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日本図書館協会の見解・意見・ご要望
2011/03/30
第547号
====================================================<2011/3/30発信> JLAメールマガジン 第547号 ===================================================================== 編集発行:社団法人 日本図書館協会 Copyright,2011 Japan Library Association 無断転載転送を禁じます JLAホームページアドレス http://www.jla.or.jp/ ===================================================================== ▼目次▼ ■図書館界ニュース ■新聞記事より ■集会等のお知らせ ■求人情報 ■JLAからのお知らせ ---------------------------------------------------------------------- ◆図書館界ニュース ○日本図書館協会、被災地への公衆送信活用について要請 日本図書館協会は3月24日に開催された文化庁の「電子書籍の流通と利用の 円滑化に関する検討会議」において、被災地の資料・情報要求に対して、公 衆送信を活用して提供できるよう協力いただけないかと訴えたところ、著作 権者側委員などから賛同の発言があった。それを踏まえて、協会は約30の権 利者団体に対し「被災者を支援する図書館活動についての協力依頼―被災地 域への公衆送信権の時限的制限について―」を出した。 この公衆送信による情報提供は、「著作権者が許諾すると推定される」こと を前提とするもので、被災者支援の目的に限られる。震災の被災により、資 料・情報の入手の困難な地域を対象に、期間は被災地域の図書館が再開する までである。各図書館において、被災地からの要請に積極的に応えることが 期待される。 被災地の図書館が壊滅的な状況にあるなかで協会は、図書館の全国的なネッ トワークを活用して情報提供の支援できないか検討するなかで、ICTを活用 した支援をこの際提起しようと震災後、出版団体、著作権関係団体、および 政府に働きかけてきた。大方、協賛する意向が示されたので、著作権団体代 表が集まる3月24日の会議に提起したものである。 要望の内容は2点で、図書館の文献複写サービスによる複写物をメールやFAX などにより被災者や被災地の図書館等に送信すること、子どもたちなどへの 読み聞かせやお話し会の中継、録音録画の配信、絵本の版面の公衆送信など を許していただきたい、とするものである。 資料や情報の入手が極めて困難な被災地域からの資料要求に応えることや、 レファレンスの回答の際、資料の該当箇所を示すことが容易となる。協会は 都道府県立図書館、県図書館協会等にその旨お伝えし、また県内の図書館に も伝えていただくよう依頼した。被災地の図書館には、以上の要請等を行っ たことを伝えた。 http://www.jla.or.jp/earthquake/20110325.html ○新潟県立図書館が公衆送信を活用した「復旧復興関連文献の送信提供サービ ス」を開始 新潟県立図書館は3月30日付けで被災地域に対するサービスについて公表し た。同館には、4年前の中越沖地震の際の復旧復興計画書などの文献が多数 収集されており、これらを中心に、中越沖地震関連文献を被災地の自治体や 図書館向けの送信サービスするものである。(以下にサービス内容をそのま ま掲載する) 「復旧復興関連文献の送信提供サービス」の開始について このたびの東北地方太平洋沖地震により被災された皆様に心よりお見舞い申 し上げます。新潟県立図書館では、2011年3月26日付日本図書館協会「被災 者を支援する図書館活動について」に基づき、被災地域の皆様を対象に中越 地震・中越沖地震の震災復旧・復興に関する図書・文献をご紹介するととも に、ファクシミリ、Eメールにより提供します。 期間:平成23年4月30日まで 対象地域:青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県 紹介資料:中越地震・中越沖地震の震災復旧・復興に関する文献 送付手段:ファクシミリ、緊急性が高い又は他に通信手段がない場合はE メール 通信の混雑に配慮し、1回の送付は、ファクシミリ30枚、PDFは 5枚までとします。 詳しいお問合せ・お申込:新潟県立図書館 業務第1課 〒950-8602 新潟市中央区女池南3-1-2 電話025-284-6178 FAX.025-284-6832 Eメール ref★mail.pref-lib.niigata.niigata.jp 注1) 今回の公衆送信権の時限的制限は、東北地方太平洋沖地震からの復興 支援のための措置であるため、送付した文献については、被災地の復興があ る程度なされた段階で廃棄してください。 注2) 新潟県立図書館では、中越地震、中越沖地震に関する図書・文献・市 町村広報誌等を所蔵しております。 * なお、新潟県立図書館では、同県内の避難所等にいる地震の被災者に対する 特例貸出を行っている。 http://www.pref-lib.niigata.niigata.jp/news/kiasidasitokurei.html 同様のサービスが新潟市立図書館、柏崎市立図書館などでも行われている。 ○節電、「計画停電」による図書館の臨時休館、夜間閉館が広がる 図書館の休館、開館時間の短縮、夜間開館の中止などが首都圏で広がってい る。停電によりコンピュータが稼働しないこと、利用者の安全確保、交通機 関の間引き運転等による要員確保などが難しいなどのほか、節電要請が要因 である。 一方「計画停電中も開館しています」と広報している図書館もある。群馬県 草津町立図書館では「館内は薄暗く、暖房も使えません。」と理解を求めな がら通常通り開館している。「お知らせ」には、地震の際の注意、義援金や 救援物資のお知らせや計画停電の日程、交通の運行状況なども伝えている。 さらに同町では福島県南相馬市からの避難住民を受入れているが、役場の災 害支援室と連携して、「心の湯治を@あなたの図書館で」と図書館利用、貸 出登録の案内をしている。地元新聞(福島民友、福島民報)も2、3日遅れで あるが入手し、閲覧用に供している。 資料、情報の提供を目的とする図書館こそ、工夫をして積極的に開館するこ とが期待されている。被災地の安否情報、原発問題などについて、新聞各紙 や週刊誌を読み比べている人も多い。 自治体によっては、それぞれの公共施設の特質、役割を考慮せず、すべての 施設を一律に閉館する動きも顕著のようである。危機の時にこそ、資料、情 報を提供し、役に立つ図書館が求められている。 ○日本図書館協会、『図書館雑誌』等の震災関連文献を公開 日本図書館協会では「東日本大震災について」のページを設けました。 http://www.jla.or.jp/earthquake/index.html 『図書館雑誌』の震災関連記事を公開しました。 http://www.jla.or.jp/earthquake/articles/list.html ○長崎県立図書館再整備検討会議が答申 長崎県教育委員会は昨年2月県立図書館の再整備について県民の意見を求め るために長崎県立図書館再整備検討会議を設置したが、3月29日同会議から 答申が出された。整備方法として「県立図書館と市立図書館の役割の違いを 踏まえ、県立単独で設置することが妥当との意見が多かった。しかし県・市 共同で設置し、お互いの役割分担をより明確にし、一体となって住民の利便 性を向上させる方法も考えられるという意見もあった。」としている。運営 方法では「指定管理者制度、PFIなどの民間活力導入には馴染まず、直営が 適当である。」と述べている。 また「司書や情報技術に精通した職員の配置など人的体制の整備が望まれ る。」「離島が多く、遠隔地に住む県民の利便性が向上するような新たな サービスの検討が望まれる」など提起している。建設場所については、長崎 市と大村市を提案している。 答申:http://www.manabi.pref.nagasaki.jp/toshokan/toushin.html ---------------------------------------------------------------------- ◆新聞記事より(地域版含む) ○県立図書館が就職支援 岩手 相談ブース開設 専門職3人配置 ビジネス 関連書充実(河北新報2/2) ○ほっこり、こたつで読書 大台町立図書館 和室つくり 館長が置く 冷た く堅いイメージ除く(夕刊三重2/15) ○図書館蔵書の盗難多発 大牟田市、防犯装置導入へ(西日本2/17) ○〔宮城文化〕新図書館建設 市民とともに 大崎市、4年後に向けて 構想 案作りや検討委(朝日<宮城>2/23) ○「100冊の本棚」文庫開設 人生の先輩たちお薦め 200冊超、「本に興味」 期待 県立安芸中・高(朝日<高知>2/25) ○〔オピニオン インサイド 記者の目〕低い専任率改善を 学校の司書 伝 えたい読書の大切さ 常に人がいる 雰囲気作り 手が回らず(茨城2/27) ○[宮城]県図書館所蔵「青柳文庫」など 移管停止 県に陳情 元職員ら6人 (河北新報3/1) http://d.hatena.ne.jp/bookcataloger/ ○移動図書館車を導入 2000冊収蔵 きょうから巡回 [佐世保]市立図書館 (長崎3/1) ○「携帯」で本貸し出し 笠間の図書館(茨城3/2) ○新時代の図書館目指す 埼玉県・さいたま市 いち早く合理化 節約の工夫 も 公共図書館の役割増す 記者ノート(埼玉3/2) ○市立図書館、直営継続を 協議会方針 市教委に報告書提出へ(静岡3/2) ○空き家の私設図書館(松江) 卒業区切りに閉館 島大生 8カ月「いい経 験」(山陰中央新報3/2) ○[徳島]県立図書館 一部業務を民間委託 来月から 窓口など サービス向 上目指す(徳島3/5) ○みんなの本が泣いている [札幌市]中央図書館411冊不明 本年度の蔵書一斉 点検 表紙だけ、ぬれてしわ… 目立つ破損(北海道3/8) ○いろいろな所で多様な本楽しむ 高槻市立図書館 200冊94セット 小中校な どを巡回(毎日<大阪>3/8) ○子ども読書活発に 石川町教委が推進計画 楽しさ伝え心育む 家庭、学校 などの役割示す(福島民報3/9) ○中央市立図書館 今年も全国3冠 貸出件数 蔵書数 購入図書数 読み聞か せ活動で成果(山梨日日3/10) ○新図書館建設へ委員会 聖籠町(新潟日報3/11) ○「名波文庫」が完成 磐田市内23小学校 豊田東小でお披露目(静岡3/11) ○落下の120万冊救出大作戦 国会図書館(朝日3/19) ---------------------------------------------------------------------- ◆集会等のお知らせ ○日本図書館研究会第279回研究例会「図書館のサービス空間:アメリカにおける 大学図書館サービス」 日時:2011年4月9日(土)14:00-16:00 会場:大阪市立難波市民学習センター第3研修室 発表者:鎌田均氏(アリゾナ大学日本研究司書)参加費:無料 詳細HP:http://wwwsoc.nii.ac.jp/nal/events/reikai/2011/279invit.html ○日本図書館研究会情報組織化研究グループ2011年4月月例研究会 日時:2011年4月16日(土)14:30-17:00 会場:大阪市立総合生涯学習センター第4研修室 テーマ:Dublin Core のこころ 発表者:杉本重雄氏(筑波大学図書館情報メディア研究科) 詳細HP:http://www.tezuka-gu.ac.jp/public/seiken/ ○第4回「図書館基礎講座」 主催:日本図書館協会 日時:2011年5月9日(月)13:30-16:00 会場:日本図書館協会2階研修室 内容:「選書と出版流通」小形亮氏(日図協会非正規雇用職員問題検討チーム委員、 練馬区立図書館) 参加費:500円 事前申込不要 問合先:日本図書館協会企画調査部(E-mail:kikaku★jla.or.jp TEL.03-3523-0815 FAX.03-3523-0841) 図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。 http://www.jla.or.jp/calendar.html ---------------------------------------------------------------------- ◆求人情報 ○国文学研究資料館 パートタイム職員(事務補佐員):3名 応募締切:2011年4月11日(月)必着 ○大阪府立大学図書館 フルタイム契約職員:若干名 応募締切:2011年4月11日(月)必着 ○奈良県立図書情報館 嘱託職員:1名 応募締切:2011年4月14日(木)必着 求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。 http://www.jla.or.jp/job.htm ---------------------------------------------------------------------- ◆JLAからのお知らせ ○『図書館雑誌』3月号の発送について 東北地方(青森県、秋田県、岩手県、宮城県、山形県、福島県)への発送が 出来ない状況が続いております。郵便局での引受けが再開され次第、発送させて いただきます。ご理解をたまわりますよう、よろしくお願い申し上げます。 日本郵便HP http://www.post.japanpost.jp/index.html ※『図書館雑誌』の発送は「ゆうメール」を利用しています。 問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp) ============================================================no.547END= ■登録アドレスの変更・解除はかならずご連絡ください。mailmaga★jla.or.jp