令和6(2024)年能登半島地震及び同年4月17日に愛媛・高知で発生した地震について
 この度、地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
また、それぞれの地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、一日も早く平穏な日々に戻る事をご祈念申し上げます。
日本図書館協会及び図書館災害対策委員会も微力ではありますが、支援を模索し、対応してまいります。
被災情報並びにお困り事がありましたら、メールにてご一報いただければ幸いです。
saigai★jla.or.jp
(★を半角@に換えてください。)








JLAメールマガジンバックナンバー

2008/07/09

第411号

======================================================<2008/7/9発信> 
             JLAメールマガジン  第411号
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   編集発行:社団法人 日本図書館協会
  Copyright,2008 Japan Library Association   無断転載転送を禁じます 
  JLAホームページアドレス  http://www.jla.or.jp/
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▼目次▼
 ■図書館界ニュース
  ★<図書館法改定法案をめぐる国会審議から>
 ■新聞記事より
 ■集会等のお知らせ
 ■『図書館雑誌』7月号のお知らせ
 ■求人情報
 ■JLAからのお知らせ
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◆図書館界ニュース
○司書養成の省令科目について提起
 日本図書館協会は、図書館法改正による「大学の図書館に関する科目」の省
 令化に関する提案をまとめ、文部科学大臣宛に提出した。
 法改正により司書資格修得は、司書講習を想定したものから大学における科
 目に関するものへと重点が変わることになるが、これにより司書の置かれて
 いる現状、図書館に対する社会的な期待を踏まえた適切な内容(科目、単位
 等)となることが期待される。協会図書館学教育部会が中心となって検討し
 てきた内容をもとに提起したものである。
 まず策定にあたって踏まえる点として、司書資格修得のための基本科目とし
 てふさわしく充実した内容・単位とすること、原則としてすべてを必須科目
 とすること、 現行の1単位を最小単位とする構成は維持し、1単位科目を2
 単位に展開するか否かは、各大学における実施に際しての判断に委ねること
 により急激な単位増となることを避けること、総単位数は、当協会が従前か
 ら提起してきた24単位程度を大枠とし、最大26単位以内に収めること、科目
 群を定める際、その各群において重点的強化を図ること、司書課程の運営に
 急激な負担の増加をもたらさないことなどを挙げている。
 科目の内容、単位については、現行省令科目(司書講習)をベースに、3つ
 の科目群に整理し、充実した新たな科目構成となるよう図った。具体的には、
 基礎科目群として現行4単位(生涯学習概論、図書館概論、図書館経営論)
 を6単位とする、図書館サービス科目群として現行7単位(図書館サービス
 論、情報サービス概説、レファレンスサービス演習、情報検索演習、児童サ
 ービス論)を10単位にする、資料科目群として現行7単位(図書館資料論、
 資料組織概説、資料組織演習、専門資料論)を8単位とする。以上で計24単
 位となる。
 これに加えて、特設科目(オプション)2単位を設定する。これは自由開講
 科目とし全体を補うものとするほか、各大学において特色のある司書養成を
 工夫することなど科目として採用することができるものとする。これを加え
 ると26単位となる。
 留意点として、現行省令科目との読み替えに留意すること、司書課程専任教
 員を二人以上とする指導を継続すること、省令改正に際しては、関係資料、
 情報の開示、公開の検討機会を十分に用意し、関係者の意見、希望を十分に
 聴取されることを述べている。さらに司書講習科目との関係に触れ、これは
 「大学における図書館に関する科目」に準拠し、それを下回らないものとし、
 司書資格取得の最低要件に差異を生じないようにすることを付け加えている。
 要望全文:http://www.jla.or.jp/kenkai/20080613.pdf

○指定管理者制度の導入についての調査結果を公表
 日本図書館協会の図書館政策企画委員会では、「図書館における指定管理者
 制度の導入の検討結果について2008年調査」を実施した。4月2日付で47都道
 府県立図書館に調査票を郵送、5月末までに44都道府県立図書館から回答が
 あった。調査結果をとりまとめて下記に掲載している。
 http://www.jla.or.jp/sitei2008.pdf

○朝日新聞社説に対して問合せ
 朝日新聞は6月2日「社説」で「地方分権勧告 首相も首長も覚悟を示せ」
 を掲載した。このなかに「補助金でつくった施設を当初の目的以外へ転用し
 やすくすれば、市町村合併で不要になった図書館を福祉施設にするような工
 夫ができる。」とある。不要となった施設の転用を図り、有効活用をするこ
 とは結構なことと思うが、その例として、図書館を挙げられたことは、承服
 できないとして、事務局長名で次の2点について文書で問合せをした。
 ・実際に市町村合併で不要になった図書館はあるのか。
 ・これは図書館が非常に少ない日本の実状をふまえた認識か。
 この社説が掲載されたとき、国会において図書館法改正法案の審議が行われ、
 日本は図書館行政が著しく立ち遅れている実態が明らかにされ、国会議員、
 政府ともども、その振興を図る必要性について一致した認識を示していた。
 協会が国会議員に要請した際の資料を引用し、また国会審議記録の一部を紹
 介しながら、上記2点の問題点について説明をした。
 未だ回答は寄せられていない。

○専門図書館協議会が大阪府知事宛に要請書
 専門図書館協議会は6月20日橋下大阪府知事宛に、廃止対象となっている大
 阪府労働情報総合プラザ、大阪府立女性総合センター・ライブラリーについ
 て、慎重な検討を求める要請を行った。名越事務局長が大阪府商工労働部、
 生活文化部をそれぞれ訪れ、「両機関が長年にわたって集積してきた特定主
 題テーマの資料・情報の散逸や、特定分野における情報専門職による情報サ
 ービス機能を失うことは、わが国にとって多大な損失」と述べた。
 要請内容:http://www.jsla.or.jp/doc/hashimoto0620.pdf

○国会図書館サイトの「産業情報ガイド」、内容増やす
 国立国会図書館では、各種産業についてビジネスに役立つ情報源を集めた
 「産業情報ガイド」をホームページで公開しているが、取り上げた産業数が
 このほど50を超えた。平成17年度から情報ニーズの高い医薬品産業、食品産
 業について作成し、将来的には100業種分作成することを目指している。主
 要ビジネス誌や新聞などの情報をもとに随時更新、最新の市場規模や市場動
 向など実践的なデータの掲載された資料やウェブサイトを探すときに役立つ。
 http://www.ndl.go.jp/jp/data/theme/theme_keizai.html#sangyou

★司書の役割について<図書館法改定法案をめぐる国会審議から>
 ・石井(郁)委員 この委員会質疑でも、司書が少な過ぎる問題があった。
  現場では、公務員の削減、退職者を補充しないことになって、司書の資格
  を持っている方が少なくなっている。一方で資格を持った人はたくさんい
  るから、何で採用できないのか、大きな矛盾を抱えていると言わざるを得
  ない。司書は図書館にとって非常に重要だということは、いろいろな方が
  指摘された。司書がいる図書館はいない図書館と一体何が違うかを改めて
  確認しておく必要がある。
  このことについて、日本図書館協会から教えていただいたが、司書の比率
  が高いところほど、人口当たりの年間貸出点数、貸出密度が高いという。
  やはりそれだけサービスがよく行き届いているということにもなる。貸出
  密度が高い上位10%の市町村では、貸出密度が11.93と全体の二倍以上に
  なるという。そこでは正職員に占める司書率も6割に届こうというところ
  になっている。
  図書館の充実にとって司書の存在がサービスの点からも、図書館の機能を
  高める点からも、本当に急がれるし重要なのだということについて改めて
  認識を伺っておきたい。
 ・加茂川生涯学習政策局長 司書という専門的な職員が図書館の役割におい
  て大変重要な位置を占めておるというのは、委員御指摘のとおりである。
  図書館がその地域の知の拠点としての役割を果たすことがますます高まっ
  てきており、専門性を備えた司書が、多様化、高度化する利用者のニーズ
  に適切に対応して、その専門的な知識や経験を十分に発揮することがます
  ます求められており、役割の重要性については多言を要しない。司書を配
  置する方が、利用者の観点に立ってサービス向上等メリットが大きいこと
  は御指摘のとおりだと思う。
               (2008年5月23日 衆院文部科学委員会より) 
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◆新聞記事より(地域版含む)
○好きな本に子供が帯紙推薦文 四日市の書店方式徐々に広がり 多気町立勢
 和図書館(毎日5/12)

○[三重]県立図書館の利用が低迷 昨年度まとめ 貸出冊数9年連続減 不便
 さ指摘 入館者数も右肩下がり(中日5/20)

○[松阪]市立の2図書館 来年4月から指定管理者 開館日増や時間延長な
 ど図る(夕刊三重5/30)

○ものづくりの本“集約” 越前市中央図書館 産業や技術分野500冊
 (福井6/12)

○AEDスタンド モニターに広告 横浜市立図書館(神奈川6/12)

○県民意見応募 県立図書館が資料提供 鳥取[県政パブリックコメント]支援
 サービス拡充(山陰中央新報6/12)

○図書室の本児童自ら選ぼう 丹波小、実物並べ選書会 読書に興味、親子交
 流も 書店まで1時間 より良い環境を(山梨日日6/13)

○指定管理者制導入 再検討の陳情採択 [立川市](読売6/14)

○空き教室、市の施設に再生 地域と学校の複合空間 [静岡市]葵区麻機小 
 市立図書館初の分館(静岡6/14)

○専門図書館で気分転換 心の健康・ハーブなど 悩み相談、指導員が対策 
 映画上映会無料の日も(日経<大阪>6/14夕)

○〔とちぎ 子育て箱〕財政難 図書費を圧迫 県内の小中学校 本来の1割
 超目的外流用 図書館同士、融通の工夫 廃品回収で益金充当も やりきれ
 なさ 古い本のまま(下野6/15)

○本に親しもう/国事業指定の山梨市 小中生の読書量1.5倍に 07年度 1カ
 月当たり13.2冊 土曜図書館、協力員が奏功(山梨日日6/15)

○図書館パソコンで買い物 「目的外使用だめ」 男性と誓約書 志賀町立富
 来図書館(北国6/17)

○大阪府立中央図書館 きょうも蔵書整理… ほぼ半月は休館日 “聖域”の
 現状、知事はどう? 全国的に厳しい運営 開館日は増やす傾向
 (産経<大阪>6/17夕)

○好評です 「県政課題」コーナー [熊本]県立図書館 水俣病、川辺川…
 閲覧素早くOK “秘蔵”スクラップも(熊本日日6/17夕)

○本を読もう“臼杵っこ” 市教委が推薦図書 3年かけ 全小中学校に配備
 (大分合同6/18)

○“本のソムリエ”大人気 紹介、読み聞かせ… 読書の楽しさ知って 山鹿
 市の推進員3人 小学校巡回(熊本日日6/19)
 
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◆集会等のお知らせ
○平成20年度国立国会図書館遠隔研修「科学技術情報-概論-」 
 募集期間:2008年6月2日(月)~8月29日(金)
 開講期間:2008年6月2日(月)~9月30日(火)
 対象:各種図書館職員の方。インターネットを利用できる環境があれば,いつでも,
  どこからでも受講することができます。定員400名。
 内容:科学技術分野のレファレンスサービスの向上に役立てていただくことを目的
  としています。科学技術専門資料の概要説明,主要な所蔵機関と調査ツール紹介,
  事例に即した調べ方等の構成で,基礎的な知識の習得をめざします。
 詳細HP:https://tlms-p.ndl.go.jp/library/html/portal.html
 問合先:国立国会図書館関西館図書館協力課研修交流係(TEL.0774-98-1446)

○平成20年度図書館情報学橘会公開講演会
 日時:2008年7月19日(土)15:00-16:00
 会場:茗渓会館2階会議室
 内容:「コンテンツの時代」長尾真氏(国立国会図書館長)
 詳細HP:http://www.tachibana-kai.com/

○日本図書館研究会情報組織化研究グループ2008年7月月例研究会
 日時:2008年7月19日(土)14:30-17:00
 会場:大阪市立浪速人権文化センター5階会議室2
 テーマ:国立国会図書館の書誌データの今後:新方針を策定して
 発表者:中井万知子氏(国立国会図書館)
 詳細HP:http://www.tezuka-gu.ac.jp/public/seiken/

○大学図書館問題研究会第39回全国大会
 期日:2008年8月23日(土)13:00~25日(月)12:30
 会場:西南学院大学
 内容:(23日)研究発表,全体会,記念講演(24日)課題別分科会(25日)主題別
  分科会 参加費:6000円(1日のみの参加は3000円)申込期限:7月25日
 詳細HP:http://www.daitoken.com/taikai/2008/

○日本学校図書館学会 平成20年度研究発表大会
 日時:2008年9月6日(土)9:10-18:50
 会場:国立オリンピック記念青少年総合センターセンター棟3階310研修室
 参加費:1000円(資料代含)
 詳細HP:http://www.jssls.jp

○児童文学連続講座-国際子ども図書館所蔵資料を使って「日本の昔話」
 主催:国立国会図書館国際子ども図書館
 総合監修:小澤俊夫(小澤昔ばなし研究所主宰)
 期日:2008年11月10日(月)~11日(火)会場:国際子ども図書館3階ホール
 対象:現在,図書館等において児童サービスに従事する者。1機関1名(原則と
  して同一市町村区内から1名)。定員60名。2日連続して参加できること。
 受講に要する経費:受講料は無料。経費,旅費は受講者負担。
 申込締切:8月20日(水)17:00(必着)
 詳細HP:http://www.kodomo.go.jp/event/evt/bnum/event2008-08.html
 問合先:国際子ども図書館企画協力課(TEL.03-3827-2053(代表))

 図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/calendar.html
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html.html
 
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◆『図書館雑誌』7月号(72ページ・定価980円)のお知らせ
○今次の図書館法改正とこれからの課題(塩見昇)
○特集「図書館における仕事の伝承」       
 ・ジェトロ・ビジネスライブラリーにおける人材育成(荒居万里子)
 ・利用者とともに培う図書館力-和光大学附属梅根記念図書館の場合
   (和光大学附属梅根記念図書館)
 ・「京都大学実務研修会 図書系」昭和57年-開催の経緯と意義(山中康行)
 ・浦安市立図書館における組織・人材育成の取り組み(森田正己)
 ・次世代の児童図書館員を育てる-東京子ども図書館研修生制度の実際
  (内藤直子)
 ・学校司書の専門性を追求して-岡山市学校図書館問題研究会のブック
   トーク研究を元に(疋田久美子)
 ・障害者サービスにおける仕事の伝承-都立中央図書館視覚障害者サービス
   の場合(田中章治)
 ・憲政資料収集業務の継承(堀内寛雄)   
 
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◆求人情報
○戸田市立図書館 非常勤嘱託員:1名
 応募締切:2008年7月16日(水)必着

○大阪大学大学院国際公共政策研究科ライブラリー 事務補佐員(非常勤職員):1名
 応募締切:2008年7月16日(水)必着

○(学)ルーテル学院 図書館司書(特別契約職員):1名
 応募締切:2008年7月22日(火)必着

○宮若市公民館図書室 図書司書採用試験(雇用契約職員):若干名
 受付期間:2008年7月22日(火)~8月15日(金)消印有効

○東京工業大学附属図書館 非常勤職員:1名
 応募締切:2008年7月31日(木)必着

○平成20年度春日部市職員採用試験 事務職(司書有資格者対象):2名程度
 受付期間:2008年7月31日(木)~8月3日(日)

○日本赤十字九州国際看護大学 図書館司書(臨時職員):1名
 応募締切:2008年8月29日(金)必着

 求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/job.htm
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm
 
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◆JLAからのお知らせ
○JLA委託販売新刊
 文献調査法 -調査・レポート・論文作成必携- (情報リテラシー読本) 
 第3版 毛利和弘著刊 日本図書館協会発売2008.7 235p B判 定価1995円
 ISBN978-4-8204-0803-1

○音訳資料作成の一括許諾システムの第47回名簿について
 7月8日に許諾著作者名簿(2896件)について電子メール等でご連絡しました。
 下記ホームページからダウンロードして使用ください。
 http://www.jla.or.jp/onyaku/index.html
 (問合先:日本図書館協会事務局音訳係 onyaku★jla.or.jp)
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■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。 mailmaga★jla.or.jp 
 

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