令和6(2024)年能登半島地震及び同年4月17日に愛媛・高知で発生した地震について
 この度、地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
また、それぞれの地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、一日も早く平穏な日々に戻る事をご祈念申し上げます。
日本図書館協会及び図書館災害対策委員会も微力ではありますが、支援を模索し、対応してまいります。
被災情報並びにお困り事がありましたら、メールにてご一報いただければ幸いです。
saigai★jla.or.jp
(★を半角@に換えてください。)








JLAメールマガジンバックナンバー

2009/01/28

第439号

=====================================================<2009/1/28発信> 
             JLAメールマガジン  第439号
=====================================================================
   編集発行:社団法人 日本図書館協会
  Copyright,2009 Japan Library Association   無断転載転送を禁じます 
  JLAホームページアドレス  http://www.jla.or.jp/
=====================================================================
▼目次▼
 ■図書館界ニュース
 ■新聞記事より
 ■集会等のお知らせ
 ■求人情報
---------------------------------------------------------------------
◆図書館界ニュース
○「大学における図書館に関する科目」について意見提出
 日本図書館協会は1月26日、「司書資格取得のために大学において履修すべ
 き図書館に関する科目の在り方について」(報告・案)に対する意見を文部
 科学省に提出した。これは前号のメールマガジン第438号(1月21日配信)で
 お知らせしたとおり、省令化される大学における図書館に関する科目について検討
 してきた文部科学省「これからの図書館の在り方検討協力者会議」の報告案に
 ついての意見募集に応えたものである。
 まず報告案は、協会が考えてきた内容と大きな違いはなく、理解しやすい内
 容になっており、総単位数24単位は必要最小限だという理解で是とし、科目
 の構成、区分も妥当であると評価したうえで、14点にわたる意見を出した。
・科目を定める必要性に、資格取得に必要な最低限の内容を担保するものであ
 り、大学において開講する科目としてはそれを最低限のベースとし、その上
 に多様で創造的なカリキュラムが各大学において構築されるべきである、と
 の趣旨を補記すること。
・資格取得者が図書館の良き利用者、ボランティアや支援者となることも期待
 される、とのことは、図書館学教育の意義づけとしてはあり得ても司書養成
 教育の意義づけとしては蛇足である。
・図書館サービスに関する科目は、基本としての「図書館サービス概論」、各
 論的に「情報サービス論」「情報サービス演習」、および「児童サービス論」
 と展開しているが、構造的にバランスを欠く。
 また、児童サービスを重視し2単位としたことに見合った他のサービス論の
 充実が必要である。「図書館サービス概論」の説明に挙げられている障害者
 サービスなど特定層を対象としたサービス論の充実の方向を示すべきである。
・特論については、各大学がそれぞれの特色、工夫を発揮できる内容として自
 由に活用できることが望ましいので、授業内容の説明(注文)はつけない方
 がよい。
・実習の困難さを、主として現場の体制にあるとする表現はよくない。養成教
 育における実習の意義は大きいので、一律に受講生全員に求めるのではなく、
 実質的な体験、学習が成り立つ方法を探るという表現でまとめるのがよい。
・科目の名称については、特段の根拠がなければ、慣用されている表現を変え
 ないほうがよい。「情報サービス」はある特定の業務、活動をさす言葉とし
 てはあいまいであり、「レファレンスサービス」が妥当である。「図書館情
 報資源」も「資料」で十分に各種媒体を包含できる。
・「図書館に関する領域を専門とする専任教員を十分に確保する」が指摘され
 ていることは重要である。その人数について文部科学省は、従来から折りあ
 るごとに「専任2名以上」を示してきた経緯もあり、科目を省令化したこの
 機会にそれを緩和するような表現はとるべきでない。「少なくとも図書館に
 関する領域を専門とする複数の専任教員を確保する」と書き込む。
・外部評価については、その実施主体の問題を含めて、どのような展望を持っ
 ての提起か、説明が必要である。
 意見全文:http://www.jla.or.jp/kenkai/20090126.pdf
 協力者会議報告案:
 http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=185000361

○総務省の研究会が「任期付き短時間勤務職員」についての報告書公表
 総務省は1月23日、「地方公務員の短時間勤務の在り方に関する研究会」の
 報告書を公表した。同研究会は昨年7月、地方公務員の短時間勤務に係る諸
 制度の在り方、つまり任期付職員や臨時・非常勤職員などの短時間勤務につ
 いての制度の問題点を洗い出し、適正な運用と拡充を図ることを目的に設置
 されたものであるが、「任期付短時間勤務職員制度」の活用を促す内容の報
 告書となっている。
 2002年地方公共団体の一般職の任期付職員の採用に関する法律(高度の専門
 性を備えた民間人材の活用等の観点から、専門的知識経験等を有する者等の
 採用を行う特例法)の施行、2004年任期付短時間勤務職員(常勤職員と同様
 の本格的業務に従事することが可能な短時間勤務職員)の制度化が行われた。
 しかし任期が3年ないし5年であることや、制度導入の要件が限定され活用し
 にくいなどの問題があり、実際に29の地方公共団体でしか運用されていない。
 臨時・非常勤職員の増加、常勤職員と均衡がとれていない報酬・手当、任用
 期間の長期化と雇止めのトラブルが発生している。
 報告書はこれらの実状と問題点を洗い出し、制度導入の要件の柔軟化、任期
 の弾力化、のほか、再度任用や給与のあり方などにも言及している。
 報告書では、司書についても取り上げ説明している。すなわち、任期付短時
 間勤務職員制度を「住民に直接提供されるサービスのうち、一定程度の資格
 や経験が重視される業務」として司書に適用している例を紹介している。同
 時に司書は「一定の専門性を担保する資格や実務経験を有する職」「住民か
 ら図書利用に関する相談への専門的な対応」と、その専門性を認めるととも
 に、終期が明確ではない業務なので、現行制度の規定で任用することが困難
 であるとし、制度改善が必要との事例としても挙げている。
 図書館の現場にはこれら短期雇用の職員が6割近くいることが明らかになっ
 ている。さらに請負契約や労働者派遣法による派遣職員も多くなっている状
 況のもとで、司書の専門性の蓄積、継続的なサービス運営にとって、この職
 員制度をどう捉えるか、課題である。

○「24時間テレビ」による障害者サービス用機器の寄贈事業の公募追加募集 
 本メールマガジン第434号(2008.12.12配信)で告知した「24時間テレビ」
 による障害者サービス用機器の寄贈事業について、1月20日の申込締切まで
 に応募のなかった次の県については、追加募集が行われている。主催者から
 は全県に寄贈したいとの意向があるので追加募集をするものである。選考は
 実績と活用可能性・意欲を審査することにより行われるが、この追加募集分
 については特に活用可能性や意欲が重視されるので、実績のない館も奮っ
 て応募されることが期待されている。応募期限は2月12日(木)(必着)。
 青森県、岩手県、宮城県、秋田県、群馬県、新潟県、石川県、福井県、和歌
 山県、島根県、広島県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、佐賀県、長崎県、
 大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
 案内・申込書等の書類を希望される場合は詳細ホームページ参照のうえメー
 ルかファクシミリで申し込むこと。書類は「24時間テレビ」チャリティー委
 員会より発送される。
 なお,応募は公共図書館に限られ,昨年度贈呈を受けた自治体の図書館は対
 象外である。
 詳細は、http://www.jla.or.jp/lsh/2008-24tv.html

○「日本YA作家クラブ」発足
 「YA(ヤングアダルト)を書いている」という意識を持つ現役の作家と翻訳
 家が集まり、YA作品やYA関連の情報を、書店、図書館、読書活動、教育
 現場、読者に、広く提供することを目的とした、任意団体「日本YA作家ク
 ラブ」を発足させた。主な活動内容は、インターネットを活用したYA情報
 の提供と、各地のイベントなどでのPR活動で、現在、発足記念イベントも
 計画中とのことである。
 HP:http://jya.iinaa.net/

---------------------------------------------------------------------
◆新聞記事より(地域版含む。末尾の日付は2008年)
○ネット予約好評です [札幌]市立図書館40カ所の新サービス 予約総数1.6
 倍 貸出件数も1割増(北海道12/3)

○ヨーカドー子ども図書館閉館 [秋田]県児童会館に設置を 母親らが県議に
 要望(秋田魁新報12/4)

○関市図書館運営の指定管理者 中部学院大を検討(岐阜12/4)

○3年間で学校図書充実へ 本年度は500万円購入 新富町教委 司書補3人
 雇用 読み聞かせも計画(宮崎日日12/5)

○[新潟]県立図書館に喫茶室 来年4月、開店予定(読売12/6)

○玉川こども図書館で おでかけ国語授業 中央小5年生 司書の解説に興味
 深々(北国12/6)

○「県立」「福大付属」の2図書館 返却どちらでもOK 相互受付、新年から
 試行(福島民報12/10)

○京の大学図書館 開放進む 貸し出し3割OK 生涯学習や仕事に活用
 (京都12/11夕)

○「職員録」閲覧の中止措置を解除 川口市の中央図書館(東京1/6)

○長期未返却者は貸し出しを停止 相模原市立の図書館 「増加傾向に歯止
 め」(朝日1/6)

○〔明解要解〕公立図書館の「指定管理者」制度5年 成功例も専門職員育成
 などに難点(産経1/7)

○「蔵書寄贈箱」を設置 「市民がつくる」図書館に向け 塩尻市
 (信濃毎日1/7)

○三田市教委 学校図書館の蔵書、大幅増へ 3年計画で5万冊(毎日1/7)

○ふるさと納税3000万円突破 「図書館充実」に1000万円も 和歌山
 (紀伊民報1/7)

○〔東京見聞録〕都立中央図書館 新装開館に未来の姿を探る 伝統と革新い
 かに両立 07年度は1日900人が利用(毎日1/8)

○[愛媛]県立図書館 改修で来月16日から休館 3月末まで(毎日1/8)
 
○読書 岡山県人は月14冊 トップは書籍の3.02冊 情報文化研究所調査
 (毎日1/14)
 
○ビジネス支援成功例漫画に [鳥取]県立図書館がコンテスト "知恵袋"の機
 能アピール(読売1/14)

○上山市立図書館 利用者が買い物すると5%引きサービス 貸出件数急減で
 対策(毎日1/16)

○地下鉄駅に図書返却ポスト 京都市教委 子ども読書計画案発表(京都1/16)

○新規貸し出し停止 米子市立図書館 返却期限後1カ月延滞で(日本海1/16)

○厚生病院に本格図書館 司書在駐、入院患者に開放 倉吉(日本海1/16)

○京大図書館に24時間自習室 飲食・パソコンもOK(日経1/19夕)
 
---------------------------------------------------------------------
◆集会等のお知らせ
○企画展示「三大ツールの誕生:日本十進分類法・日本目録規則・日本件名標
 目表の昭和史」
 主催:愛知県立大学学術情報センター図書館
 開催期間: 2009年1月19日(月)~2009年3月19日(木)
 ※観覧可能日・時間は図書館の開館日・開館時間に同じ。詳細は図書館ホー
 ムページ(http://www.aichi-pu.ac.jp/library/)
 会場: 愛知県立大学学術情報センター図書館1階カウンター前フロア
 内容: 2009年は、わが国において図書を分類するための標準ツールである
  『日本十進分類法』(NDC)の初版が刊行されてから、80 年になる年です。
  NDC に続いて、図書館界の革新を目指した若き図書館人の手で世の中に送
  り出された『日本目録規則』(NCR)・『日本件名標目表』(NSH)創生の
  頃の資料を展示し、昭和前期、時代が大きくうねる中、今日に連なる図書
  館資料組織化の基礎を築いた歴史を振り返ります。
 参加費:観覧無料
 問合先:愛知県立大学学術情報センター図書館
 (TEL.0561-64-1111内線5751 E-mail:etsuran★lib.aichi-pu.ac.jp)
 
○日本図書館研究会第259回研究例会
 日時:2009年2月12日(木)19:00-21:00
 会場:大阪市立総合生涯学習センター第4研修室
 テーマ:読書のすすめにケータイを生かす-女子学生の読書と図書館利用:
  事例調査をふまえて-
 発表者:深井耀子氏(椙山女学園大学)
 参加:自由,無料,事前連絡不要
 詳細HP:http://wwwsoc.nii.ac.jp/nal/events/reikai/2008/259invit.html

○第3回日本図書館協会東海地区会員のつどい
 主催:日図協東海地区会員のつどい実行委員会
 日時:2009年2月22日(日)13:00-16:30
 会場:愛知県図書館大会議室
 内容:地域の図書館の現状報告(作野誠氏(愛知学院大学歯学・薬学図書館
  情報センター)加藤恵美氏(岐阜県図書館)阪口泰子氏(名古屋市楠図書館)
  講演「いま、図書館をとりまく課題と図書館協会の役割」松岡要氏(日図館
  事務局長)質問・討議
 資料代:100円
 申込方法:名前,所属か連絡先を下記に連絡。申込がなくても参加可。
 申込・問合先:日図協東海地区会員のつどい実行委員会(愛知県図書館内愛知
  図書館協会気付 FAX.052-212-3674 ala-jimu★aichi-pref-library.jp)

○『展覧会カタログ総覧』刊行記念シンポジウム
 「いま、あらためて展覧会カタログを見直す」
 主催:アート・ドキュメンテーション学会(JADS)
 日時:2009年3月20日(金・祝)13:00-17:30
 会場:和光大学附属梅根記念図書館
 参加費:無料
 内容:基調報告「“夢の砦”を築くには JADS,ALCと展覧会カタログ-達成と
  課題」松本透氏(東京国立近代美術館副館長)ほか
 詳細HP:http://www.jads.org/news/2008/0320.html
 問合先:JADS行事・企画委員会・田良(東京国立博物館 TEL.03-3822-1111)
  柳沼(横浜市歴史博物館 TEL.045-912-7777)

 図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/calendar.html
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html
 
---------------------------------------------------------------------
◆求人情報
○梅花女子大学図書館 2009年度臨時雇用者:2名
 応募締切:2009年1月31日(土)必着

○平成20年度岡山市嘱託司書採用試験:5名程度
 受付期間:2009年2月2日(月)~9日(月)※郵送は6日(金)消印有効

○千里国際学園図書館 パート職員:1名
 応募締切:2009年2月16日(月)必着

○(財)名古屋都市センター 臨時職員:1名
 応募締切:2009年2月28日(土)必着

 求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/job.htm
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm
============================================================no.439 END=
■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。mailmaga★jla.or.jp 
 

一覧

トップに戻る
公益社団法人日本図書館協会
〒104-0033 東京都中央区新川1-11-14
TEL:03-3523-0811 FAX:03-3523-0841