図書館利用教育ガイドライン_大学図書館版

日本図書館協会利用教育委員会編:1998年

「大学図書館版」発表にあたって

 大学図書館において図書館利用教育の重要性の認識はかなり浸透し、実施状況もある程度の水準までは至っていると言える。したがって現状の問題点は従来行われてきた「オリエンテーション」レベルの限界をいかに突破し、一部ではなく全ての利用者をより自立した情報の使い手とするかという、対象者の拡大と内容の高度化である。最終的には大学教育のカリキュラムの中にこれを組み込み、全学的な情報教育の 統合化を達成しなければならない。このガイドラインはその第一歩として、図書館主体で行う図書館利用教育の体系化と組織化を図ったものであり、これにより大学教育に図書館として積極的に貢献することを 目指すものである。