令和6(2024)年能登半島地震及び同年4月17日に愛媛・高知で発生した地震について
 この度、地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
また、それぞれの地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、一日も早く平穏な日々に戻る事をご祈念申し上げます。
日本図書館協会及び図書館災害対策委員会も微力ではありますが、支援を模索し、対応してまいります。
被災情報並びにお困り事がありましたら、メールにてご一報いただければ幸いです。
saigai★jla.or.jp
(★を半角@に換えてください。)








JLAメールマガジンバックナンバー

2010/08/11

第515号

====================================================<2010/8/11発信> 
             JLAメールマガジン  第515号
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   編集発行:社団法人 日本図書館協会
  Copyright,2010 Japan Library Association   無断転載転送を禁じます 
  JLAホームページアドレス  http://www.jla.or.jp/
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▼目次▼
 ■図書館界ニュース
 ■新聞記事より
 ■集会等のお知らせ
 ■『図書館雑誌』8月号のお知らせ
 ■求人情報
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◆図書館界ニュース
○日本図書館協会、DAISY化促進のための予算化を要望
 日本図書館協会は8月9日文部科学省に「公共図書館にDAISY資料を備え、さ
 まざまな情報障害者への情報提供を保障する事業の実施のための予算化につ
 いて(要望)」を提出した。障害者サービス用の録音資料は、カセットテー
 プなどに替わってDAISY化が進められているが、点字図書館などは厚生労働
 省の支援などにより強力に進められている。しかし公共図書館については図
 書館まかせ、自治体まかせとなっており、国からの支援は皆無である。著作
 権法改正により、公共図書館により期待が高まっているもと、予算化を求め
 るものである。
 全国の公共図書館が所蔵しているテープ資料のDAISY化は、個々の図書館が
 ばらばらに行うのではなく、国の委託事業として一元的に行うことにより効
 率的にDAISY化を進めることができると提起している。所蔵資料から必要な
 ものを選定し、質のよいものを作成するとともに、新たにDAISY化する資料
 も効率的に行うことができる。またこれに加えて、図書館にはDAISY化のた
 めの機器整備の補助も要望している。
 要望書:http://www.jla.or.jp/kenkai/20100809.html

○国立国会図書館が障害者サービスの基本的考え方を示す
 8月2日、国立国会図書館から「視覚障害者等へのサービスに関する基本的考
 え方について」の報告があった。著作権法改正により障害者が多様な情報へ
 のアクセスが可能となったこと、「図書館における著作物の利用に関する当
 事者協議会」において「図書館の障害者サービスにおける著作権法第37条第
 3項に基づく著作物の複製等に関するガイドライン」が策定されたこと、同
 館所蔵資料のデジタル化や厚生労働省による視覚障害者情報提供ネットワー
 クシステム整備の予算計上などの動きを背景として踏まえ、関係諸機関と協
 議を行うため、資料の提供方法、デジタルデータのデータベース等の構築な
 どの基本的考え方をまとめたものである。
 障害者に提供する資料・提供方法については、デジタル化資料はテキストデ
 ータ化して読上げソフト等の閲覧支援ソフトを活用する(未デジタル化資料
 については国立国会図書館学術文献録音テープ等利用規則の定めによること
 を基本とする)ほか、同館作成のDAISY方式のコンテンツは図書館等の専用
 端末に配信等する、としている。デジタルデータの利活用を具体化するため
 に「点字図書・録音図書全国総合目録」と「サピエ図書館」との同時検索を
 可能とするデータベースの構築を図る。平成24年4月以降に他の図書館や障
 害者にデータが配信できるよう進めていくスケジュールも想定されている。

○公共的書誌情報基盤に関する実務者会議が開催
 国立国会図書館は8月9日、公共的書誌情報基盤に関する実務者会議を開催、
 新着図書の書誌情報提供についての報告があった。2012年の同館の情報シス
 テムのリニューアルまでを第一段階とし、現行のJAPAN/MARCに加えて、迅
 速・無償の基本的書誌情報の提供を実現する。具体的には、納本後数日で、
 民間出版物と官庁出版物の新着情報(書誌ID、ISBN、タイトル、責任表示等
 15項目。JP番号、標目等は無い)をテキストファイルとして、無償でダウン
 ロード可能なように提供する、というものである。この10月末からの開始を
 予定している。また、年度内には、新しく開発中のシステムで、上記のデー
 タを検索可能とすることも予定している。今後、出版物の迅速かつ漏れのな
 い納本について取次協会と協議を行っていくこと、MARC21形式での無償ダウ
 ンロードが可能なシステム構築を図ることも報告された。公共図書館や学校
 図書館、また一般国民としても活用できるものとして大きな期待が寄せられ
 ている。
 この会議は、さる3月国立国会図書館が開催した「日本全国書誌の在り方に
 関する検討会議」で確認された実務協議の場として行われたものである。出
 席は、日本図書館協会のほか、全国学校図書館協議会、全国公共図書館協議
 会、日本書籍出版協会、日本出版取次協会、日本書店商業組合連合会、日本
 出版インフラセンター、トーハン、日本出版販売株式会社、大阪屋、図書館
 流通センター、文字・活字文化推進機構。

○学校図書館図書整備予算額は交付措置額の76.8%
 文部科学省は「国民の読書推進に関する協力者会議」を7月30日に開催した
 が、そのなかで読書環境の現状と国民読書年の取組について説明があった。
 読書環境の現状では、公共図書館、学校図書館についてそれぞれデータが示
 され、そのなかで学校図書館の図書整備費が明らかにされた。平成21年度予
 算の市町村等における図書整備費については総額164億円で、地方財政措置
 額(地方交付税・基準財政需要額)214億円の76.8%であった、とのことで
 ある。都道府県別にみると、東京が最も高く125.3%、ついで山梨の121.5%、
 栃木102.6%、愛媛100.8%と続いている。これ以外はすべて措置額以下で、
 青森が最も低く41.9%、ついで北海道48.9%、千葉51.4%となっている。全
 国平均を下回るのが合わせて21道府県となっている。
 なお公共図書館の現状のなかで、現在検討されている「図書館の設置及び運
 営上望ましい基準」改正についての資料が配布された。その改正方向性とし
 て「資料・情報提供サービスの充実に関する規定の整備等により、情報化社
 会の進展等の社会の変化への対応及び地域の課題解決の支援機関・住民の生
 涯学習の拠点として「望ましい姿」となることを目指す」とし、今後10月頃
 にパブリックコメントを実施、11月頃に公布・施行との予定となっている。

○全国図書館大会奈良大会の参加申込みを
 全国図書館大会奈良大会の参加申込みは8月20日(金)まで延長しておりま
 す。お急ぎください。
 全体会では、ロシア文学者の亀山郁夫氏の記念講演のほか、日図協・塩見理
 事長の情勢や問題提起を込めた基調報告のほか、韓国図書館協会からの挨拶
 も予定されている。さらに図書館功労者表彰が文部科学省主催で行われる。
 分科会の内容は次のとおり。第1・公共図書館の将来、第2・資料の活用と
 電子化、第3・学びの拠点としての学校図書館、第4・「子ども読書年」か
 ら10年、第5・専門図書館大集合、第6・図書館から届ける明日、第7・図
 書館の自由から見つめる図書館と社会、第8・著作権法の改正と情報の流通、
 第9・地域資料をめぐる図書館とアーカイブズ、第10・「図書館に関する科
 目」と教育現場におけるその展開、第11・電子出版と図書館、第12・多文化
 サービスの今とこれから2010、第13・新時代の目録規則へ向けて、第14・司
 書のキャリア形成、第15・国民読書年・図書館法60周年、第16・「未来のラ
 イブラリアン」に向けたネットワーク事例ショーケース。
 大会前日には、韓国図書館協会を交えた日韓交流シンポジウム、国立国会図
 書館関西館のデータベースフォーラム、公共図書館員のための法情報検索入
 門セミナー、大会分科会後の夜には、Future Librarian U40 プレミアムセ
 ッション、翌日には、天理大学附属天理図書館の見学会・展示、ボランティ
 アの集いなどの関連行事が予定されている。
 詳細は、http://www.library.pref.nara.jp/event/zenkoku/index.html

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◆新聞記事より(地域版含む)
○移動図書館、5代目完成 周南の「やまびこ号」週4日巡回へ(朝日<山口
 東部>7/3)

○新図書館建設 11年2月までに方針案 米沢市 近く整備検討委設置
 (日刊建設工業7/5)

○図書館が中心街へ 魚沼[市立小出郷図書館移転オープン](新潟日報7/6)

○プロスポーツアーカイブス開設 愛媛FCと愛媛MP紹介 県立図書館、刊行物
 展示や企画展も計画(愛媛7/7)

○閉館[イトーヨーカドー大宮店]「子ども図書館」の本 市、引き取り利用検
 討へ さいたま(朝日<埼玉>7/8)

○貸し出し141万6173冊 市立図書館09年度状況 人数横ばい、22万5403人
  [宇部市](宇部日報7/8)

○子の読書量親に比例 小2対象に厚労省調査(神奈川7/15)

○呼び掛けに絵本3万冊 図書館のない福島・飯舘村 現金同封する人も
 (河北新報7/16)

○読書推進活動 効果じわり 昨年度の[福島]県内図書館貸し出し総冊数 
 765万8804冊(前年度比約12万4600冊増)(福島民報7/17)

○福祉会館、図書館 建設へ 高崎市 榛名支所 別館跡地 12年開館を目指
 す(上毛7/17)

○五箇山の歴史後世に 南砺市平図書館 高田文庫の2000点目録に
 (北日本7/17)

○貸し出し迅速・紛失も防止 市立全図書館ICタグ導入 福山の7館一括管理
 (中国7/17)

○地域と協力し読書推進 唐津市納所小 育友会が予算支援 読み聞かせ、図
 書まつりも(佐賀7/17)

○図書館を無料開放 市内高校生に 草加の独協大 「地元の大学親しんで」
 (埼玉7/19)

○「1Q84」に中傷落書き 大阪市立中央図書館 異例の被害届 個人名、大勢
 に読ませる? 利用者のモラル頼み(産経<大阪>7/19)

○ホール、図書館、市出張所… 「さいとぴあ」きょう開館 九大学研都市に
 地域交流拠点(朝日<福岡>7/20)

○高校生、もっと読書を 道内23書店と48図書館 あすから合同フェア
 (北海道7/22)

○機関リポジトリ活用急増 整備大学4割増、114校 コンテンツ総数3割伸
 長 08年度、文科省調べ(日刊工業7/23)

○図書予約の制限 幼稚園へ配本も 山口市立図書館協議会(山口7/23)

○感性潤す絵本ワールド "子どもの図書館"地域密着 自宅離れ 「おとぎの
 へや文庫」(5100冊) 病院に併設 「すこやか文庫」(7000冊) 自らの
 体験元に 家族連れも利用(高知7/23)

○市立図書館の分館完成 [小林市]野尻庁舎 1万4000冊 活用を (宮崎日
 日7/24)

○情報整理 使える資料に 石狩翔陽高 スクラップ200冊 職業に関心
 (北海道7/26)

○図書館閲覧席 高校生に開放 法政大・多摩、夏休み中(朝日<東京・多摩>
 7/26)

○横浜商大が夏の図書館開放(産経<神奈川>7/26)

○児童7割以上 「読書が好き」 全国アンケート(中国7/27)

○電子書籍普及へ 印刷2強組む 大日本 凸版 89社と制作・流通協議会 
 日本型分業で米に対抗(東京7/28)

○高校生対象、学習の場に 宇[都宮]大が図書館を開放 閲覧568席、来月17日
 から(下野7/28)

○休館日を勉強開館 加茂[市立図書館](新潟日報7/28)

○指定管理者導入へ 市中央図書館 行革プラン案 人件費を圧縮(北海道
 <苫小牧・日高>7/29)

○図書館の貸し出し規制撤廃 観光客らにも開放 山形・上山市 来月から 
 温泉旅館とも連携(日経<山形>7/30)

○来年7月16日 全面開館 宇都宮・雀宮駅東地区の「第3図書館」 学習室
 は2時間利用延長(下野7/31)

○塩尻・中心街活性に期待 交流センター「えんぱーく」開館 図書館中心の
 複合施設(朝日<第2長野>7/31)

○来春開館 萩市新図書館運営 NPO設立へ発起人会(読売<山口>7/31)

○患者図書室開設へ けいゆう病院 10日 医療専門書670冊そろえ(神奈川8/1)
 
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◆集会等のお知らせ
○千代田区の高齢者・障害者サービスを考える -対面朗読の発祥の地 
 日比谷図書館から-
 日時:平成22年8月28日(土)午前10時~午後4時15分、※受付開始:9時30分
 場所:日本教育会館  
 主催:大活字文化普及協会 
 参加費:先着予約(資料代含む:1000円)
 内容(予定):基調発表「日比谷図書館の障害者サービス開始と視読協アピー
  ルについて」橋本宗明氏、「対面朗読が開いた様々なバリアフリーの扉と
  IT時代における展開」長谷川貞夫氏ほか多数 /パネルディスカッション
  「千代田区の図書館サービスを考える」 司会:山内薫氏 パネリスト:
  橋本・長谷川・高橋久美子・前田章夫・佐藤聖一・田中章治・加藤俊和・
  鈴木孝幸の各氏 他
 問合せ・予約先:FAX.03-5282-4362 e-mail:masamitsu★daikatsuji.co.jp

○第8回デジタルライブラリー国際セミナー
 主催:鶴見大学ドキュメンテーション学会,鶴見大学司書・司書補講習
 日時:2010年9月4日(土)13:30-15:00
 会場:鶴見大学会館地下1Fメインホール
 参加費:無料
 内容:講演「台湾における公共図書館・ 学術図書館の動向と図書館員の専門力
  の育成(The Trends of Public and Academic Library in Taiwan: Milestones 
  of The LIS Professional Development)林志鳳副教授(Dr. Chihfeng P. Lin
  世新大学(台湾))
 詳細HP:http://blog.tsurumi-u.ac.jp/doc/2010/07/post-a960.html
 申込先:documentation★tsurumi-u.ac.jp

○国民読書年記念ロジェ・シャルチエ氏講演会「本と読書、その歴史と未来」
 主催:国立国会図書館
 日時:2010年9月7日(火)14:00-17:00
 会場(定員):国立国会図書館東京本館新館講堂(300名)関西館第一研修室(70名)
  ※関西館には講演会の模様を東京からテレビ中継
 内容:講演「本とは何か。古代のメタファー、啓蒙時代の諸概念、デジタルの現実」
  ロジェ・シャルチエ氏(コレージュ・ド・フランス教授)鼎談・シャルチエ氏,
  福井憲彦氏(学習院大学学長),長尾真氏(国立国会図書館長)
  ※同時通訳付(仏⇔日)
 入場無料・事前申込要
 詳細HP:http://www.ndl.go.jp/jp/event/events/lecture100907.html
 問合先:国立国会図書館総務部支部図書館・協力課協力係(TEL.03-3581-2331(代表))

○平成22年度法令・議会・官庁資料研修
 主催:国立国会図書館
 期日:2010年12月2日(木)~12月3日(金)
 会場:国立国会図書館 東京本館新館3階研修室
 対象:公共、大学及び専門図書館職員等で、法令・議会・官庁資料に関する
    基礎的な知識の習得を目指す方。1機関1名。定員30名。
    応募多数の場合調整。
 内容:法令、議会及び官庁資料の概要、情報源とその利用方法、法テラス業
    務内容と公共図書館との連携協力の在り方に関する報告、閲覧室見学等
 申込締切:2010年10月1日(金)必着
 申込・詳細HP:http://www.ndl.go.jp/jp/library/training/guide/1189608_1485.html
 問合先:国立国会図書館関西館 図書館協力課研修交流係・日置、向井
 (TEL.0774-98-1445)

 図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/calendar.html
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/calendar.html
 
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◆『図書館雑誌』8月号(116ページ・特別定価1300円)のお知らせ
○「平成22年度(第96回)全国図書館大会への招待」
 ・9月16~17日に奈良市で開催される全国図書館大会の概要を各分科会
  や関連行事・協賛行事を含めて紹介
○第26回日本図書館協会建築賞
○「図書館情報学検定試験」にチャレンジしてみませんか(竹内比呂也) 
 
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◆求人情報
○千葉県資格免許職職員採用試験 司書:2名程度
 受付期間:【郵送・持参】2010年8月6日(金)~23日(月)消印有効
 【インターネット】2010年8月6日(金)9:00~17日(火)17:00受信有効
 http://www.pref.chiba.lg.jp/kensei/shokuinsaiyou/saiyoushiken/index.html

○日野市職員採用試験(平成23年度採用)事務職員C(要司書資格):若干名
 申込期間:2010年8月13日(金)午前8時30分~20日(金)午後5時15分(必着) 
 http://www.city.hino.lg.jp/index.cfm/1,html

○名古屋女子大学図書館 司書(契約職員):1名
 応募締切:2010年8月20日(金)必着

 求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。
 http://www.jla.or.jp/job.htm
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/job.htm

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■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。mailmaga★jla.or.jp 
 

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