====================================================<2012/3/21発信>
JLAメールマガジン 第595号
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編集発行:社団法人 日本図書館協会
Copyright,2012 Japan Library Association 無断転載転送を禁じます
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▼目次▼
■図書館界ニュース
■新聞記事より
■集会等のお知らせ
■求人情報
■JLAからのお知らせ
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◆図書館界ニュース
○日本図書館協会評議員会を開催
日本図書館協会は3月16日評議員会を開催し、2012年度事業計画、予算、お
よび公益法人移行に関わる案件をいずれも承認した。事業計画では、これま
で掲げていた課題のいっそうの取組みをするとともに、東日本大震災被災図
書館への支援継続、協会創立120周年から125周年にかけての事業展開などに
ついて挙げている。また協会の組織、財務の基盤整備について、より具体的
に提起した。
予算は2011年度の決算見込みを踏まえた内容を編成した。新たな法人移行な
どを踏まえた内容で補正することも提起した。
公益法人移行に関わる案件では、役員報酬、基金、特定費用準備資金などの
規程・規則のほか、事業区分、それに基づく正味財産増減計算書様式(公益
法人の予算書)などを提案、説明した。さらに法人移行時の理事、監事の選
出方法と方針を提起した。方針に基づき理事長が提案する役員名簿のほか、
評議員会が推薦する理事を募るために、そのワークチームの設置を決め、叶
多泰彦(座長)、浅見佳子、伊沢ユキエ、大石豊、田沼澄子の各氏が就任し
た。
○著作権法改正案の上程
文部科学省はこのほど著作権法の一部を改正する法律を国会に上程した。そ
の主な内容は、いわゆる「写り込み」等の規定整備、国立国会図書館による
図書館資料の自動公衆送信に係る規定整備、などである。詳細は、
http://www.mext.go.jp/b_menu/houan/an/detail/1318798.htm
○日本図書館協会創立120周年
日本図書館協会は3月26日、創立120周年を迎える。1892年(明治25)、当時
30数名の図書館員により日本文庫協会として発足した(1908年日本図書館協
会と改称)。爾来日本の図書館振興のためのセンターとしての役割を果たす
よう尽くしてきた。敗戦前には財団法人大日本図書館協会に改組、文部大臣
が会長、文部省局長が理事長に就き、大日本教化報国会の一翼として統制を
受けることもあったが、戦後いち早く社団法人日本図書館協会に戻り、自立
した運営を継続してきた。
個人、施設をそれぞれ会員とし、相互に協力し合って図書館振興の目的実現
のために取組むという特徴ある組織形態である。現在公益法人の改革を受け、
これまでの伝統や蓄積を踏まえながら、新たな組織に改善する検討を重ねて
おり、協会の歴史にとっても意義ある周年となる。
○陸前高田市立図書館郷土資料救済支援活動を行う
「Help-Toshokan」図書館支援隊活動の一環として、3月17日~3月19日の3日
間、NPO法人共同保存図書館・多摩が、陸前高田市立図書館(岩手県)郷土
資料救済支援活動に参加した。参加者は田中ヒロ・矢崎省三・堀渡・中川恭
一・吉田光美の計5名。陸前高田市立図書館は昨年3月11日の津波により全壊、
流出。職員は全員死亡または行方不明。貴重書庫内に残っていた「吉田家文
書」等の文書は救助されたが、郷土資料は全て流出したと思われていた。し
かし自衛隊によって集められBM車庫に積まれた推定2万冊の児童書や小説類
の山から郷土資料が発見され、また閉架書庫資料が山の下の方にあるとの証
言も市民から得られたため、急遽救済活動が実施されることになったもので
ある。
救済活動は陸前高田市教育委員会の要請を受けて岩手県立図書館が実施、日
本図書館協会東日本大震災対策委員会と岩手5大学の「きずなプロジェクト」
が協力した。延べ48人により選別された郷土資料は300冊から400冊程になり、
近隣施設に一時保管された。震災から1年を経た資料は、特に山の内側部分
が砂・泥にまみれて湿り、黴も生じてブロック化していた。作業は全身に防
塵対策を施した姿で行った。救出後の資料はリスト作成をするとともに、状
態に応じた蔵書復元、修復等の方策を検討することになる。
○七ヶ浜町図書センター(宮城県)再開館支援活動、行われる
3月17日、18日の2日間、宮城県図書館の呼びかけにより、七ヶ浜町図書セン
ター再開館のための支援活動が行われた。七ヶ浜町図書センターは東日本大
震災による津波被害はなかったものの、地震により建物が損傷。そのままで
は再開館はできない状態のため、七ヶ浜町生涯学習センター(中央公民館)
内の軽運動場へ図書や書架を移動、再開館することとなった。すでに軽運動
場に運び込まれていた図書約3万冊と書架を所定の位置に並べ、図書の配架
を行った。この活動には約20名のボランティアが参加。宮城県図書館職員、
県内図書館関係者、図書館学を学ぶ学生、七ヶ浜町ボランティアセンターか
らのボランティアに加え、協会からは「Help-Toshokan」図書館支援隊活動
の一環として4名のボランティア(田中清水、関谷康子、叶多泰彦、稲場雅
子)が参加した。
○4月30日は図書館記念日
日本図書館協会が図書館法施行の日を記念して制定したものです。
http://www.jla.or.jp/library/kinenbi/tabid/227/Default.aspx
ご好評をいただいている日本図書館協会作成の「図書館記念日・図書館振興
の月」のポスターは、施設会員および都道府県立図書館・図書館協会には3月
中旬に配布いたしました。今年の原画デザイナーは井上コトリ氏。
図書館記念日を記念してJLA出版物の特別セールも実施中です。
http://www.jla.or.jp/publications/publish/tabid/294/Default.aspx
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◆新聞記事より(地域版含む)
○梓川図書館 完成近づく 松本市立10館目 オープン5、6月ころか
(市民タイムス1/14)
○市図書館がビジネス支援 関連書籍分かりやすく 利用者のニーズに対応
[塩尻市](市民タイムス1/25)
○「学校図書館長」4月設置 市内13小中校長就任 茅野市教委が正式決定
(長野日報1/26)
○大雪と気温上昇で雨漏りか 図書館の一部閉鎖 忍野[村生涯学習センター]
(山梨日日2/11)
○特色ある事業 18の中学校区に図書館司書配置(長崎2/16)
○12年度早々に設計委託 高砂市 図書館移転建て替え(日刊建設工業2/27)
○中村憲吉「文芸館」オープン 書簡・歌集・掛け軸など展示 生家の一部を
改修 [三次市立布野図書館を併設](朝日<広島>2/27)
○図書室に新聞 小学校46% 中学校20% 県教委10年調査 新指導要領で活
用推進 環境整備へ国が助成(徳島2/27)
○学校や自宅で 検索・予約が可能 図書館に電算システム導入 鹿児島・指
宿市(公明2/27)
○鉄骨造、2万6千平方メートル 富山市西町南地区再開発ビル 13年着工、
地上9階建て[4~6階に富山市立図書館本館](鉄鋼2/28)
○新図書館は旧庁舎跡地 床面積3倍、蔵書8万冊増 [山梨市](山梨日日2/28)
○「図書館建設、中止と判断」 中津川市議会 青山市長が所信表明(岐阜2/28)
○文化会館駐車場に 三木市 市立図書館の移転先決定(日刊建設工業2/28)
○県立図書館 より便利 貸し出し手続き自動化 デジタル図書音声付き 来
月1日開館(朝日<山口>2/28)
○「3・11文庫」開設 資料寄贈を 仙台市民図書館(河北新報2/29)
○〔学校図書館 げんきプロジェクト〕本買って図書館援助 読んで復興支援
フェア 1冊で本代50円寄付 被災校に書籍寄贈 イベント開催も(読売2/29)
○蔵書データ共有化 全小中校と3図書館 23万冊、利便性向上 仙北市、
4月スタート(秋田魁新報2/29)
○中央図書館など 複合施設を建設 岐阜市、新年度から(読売<岐阜>2/29)
○「武雄市MY図書館」足踏み iPadの蔵書数伸びず 著作権が「壁」 利用登
録者370人(朝日<佐賀>2/29)
○図書館で盗みネット販売 3264冊 2966万円 長崎地裁公判 懲役3年6月
求刑(長崎2/29)
○地場産生かした図書館 来館者が200万人達成 小川[町立図書館](埼玉3/1)
○住基カード 愛荘町 図書館でも使えます 県内初のサービス開始
(京都<滋賀県>3/1)
○町田市、忠生市民センター建て替え 13年度に着工 [図書館など新設]
(日刊建設工業3/1)
○雑誌購入費負担→表紙に企業名 平塚市、スポンサー制 図書館で
(日経<神奈川>3/1)
○富士市民も利用可 静岡市立図書館 サービス拡大(静岡3/1)
○開館30分繰り上げ 来月から 土曜閉館は夜7時に [名古屋]市立図書館
市議会委で市が表明(中日<名古屋>3/1)
○12年度に基本構想 門真市 中町地区 新体育館、幸福町地区 生涯学習施
設 市役所庁舎建て替えも検討進む(日刊建設工業3/1)
○志段味図書館に指定管理者制度 市議会委 条例改正案を可決 試験的導入
[名古屋市](中日<名古屋>3/2)
○電子書籍HPで貸し出し 新県立図書館 貴重資料はデジタル化(山梨日日3/3)
○学びと癒やしの場に 患者図書室を設置 高松赤十字病院(四国3/3)
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◆集会等のお知らせ
○第150回三田図書館・情報学会月例会
日時:2012年3月24日(土)14:00-16:00
会場:慶應義塾大学(三田)第一校舎106教室
演題:「知」のアクセスポイントを目指して~国立国会図書館サーチの
開発経緯と今後~
発表者:中山正樹氏(国立国会図書館電子情報部長),原田隆史氏(同志社
大学社会学部)
詳細HP:http://www.mslis.jp/monthly.html
問合先:三田図書館・情報学会事務局(慶應義塾大学文学部 図書館・情報学
専攻内 E-mail:mita-slis★ml.keio.jp)
図書館イベントカレンダーは下記でご覧ください。
http://www.jla.or.jp/calendar/tabid/92/Default.aspx
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◆求人情報
○青森県立保健大学附属図書館 司書(正規職員):1名程度
応募締切:2012年4月11日(水)消印有効
http://www.auhw.ac.jp/110employ/24shishosaiyoushiken.html
求人情報の詳しいことは下記でご覧ください。
http://www.jla.or.jp/tabid/334/Default.aspx
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◆JLAからのお知らせ
○『図書館雑誌』3月号の発送は完了しました。現時点で届いていない場合は
郵便事故の可能性がありますので至急ご連絡ください。
問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp)
○2011年度第10回施設会員配付資料(3月12日付発送)
<A,B会員配付資料>
(1)日本の図書館 統計と名簿 2011
(2)目録の作成と提供に関する調査 報告書
○2011年度第11回施設会員配付資料(3月13日付発送)
<A,B,C会員配付資料>
(1)現代の図書館 vol.49 no.4
(2)ネットワーク資料保存 第100号
(3)図書館記念日ポスター
上記資料とともに『図書館雑誌』2012年3月号をお届けしております。
これまでにお届けしている資料は下記でご案内しています。
http://www.jla.or.jp/membership/tabid/159/Default.aspx
問合先:会員係(TEL.03-3523-0811 FAX.03-3523-0841 somu★jla.or.jp)
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