日本図書館協会は、図書館利用に障害のある人たち”に対するサービスをすすめていくためのさまざまな活動を行っています。身体に障害のある人たちをはじめ、入院患者・自宅療養者・高齢者・在日外国の人たち等幅広い視野で図書館利用を考え、みなさんと共にこの活動を進展させていきたいと願っています。
視覚障害者等の読書環境整備
障害の有無にかかわらず全ての人々が読書できる環境を整備していくことが大切です。視覚障害者等が利用できる書籍等は少なく、図書館におけるサポートも十分とは言えない現状を踏まえ、第198回国会において「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」(読書バリアフリー法)が成立し、令和元年6月28日に施行されました。
この法律に基づき、国では、障害の有無に関わらず、全ての国民が等しく読書を通じて文字・活字文化の恵沢を享受することができる社会の実現に向けて、視覚障害者等の読書環境の整備が進められています。
高齢者の読書環境整備
高齢化が進む日本では、図書館利用においても、高齢者が利用しやすい環境の整備や高齢者向けサービスの充実が求められています。
日本図書館協会では、認知症バリアフリー図書館の実現をめざして,日本認知症官民協議会(以下「協議会」)の活動に参加し,図書館における認知症対応の現状と対応策を検討し,その成果を図書館界および協議会に伝えるとともに,協議会の動向を図書館界に伝えることにより,協議会の活動,ひいては社会における認知症への対応に貢献する活動を進めています。
多様な文化を尊重する読書環境整備
日本図書館協会は、文化的・言語的少数者(マイノリティ)すなわち文化や言語の面から“図書館利用に障害のある人たち”に対して知る自由、読む権利、学ぶ権利を資料・情報の提供によって保障していくための図書館活動である多文化社会図書館サービス(多文化サービス)を進めていくため、調査、出版等様々な活動を行っています。