年頭のご挨拶

新年おめでとうございます。本年が皆様と図書館にとって、良き年となりますよう、心からお祈り申し上げます。
さて、昨年2025年は、生成AI(生成系人工知能)を主とするAIが広く認知・利用されるようになった年として記憶されることになりましょう。今やAIは産業、経済から行政、教育、文化、芸術、医療まで、社会全体を支えるインフラとして、人間と協働する段階に至りました。その一方で、誤情報やフェイク情報の生成が情報への信頼性を損ない、著作権侵害や意図的なフェイク情報の作成・拡散など倫理面での多くの課題が露呈されました。この時代にあって、図書館は、情報リテラシー教育の提供と信頼できる情報へのアクセス保証を通じて、重要なセーフティネットとしての役割を担っています。
2024年12月に設けられた文部科学省の図書館・学校図書館の運営の充実に関する有識者会議は、8回の検討会議を経て昨年末『図書館が拓く未来の学びと地域社会』と題する報告書案を公表しました。公共図書館が地域コミュニティの「ハブ」に、学校図書館が学校の「中心」となることを目指して、今後求められる機能と役割、実現への課題が抽出されています。日本図書館協会は、挙げられた課題の解決、施策の実現などに向け、関連機関・団体等と幅広く連携しながら、働きかけ・取り組みを行う所存です。
関連して本協会は、昨年9月に、すべての学校に、フルタイムで一校専任の学校司書を配置することなど4項目から成る「いつでも開いている学校図書館へ-学校司書の配置等に関する提言」を発出しました。
日本図書館協会は、本年も、図書と情報に関する専門技能を有する職員が、より豊かで信頼性の高い知識情報社会の実現に向け、利用者と協働して変化・成長する図書館を支援していきます。
末尾になりましたが、旧年中のご高配に御礼申し上げ、本年も、本協会の活動にご支援、ご協力、ご指導賜りますようお願いいたします。
理事長 植松貞夫


コメント