令和6(2024)年能登半島地震及び同年4月17日に愛媛・高知で発生した地震について
 この度、地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
また、それぞれの地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、一日も早く平穏な日々に戻る事をご祈念申し上げます。
日本図書館協会及び図書館災害対策委員会も微力ではありますが、支援を模索し、対応してまいります。
被災情報並びにお困り事がありましたら、メールにてご一報いただければ幸いです。
saigai★jla.or.jp
(★を半角@に換えてください。)








JLAメールマガジンバックナンバー

2010/03/03

第493号

====================================================<2010/3/3発信> 
             JLAメールマガジン  第493号
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   編集発行:社団法人 日本図書館協会
  Copyright,2010 Japan Library Association   無断転載転送を禁じます 
  JLAホームページアドレス  http://www.jla.or.jp/
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▼目次▼
 ■図書館界ニュース
 ■新聞記事より
 ■集会等のお知らせ
 ■求人情報
 ■JLAからのお知らせ
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◆図書館界ニュース
○過疎対策事業債について要望
 日本図書館協会は3月1日、「過疎対策事業債の「図書館整備」への運用につ
 いての要望」を関係議員に提出、協力の依頼をした。過疎地域自立促進特別
 措置法の改正案は3月2日衆議院本会議において、議員立法として上程され、
 全会一致で可決、参議院に送付された。法案には、過疎対策事業債の対象に
 図書館が加えられ、今後過疎地域での図書館建設の財源に充てることが可能
 となる。
 要望は次の2点。
 1 かつて過疎債を活用してつくられた「読書施設」など資料・情報提供機能
 をもつ施設について、自治体が図書館法に基づく条例による図書館とする場
 合は、これを認めること。
 2 老朽化した図書館の改築にも過疎対策事業債を適用すること。
 要望書には、法改正により新たに過疎地域に指定される58市町村のうち図書
 館が設置されているところは34、既に過疎地域に指定されている488市町村
 のうちでは222、図書館設置率は合わせて46.9%に過ぎないことを述べ、全
 市町村の図書館設置が73.1%であることとの比較でみたとき、明らかに大き
 な格差があると指摘している。法改正により、これが大きく改善されること
 が期待されるが、この法改正の趣旨をいっそう意義あるものとするためには、
 今後建設される図書館のみに適用することだけではなく、旧法により図書館
 を名乗ることができない読書や資料情報提供機能をもつ施設があり、これを
 名実ともに改善する機会とすべきこと、および老朽化した図書館施設の改築
 についても適用すべきことと要望している。

○「図書館の自由」に関して、横浜市中央図書館に質問
 日本図書館協会図書館の自由委員会は2月26日、横浜市中央図書館に対して、
 吉本隆明著『老いの超え方』(朝日新聞社 2006年5月)の利用が困難になっ
 ているとの会員の調査申し入れを受け、問合せをした。同書を同市立図書館
 全館で12冊所蔵していたが、11冊を廃棄、1冊を書庫に別置保管、調査研究以
 外の閲覧不可、貸出しと他館貸出し及び複写サービス不可、利用者用端末検
 索不可、という提供制限を実施しているという。
 同書については「国連NGO横浜国際人権センター」が「最も悪質な差別語を
 使用」しているとして図書館からの「排除」を求め、出版元(現在は朝日新
 聞出版)からは全国の図書館に対して、同社の告知文を同書に貼付すること
 を求める「お知らせ」が送付するという動きがある。
 質問書では、いわゆる「差別表現」を含むとして非難された図書等公表物の
 収集提供について、図書館界での論議の積み重ねを踏まえて2000年11月「差
 別的表現と批判された蔵書の提供について(コメント)」をまとめたことを
 紹介し、同書は「差別の歴史・事実等について市民が論議し考えを深める材
 料として積極的に市民の利用に供されるべきもの」と述べている。また「当
 該出版社すら求めない利用制限は、市民の「知る権利」を過剰に規制するも
 の」としている。
 質問は次の2点について3月10日までに意見を求めるものである。
 1 同書の取扱いについては、当協会の「差別的表現と批判された蔵書の提供
 について(コメント)」に照らして首肯しがたいことと考える。
 2 当該出版社すら求めていない利用制限は、市民の「知る権利」を過剰に規
 制するものと考える。
 なお上記「差別的表現と批判された蔵書の提供について(コメント)」は、
 2000年雑誌「クロワッサン」が「不適切な表現や事実誤認があった」として
 出版社が書店から回収するという事件があった際、出したものである。当時
 横浜市立図書館が同誌について利用制限措置を採ったことについて、図書館
 の自由委員会は同館に事情聴取をしたことがある(『図書館の自由に関する
 事例集』参照)。
 「差別的表現と批判された蔵書の提供について(コメント)」は、
 http://www.jla.or.jp/jiyu/sabetsu.html

○全国学校図書館協議会が、「書誌データの一元化」について見解表明
 社団法人全国学校図書館協議会は2月20日「活字文化議員連盟の活動計画に
 ついて」と題する見解を発表、そのなかで議連が提起した「書誌データの一
 元化」について賛同の表明をしている。学校図書館の蔵書データベース化は
 高等学校で約8割になっているものの小・中学校では5割に達していない、
 これは喫緊の課題であるにもかかわらず予算不足により十分行われていない
 と、その現状を述べ、「JAPAN/MARCにより書誌データを一元化し、無償若し
 くは低廉な価格で学校図書館に提供されることを望む」と述べている。
 また見解では、司書教諭の配置拡大、学校図書館担当時間の確保、学校司書
 の配置を推進する施策の早期具現化についても述べている。

○IFLAの図書館ディレクトリ、図書館関係団体(学協会)はご確認を!
 IFLAはDe Gruyter Saurと共同で、World Guide to Library, Archive and 
 Information Science Associations(図書館・文書館・情報関連学協会の世
 界ガイド)というディレクトリを発行しており、2010年6月に最新版(第3版)
 の発行を準備している。現在、国ごとの現状のデータをウェブ上で提示して
 おり、各国の学協会等に対し、これらの更新・削除・追加等を呼びかけてい
 る。
 http://www.ifla.org/en/news/ifla-world-guide-to-library-archive-and-information-science-associations
 下記(日本の学協会)のデータを修正してFAXかe-mailで送付するか、
  http://www.ifla.org/files/hq/publications/ifla-publications-112-114/data-control-sheet-Japan.pdf
 下記のフォームに記入しe-mailで提出、という手続きとなっている。
 http://www.ifla.org/files/hq/publications/ifla-publications-112-114/LIS-Associations-Questionnaire.pdf
 締切は本年4月末日。

○福井市立図書館の自動車図書館の活動を放送
 NHK総合テレビは3月14日(日)の「ぐるっと日本」のなかで、福井市立図書
 館の自動車図書館の活動が放送される。県内唯一の自動車図書館の活躍をみ
 ることができる。放送時間は午前10時50分頃から11時頃まで。
 
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◆新聞記事より(地域版含む)
○利用者100万人を達成 [青森]県立図書館・児童閲覧室 山本さん(青森金
 沢小)に記念品(東奥日報1/31)

○小中校にも予約本配送 [札幌]市立図書館 市教委 新年度、システム整備
 読書量アップ期待(北海道2/2)

○来館者500万人を達成 川口市立中央図書館 主婦の泉山さんに花束贈呈
 (埼玉2/2)

○移動図書館 巡回始まる 石井[町] 紙芝居も人気呼ぶ(徳島2/4)

○移動図書館車 南アへ 鳥取市がプレゼント(読売<鳥取>2/5)

○県購入し公立図書館配備 小中学校の蔵書不足解消 読書活動推進へ新規事
 業 島根、来年度(山陰中央新報2/5)

○児童ら巡回待ち遠しい 人気の新庄移動図書館車 運行3カ月 貸し出し数
 増加(山形2/6)

○蔵書貸し出し図書館連携 来月から ネット検索書籍を移送 焼津市と静岡
 福祉大(静岡2/6)

○〔読みたい 知りたい〕国民読書年 本の魅力伝える好機 [富山]県内 図
 書館で企画続々 貸し出し増加 若者へPR 郷土文学紹介 兼務多い学校司
 書(北日本2/7)

○本に親しむ輪広がる [大分]県内の小・中学校 「朝読書」や「読み聞かせ」
 導入部分だけ紹介 興味深める取り組みも(大分合同2/7)

○[茨城]県内公立図書館の児童書 貸出最高459万冊 県、読書支援を強化
 乳幼児に絵本/「家読」活動拡大(茨城2/9)

○〔峡中〕図書館、美術館の運営形態見直し 8施設の効率化探る 南ア市
 (山梨日日2/9)

○北杜・小淵沢図書館存続求め署名提出 市へ小中校保護者ら(山梨日日2/10)

○図書購入、国算定の77% 公立小中 09年度調査 予算増額効果なく
 (佐賀2/10)

○親子読書の推進始動 玄海町 90冊読破で図書カード 「家族で挑戦して」
 (佐賀2/10)

○今夏開館へ、高畠町和田地区住民ら 手づくり図書館準備着々 立教大の栗
 原名誉教授申し出 寄贈の書籍を10万冊 改装費 500万目標に募金活動
 (山形2/12夕)

○「電子納本を義務化」 国会図書館 中川・文科副大臣(朝日2/13)

○〔オピニオン∞ インタビュー 日本文化のデジタル化〕国立国会図書館長
 長尾真さん グーグルの英語支配 無視される各国語文化 日本に危機感あ
 るか 人類の英知広く国民に ネット上に文化圏築け 功罪見つめ利害調整
 を(朝日2/13)

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◆集会等のお知らせ
○NPO法人共同保存図書館・多摩 第7回多摩デポ講座
 「国民読書年をきっかけにみんなで図書館や本のことを考えよう」
 日時:2010年3月12日(金)19:00-21:00
 会場:国分寺労政会館3F第2会議室
 講師:清田義昭氏(出版ニュース社代表)
 参加費:500円 定員:30名(先着順・事前申込優先)申込方法:E-mailかFAX
 詳細HP:http://www.tamadepo.org/index.html
 問合先:共同保存図書館・多摩(depo_tama★yahoo.co.jp FAX.042-484-3945)

○読書バリアフリー法を求める集会「私ももっと本を読みたい」
 -障害者・高齢者の「読書バリアフリー」を目指して-
 日時:2010年3月24日(水)14:00-15:00
 会場:参議院議員会館第2・第3会議室
 主催:活字文化議員連盟,文字・活字文化推進機構,
  2010年国民読書年に障害者・高齢者の読書バリアフリーを実現する会
 内容:読書バリアフリー法概要説明,障害者・参加者からの意見ほか 定員:80名
 申込方法:所属,氏名,連絡先(TELかE-mail),点字・拡大文字・テキストデータ
  の必要の有無,永田町駅からの誘導希望の有無を明記しFAXかE-maiで申込。
 申込先 : 2010年国民読書年に障害者・高齢者の読書バリアフリーを実現する会
 (E-mail:2010★dokusho.org FAX.03-5988-9161)

○国民読書年フォーラム「日本の言葉と文化を未来に伝える-図書館はなぜ必要か」
 主催:文字・活字文化推進機構 共催:国立国会図書館
 日時:2010年4月17日(土)13:30-16:30
 会場:国立国会図書館新館講堂
 参加費:無料 定員:250名(要申込・先着順)
 内容:記念講演「日本の文化を伝えるために-子どもたちの読書環境の重要性-」
  阿刀田高氏(作家),シンポジウム「子どもの読書と図書館の役割」
 詳細HP:http://www.mojikatsuji.or.jp/katsudou.html#toshokanforum2010
 問合先:文字・活字文化推進機構(TEL.03-3511-7305 FAX.03-5211-7285
  E-mail:info★mojikatsuji.or.jp)

 図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/calendar.html
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html

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◆求人情報
○獨協医科大学図書館 正職員(司書):1名
 応募締切:2010年3月5日(金)必着

○学校法人白梅学園 事務職員:1名
 応募締切:2010年3月6日(土)必着

○岩手医科大学附属図書館 臨時司書:1名
 応募締切:2010年3月12日(金)

○一橋大学附属図書館 非常勤職員:1名
 応募締切:2010年3月12日(金)必着

○大阪大学附属図書館外国学図書館 非常勤職員:2名
 応募締切:2010年3月15日(月)必着

○植草学園大学附属高等学校図書館 嘱託職員:1名
 応募締切:2010年3月23日(火)

○千葉大学附属図書館本館 非常勤職員:若干名
 応募締切:2010年3月24日(水)17:00必着

 求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/job.htm
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm
 
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◆JLAからのお知らせ
○JLA新刊
 図書及び図書館史 (JLA図書館情報学テキストシリーズII 12) 小黒浩司
 編著 2010.2 142p B5判 定価1260円 ISBN978-4-8204-0919-9
 http://www.jla.or.jp/publish/bindex.html

・販売委託本新刊
 図書館と図書館職 挑戦と変革の60年、1945-2005年 ジョージ・ボビンス
 キー著 田口瑛子,川崎良孝訳 京都大学図書館情報学研究会発行 日本図
 書館協会発売 2010.3 212p A5判 定価3150円 ISBN978-4-8204-0921-2
 http://www.jla.or.jp/publish/itakubon.html

●●図書館記念日・図書館振興の月を記念して出版物のセールを実施します。
 日本図書館協会では、図書館記念日とそれに続く図書館振興の月を記念して
 出版物のセールを行います。今回は、2007年以前発行の逐次刊行物・報告書
 類もセールの対象としました。
 セール期間:2010年3月1日(月)~2010年5月28日(金)
 注文先:日本図書館協会出版販売係 FAX 03-3523-0842 
 E-mail hanbai★jla.or.jp	
 詳細は下記ホームページをご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/bargain2/index.html
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