令和6(2024)年能登半島地震及び同年4月17日に愛媛・高知で発生した地震について
 この度、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
また、それぞれの地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、一日も早く平穏な日々に戻る事をご祈念申し上げます。
日本図書館協会及び図書館災害対策委員会も微力ではありますが、支援を模索し、対応してまいります。
被災情報並びにお困り事がありましたら、メールにてご一報いただければ幸いです。
saigai★jla.or.jp
(★を半角@に換えてください。)








JLAメールマガジンバックナンバー

2012/12/26

第634号

====================================================<2012/12/26発信>
            JLAメールマガジン  第634号
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   編集発行:社団法人 日本図書館協会
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▼目次▼
■図書館界ニュース
■新聞記事より
■集会等のお知らせ
■求人情報
■JLAからのお知らせ
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◆図書館界ニュース
○「図書館の設置及び運営上の望ましい基準」の告示について
12月19日に告示された「望ましい基準」について文部科学省が説明のため来
局された。日本図書館協会からは「望ましい基準検討チーム」、理事長代行
ほか6名が出席した。冒頭、社会教育課長補佐平川氏から、パブリックコメ
ントへの意見を受けて修正した内容とその経過について説明があった。説明
によれば主な修正点は以下である。
・「総則三運営の基本」に「当該図書館の設置の目的を適切に達成するため、
司書及び司書補の確保並びに資質・能力の向上に十分留意しつつ必要な管理
運営体制の構築に努めるものとする」を新たに加えた。
・同「運営の基本」で「当該図書館の管理を他の者に行わせる場合には、
(中略)当該管理者との緊密な連携の下に、この基準に定められた事項が確
実に実施されるよう努めるものとする。」として「指定管理者」の表現を削
除した。
・「専門的職員」の表現はすべて「司書及び司書補」に改めた。
・「公立図書館3図書館サービス」で「対面朗読」を「図書館資料等の代読
サービス」に修正した。「ボランティア活動等の促進」で「代読サービス等
の多様なボランティア活動等」を例示にあげた。
・「職員(一)職員の配置等」で「司書資格を有する者を充てることが望ま
しい」を「司書となる資格を有する者を任命することが望ましい」に修正した。
かなりの部分で日図協の意見が取り入れられたとしたものの、疑問点として
以下について説明を求めた。
・「代読サービス」は図書館ではあまり馴染みのない文言であり、図書館サ
ービスとして位置づけることに問題がある。
・ボランティア活動の例示でも「代読サービス」があるが、対面朗読は本来
図書館職員が行なうべき基本的サービスであり、ボランティアに委ねること
は奨励すべきでない。
・「国の役割」について協力者会議報告ではあるが、「望ましい基準」に盛
り込まれていないのは何故か。
・「望ましい基準」について教育振興基本計画に倣って5年程度での見直し
をしないのか。
・「協力者会議報告」の中で、日図協提供のデータの掲載があるが、特別区、
政令指定都市の部分を考慮しないと適切なデータとは言えないので今後全国
に周知する段階では項目等を精査して欲しい。
なお、各都道府県教育委員会に送付された「『図書館の設置及び運営上の望
ましい基準』の告示ついて(通知)」(24文科第572号 平成24年12月19日)
で「改正条文の概要」とともに「留意事項」7点を挙げ、適切な取り組みを
図るよう求めている。


○JLA自由の委員会、『週刊朝日』掲載記事についての見解を発表
見解本文は以下のとおり。
『週刊朝日』2012年10月26日号掲載記事(佐野眞一氏による「ハシシタ・
奴の本性」)についての見解
図書館は、資料を収集し提供することによって国民の「知る自由(知る権
利)」を実体的に保障する機関ですから、正当な理由がない限り資料の提
供制限をすることはありません。このことは日本図書館協会が総会で採択
し、図書館が約束した「図書館の自由に関する宣言」に示されています。
この原則を踏まえたうえで、いわゆる「部落地名総鑑」のような差別のツ
ールなど「人権またはプライバシーを侵害すること」が客観的に明らかな
ものについては、提供制限することがありえます。しかし、本件記事につ
いてはこれらに該当するものではないと私たちは考えています。
「同和地区(被差別部落)」を特定していることが今回の記事の問題点で
あるかのような報道も見られましたが、同和地区を示す表現があるという
だけで提供を制限する理由にはなりません。
橋下氏自身が同和地区の出身であることを公言しており、『新潮45』2011
年11月号等でも本件記事と同様な内容が取り上げられているなど、いわば
公知の事柄であってプライバシー上の問題性は低いと言えます。また、本
件記事について橋下氏により出版差止の司法上の訴えがなされたり、図書
館に対して提供制限を求められているものではありません。
差別的表現を含むとして批判される資料は、差別の問題点や実態について
人びとが考え論議していくための材料になるものであって、そうした資料
を住民から遮断することは、かえって人びとが差別の問題について認識を
深める機会を奪うことにつながります。
また、本件記事をめぐっては、公人への論評のあり方と部落問題について
社会に影響力の大きいメディアの姿勢が問われ、多くの報道と論評がなさ
れています。このような社会の関心事についての情報を提供することは図
書館の大切な役割です。
以上のことを踏まえ、当該資料の扱いについては各図書館で十分に論議し
たうえで主体的に判断すべきものであると考えます。
(2012年12月24日
日本図書館協会図書館の自由委員会 委員長 西河内靖泰)
自由委員会HP:http://www.jla.or.jp/portals/0/html/jiyu/shukanasahi.html


○DVD『多様な側面からとらえた図書館サービス』差し上げます(機関のみ)
この度、明治大学司書・司書教諭課程では、DVD教材『多様な側面からとら
えた図書館サービス -情報技術、運営形態、連携協力、施設計画-』を作
成した。「情報技術の図書館サービスへの適用」「最新の図書館運営」「公
共図書館による学校教育支援」「知の公共施設としての図書館建築」という
4つの側面に着目し、岡山県立図書館、東京都稲城市立中央図書館、新潟市
立中央図書館など9館の公共図書館の取組みを紹介している。希望する機関
無償で頒布する(郵送料は希望機関の負担)。なお、希望は機関(大学、図
書館など)からの、教材ならびに館内利用としての活用に限定する。
詳細は明治大学図書館情報学研究会ホームページ参照:
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~shisyo/index.html 


○古事記出版大賞に「古事記」(別冊太陽)が受賞
奈良県が、古事記編纂1300年を記念して実施した「古事記出版大賞」に千田
稔・県立図書情報館長監修の『編纂一三〇〇年記念 古事記』(別冊太陽 
日本の心194)(平凡社)が選ばれた。
古事記編纂1300年にあたり優れた書籍や雑誌などを表彰し、奈良県の存在感
と古事記への関心を醸成する目的で行われたものだが、全国の公共図書館に
勤務する司書・司書補が候補作品を投票するという選考方法がとられた。
2007年から2012年の5年間に刊行された(奥付に準拠)出版物の中から1人3
作品を上限に受賞候補出版物を投票、そのなかから歴史に詳しい大阪、奈良
の書店主と主催者が最終選考したものである。
日本図書館協会はこの事業企画に協力をした。
http://www.pref.nara.jp/secure/91559/241205hodo.pdf


○ドキュメンタリー映画「40万冊の図書」の台本が提供される
このほど千代田区立日比谷図書文化館で上映されたドキュメンタリー映画
「40万冊の図書」(シネマボックス製作)の台本が、監督の金高謙二氏から
日本図書館協会に提供された。
この映画は戦時下、東京都立日比谷図書館が所蔵資料、および民間人が蒐集
していた貴重な資料を買い上げ、合わせて40万冊を疎開させた史実をドキュ
メンタリーとして製作したものである。
「戦争中"本"を守った人たちがいた」とサブタイトルが付けられ、当時中学
生として動員され従事した人の証言を軸に作られ、「図書館雑誌」や館報
「ひびや」に掲載された中田邦造、秋岡梧郎などの証言、疎開資料を保管し
た土蔵や寺院などを紹介している。さらに、現代にまつわる逸話として、
イラク戦争で図書を守った『バスラの図書館員』のアリアさんの話、東日本
大震災で被災した飯館村の読書活動なども描かれている。


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◆新聞記事より(地域版含む)
○〔宮城文化〕図書館の本購入、選び方は 他館の司書と協議/学生に委ねる
学校も(朝日<宮城>11/7)

○大人の居場所も はらだ文庫改装、あす再開 私設児童図書館 本と親しむ
ゆったり空間 整理した本のフリマ開催(宇部日報11/9)

○橋下氏記事掲載の週刊朝日 福山市 貸し出し中止(中国11/20)

○「佐川町に新図書館を」 手狭で老朽化 4237人の署名提出へ(高知11/25)

○市図書館 五個荘中に 東近江市 校舎改築合わせ移転(京都<滋賀県>11/28)

○1万3000点の「歴史的音源」追加 国立国会図書館(新文化11/29)

○兼六園命名 松平定信じゃない 日記に意味尋ねる記述 奈良・天理図書館
で確認 金沢の夫妻調査 揮毫だけの可能性(北国11/29)

○[京都市]右京中央図書館300万人(読売<京都>11/29)

○戦前撮影フィルム発見 幻のトーキー「遅咲きの花」など 浅口・金光図書
館(山陽11/29)

○[山梨]県立図書館で互換授業 大学コンソーシアム 取り組み始める
(山梨日日11/30)

○[栃木]県立図書館 2月に再開(下野12/1)

○信大付属図書館 山梨県教委に協力・構築 山梨の遺跡資料 電子書庫を公
開(信濃毎日12/1)

○広島市中央公園再整備案で中間報告 老朽化施設移転や廃止検討 7ゾーン
に区分け [中央図書館の移転盛り込む](中国11/30)

○市立図書館 念願の拠点 陸前高田 仮設施設オープン 全国からの支援受
け(岩手日報12/2)

○小さな図書館憩いの場 石巻・大橋 仮設近くの集会所に開設 ピアノ置き、
音楽教室も(河北新報12/3)

○文字・活字文化推進大賞 福島県大熊町教委 震災に負けない読書欲 避難
先でも毎朝10分 大人は読み聞かせ 司書たちの熱意 生きていた「絆」 
町へ「国民的エール」 井出選考顧問(読売12/3)

○高松市[中央図書館]、図書貸し出し店変更 [コンビニ図書館] 来月から 
ホテルなど3カ所(四国12/4)

○〔個性光る 信州ライブラリー〕7 原村図書館の「伊藤理佐寄贈コーナー」
漫画家と故郷をつなぐ(信濃毎日12/5)

○〔個性光る 信州ライブラリー〕8 飯山市立飯山図書館の「雪コーナー」
雪国らしい豊富な資料(信濃毎日12/6)

○旧聖籠中グラウンドに 町立新図書館 14年度開館へ 基本設計まとまる
(新潟日報12/8)

○仮設校舎に図書館車 大槌 子どもの読書を支援(岩手日報12/8)

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◆集会等のお知らせ
○日本図書館協会資料保存委員会 資料保存セミナー 視聴覚資料の保存
第4回 レコード
日時:2013年1月18日(金)19:00-20:30
会場:日本図書館協会2階研修室
内容:身近にありながら、なかなか基本的な知識を得る機会の少ない視聴覚
メディアについて学ぶシリーズ。第4回は図書館でも長く利用されてきた
レコードを取り上げ記録と再生の仕組み,種類,適切な取り扱いと保存の方
法などを学びます。
講師:飯島満氏(東京文化財研究所無形文化遺産部音声・映像記録研究室長)
事前申込不要
詳細HP:http://www.jla.or.jp/committees/hozon/tabid/98/Default.aspx
問合先:日本図書館協会・高橋(TEL.03-3523-0812 takahashi★jla.or.jp)


○図書館問題研究会 第38回東北集会
主催:図書館問題研究会岩手・山形・宮城・福島支部
期日:2013年1月20日(日)12:00~21日(月)12:00
会場:サンセール盛岡
テーマ:大震災から2年~東北の図書館の取り組み
内容:特別講演「元カリスマ書店店長からみた図書館」伊藤清彦氏(一関市
立大東図書館長),研究集会方式,テーマ別交流会
参加費:(全日参加,1泊2食)12000円/1日参加2000円 締切:1月10日(木)
詳細HP:http://tomonken.sakura.ne.jp/tomonken/
問合先:村松昭(岩手県立図書館内 E-mail:a-muramatsu★aiina.jp
TEL.019-606-1730)


○図書館員のための「おはなし会」
主催:国立国会図書館国際子ども図書館
日時:2013年1月31日(木)13:30-
会場:国際子ども図書館おはなしのへや
内容:児童サービス課職員が「おはなし会」を行い国際子ども図書館の活動
を紹介。参加者同士の情報交換も行う。
対象:児童サービスに携わっている図書館員
定員:25名(事前申込制・先着順)参加費:無料
詳細HP:http://www.kodomo.go.jp/
申込・問合先:国立国会図書館国際子ども図書館児童サービス課児童サービ
ス係(TEL.03-3827-2053)

図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。
http://www.jla.or.jp/calendar/tabid/92/Default.aspx

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◆求人情報
○湘南工科大学附属図書館 契約職員:1名
応募締切:2013年1月15日(火)必着

○神奈川衛生学園専門学校図書室 司書:1名
応募締切:2013年1月24日(木)

○(株)ウィズ・ケイ(図書チーム) 契約社員:3~4名
応募締切:2013年1月31日(木)

求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。
http://www.jla.or.jp/tabid/334/Default.aspx

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◆JLAからのお知らせ
○JLA新刊
図書館概論(JLA図書館情報学テキストシリーズ 第3期1巻)
塩見昇編著 2012.12 284p B5判 定価1995円 ISBN978-4-8204-1216-8
http://www.jla.or.jp/publications//tabid/87/pdid/p11-0000000364/Default.aspx

○理事会、評議員会の日程について
来年度の理事会、評議員会は次の日程を予定しております。
・理事会:2013年3月7日(木)
・評議員会:2013年3月15日(金)
いずれも12時30分から
============================================================no.634END=
■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。mailmaga★jla.or.jp
 

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