令和6(2024)年能登半島地震及び同年4月17日に愛媛・高知で発生した地震について
 この度、地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
また、それぞれの地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、一日も早く平穏な日々に戻る事をご祈念申し上げます。
日本図書館協会及び図書館災害対策委員会も微力ではありますが、支援を模索し、対応してまいります。
被災情報並びにお困り事がありましたら、メールにてご一報いただければ幸いです。
saigai★jla.or.jp
(★を半角@に換えてください。)








JLAメールマガジンバックナンバー

2009/03/18

第446号

====================================================<2009/3/18発信> 
             JLAメールマガジン  第446号
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   編集発行:社団法人 日本図書館協会
  Copyright,2009 Japan Library Association   無断転載転送を禁じます 
  JLAホームページアドレス  http://www.jla.or.jp/
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▼目次▼
 ■図書館界ニュース
 ■新聞記事より
 ■集会等のお知らせ
 ■求人情報
 ■JLAからのお知らせ
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◆図書館界ニュース
○日本図書館協会2009年度事業計画案、予算案を決定
 日本図書館協会は3月5日の理事会に続いて、3月17日評議員会を開き2009年
 度の事業計画案、予算案を審議、全会一致で決定した。また公益認定法人へ
 の移行の議題も検討協議した。
 昨年来の図書館法改正を中心とする取組みにより明らかとなった図書館振興
 の課題の具体化、図書館の非正規職員の専門性を保障する雇用安定の課題、
 および公益認定法人にふさわしい組織、財政改善の取組みを柱とする事業計
 画案に対しては、政府刊行資料の図書館への確実な提供を求めること、およ
 び過疎対策に図書館事業を対象とする取組みについて報告があった。また図
 書館で働く職員の6割を超える非正規職員の雇用安定とスキルアップを図る
 ための提起について共感する発言があった。
 予算案については、借入金の繰延べなど抜本的な改善を図ることを視野に入
 れた財政運営について提起があった。出版活動の活発化、販売活動を旺盛に
 行うなど、事業収入の確実な確保についての意見が出された。
 公益認定法人への移行を実現するための取組みについては、事業、組織、財
 政の面からの検討すべき内容が提起され、いろいろな側面からの意見が出さ
 れた。
 障害者サービスにとって大きな支障となっていた著作権法が図書館界の要求
 に応え、その改正が現実的になっているなか、障害者サービス委員会の佐藤
 委員長は、これは長年の取組みの成果であり歴史的な意義があると述べると
 もに、同時にこの改正は図書館に対して障害者サービスの実施を課すもので
 ある、貧しいサービスの実態をどのように変えていくかを真剣に考えるべき
 だと訴えた。

○著作権法改正案が公開
 文化庁文化審議会著作権分科会の「報告」(本メールマガジン第440号参照)
 を受けて国会へ上程する著作権法の改正案が3月12日公開された。 
 図書館関連では、以下の項目が盛込まれている。
 ●障害者の情報利用の機会の確保
 ・視覚障害者向け録音図書作成が可能な施設を公共図書館等にも拡大。
 ・聴覚障害者のための映画や放送番組への字幕や手話の付与を可能に。
 ・発達障害等で利用困難な者に応じた方式での複製も可能に。
 ●インターネット等を活用した著作権利用の円滑化を図るための措置
 ・国立国会図書館における所蔵資料の電子化
 http://www.mext.go.jp/b_menu/houan/an/171/1251917.htm

○国立国会図書館の法務省資料の閲覧禁止に対して提訴
 国立国会図書館は昨年、法務省資料『合衆国軍隊構成員等に対する刑事事件
 裁判権関係実務資料』の閲覧を禁止したが、これに対してジャーナリストの
 斎藤貴男氏は、その取り消しを求める提訴を東京地方裁判所に2月16日行っ
 た。日本図書館協会図書館の自由委員会は、国立国会図書館に原状回復を求
 める要請をしている経緯から、これを重視、斎藤氏に直接その経緯等を尋ね
 た。
 これに応え斎藤氏から訴状の写しが提供された。事件は刑事裁判権放棄文書
 閲覧禁止処分取消等請求事件(真理がわれらを自由にする事件)と称し、当
 該資料の閲覧禁止処分の取消し、閲覧の保障、および損害賠償を請求するも
 のである。訴状ではその違法性について次のように述べている。すなわち、
 国立国会図書館の目的、役割からみて、当該資料の閲覧禁止の根拠とした内
 規は違法であること、当該資料にある内容は米国国立公文書館で公表されて
 いる情報であること、国会議員には閲覧を許容していること、などを挙げ、
 閲覧を禁止することは違法であると述べている。

○政府刊行資料の提供について文部科学省と意見交換
 日本図書館協会図書館政策企画委員会は都道府県立図書館に対して政府刊行
 資料の所蔵状況などについて調査を行ったが、3月11日文部科学省社会教育
 課に赴きその中間まとめを説明するとともに意見交換を行った。文部科学省
 は、日本図書館協会の調査内容は貴重なもの、引続き各省庁に政府刊行資料
 の提供を求める働きかけを行いたいと述べた。
 協会は、寄贈は全体の3分の1程度であり十分ではない、省庁により偏りがあ
 ると述べるとともに、何が寄贈されてくるか分からない、刊行後かなり時間
 を経て送られてくる、県庁の部局から回送されてくるものがある、など確実
 な入手を保障する仕組みが必要とする意見が出されていることを紹介、検討
 課題が多いことを伝えた。
 文部科学省からは、行革で厳しい状況のもと、新たに寄贈を求めるには説得
 力のある説明が必要である、またインターネットで公開しているなど、図書
 館に政府刊行物を寄贈する意味が理解されていない、浸透していないなど率
 直な状況説明もあった。
 図書館に政府刊行資料が長期にわたって所蔵、提供されることの意義を伝え
 る必要がある。現場での利用状況や活用の実態を具体的に知らせる工夫につ
 いても意見交換をした。協会は、調査の最終結果をまとめた後、改めて要請
 することを述べた。

○日本図書館協会理事選挙
 日本図書館協会の第32期評議員選挙当選者による理事選挙の投票は終了した
 が、その開票を行う選挙管理委員会は3月19日に行われる。

○日本図書館協会、5月より中堅職員ステップアップ研修(2)を実施
 2004年度から司書(補)有資格者で図書館勤務経験7年以上の方等を対象と
 した研修「中堅職員ステップアップ研修(2)」を開始しましたが、今年度
 も実施します。講師陣は次のとおり(敬称略・五十音順)
 逸村裕(筑波大学)大石豊(千葉県立中央図書館)岡本真(ACADEMIC RESOURCE
 GUIDE)岸田和明(慶應義塾大学)齊藤誠一(千葉経済大学短期大学部)座間
 直壯(調布市役所)塩見昇(日本図書館協会)高野一枝(NECネクサソリュー
 ションズ(株) )辻由美(翻訳家・作家)蛭田廣一(小平市役所)藤田節子
 (川村学園女子大学)三村敦美(座間市立図書館)渡邊隆弘(帝塚山学院大
 学)詳細は『図書館雑誌』3月号綴込および下記HPをご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/kenshu/stepup2009-2.html

○国立国会図書館、電子書籍についての調査研究報告を公開
 国立国会図書館は報告書「電子書籍の流通・利用・保存に関する調査研究」
 (図書館調査研究リポート No.11)を3月10日に公開した。図書館調査研究
 リポートは国立国会図書館が図書館界や図書館情報学に関して実施している
 もので、今回は近年急速に市場が拡大し、社会的な注目も高まっている電子
 書籍について取り上げた。
 http://current.ndl.go.jp/report/no11
 なお、この調査研究の報告会が3月9日に国立国会図書館において開催され、
 その報告資料も公表されている。
 http://current.ndl.go.jp/FY2008_research

○新聞書評の掲載情報の無料メールマガジンが版元ドットコムから創刊
 書誌情報の整備充実に取り組む出版社団体の版元ドットコム(137社)が、
 新聞書評の掲載情報に絞り込んだ無料メールマガジンを創刊した。朝日・読
 売は、自社サイトで事前に掲載される「掲載予定情報」を、毎日・サンケイ・
 日経は、日曜に掲載された情報をそれぞれ配信。内容は、タイトル/出版者
 名/著者/価格/評者名に絞られていて、書評内容ではなく、どの本が紹介
 されたかという内容に特化している。
 版元ドットコムでは、書店での仕入れ・問い合せへの対応、出版社には、出
 版のトレンドや、自社発行本の認知という利用と同時に、図書館員にも選書
 や利用者からの問い合せ、さらに企画棚つくりへの利用を期待している。
 申込は版元ドットコムウエブサイトから:
 http://www.hanmoto.com/news/2009/03/12/shohyou-mm/

○財団法人図書館振興財団 平成21年度募集要項を公開
 財団法人図書館振興財団では、平成21年度から助成事業の公募を開始するに
 あたり、「募集要項」を公開した。同財団では以下の4つの助成事業を行う。
 (1)図書館員専門職育成活動助成事業、(2)図書館員専門職海外派遣助成
  事業、(3)民間図書館設立助成事業、(4)図書館運営助成事業
 図書館であれば館種を問わず助成対象となる。
 申請受付期間:平成21年4月1日(水)~5月29日(金)
 詳細HP:http://www.toshokanshinko.or.jp/index.html

<全国図書館大会関連>
○平成20年度第94回全国図書館兵庫大会・大会記録について
 平成20年9月18日・19日に開催しました全国図書館大会兵庫大会には、全国
 から1900名を超す皆様にご参加いただき、盛会裡に無事終了することができ
 ました。 皆様方に、心から厚くお礼を申し上げます。
 さて、このたび大会記録が完成しましたので、参加者の皆様への発送を開始
 いたしました。発送には、万全の注意を払っておりますが、3月31日(火)ま
 でにお手元に届かない時は、下記大会事務局までご連絡いただきますよう
 お願いいたします。
 全国図書館大会兵庫大会事務局(兵庫県立図書館内)
  Tel:078-918-3366 E-Mail:zenkoku★library.pref.hyogo.jp

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◆新聞記事より(地域版含む)
○好調 本の投かん2957冊 えんぱーくBOX[蔵書寄贈箱] 開始から1カ月
  [塩尻市](市民タイムス2/7)

○延べ1.2万㎡の合同庁舎建設 09年度から設計 世田谷税務署・都税務事務所
 [図書館など](日刊建設工業2/9)

○PFI特定事業に選定 吹田市4月公告 南千里駅前公共公益施設 [図書館な
 ど](日刊建設工業2/10)

○公立図書館ない川崎町 園文庫絵本貸し出し 幼稚園・保育所 住民の利用
 増える(朝日<宮城>2/11)

○東京・国分寺市 図書の返却用ポストが好評(公明2/15)

○小学校 実践 読書好き育てる 東京・葛飾区立南綾瀬小 全校一斉朝読書、
 読み聞かせ 授業にブックトークやアニマシオン取り入れ 本好き9割「調
 べ学習」も促進(日本教育2/16)

○新中央図書館 10年度に方向性策定 東京・新宿区 今夏にも検討組織設置
 (日刊建設工業2/17)

○北口県有地 情報拠点見直し言及 横内知事 新図書館は継続 [山梨県立
 図書館](山梨日日2/18)

○[埼玉]県立図書館 1館に編成方針 来年度中に整備計画(毎日<埼玉>2/20)

○新図書館みんなで支える 藤枝市がサポーターズクラブ設立 有志が館内案
 内や朗読(静岡2/23)

○寄贈者」[鳥越信氏]反発「本返して 大阪・児童文学館廃止案 教委「所有
 権は府に」(朝日<大阪本社>2/24)

○中央学習センター・図書館・公会堂 統合へ整備計画 09年度内に方向性示
 す 福島市 施設規模、建設地検討へ(日刊建設工業2/25)

○山梨市が図書館移転構想 新庁舎「南館」活用策で浮上(読売2/25)

○本で日中友好推進 [静岡]県立中央図書館 浙江図書館と提携締結
 (静岡2/25)

○芦屋っ子本を読もう 推薦図書419冊選定 市教委(朝日<阪神>2/25)

○BiVi藤枝完成 「市街地活性化の核に」 18日オープン [藤枝市立駅南図書
 館など](静岡2/26)

○横須賀市 新中央図書館建設計画 財政考慮し凍結に(建通新聞神奈川2/26)

○蔵書191万冊にICタグ [川崎]市立図書館 4年間かけ業務効率化
 (神奈川2/27)

○図書購入費が最小 高校・07年度 90年度以降で [福島県](朝日<福島>2/28)

○「鍋島家文庫」目録 ネット検索可能に [佐賀]県立図書館が運用開始
 (朝日2/28)http://www.pref.saga.lg.jp/kentosyo/
 
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◆集会等のお知らせ
○むすびめ3月例会「群馬からの報告-群馬県東毛地区(太田・大泉)の外国人
  労働者の現状そして彼らの抱える問題について」
 日時:2009年3月29日(日)15:00-
 会場:法政大学市ヶ谷校舎ボアソナードタワー25階B会議室
 ゲストスピーカー:宮村恵介氏(上毛新聞社大泉支局記者)橋爪エデル氏(元IPC
  記者)
 詳細HP:http://www.musubime.net/
 申込先:むすびめの会事務局(E-mail:staff★musubime.net)

○平成21年度筑波大学公開講座「図書館サービスの最新動向-大学図書館と公
  共図書館を中心に-」
 主催:筑波大学図書館情報メディア研究科
 日時:2009年5月2日(土)10:00-17:10/16日(土)10:00-17:10
 会場:筑波大学筑波キャンパス春日地区情報メディアユニオン3階共同研究会議室1
 内容:2日-メタデータ(谷口祥一),機関リポジトリ(逸村裕),研究者の情報行
  動(松林麻実子),ビブリオメトリクス(芳鐘冬樹), 16日-公共図書館の無料
  原則と課金方針(池内淳),レファレンスサービス(大庭一郎),子どもの読書
  (鈴木佳苗),公共図書館と学校教育の連携(平久江祐司)
 定員:20名 参加費:7300円
 詳細HP:http://www.slis.tsukuba.ac.jp/~taniguch/kokaiKoza01.htm
 申込・問合先:筑波大学学務部学務課社会連携担当(〒305-8577 つくば市
  天王台1-1-1 TEL.029-853-2216・2217)

 図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/calendar.html
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html
 
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◆求人情報
○大妻女子大学図書館 長期パートタイム職員:2名
 応募締切:2009年3月23日(月)必着

○情報・システム研究機構国立極地研究所情報図書室 事務補佐員:2名
 応募締切:2009年3月23日(月)17:00必着

○大阪大学附属図書館(生命科学分館) 非常勤職員:1名
 応募締切:2009年3月31日(火)必着

○東京農工大学図書館 非常勤職員:1名
 応募締切:2009年4月3日(金)必着

○平成21年度国立国会図書館職員採用試験
 【一種・二種試験】受付期間:2009年4月6日(月)~4月23日(木)消印有効
 【三種試験】受付期間:2009年8月24日(月)~9月4日(金)消印有効
 詳細HP:http://www.ndl.go.jp/jp/employ/index.html

 求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/job.htm
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm
 
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◆JLAからのお知らせ
○JLA委託販売(直販のみ)
 中間管理職とライブラリーマネジメント:ライブラリーも自分も元気に 丸
 本郁子監修 人と情報を結ぶWEプロデュースLMゼミプロジェクト編集 人と
 情報を結ぶWEプロデュース発行 2009.3 76p B5判 頒価¥1000
 http://www.jla.or.jp/publish/tyokuhan.html

○『図書館雑誌』3月号の発送は完了しました。現時点で届いていない場合は
 郵便事故の可能性がありますので至急ご連絡ください。
 問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp)

○2008年度第13回施設会員配付資料:以下のとおり3月13日付で発送いたしま
 した。お手元に届きましたら中身を必ずご確認ください。
 <A,B,C会員配付資料>
(1)日本の参考図書 四季版 No.170
(2)図書館記念日ポスター
 上記資料とともに『図書館雑誌』2009年3月号をお届けしております。
 これまでにお届けしている資料は下記でご案内しています。ご参考ください。
 http://www.jla.or.jp/nyukai/haihu.html#2008
 問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp) 

○来年度も引き続き日本図書館協会にご加入ください!
 2008(平成20)年度はこの3月で終わりとなります。会員の皆さんには退会等
 のご連絡がない限り引き続き『図書館雑誌』をお送りします。退会および施設
 会員の種別変更、特に合併等で変更がある場合は必ずご連絡ください。FAX、
 電子メール、異動届用紙等で3月23日(月)までに必ずご連絡願います。
 ご連絡がない場合は新年度も引き続き会費を請求させていただきますので
 ご承知おきください。なお、2009(平成21)年度の会費請求書は4月中旬頃
 発送を予定しております。
 問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp)

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■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。mailmaga★jla.or.jp 
 

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TEL:03-3523-0811 FAX:03-3523-0841