令和6(2024)年能登半島地震及び同年4月17日に愛媛・高知で発生した地震について
 この度、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
また、それぞれの地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、一日も早く平穏な日々に戻る事をご祈念申し上げます。
日本図書館協会及び図書館災害対策委員会も微力ではありますが、支援を模索し、対応してまいります。
被災情報並びにお困り事がありましたら、メールにてご一報いただければ幸いです。
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西日本図書館学担当大学教員連絡協議会について

西日本図書館学担当大学教員連絡協議会

 九州・沖縄・山口9県の大学・短大で図書館学を担当している専任教員が一堂に会して研修・情報交換及び親睦等を行う必要性を痛感して、西日本図書館学会会員で大学教員であった発起人(築山信昭氏・当時九州龍谷短期大学ほか5名)によって標記連絡協議会が発足した。1994(平成6)年3月17日(平成5年度)第1回を別府市で開催してから既に10年が経過している。

以後、第3回までは別府市、第4回北九州市、第5回別府市・別府大学、第6回長崎市、第7回熊本市、第8回北九州市・九州国際大学、第9回山口県下関市・梅光学院大で開催、都合9回開催している。総会では名簿等事務的な連絡や次回の開催地の決定などを行い、研究会では、見学のほか、会員が報告者になり、外部講師に講演を依頼したりしてきた。


第1回(1994年3月)は設立総会、
第2回(1995年3月)「九州の大学図書館-統計の数字から-」(築山信昭)、
第3回(1996年3月)「日本の図書館現状と課題」(大分県立図書館副館長上村作郎氏)、
第4回(1996年12月)「北九州文学案内」(北九州市立八幡図書館・轟良子氏)と『図書館法施行規則』改正による司書講習科目改訂に関する各大学の相当科目の切り替えの進行状況や問題点について情報交換、
第5回(1997年5月)「省令科目『情報検索』のパソコンを主体とした教育方法について」(情報科学技術協会評議員北原圀彦氏)の講演と実習、
第6回(1998年12月)「司書教諭講習科目の改訂について:その経緯、対応、波紋」(福永義臣)、
第7回(1999年12月)「司書養成の科目を顧みて」(築山信昭)「情報関係科目の授業内容について」(田中岳文)、
第8回(2000年12月)「変わる学び方、変わる学校図書館-西宮市・三鷹市におけるインフラ整備」(TRC・竹内悟氏)、大型紙芝居「ヨーコーロ:八幡百年の発展史」(九国大同窓会事務局・太田和則氏)、読み聞かせ『ひさの星』(福永義臣)、
第9回(2001年12月)「山口県内大学における司書養成教育について-シラバスを中心に」をメインテーマに「図書及び図書館史について」(佐々木鶴代)「専門資料論について」(湯浅直美)「生涯学習論について」(畠中弘)
というように、土曜の午後という時間設定にしては結構バラェティに富んだ、かつ、時宜に適ったテーマで研修を行っている。

もちろん、大学で開催した場合、当該大学の図書館や学内の施設見学がある。発足後間もない2回目のことを湯浅直美氏が『図書館雑誌』(Vol.89No.4 ’95.4.)の「窓」欄に「近くに住んでいながら日頃お会いできない先生方と、先ずは親睦を深めつつ情報交換。今回別府大学の先生方にお世話をいただいて、新装なった大分県立図書館も見学した。さまざまに教えられ考えさせられることが多い会である」と紹介している。各年度1回だけの会合であるが、所期の目的を遺憾なく達成しているものと思われる。


 これまでは、会則もなく、会費も徴収せず、従って事務局もなく、当日徴収の参加費だけで賄って、今日まで継続してきた。会員といっても本人の意志を問わず、『大学職員録』『図書館年鑑』等に掲載されている当該地区の図書館学担当の専任教員に当番校から案内を出すという仕組みであった。会員は第1回から第9回まで26~30名の間を推移している。第8回総会で会則を提案検討し、第9回総会で承認している。会則には、構成、会員資格、目的、会費、役員、会則の改廃等が規定されている。名称も九州、山口、沖縄各県内大学の図書館情報学を担当する教員によって構成される「西日本図書館学担当大学教員連絡協議会」と改められ、会員も専任教員ばかりではなく非常勤講師等にも参加を呼びかけることになっている。こうして、第10回目からはまた新たなスタートをきり、活動を展開していく基盤ができあがった。

 地方私立大学を取り巻く状況はひじょうに厳しいものがある。図書館情報学関係の専任教員は一人という大学ではともすれば学内でも孤立しがちである。司書・司書教諭課程に対する他の教員の理解も余り期待できないといった状況のなかで、互いに横の連絡と連携を保ちながら、毛利元就の「三矢の教え」のように、互いに力を合わせて支え合い、ローカルな地域性を活かした図書館学の教育と研究の発展に多少なりとも寄与できることを願っている。

  ・文中会員については所属と敬称は省略させていただいた。(『西日本図書館学担当大学教員連絡協議会』部会報第67号’03.9.10.掲載 福永の所属は当時)

〈補遺〉

  • 第11回研究発表会は、教育部会2004年度第2回研究集会「図書館の業務モデルと教育モデル」と共催で、平成17年3月12日(土)10:00~16:30、福岡県立図書館レクチュアルームで開催した。シンポジウムでは津田恵子氏(北九州収市立八幡図書館)、岩本文子氏(福岡県立図書館)、松岡孝史氏(山口市立図書館長)地元のお三方にパネリストとして登壇していただいた。(この1週間後福岡県西方沖地震が発生)

  • 第12回総会・研究発表会は、平成17年12月24日(土)14:00~17:30、沖縄国際大学において開催。「沖縄県の公共図書館と民間委託」(NPO法人ゆいベース・エル理事長:佐藤敦氏)「沖縄県の学校図書館の雇用問題-司書教諭配置の義務化後の動き-」(沖縄県図書館協会研究部会:山口真也・呉屋美奈子氏)の発表が行われた。



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