「政府は、都道府県の設置する図
  書館に対し、官報その他一般公衆に対する広報の用に供せられる独立行政
  法人国立印刷局の刊行物を二部提供するものとする。」とあるが、これは
  当然無料だと解釈してよろしいか。
 ・加茂川生涯学習政策局長 図書館法第九条第二項では「国及び地方公共団
  体の機関が、公立図書館の求めに応じて、その刊行物等の資料を無償で提
  供することができる」と規定しており、無償提供が想定されている。
 ・植松君 にもかかわらず、実際は図書館側が購入している。この政府刊行
  物の納本について遵守すべきであると思うが、文科省から各省庁に徹底し
  ていただけるか。
 ・加茂川生涯学習政策局長 公の出版物を優先的に公立図書館に提供するこ
  とにより、一般の国民に対する広報の用に供しようとする趣旨であると理
  解している。まず実態把握に努めたいと思っているが、九条の条文の趣旨
  の普及を関係方面にまず働きかけたいと思っている。刊行物を発行する省
  庁の理解、協力を求めながら規定の趣旨の実現に努力してまいりたい。
 ・植松君 図書館の現場では、今図書購入費が非常に限られてきているので、
  これを無料でいただけるかどうかというのは大きなことだ。
 ・渡海紀三朗文部科学大臣 法の趣旨にのっとって、各省庁にもきっちりと
  徹底するように我が方が努力をさせていただく。
              (2008年6月3日 参議院文教科学委員会より)
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◆新聞記事より(地域版含む)
○社会・教育複合施設が起工 来秋開館へ 50万冊収容可能な図書館、生涯学
 習にも対応 [下関市](山口5/16)

○津島市立図書館 休館日、月1回に(毎日5/28)

○11月3日オープン 新小郡図書館 総合支所内は月末まで(山口5/28)

○絵本図書館 小牧に7月19日オープン 国内外の2万冊収蔵、こども広場併
 設(毎日5/30)

○読書活動 目指せ連携 北上地区 ボランティアネット設立へ 情報交流目
 的に 研修会の開催構想(岩手日報6/1)

○子供の読書機会均等めざす推進計画 策定低調、4市町どまり [山梨]県内 
 自治体で割れる対応 成果見込みに疑問の声も 活動の場広がる 「検討中」
 10市町村(山梨日日6/4)

○育児本まとめました 高松市中央図書館 支援コーナー開設(四国6/4)

○人気再び 前田慶次の「道中日記」 復刻版 3度目の増刷 「天地人」も
 後押し 米沢市立図書館 700部きょう発売(山形6/5)

○「録音図書」「対面朗読」にニーズ 糖尿病・白内障での失明増え [長野]
 県内の図書館 ボランティア高齢化悩み(信濃毎日6/5夕)

○新町図書館が完成 高崎 児童用スペースも(上毛6/7)

○新中央図書館がオープン 赤磐 22万冊の収蔵能力誇る(山陽6/7)

○天文台敷地に「絵本の家」 三鷹市、来夏 大正期の宿舎活用(日経6/24)

○学びの拠点として活用 学校図書館賞に千葉・袖ケ浦市立平川中(毎日6/25)

○区立図書館 児童書なし 江戸川区 篠崎駅前、カフェ併設(日経6/26)

○在勤・在学者も貸し出し可能に 電子図書、千代田図書館(日経6/26)

○赤レンガ図書館[北区立中央図書館] あす開館 帰宅が砲兵工廠跡を再利用 
 大正時代の造り再現 子育て情報支援室も(東京6/27
 
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◆集会等のお知らせ
○健康情報サービス シンポジウム「がんと向き合う時に力をくれるもの
 ~医療・健康情報と図書館~」
 主催:鳥取県立図書館
 日時:2008年7月12日(土)13:00-15:40
 会場:とりぎん文化会館(県民文化会館)第一会議室
 内容:報告「市民のための健康情報サービスの取り組み」大野秀氏(米子市立
  図書館),パネルディスカッション 参加費:無料
 詳細HP:http://www.library.pref.tottori.jp/medical/medical_sinpojium2008.html
 問合先:鳥取県立図書館(TEL.0857-26-8155)

○日本図書館協会図書館学教育部会臨時研究集会
<大阪>
 テーマ:「改正(予定)図書館法施行規則内に新設の<大学における図書館に
  関する科目>をめぐって」
 日時:2008年7月19日(土)14:00-16:45
 会場:大阪府立中之島図書館文芸ホール
 申込先:柳勝文(部会幹事・龍谷大学 ANB18968★nifty.com FAX.075-241-4668)
<東京>
 三田図書館・情報学会月例会/日本図書館協会図書館学教育部会臨時研究集会
 テーマ:「図書館法改正と省令科目の改訂」
 日時:2008年7月26日(土)14:00-16:30
 会場:慶應義塾大学三田キャンパス第1校舎101教室
 参加費:三田図書館・情報学会員・無料/非会員200円 事前申込不要
 詳細HP:http://www.jla.or.jp/kyoiku/events.html

○岡山県大学図書館員研修会・土居一洋氏講演会
 テーマ:「じてんしゃ図書館と私」
 日時:2008年7月19日(土)14:00-16:00
 会場:川崎医療福祉大学講義棟4603教室
 講師:土居一洋氏(じてんしゃ図書館館長)
 参加費:無料 申込不要 定員:250名(当日先着)
 詳細HP:http://projectx.fc2web.com/
 問合先:岡山県大学図書館員研修会(E-mail:okadaitoken★gmail.com)

○平成20年度北日本図書館連盟総合・経営部門研究協議会 宮城県公共図書館長等研修会
 『地域とともに歩む公共図書館』-公共図書館の新しいサービスのあり方とは-
 日時:2008年7月25日(金)10:20-16:00
 会場:宮城県図書館2階ホール養賢堂
 対象:北日本の公共図書館及び関係機関の職員
 内容:講演「地域の知的基盤としての公共図書館の新たなサービス展開」岸田和明氏
 (慶應義塾大学)「指定管理者制度導入の現状と課題」南学氏(横浜市立大学)
 参加費:無料 申込締切:7月11日(金)必着
 問合先:宮城県図書館「北日本図書館連盟総合・経営部門研究協議会」係
 (TEL.022-377-8442 FAX.022-377-8484)

○2008年度共同研究・授業創り
 主催:学校図書館を考える会・近畿
 日時:2008年7月26日(土)10:00-16:15
 会場:豊中市立岡町図書館集会室
 内容:図書館(資料)を活用する授業づくり(総合的な学習)について教員,学校
  司書,公共図書館員,研究者等が共同して研究する。2009年春休みまでに4回実施。
 対象:小・中学校の教員,学校司書。4回通しての参加が条件となる。
 資料費:会員500円/非会員2000円(4回分)受付期間:7月5日(土)~15日(火)
 詳細HP:http://homepage3.nifty.com/school-lib/kinki.html 
 問合先:学校図書館を考える会・近畿(E-mail:kinki_gakusyukai★yahoo.co.jp)
  新井せい子(FAX.072-723-5871)

○第8期デジタル・ライブラリアン講習会
 主催:デジタル・ライブラリアン研究会
 期日:2008年7月26日(土)~10月18日(土)
 会場:紀伊國屋書店目黒本社2Fセミナー室
 定員:30名 申込締切:7月15日(火)
 詳細HP:http://www.dla.jp/20.pdf
 問合先:デジタル・ライブラリアン研究会事務局(TEL.03-6910-0515
  FAX.03-6420-1356 E-mail:dla★dla.jp)

○『総合的な学習の時間』講演会「だれでも本が大好きになる読書へのアニマシオン」
 主催:小郡市教育委員会・小郡市立図書館
 日時:2008年7月28日(月)10:00-12:00
 会場:生涯学習センター七夕ホール
 講師:有本秀文氏(国立教育政策研究所)
 詳細HP:http://www.library-ogori.jp/ 定員:100名(定員になり次第締切)
 申込・問合先:小郡市立図書館(TEL.0942-72-4319)

○講演と対談「インターネットアーカイブの制度化に向けて」
 主催:国立国会図書館
 日時:2008年7月29日(火)14:00-17:30
 会場:国立国会図書館東京本館新館講堂
 定員:300名(先着順)参加費:無料
 詳細HP:http://www.ndl.go.jp/jp/service/event/ca_archive.html
 問合先:国立国会図書館総務部支部図書館・協力課協力係(lecture★ndl.go.jp)

○図書館スタッフのための図書館の仕事のツボ(非常勤・委託スタッフのための
  図書館連続講座)2008年度
 主催:図書館問題研究会東京支部,図書館スタッフ交流会
<第3回>
 日時:2008年8月11日(月)13:00-17:00
 会場:文京区民センター会議室3C(予定)
 内容:実践レファレンス
 講師:斉藤誠一氏(千葉経済大学短期大学)
<第4回>
 日時:2008年9月22日(月)13:30-17:00
 会場:文京区民センター会議室3C(予定)
 内容:本と人を繋ぐ-障害のある人・高齢者へのサービス-
 講師:山内薫氏(墨田立図書館)
<共通事項>
 対象:都内近県の公立図書館で働く非正規職員,委託スタッフの方
 参加費:500円(会員は無料)事前申込不要
 問合先:小形亮(TEL.080-5445-6497)

○第46回日本親子読書センター夏のつどい
 主催:日本親子読書センター
 期日:2008年8月23日(土)12:30~24日(日)16:30
 会場:国立女性教育会館110研修室
 内容:(23日)「文庫・図書館 今むかしそして明日~ファインダーからみえて
  くるもの」漆原宏氏(写真家)(24日)「そうだ 紙芝居があった~こんな作品
  こんなやり方 」江森隆子氏(紙芝居文化推進協議会)
 定員:100名 参加費:1日4000円/2日間6500円
 申込・問合先:日本親子読書センター事務局・関谷(FAX.0426-61-2891)

 図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/calendar.html
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html
 
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◆求人情報
○東京大学工学・情報理工学図書館 短時間勤務有期雇用職員:1名
 応募締切:2008年7月11日(金)必着

○政策研究大学院大学図書館 非常勤職員:1名
 応募締切:2008年7月18日(金)

 求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/job.htm
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm

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■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。 mailmaga★jla.or.jp 
 

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