令和6(2024)年能登半島地震及び同年4月17日に愛媛・高知で発生した地震について
 この度、地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
また、それぞれの地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、一日も早く平穏な日々に戻る事をご祈念申し上げます。
日本図書館協会及び図書館災害対策委員会も微力ではありますが、支援を模索し、対応してまいります。
被災情報並びにお困り事がありましたら、メールにてご一報いただければ幸いです。
saigai★jla.or.jp
(★を半角@に換えてください。)








JLAメールマガジンバックナンバー

2010/06/23

第508号

====================================================<2010/6/23発信> 
             JLAメールマガジン  第508号
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   編集発行:社団法人 日本図書館協会
  Copyright,2010 Japan Library Association   無断転載転送を禁じます 
  JLAホームページアドレス  http://www.jla.or.jp/
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▼目次▼
 ■図書館界ニュース
 ■新聞記事より
 ■集会等のお知らせ
 ■求人情報
 ■JLAからのお知らせ
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◆図書館界ニュース
○図書館への過疎債活用について、総務省、文部科学省へ申し入れ
 日本図書館協会は6月21日総務省、文部科学省を訪ね、過疎地域自立促進特
 別措置法による過疎債の図書館事業への活用についての取組みを報告、今後
 の日程、手続き等について訊き、合わせて要請を行った(協会は事務局長、
 担当常務理事、総務省は過疎対策室長、同課長補佐、文部科学省は図書館振
 興係長)。
 総務省に訊いたことに対する説明は次のとおり。
 ・各県の自立促進計画は6月から7月にかけて取りまとめることが一般的であ
 るが、県によっては議会の同意を得るところもありさまざまである、いずれ
 にしても市町村からの図書館計画を県の計画に書き込む必要がある。法律が
 6年間の時限法で計画期間は6年間と短期間であるので当初から挙げておく必
 要がある。
 ・過疎債は新築のみではなく改築なども対象となるが、その範囲、内容につ
 いて線引きはできない。単なる補修に当たるようなものではなく、建て替え、
 大幅な増改築、ないしは耐震工事などやむなき事情がある場合でないと認め
 られない場合もある。個別に審査することになると思われる。
 ・新たに過疎債の対象にソフト事業が加わったが、その内容を例示した報告
 書を作成し、各県と過疎の市町村に送付した。これは例示であり、それ以外
 はダメと決めているわけではない。県における判断もあると思われるので事
 前に相談が必要となるだろう。
 ・過疎債と他の国の補助金、合併特例債などとの抱合せは、法令などで制限
  されていない限り可能である。
 ・図書館が過疎債の対象とされていなかった旧法時に、過疎債で建てた生涯
 学習センターなど図書館同類施設の図書館への転用については、総務省では
 なく都道府県を通しての財務省などとの協議になる。
 以上の説明を受けた後、文部科学省に赴き、協会の取組みを伝え、各教育委
 員会に過疎債の活用を促すよう要請した。総務省は各都道府県担当者への説
 明会を全国数カ所で行ったが、そのなかでは図書館が新たに過疎債の対象と
 なったことの説明が十分されていない、都道府県から市町村に伝達されてい
 ないのではないかと思われるので、文部科学省が独自に市町村教育委員会に
 対し、早急に法改正の意義と自立促進計画への組み込みを督励することを求
 めた。文部科学省からは、今後行われる館長会議や行政説明の機会に伝える
 とともに、広報誌などを使って周知を図りたいと述べた。
 なお総務省のソフト事業の例示を示した報告書「新たな過疎対策の推進に向
 けて-新たな過疎対策(ソフト対策)の推進に向けての研究会報告書」(総
 務省地域力創造グループ過疎対策室)をみると、図書館に関係すると思われ
 るものに、島根県邑南町の「読書のまちづくり事業(学校司書等の配置)」
 が挙げられている。このほか過疎対策として挙げられている情報通信基盤の
 利活用、医療、保健、地域文化、産業振興などの事業には、図書館事業とし
 て実施できるものが多くあると思われ、工夫、創造が求められる。

○塩見理事長、高知県尾崎正直知事と懇談
 日本図書館協会の塩見理事長は6月18日午後、高知県尾崎正直知事を表敬訪
 問し、懇談した。理事長は、学校図書館に専門職員を配置すること、公立図
 書館建設に過疎債を活用すること、政党マニフェストを図書館で閲覧できる
 ようにすることなど、最近の協会の取組みについて、資料を提供しながら説
 明をした。
 知事は、高知の子どもの学力テストの結果が全国最低レベルであることから、
 学力向上を県の重要施策としており、学校図書館の図書の充実の必要性など
 について熱心に語った。理事長は学校図書館をバックアップするためにも市
 町村図書館の充実が重要であることを訴えるなど、充実した意見交換ができ
 た。最後に理事長は、全国図書館大会をぜひ高知でと要請し、約束の時間を
 オーバーして懇談を終えた。
 理事長は、学校図書館を考える会・高知(福島宏子代表)の発足一周年記念
 講演会の講師として高知を訪れた機会に知事との懇談を申し入れたところ、
 議会開会中であったが快く応じていただいたものである。

○デジタル出版物の利活用についての報告案が公表
 総務、文部科学、経済産業の3省は3月に、デジタル・ネットワーク社会に
 おける出版物の利活用の推進に向けた検討を行うため、「デジタル・ネット
 ワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会」を設置したが、
 6月22日に開催された会議で、その報告案が配布された。
 報告書では、図書館における電子出版の貸与について、「出版物のつくり手、
 売り手側の要求条件や利用者側の要求条件の在り方(アクセスエリアの制限、
 新刊本の電子貸出禁止期間設定、ライセンス数の制限、図書館と書店の棲み
 分け等)などを調査整理し、技術的な裏付けを考えていくことは……有効」
 と述べ、このための実証実験の実施などについて国が側面支援を行う、とし
 ている。
 また、国民の「知のアクセス」の確保や関係者との合意を図る観点から「デ
 ジタル・ネットワーク社会における図書館の在り方検討協議会」の設置も提
 案している。
 図書館の現状について「実際に図書館で貸し出されている本はベストセラー
 本や娯楽本が多く、著作者や出版者、地方の書店などへの経済的な影響が少
 なくない」とし、「電子出版を図書館が貸与(配信)することについては、
 抑制的であるべきとの意見も出された。」と紹介している。これは確かな裏
 づけがあったうえでの評価か、疑問が残る。
 http://www.soumu.go.jp/main_content/000071341.pdf

○国立国会図書館、レファレンスの講師を派遣
 国立国会図書館は平成22年度中に各図書館で実施予定の「レファレンス業務
 に係る研修」に職員を講師として派遣する。この派遣の対象となる研修(派
 遣先)を募集している。申込締切:平成22年7月20日(火)17:00
 詳細HP:http://www.ndl.go.jp/jp/library/training/guide/1189322_1485.html
 問合せ・申込み先:国立国会図書館 主題情報部 参考企画課 レファレンス係
 (派遣研修担当) E-mail:haken-kenshu★ndl.go.jp

○「目録の作成と提供に関する調査」ご協力のお願い
 日本図書館協会目録員会では、標記調査を実施します。調査票は6月21日付
 で公共図書館(中央館)と大学図書館(短大・高専・共同利用機関含む)に
 お送りしました。下記のいずれかの方法で7月末日までにご回答くださいま
 すようお願いいたします。
 ・委員会HP(http://www.jla.or.jp/mokuroku/)のフォームに入力して回答
 ・委員会HPに掲載の調査票(Excel)をダウンロード、 記入してメール返送
 ・送付した調査票に記入して郵便で返送(下記住所宛)
 ・送付した調査票に記入してFAXで返送(下記Fax番号宛)
 問合・連絡先:日本図書館協会目録委員会事務局 〒104-0033 東京都中央
  区新川Ⅰ-11-14 E-mail:ncr★jla.or.jp Fax: 03-3523-0841 Tel: 03-
   3523-3928   
 
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◆新聞記事より(地域版含む)
○朝日町を過疎地域指定 県内3市町に 財政上メリットも(読売<富山>3/31)

○「読書通帳」人気 貸出日・図書名を記録 [下関]市立中央図書館 本好き
 な子ども増えて(朝日<山口・下関>4/17)

○[雲南市]大東図書館移転オープン 子どもたち、さっそく読書(島根日日5/10)

○応援団ママが「継承」 昨年閉館「子ども図書館」 施設の再現を市に要望
 「おはなし会」各地で 大声・走るOK 1回で120人盛況(朝日<福島>5/12)

○蔵書倍増 80万冊へ 旧大和富山店跡地の新図書館 富山市が基本方針
 (朝日<富山>5/20)

○市民に好感、順調発進 4月1日開所の西大寺緑花公園、百花プラザ 図書
 室利用1日700人超 ホール、会議室の予約増 遠足で公園訪問 [岡山市]
 (山陽<岡山市民>5/21)

○米沢市 図書館計画明らかに 中心市街地再生目指し、総事業費15億円 山
 形(毎日<山形>5/22)

○5年連続100万人超 新型インフルで2.9%減 [岡山]県立図書館 09年度入
 館者(山陽5/23)

○健康と進路を助言 [宮崎]県立図書館 看護師が相談会(宮崎日日5/23)

○市立図書館に指定管理者制度 八代市、来年4月から 熊本
 (読売<西部>5/24)

○[福山]市立大付属図書館の名称 「小丸法之記念館」に 市長方針
 (中国5/26)

○銀大えほん館 親子の居場所 開館2カ月 街に活気も 銀店街への誘客期
 待(沖縄タイムス5/26)

○新移動図書館車 利用者の評判上々 小川 おもてなし乗せ巡回(埼玉5/27)

○県立図書館誘致をPR 大村商議所が懸垂幕設置(長崎5/27)

○〔リポート〕子ども読書活動推進計画 策定済み わずか14市町村 図書館
 未設置の市町村で進まず 県教委 社会教育主事を派遣 検討の市町村 
 「何から着手すれば…」 イベント、講演… 策定の市町村独自の取り組み 
 推進計画策定済み市町村の主な事業 [福島県](福島民報5/28)

○「本の先生」月2回に 小中学校派遣、来月から増 読み聞かせや読書相談
  [金沢市]玉川こども図書館 「魅力伝えたい」(北国5/28)

○毎週木曜遊びに来てね 別府溝部学園短期大学 図書館内に「えほんのひろ
 ば」 学生の読み聞かせも(大分合同5/29)

○熊毛図書館・歴史展示室が完成 周南であすオープン、郷土芸能も紹介
 (朝日<山口東>5/31)

○図書館・公民館を収容 下松市の交流拠点計画(朝日<山口東>6/9)

○〔ニュースさが TOP〕史料10万点をネット公開へ 古文書、古地図などデ
 ジタル化 [佐賀]県立図書館(佐賀6/12)
 
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◆集会等のお知らせ
○図書館利用教育委員会20周年および『情報リテラシー教育の実践』刊行記念の会
 (トークセッション(図書館利用教育実践セミナー特別編)とパーティ)
 主催:日本図書館協会 企画・運営:図書館利用教育委員会
 日時:2010年6月26日(土)13:30-15:30
 会場:日本図書館協会2階研修室
 トークセッション内容:「情報リテラシー教育の実践:すべての図書館で
  利用教育を」市村櫻子氏(国立女性教育会館)松田ユリ子氏(神奈川県立
  相模原高等学校図書館)
 詳細HP:http://www.jla.or.jp/cue/news.html 会費:1000円
 問合先:日本図書館協会図書館利用教育委員会・久保木(E-mail:cue★jla.or.jp)

○主題文献精読会2010年6月例会
 日時:2010年6月26日(土)14:00-18:00
 会場:東京理科大学森戸記念館
 テーマ:Vanda Broughton著「Essential thesaurus construction」の輪読
 発表者:光富健一氏(東京理科大学図書館)渡邊真理子氏(東京都市大学)
 問合先:光富健一(東京理科大学野田図書館 TEL.04-7122-9157
  mitutomi★admin.tus.ac.jp)鈴木学(日本女子大学西生田図書館
  TEL.044-952-6937 suzukima★atlas.jwu.ac.jp)

○第8回多摩デポ講座「元アサヒタウンズ記者が語る 多摩を歩いて37年半
  ~街・人・暮らし、そして図書館~」
 主催:特定非営利活動法人共同保存図書館・多摩
 日時:2010年7月9日(金)18:45-21:00
 会場:国分寺労政会館地下1F第1会議室
 講師:山田優子氏(元アサヒタウンズ記者)
 参加費:500円 定員:30名先着順(事前申込優先)
 詳細HP:http://www.tamadepo.org/

 図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/calendar.html
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html

<訂正>
 先週号でお知らせした「図書館の歩む道 ランガナタン博士の五法則に学ぶ」
 読書会(7/26日(月)~ 全6回)の申込み先メールアドレスに誤りがあり
 ました。下記のアドレスまでお申し込みください。
 申込先:E-mail:entry052-r★yahoo.co.jp 
 
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◆求人情報
○国際医療福祉大学 職員(正・契約職員):1名
 応募締切:2010年7月31日(土)必着

 求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/job.htm
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm
 
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◆JLAからのお知らせ
○『図書館雑誌』6月号の発送は完了しました。現時点で届いていない場合は
 郵便事故の可能性がありますので至急ご連絡ください。
 問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp)

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■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。mailmaga★jla.or.jp 
 

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