公共や大学の図書館の関係者、外国人に関わる仕事の従事者、大学教員等の有志が集う当委員会では、文化的・言語的少数者(マイノリティ)すなわち文化や言語の面から“図書館利用に障害のある人たち”に対して知る自由、読む権利、学ぶ権利を資料・情報の提供によって保障していくための図書館活動である多文化社会図書館サービス(多文化サービス)を進めていくため、調査、出版等様々な活動を行っています。
目次
これまでの活動
出版
- 『多文化サービス実態調査2015報告書』(日本図書館協会より2017年発行)
- 『多文化コミュニティ:図書館サービスのためのガイドライン』(日本図書館協会より2012年発行)
- 『多文化サービス入門』(日本図書館協会より『JLA図書館実践シリーズ』の一冊として2004年発行)
シンポジウム・会合等
- 2023.11.17 令和5年度(第109回)全国図書館大会岩手大会分科会「暮らしの中の情報と多文化サービス-岩手県の事例を通して」
- 2022.10.6~7(オンライン開催)令和4年度(第108回)全国図書館大会群馬大会分科会「多文化共生社会と図書館:群馬大会から20年」
- 2021.11.11~12(オンライン開催)令和3年度(第107回)全国図書館大会山梨大会分科会「多文化サービスQ&Aを使って一歩前進」
- 2020.11.20~30(オンライン開催)令和2年度(第106回)全国図書館大会和歌山大会分科会「これからの多文化サービスの可能性を考える」
- 2019.11.22 令和元年度(第105回)全国図書館大会三重大会分科会「東海地方における多文化サービスの先進的な取り組みから学ぶ」
- 2018.10.20 平成30年度(第104回)全国図書館大会東京大会分科会「広げよう多文化サービス」
- 2018.1.20 「なぜ進まない?!多文化サービス:はじめの一歩を踏み出すために-『多文化サービス実態調査2015報告書』を通して-」
- 2017.10.13 平成29年度(第103回)全国図書館大会東京大会分科会「なぜ進まない?!多文化サービス-はじめの一歩を踏み出すために-」
- 2016.10.16 平成28年度(第102回)全国図書館大会東京大会分科会「図書館の多文化サービスは,いま」
- 2015.10.16 平成27年度(第101回)全国図書館大会東京大会分科会「多文化共生と図書館の役割」
- 2014.11.01 平成26年度(第100回)全国図書館大会東京大会分科会「多様な文化を活かす図書館」
- 2013.11.22 平成25年度(第99回)全国図書館大会福岡大会分科会「多文化サービスが拓く未来」
- 2012.10.26 平成24年度(第98回)全国図書館大会島根大会分科会「障害者サービス・多文化サービスの発展にむけて」
- 2011.10.14 平成23年度(第97回)全国図書館大会多摩大会分科会「多文化サービスのすそのを広げよう!」
- 2010.9.17 平成22年度(第96回)全国図書館大会奈良大会分科会「多文化サービス 多文化サービスの今とこれから 2010」
- 2009.3.14~17 国際図書館連盟多文化社会図書館サービス分科会冬季常任委員会(於 国際交流基金関西国際センター)
- 2008. 9.19 平成20年度(第94回)全国図書館大会兵庫大会分科会「図書館多文化サービスのこれまで、これから Part2」
- 2007.10.30 平成19年度(第93回)全国図書館大会東京大会分科会「図書館多文化サービスのこれまで、これから」
- 2004.11. 3 『多文化サービス入門』刊行記念シンポジウム「日本における多文化サービス」―明日への一歩―
その他の活動
上記の他、委員会会合やメーリングリスト等で研究や委員の間の意見交換等を行っています。また、多文化サービスに関する図書館員の研修に講師の要請があれば委員を派遣しています。
国際図書館連盟多文化社会図書館サービス分科会について
世界的な図書館関係者・関係団体の連合体である国際図書館連盟 (The International Federation of Library Associations and Institutions, IFLA)のテーマ別・館種別分科会の一つとして多文化社会図書館サービス分科会 (Library Services to Multicultural Populations Section)が結成されており、常任委員の一人が当委員会から出ています。同連盟多文化社会図書館サービス分科会で発表されているガイドラインについては、日本語訳が日本図書館協会から発行されています。このガイドラインについては私たちの日々の活動に生かそうとしており、また、日本での多文化サービスの活動がIFLA本大会およびサテライト会議の場で発表されてきました。
ガイドライン等
- ガイドライン “Multicultural Communities: Guidelines for Library Services 3rd edition, 2009”日本語版は上述の『多文化コミュニティ 図書館サービスのためのガイドライン 第3版』国際図書館連盟多文化社会図書館サービス分科会編 日本図書館協会多文化サービス委員会訳・解説. – 日本図書館協会, 2012.3.- 71p. – ISBN978-4-8204-1118-5.
- リーフレット“Raison d’etre for Multicultural Library Services”日本語版 『多文化サービスの意義』
- Defining “Multiculturalism”日本語版「多文化主義の定義」
- “IFLA/UNESCO Multicultural Library Manifesto : The Multicultural Library – a gateway to a cultural diverse society in dialogue“[IFLA/UNESCO多文化図書館宣言]こちらから、多言語版(日本語含む)にアクセスできます。
- IFLA/UNESCO Multicultural Library Manifesto Toolkit[IFLA/UNESCO多文化図書館宣言ツールキット]
IFLA会議での日本の多文化サービス関係発表(抄)
コロンバス大会(2016.8)
- “Multicultural Library Services in Japan: The Current Situation Based on the 2015 Questionnaire[日本における多文化サービス:2015年調査に基づく現状]”平田泰子、村上健治
ポスター/ハンドアウト
ケベック大会(バンクーバープレカンファレンス)(2008.8)
- “Osaka Municipal Ikuno Library: The First Public Library which Initiated Multicultural Library Services in Japan[大阪市立生野図書館 日本で最初に多文化サービスを手がけた公共図書館]”矢野明子、平田泰子
サテライト会議(2008.8 Vancouver)
ダーバン大会&プレトリアプレカンファレンス (2007.8)
- “Library Services for Displaced People: volunteer activities in Burmese refugee camps[故郷を追われた人たちへの図書館サービス ビルマ難民キャンプでのボランティア活動]” 渡辺有理子
- “Facilitating Multilingual Library Services in Japan [日本における多言語図書館サービスの促進について]” 依田和子
ソウル大会(2006.8)
- “Moe Thauk Kye”, the First Burmese Library in Japan [モータウチェ 日本で最初のビルマ図書館]” SOE WIN SHEIN (発表原稿(PDF)/PowerPoint原稿(PDF))
- “Oizumi Public Library: bridging cultures in partnership with community resources[大泉町立図書館 地域資源を用いて文化間の橋渡しをする取組]” 糸井昌信
- “The Development of Multicultural Library Services in Japan[日本における多文化図書館サービスの発展について]” 小林卓、高橋隆一郎
ストックホルム大会(1990)
- “Multicultural librarianship in Japan [日本における多文化サービス]” 河村 宏
東京大会(1986)
- “Why Asia library and Asia Center?: its purpose and grassroots preparation [なぜアジア図書館・アジア会館か その目的と草の根レベルでの準備]” 坂口勝春
お問合せ
日本図書館協会多文化サービス委員会
tabunka@jla.or.jp |