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情報学および関連領域(007/547.48/548/694) 10版試案(html版)

                                                       下線 :改訂箇所

はじめに
 情報学(広義の)は,新訂9版(1995年)が刊行される前から特に進展が著しい学問分
野であり,またこの20年の間にパソコンや携帯型情報端末(携帯電話も含む)が急速な
普及を見せたため,これらに関わる分野の出版点数は理論的なものから個別機器・機能
の利用法に至るまで膨大なものとなり,それはいまだ継続中である。
 しかしながら,9版への改訂時点ではまだこれらの分野の進展見通しが明確でなく,旧
来の5類(工学)および6類(通信事業)との明確な線引きももたらされないまま,新訂
8版(1978年)で新設された「007情報科学」に大幅な下位区分を追加することと,「548
情報工学」の機器類,「547.48データ通信」を拡充することだけで対応していた。その
ため,9版刊行直後に登場した「インターネット」を細目表や相関索引に含んでいないば
かりか,多様化する機器類についても明確な位置づけがなされていないのが現状である。
 とは言うものの,日々新しい機器が登場し,サービスが展開され,時に名辞に対する
概念すら変質することのあるこの分野を詳細に定義し,表を細分することは将来の拡張
の妨げになることもまた予想される。当初,10版に向けた改訂の基本方針においては
「情報科学(007)と情報工学(548)の統合の可能性を検討する」と掲げられ,前回試
案説明会(2009年11月)でもその基本方針を素地とした案を提案したが,説明会で寄せ
られた意見やその後の審議を経て,10版の改訂に際しては記号的な統合よりも,「概念
(観点)の明確化」による区分の整理に力を注いで改訂を行った。
 この10版への改訂により,書架への影響が大きいだろうことは十分承知している。だ
がそれ以上に「分類作業が行いやすく,また利用者にも分かりやすい分類表をめざす」
という改訂方針を実現するためのものであることをご理解いただきたい。
 また「既存の書架配置を崩したくない」あるいは「情報に関する図書を一か所に集中
させたい」という館のために,従来の別法(二者択一)に加えて新たな別法も設け拡充
した。すなわち,007のすべての分類記号に対応する別法を547.48および548に,逆に
547.48を007.9に,548を007.8に対応させる別法を用意しており,547/548または007の
どちらかに関連図書を集中させることができるようにした。各館の利用者動向や提供方
針,書架状況に応じて適宜選択していただきたい。

 情報学は学際的な分野であり,従来NDCが定義するところの情報科学,情報工学(計
算理論等を含む),社会情報学や応用情報学の上位概念である。したがって,いわゆる
「情報学一般」に相当する部分は9版までを踏襲して007に位置づける。
 また,主題分野を限定しない社会学的な観点(情報ネットワークやその利用,社会的
な関わり等)に関するものは,007.3を中心に位置づける。
そして工学・技術的な観点(機器設計や作成,操作解説,敷設等)に関するものは547/
548に,産業・経営・事業に関する観点(各種事業者に関するものやその歴史的経緯等)
に関するものは694にそれぞれ収める。

以下,改訂箇所を示す。

【007】

007  情報学. 情報科学 Information science. Informatics →:010;548
    *ここには,情報学・情報科学〈一般〉およびソフトウェアを収め ,特定主題に 
      関する情報学は,各主題の下に収める例:010図書館情報学;467.3生命情報学 
      ;498医療情報学 
     *情報通信産業および経営・事業に関するものは,ここに収める(別法:経営 
      事業者に関するものは694の下に収める);情報を処理する機器類[ハードウ 
      ェア]や工学的な取扱いに関するものは,547および548に収める(別法:機器 
      類や工学的な取扱いもここに収める);観点が明確でないものは,ここに収める 
    *別法:548.9;ただし, 情報学 , 情報理論(007.1)は548.1
 「情報学」を項目名に追加した。また,英文項目名として「Informatics」を追加した。
 注記を改訂し,547/548/694との区分を明確にした。「観点が明確でないもの」とい
う表現をともなった注記はこれまでNDCになかったが,DDCの注記やManualにおける,包
括的な著作(Comprehensive works)や迷った場合(If in doubt, prefer...)の取扱い
に関する記述形式を参考に,散逸を抑止することを目的として設けた。

007.1 情報理論 →: 007.636; 801.2
     情報の意味とその伝達,仮想現実[バーチャルリアリティ],計算言語学, 
     情報数学,認知科学 
     *別法:548.1
 関連項目名「コミュニケーションとそのメディア,記号,言語(数字・映像)とその意
味論」を実績にもとづいたものに変更した。別法のうち,007.4情報源への別法を削除し
た。また,361.45への参照を削除した。

007.3 情報と社会:情報政策, 情報倫理   →:361.45;547;694.5 
      *社会情報学,ユビキタスコンピューティング〈一般〉は,ここに収める 
007.35 情報産業.情報サービス  →:547.48;694 
   .353 ソーシャルメディア:電子掲示板,ブログ,ウィキ,ソーシャルネットワーキン 
              グサービス[SNS]  [新設]
	      *画像・動画共有サイトは,ここに収める 
    .37 情報セキュリティ →:007.609;547.48  [新設]
             *ここには,情報セキュリティ〈一般〉を収める 
    .375 不正操作:コンピュータウイルス,ハッキング,クラッキング,マルウェア,ス 
                パイウェア [新設]
 007.3の小項目名に「情報倫理」を追加し,下位を展開した。また,実績にあわせて「社
会情報学」「ユビキタスコンピューティング」に関する注記を追加した。ただし,ユビキタ
スを構成・実現する個々の技術に関しては5類を中心とした個々の機器類に分類される。

 ([007.4]情報源 →007.1) 
 9版で二者択一項目としたものを削除項目とした。

007.58 情報検索.機械検索
     *データベース〈一般〉の検索 ,検索エンジン は,ここに収める
 注記に「検索エンジン」を追加した。

007.6 データ処理.情報処理 →:013.8;336.57
         *個々の主題に関するデータ処理とそのソフトウェアは,各主題の下に収める
      例: 498医療関係のデータ処理 
         *データベース管理システム→007.609
 例の表記を変更した(他の類との統一)。

 007.6079 情報処理技術者試験  [新設]
 実績にもとづき,項目を新設した。

007.609 データ管理 :データセキュリティ,データマイニング →:007.37;547.48 
      *データベースの保全は,ここに収める
       *データベース作成用ソフトウェアは,ここに収める 
       *個々の主題に関するデータ管理は,各主題の下に収める例:336.17企業の 
        データ管理;498.163病院のデータ管理 
 データ管理の具体例として,「データセキュリティ」「データマイニング」を小項目に
追加した。

007.61 システム分析.システム設計 .システム開発 
 項目名を追加した。

007.63 コンピュータシステム.ソフトウェア .ミドルウェア.アプリケーション→:548.2 
      *パーソナルコンピュータ[パソコン]の操作方法〈一般〉は,ここに収める 
       (別法:548.295) 
 項目名と注記を追加した。

007.635   文字情報処理:文字コード,文字セット,漢字処理システム 
        *日本語フロントエンドプロセッサ[FEP],インプットメソッド[IM] 
         は,ここに収める 
   .6355 書体[フォント] →:021.49;727.8;749.41  [新設]
       *ここには,コンピュータにおける書体に関するものを収める 
 007.635の項目名「漢字処理システム」を文字情報の処理と解釈して「文字情報処理」に
変更し,実績にあわせて小項目名を追加し,注記「ワードプロセッサ用漢字コード辞典類
は,ここに収める」もそれに沿うように変更した。
 また,実績の多い「書体[フォント]」を新設した。概念としては表示・出力上の問題
であって文字情報処理の下位ではないため,007.635と同位とする。

007.636  言語情報処理: 機械翻訳  →:007.1;801 
  .637  画像処理:図形処理,画像認識   →:007.642
       *写真処理ソフトウェアは,ここに収める(別法:744)
 007.635の項目名にあわせ,それぞれ項目名「機械翻訳」「図形処理ソフトウェア」を
「言語情報処理」「画像処理」に変更した。007.637と007.642は従来区分が明確でなかっ
たが,描画するものは.642,修正や操作を行うものは.637と位置づけた。また注記を付し
た。

 007.638 文書作成ソフトウェア  [新設]
       *データベース作成用ソフトウェア→007.609 
   .6383 プレゼンテーション用ソフトウェア →:336.49  [新設]
   .6384 表計算用ソフトウェア →:417  [新設]
   .6388 ワードプロセッサー[ワープロ]用ソフトウェア →:582.33  [新設]
       *テキストエディタは,ここに収める 
   .6389 データ通信用ソフトウェア →:547.48  [新設]
       インターネットブラウザ,電子メール
   .639 個人情報管理ソフトウェア[PIM] [新設]
       住所録,スケジュール
 従来位置づけが明確でなかった各種のソフトウェアを007.638の下に集中させることが
できるように展開した。9版では,007.638(ワープロ用ソフトウェア)は二者択一項目で,
582.33(ワードプロセッサ,タイプライタ)の別法であったが,「文書作成ソフトウェア」
として新設した。データ通信用ソフトウェア(007.6389),個人情報管理ソフトウェア
(007.639)は,字上げして文書作成ソフトウェア(007.638)と同位とする。
 細目表に製品名の例示はしないが,MicrosoftやAppleの各種の代表的なソフトを例にとれば,
 .6383にはPowerPointやKeynote,
 .6384にはExcelやNumbers,
 .6388にはWordやPages,
 .6389にはInternet ExplorerやWindowsMail,Safari,
 .639にはOutlookなど
がそれぞれ位置づけられよう。

007.64 コンピュータプログラミング
     アルゴリズム,プログラミング言語,スクリプト言語
 関連項目名に「スクリプト言語」を追加した。

007.642  画像描画:コンピュータグラフィックス,アニメーション →:007.637;778.77
       *ここには,静止画および動画の作成を収め
       *図形処理ソフトウェアのプログラミング〈一般〉は,ここに収める
       *CADなど設計・製図に用途を限定したものは,501.8に収める 
 項目名「コンピュータグラフィックス」を「画像描画」に変更,「コンピュータグラ
フィックス」を小項目名とし,「アニメーション」を追加した。また007.637(画像処
理)との区分を明確にするため,注記を追加した。なお,2番目と3番目の注記は従来あ
ったものを,包含注記,排除注記の順序に改めた(9版細目表「凡例」p22(1.5注記)
参照)。

 007.645 マークアップ言語.ウェブサービス記述言語[WSDL] [新設]
       HTML,SGML,Tex,XHTML,XML
       *ホームページ作成ソフトウェアは,ここに収める
       *スクリプト言語→007.64
 実績では547.483に置かれることが多いが,0類にあるほうが適切と思われる。今回の改
訂で位置づけを明確にした。なお,007.64と同位とする。

007.65 各種の記憶媒体 →:548.23
     *別法:548.23にすべて収める
 媒体については548.23にも存在するため,この項目の位置づけが不明瞭である。いずれ
548.23との統合が検討されるかもしれないため,関連項目を削除し,参照と別法を付した。

(007.7 情報システム:UNISIST,NATIS →007.63)
 8版で設置された項目だが,実績はさほど多くない。概念的には007.63に包含しても差支
えがないため,10版で削除項目とする。

【007.8/.9】

 以下,007.8および007.9は情報学関連領域の図書を547.48および548に置かず,007の下
に集中させるために用いる別法である。個々の改訂内容および趣旨については,後段【547】
【548】の項を参照されたい。

[007.8]情報工学 →548 [新設]
   [.82]コンピュータ[電子計算機] →:007.63;418.6;535.5 [新設]
   [.821]入力装置:マウス,タッチパッド,トラックボール [新設]
      *入力・出力が一体となっているものは,ここに収める
         *ユーザインターフェース〈一般〉は,ここに収める
   [.8211]映像入力 [新設]
              *映像・音声が一体となっているものは,ここに収める
   [.8213]音声入力 [新設]
   [.8215]文字・画像入力:キーボード,ペンタブレット,タッチパネル,グラフィカ
       ルユーザーインターフェース[GUI],キャラクターユーザーインターフ
       ェース[CUI];バーコードリーダー [新設]
             *タイピング→809.9
   [.822]演算装置:CPU[中央演算装置],MPU[マイクロプロセッサ][新設]
   [.823]記憶装置.記憶媒体 →:007.65 [新設]
   [.8232]半導体記憶装置:RAM,ICカード,メモリカード [新設]
   [.8235]磁気記憶装置:ハードディスク,フロッピーディスク,磁気テープ装置,磁
       気ドラム [新設]
   [.8237]光学記憶装置:光ディスク,CD-ROM,DVD [新設]
   [.824]制御装置 [新設]
   [.825]出力装置 →:548.21 [新設]
   [.8251]映像出力:ディスプレイ,プロジェクター [新設]
   [.8253]音声出力:スピーカー,音源 [新設]
              *インターネット電話→694.6;音声合成→501.24,549.9;電子音楽
        →763.93
   [.8255]文字・画像出力:プリンター,プロッター [新設]
  [.827]端末装置 [新設]
       ハンディターミナル,インテリジェントターミナル
       *特定主題に関する端末装置は,各主題の下に収める
   [.829]各種のコンピュータ[電子計算機][新設]
       *コンピュータを構成する各種装置は,.821/.827に収める
   [.8291]スーパーコンピュータ.汎用大型電子計算機 [新設]
   [.8295]パーソナルコンピュータ[パソコン].携帯型情報通信端末 →:023;
       694.6;798.5 [新設]
         デスクトップパソコン,ノートパソコン,タブレット型パソコン,ポケ
       ットコンピュータ,シンクライアント,ハンドヘルドコンピュータ[PDA]
       *携帯電話,多機能携帯電話[スマートフォン]は694.6に,電子書籍・
        文書閲覧を主目的とした機器は023に,携帯型ゲーム機は798.5に収める
        (別法:各機器の汎用性や多機能性について書かれたものは,ここに収
        める)
       *携帯電話の構造,製造など工学的な観点から書かれたものは,547.464
        に収める
   [.83]自動制御工学.オートメーション.ロボット →:509.69;531.38 [新設]
      *ここには,電気的なフィードバック機構による機械制御に関するものを
       収める
      *別法:501.9
   [.8301→.831]
   [.831]制御理論 [新設]
   [.87]シミュレーション →:417 [新設]
   [.9]情報通信.データ通信.コンピュータネットワーク →547.48 [新設]
      *クラウドコンピューティングは,ここに収める
   [.91]データ通信回路 [新設]
   [.92]データ通信方式.通信規約[通信プロトコル][新設]
   [.93]データ通信網 [新設]
   [.933]公衆データ通信網.広域データ通信網.インターネット [新設]
   [.935]ローカルエリアネットワーク[LAN].イントラネット [新設]
   [.94]データ通信機器:モデム,PAD [新設]
   [.95]データ通信交換:パケット交換 [新設]
   [.96]中継装置・機器 [新設]



【547】

547 通信工学.電気通信 →:007.3;427.7;694
    *ここには,工学的な取扱いに関するものを収め,情報ネットワークは007.3の下
       に,電気通信産業は694の下に収める;観点が明確でないものは007.3の下に収める
 547への注記を追加し,007.3と694との区分を明確にした。

547.48 情報通信.データ通信.コンピュータネットワーク →:007.35;007.37;007.609;
           007.6389;548;694.5
     *クラウドコンピューティングは,ここに収める
     *別法:007.9の下に収める
 9版の項目名は「データ通信」であったが,他の項目名との関係や実績をもとに,項目名
を「情報通信」に続く形に変更した。ただしここは上記547の注記にあるように,あくまで
も工学的な取扱い(機器設計や作成,操作解説,敷設等)に関するものであり,参照を付し
たように,007.3の下(特に007.35)に位置づけられるものも多数出てくるであろう。
 また,547.48の下すべてを007.9の下に収める別法を用意した。

547.4833 公衆データ通信網.広域データ通信網.インターネット
   .4835ローカルエリアネットワーク[LAN].イントラネット
 実績にもとづき,項目名を追加した。取扱いについては547,547.48に準じる。

【548】

548 情報工学 →:007;547.48;694
    *ここには,工学的な取扱いに関するものを収め,情報科学およびシステムに関
     するものは007の下に,電気通信産業に関するものは,694の下に収める;一般
     論・全体的なものや観点が明確でないものは007.3の下に収める(別法:情報科
     学およびシステムに関するものは548.1および548.9の下に収める)
    *別法:007.8の下に収める
 他の項目にあわせて注記を変更した。
 また,548の下すべてを007.8の下に収める別法を548.1および548.9の下に用意した(従
来あったものを007にあわせて改訂した)。上の【007】を参照のこと。

548.2 コンピュータ[電子計算機] →:007.63;418.6;535.5
   .21 入力装置:マウス,タッチパッド,トラックボール →:548.23
     *入力・出力が一体となっているものは,ここに収める
     *ユーザーインターフェース〈一般〉は,ここに収める
   .211 文字・画像入力:キーボード,ペンタブレット,タッチパネル,グラフィカルユ
      ーザーインターフェース[GUI],キャラクターユーザーインターフェース
      [CUI],バーコードリーダー [新設]
      *タイピング→809.9;日本語フロントエンドプロセッサ[FEP],インプ
            ットメソッド[IM]→007.635(別法:548.9635)
  .212 映像入力 [新設]
      *映像・音声が一体となっているものは,ここに収める
  .213 音声入力 [新設]
   .22 演算装置:CPU[中央演算装置],MPU[マイクロプロセッサ]
   .23 記憶装置.記憶媒体 →:007.65;548.21
   .232 半導体記憶装置:RAM,ICカード,メモリカード
   .237 光学記憶装置:光ディスク,CD-ROM,DVD
   .25 出力装置
   .251 文字・画像出力:プリンター,プロッター [新設]
   .252 映像出力:ディスプレイ,プロジェクター [新設]
   .253 音声出力:スピーカー,音源 [新設]
           *インターネット電話→694.6;音声合成→501.24,549.9;電子音楽→763.93
   .27 端末装置 →:548.295
          ハンディターミナル,インテリジェントターミナル
          *特定主題に関する端末装置は,各主題の下に収める例:014.37OPAC端末
   .29 各種のコンピュータ[電子計算機] →:023;798.5コンピュータを構成する各種装置は,.21/.27に収める
          *デジタル家電は,個々の製品の下に収める
   .291 スーパーコンピュータ[スパコン].汎用大型電子計算機
 (.293 中型電子計算機 →548.291)
   .295 パーソナルコンピュータ[パソコン].携帯型情報通信端末 →:548.27;694.6
           デスクトップパソコン,ノートパソコン,タブレット型パソコン,ポケットコ
           ンピュータ,シンクライアント,ハンドヘルドコンピュータ[PDA]
             *パーソナルコンピュータの操作方法〈一般〉は,007.63に収める(別法:
       ここに収める)
             *携帯電話,多機能携帯電話[スマートフォン]は694.6に,電子書籍・文
       書閲覧を主目的とした機器は023に,携帯型ゲーム機は798.5に収める(別法:
       各機器の汎用性や多機能性について書かれたものは,ここに収める)
             *携帯電話の構造,製造など工学的な観点から書かれたものは,547.464に
       収める
 コンピュータに関する項目は,既存の体系を考慮しつつ用語,注記を全般的に見直した。
 548.21の下位の入力装置および.25の下位の出力装置を,対になる形で展開した。
 548.26漢字処理および.28パンチカード穿孔機.読取機は9版で不使用となっていたため,
削除した。
 548.27の「端末装置」は定義を明確にするため関連項目名と注記を追加した。
 548.29は従来「大型電子計算機」「中型…」「小型…」と展開されていたが,特に.293
中型電子計算機の概念に不明瞭なところがあり,また実績がまったくないことから削除し
た。それにあわせ項目名を整理し,かつ,近年多機能化が進む小型電子機器(携帯電話,
電子書籍リーダー,ゲーム機等)の取扱いを明確にした。
 たとえばApple社の携帯電話である「iPhone」とタブレット型情報端末「iPad」との機能
的差異は電話機能の有無だけといってよく,また出版されている「iPhone」の解説書で電
話機能に主たる観点を置いているものはほとんどなく,そのほとんどは全般的な操作方法
や,ソフトウェア(アプリケーション)の紹介である。もしいわゆるスマートフォンを一
律に「電話機」とみなすと694.6に分類され,この場合,iPhoneは694.6に,iPadは548.295
に分散することになる。同種の問題はAmazon社の電子書籍リーダー「Kindle」にもいえ,
読書に特化した「Kindle Paperwhite」と,音楽・動画再生機能やウェブ閲覧機能等を有し
た「KindleFire HD」では前者は023,後者は548.295に分かれてしまう。
 そこで,別法として汎用性や多機能性に観点を置いたものは,548.295に置くことができ
る別法を用意した。ただし,これらの機器類の工学的な取扱い(設計や製造等)について
主たる観点を置いたものには,それぞれが属する分類が別途あるのはいうまでもない。

【548.9】【548.1】

 以下,548.9および548.1は情報学関連領域の図書を007に置かず,548の下に集中させる
ために用いる別法である。これは9版で設置されたものであり,10版で新設したものでは
ないが,548.9に情報科学一般(007に相当)があり,本来その下位にあるはずの情報理論
(007.1に相当)が先行する548.1にあるため,548.9にそのことを示す注記を設けた。ま
た,このことで007を総称する「情報学」の語を548.9に用いることができない(548.1に
相当するものであるため)。
 以下は,007の改訂にあわせた改訂内容である。個々の改訂内容および趣旨については,
前段【007】の項を参照されたい。これにより,別法として用意されていた548.97の情報
システムは削除された。

[548.1]情報学.情報理論 →007.1
      情報の意味とその伝達,仮想現実[バーチャルリアリティ],計算言語学,
      情報数学,認知科学

[548.9]情報科学各論 →007
      *この別法を採用する場合,理論としての情報学・情報科学(007.1)は548.1
       に収め,各論(007.2/.6)を548.92/.96に収める
   [.902→.92]
   [.92]歴史・事情
      *地理区分
   [.93]情報と社会:情報政策.情報倫理 →:361.45;547;694.5
      *社会情報学,ユビキタスコンピューティング〈一般〉は,ここに収める
   [.935]情報産業.情報サービス →:694
   [.9353]ソーシャルメディア:電子掲示板,ブログ,ウィキ,ソーシャルネットワー
       キングサービス[SNS] →:547.48;694 [新設]
       *画像・動画共有サイトは,ここに収める
   [.937]情報セキュリティ →:547.48 [新設]
       *ここには,情報セキュリティ〈一般〉を収める
   [.9375]不正操作:コンピュータウイルス,ハッキング,クラッキング,マルウェア,
       スパイウェア [新設]
   [.95]ドキュメンテーション.情報管理
   [.953]索引法
   [.954]抄録法
   [.957]情報記述の標準化
   [.958]情報検索.機械検索
       *データベース〈一般〉の検索,検索エンジンは,ここに収める
       *別法:548.96
   [.96]データ処理.情報処理 →:013.8;336.57
      *個々の主題に関するデータ処理とそのソフトウェアは,各主題の下に収める
       例:498医療関係のデータ処理
      *データベース管理システム→548.9609
   [.96079]情報処理技術者試験 [新設]
   [.9609]データ管理:データセキュリティ,データマイニング
       *データベースの保全は,ここに収める
       *個々の主題に関するデータ管理は,各主題の下に収める例:336.17企業
        のデータ管理;498.163病院のデータ管理
   [.961]システム分析.システム設計.システム開発
   [.963]コンピュータシステム.ソフトウェア.ミドルウェア.アプリケーション
       *個々の汎用ソフトウェアは,ここに収める;汎用以外のソフトウェアは,
                各主題の下に収める
       *パーソナルコンピュータの操作方法〈一般〉→548.295
   [.9632]エキスパートシステム
   [.9634]オペレーティングシステム[OS]
       *個々のオペレーティングシステムは,ここに収める
   [.9635]文字情報処理:文字コード,文字セット,漢字処理システム
       *日本語フロントエンドプロセッサ[FEP],インプットメソッド[IM]
                は,ここに収める
   [.96355]書体[フォント] →:021.49;727.8;749.41 [新設]
        *ここには,コンピュータにおける書体に関するものを収める
   [.9636]言語情報処理:機械翻訳 →:548.1;801
   [.9637]画像処理:図形処理,画像認識 →:548.9642 [新設]
       *写真処理ソフトウェアは,ここに収める(別法:744に収める)
   [.964]コンピュータプログラミング
      アルゴリズム,プログラミング言語,スクリプト言語
   [.9642] 画像描画:コンピュータグラフィックス,アニメーション→:548.9657,778.77
        *ここには,静止画および動画の作作成を収める
        *図形処理ソフトウェアのプログラミング〈一般〉は,ここに収める
        *CADなど設計・製図に用途を限定したものは,501.8に収める
   [.9645]マークアップ言語.ウェブサービス記述言語[WSDL][新設]
       HTML,SGML,Tex,XHTML,XML
   [.965]各種のソフトウェア [新設]
   [.9652]個人情報管理ソフトウェア[PIM][新設]
       住所録,スケジュール
   [.9653]プレゼンテーション用ソフトウェア →:336.49 [新設]
   [.9654]表計算用ソフトウェア →:417 [新設]
   [.9655]データ通信用ソフトウェア →:548.47 [新設]
       インターネットブラウザ,電子メール
   [.9658]ワードプロセッサ[ワープロ]用ソフトウェア →:582.33 [新設]
 ([.97]情報システム:UNISIST,NATIS →548.963)

 548.965以下は,007.638以下の構成と順序が異なっている。これは,007.63が既存の番
号(ただし別法)を活かしつつ展開したのに対し,ここでは新設できたことによる。
 また,548.97は007.7の削除にあわせて削除する。

【694】

694 電気通信事業 →:007.35;547;548
    *ここには,電気通信産業(各種事業者に関するものやその歴史的経緯を含む)
     に関するものを収め,情報ネットワーク〈一般〉および情報と通信を扱う産業
     ・事業は007.35に,工学な取扱いに関するものは547に,機器に関するものは
     548に収める;観点が明確でないものは007.3の下に収める
 ここにも,007.35や548との区分を明確にするための注記を設けた。

694.5 データ伝送.データ通信事業 →:007.3;547.48
     *伝送写真は,ここに収める
     *プロバイダ→007.35
 項目名に「データ通信事業」を追加し,また,参照とプロバイダの注参照を付した。
 ここには,かつて電話回線網を主に用いて行われていた伝送に関するものがあったが,
今日の状況をみて定義を明確にした。ただし,プロバイダや検索エンジンの提供に発する
情報産業の事業者が現在多いことから,基本的には007.3の下に置くことになる。ここに
は,具体的な事業・サービス内容としてのデータ通信が収められる。

694.6 電話 →:547.46;548.295
     *ファクシミリ,テレビ電話,インターネット電話は,ここに収める
     *携帯電話,多機能携帯電話[スマートフォン]は,ここに収める(別法:機器
           の汎用性や多機能性について書かれたものは,548.295に収める)
     *電話に関する工学的な取扱いについて書かれたものは,547.46に収める
 注記を追加した。548.295の項も参照。

694.7 国際電信電話
 項目名「国際電信電話」を中黒で分割した。



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