開催案内
主催
公益社団法人日本図書館協会 企画・担当:研修事業委員会
日程
2025年6月9日(月)オリエンテーション(Zoom操作研修他)
2025年7月7日(月)~10月15日(水)[12日間24科目]詳しい日程は下記のとおり
開催方法
4科目対面(日本図書館協会研修室)、20科目オンライン(Zoom)で開催します
対象
(1)(2)の条件をすべて満たす方 ※研修内容は主に公共図書館向けです。
(1)【1】~【4】のいずれかに該当する方 なお【2】~【4】については過去3年を対象とします。【1】次のいずれかの研修を修了した方(JLA中堅職員ステップアップ研修(1)、文部科学省図書館地区別研修、社会教育実践研究センター図書館司書専門講座)
【2】外部の図書館研修講師を経験した方
【3】図書館関係団体での発表活動(研究集会などでの発表や著作物の発表)をした方
【4】顕著な図書館活動
(図書館関連団体の役職経験等、図書館の普及もしくは図書館員の専門性の認知向上のための社会活動に従事)をしているとして自己申告ができる方
(2)司書・司書補資格取得後、図書館勤務経験7年以上(2025年7月1日現在)
※図書館勤務経験:図書館現場での勤務経験年数を指します
※よくある質問を日程表の下に載せました。参考にしてください。
領域及び各テーマの内容
領域1:図書館を運営する(8科目)
領域2:資料・情報との出会いを創出する(5科目)
領域3:図書館・情報インフラを発展させる(6科目)
領域4:評価し、改善する【対面】(4科目)
領域5:トピック(1科目)
詳細は「領域のねらい・各テーマの内容について」をご覧ください。
定員
20名
受講料
一般 | 正会員 | |
全科目受講 | 96,000円 | 84,000円 |
領域単位 | ||
領域1:図書館を運営する(8科目) | 32,000円 | 28,000円 |
領域2:資料・情報との出会いを創出する(5科目) | 20,000円 | 17,500円 |
領域3:図書館・情報インフラを発展させる(6科目) | 24,000円 | 21,000円 |
領域4:評価し、改善する【対面】(4科目) | 16,000円 | 14,000円 |
領域5:トピック(1科目) | 4,000円 | 3,500円 |
※正会員:個人会員および施設等会員。施設等会員のうち施設会員Aは5名、施設会員Bは4名、施設会員Cは2名まで受講できます。
※受講料お支払い後にキャンセルをされても返金はいたしません。
申込方法
申込書はここ(Excelファイル)からをダウンロードして、必要事項を記入し、E-mailでお申し込みください。E-mailの件名は「2025年度中堅職員ステップアップ研修(2)受講申込」としてください。
申込を受理しましたら確認のE-mailを必ず送ります。申込後3日以上たっても連絡のない場合はご一報ください。
締切
2025年5月14日(水)(必着)*定員になり次第締め切り → 受付を終了しました
受講者の決定
研修事業委員会で参加条件を満たしているか確認し、受講者を決定します。5月21日頃に通知書及びメールの発送を予定しています。
修了証の交付
全科目(24テーマ)受講者に修了証を交付します。領域単位の受講者には、連続する2年間で全科目を受講した方に交付します。修了者名を『図書館雑誌』に掲載します。
*出産、育児休業又は介護その他やむをえない事由による休業がある場合はご相談ください。
*2024年度に領域単位受講をしている方で、連続する2年間(2024・2025年度)での全科目受講が難しい場合はご相談ください。
アフタータイムについて
・各講義終了後の30分間は講義時のZoom接続をそのまま残し、受講者が自由に活用できる「アフタータイム」という時間を設けています。受講者同士が会話したり情報交換したりするような場として、お使いいただけます。
開催案内(PDFファイル) 『図書館雑誌』(2025年3月号)綴じ込み
受講にあたっての留意事項
(1)開講年度ごとの全科目受講を原則としますが、領域単位でも受講できます。
(2)オンライン受講にあたってはZoomが使用できるインターネット環境とパソコン、webカメラ、マイクが必要です。集中して研修に取り組める環境で受講するようにしてください。事務局からの連絡はE-mailで行います。
(3)受講決定者を対象に、「オリエンテーション(Zoom操作研修他)」を開催します。参加は必須です。実際に受講する場所・環境にて参加してください。
(4)テーマにより講師が課題を出すことがあります。未提出の場合は、欠席として扱います。
(5)オンライン研修を改善する検討材料のため、当日の様子を録画します。その他の目的での利用は行わず、映像は検討後に事務局で責任をもって消去しますのでご了解ください。
オンライン受講時のパソコンについて
受講にあたっては、必ずパソコンで参加してください。必要な環境は次のとおりです。
・安定してZoomが使用できるインターネット環境
・以下の環境を備えたパソコン
Webカメラ、マイク
最新のZoomソフトウェアがインストールされていること
Word、Excelがインストールされていること
PDFファイルの閲覧ができること
事前にZoom社のテストミーティング(https://zoom.us/test)にアクセスして、必ずマイクとカメラのテストをしておいてください。なお、研修に必要なZoom操作のご案内は、受講決定者を対象に「オリエンテーション」(6/9参加必須)の中で行います。
自治体が管理するパソコンを使用される方は、事前に自治体の情報通信を管理する部署にZoom接続が可能かお問い合わせください。自治体の情報セキュリティ設定の関係でZoom接続が困難な場合や、情報通信を管理する部署がパソコンのセキュリティ設定の解除等の処理が必要な場合があります。研修事業委員会での対応はできませんのでご了承ください。自治体の管理するパソコンでのZoom接続が困難な場合は、自宅等での受講を検討してください。
ステップアップ研修では、講義を視聴するだけでなく、研修時間中に受講者同士で討議をしたり、パソコンを使って発表資料の作成をしたりする予定です。そのため研修時間中もWordやExcelなどのツールを使います。また、必須ではありませんがPowerPointがあれば発表資料作成などで使うことができます。
課題等でもWord、Excelを使用します。
問合せ・申込先:
日本図書館協会 研修事業委員会担当
〒104-0033 東京都中央区新川1-11-14
E-mail:kenshu@jla.or.jp TEL:03-3523-0811(代表)
日程表
回 | 研修日 | 開講時間 | 領域 | テーマ | 講師名(所属2025.6現在) |
- | 2025年6月9日(月) | 13:30-15:00 | オリエンテーション(Zoom操作研修他) 参加必須。実際に受講する場所・環境で参加してください。 | ||
1 | 2025年7月7日(月) | 9:30-12:00 | 領域2:資料・情報との出会いを創出する(5科目) | 情報リテラシー支援(1) | 梅澤 貴典(中央大学) |
2 | 14:00-16:30 | 情報リテラシー支援(2) | |||
3 | 2025年7月8日(火) | 9:30-12:00 | 領域1:図書館を運営する(8科目) | 政策動向の分析 | 是住 久美子[1104](田原市図書館) |
4 | 14:00-16:30 | 領域2:資料・情報との出会いを創出する | ネットワーク時代の図書館と図書館員 | 佐藤 翔(同志社大学) | |
5 | 2025年7月9日(水) | 9:30-12:00 | 領域5:トピック(1科目) | 図書館でのゲームサービスの事例と実践 | 高倉 暁大[1169](近畿大学ビブリオシアター) |
6 | 14:00-16:30 | 領域2:資料・情報との出会いを創出する | 電子資料の動向 | 植村 八潮(専修大学) | |
7 | 2025年7月28日(月) | 9:30-12:00 | 領域3:図書館・情報インフラを発展させる(6科目) | 情報資源の管理と提供 | 塩崎 亮(聖学院大学) |
8 | 14:00-16:30 | 情報資源の組織化と提供の実際 | |||
9 | 2025年7月29日(火) | 9:30-12:00 | 領域1:図書館を運営する | 図書館サービス計画の立案・策定(1) | 山崎 博樹(知的資源イニシアティブ) |
10 | 14:00-16:30 | 図書館サービス計画の立案・策定(2) | |||
11 | 2025年7月30日(水) | 9:30-12:00 | 自治体行政と図書館経営の基本 | 竹田 芳則[1152](奈良大学) | |
12 | 14:00-16:30 | 災害と図書館 | 熊谷 慎一郎[1187](宮城県図書館) | ||
13 | 2025年9月1日(月) | 10:00-12:30 | 領域4:評価し、改善する【対面】(4科目) | 情報サービスの評価の方法 | 間部 豊(帝京平成大学) |
14 | 13:30-16:00 | 情報サービスの評価の実際 | |||
15 | 2025年9月2日(火) | 10:00-12:30 | 図書館経営の評価 | 田辺 智子(早稲田大学) | |
16 | 13:30-16:00 | 図書館経営の評価実践 | |||
17 | 2025年9月22日(月) | 9:30-12:00 | 領域1:図書館を運営する | 策定計画の発表と討議(1) | 山崎 博樹 |
18 | 14:00-16:30 | 策定計画の発表と討議(2) | |||
19 | 2025年9月24日(水) | 9:30-12:00 | 県立図書館と県域サービス | 小林 隆志(鳥取県立図書館) | |
20 | 14:00-16:30 | 領域2:資料・情報との出会いを創出する | 情報ニーズと図書館 | 高橋 真太郎(鳥取県立図書館) | |
21 | 2025年10月14日(火) | 9:30-12:00 | 領域3:図書館・情報インフラを発展させる | Webを活用した図書館サービスの設計 | 飯野 勝則(国立情報学研究所知識コンテンツ科学研究センター) |
22 | 14:00-16:30 | Webを活用した図書館サービスの実際) | |||
23 | 2025年10月15日(水) | 9:30-12:00 | 図書館システムの機能と要件 | 今満 亨崇(日本貿易振興機構アジア経済研究所) | |
24 | 14:00-16:30 | 図書館システムの要件定義の実際 |
※講師名の[数字]は日本図書館協会認定司書であることを表す認定司書番号です。
※各テーマ内容については、ここからご覧ください。
※各講義終了後の30分間は、アフタータイムとしてZoom研修会場を残します。受講者同士の適宜雑談や交流等にご利用ください。
よくある質問
受講資格等よくある質問をまとめました。
Q.講師経験とは、どのような研修の講師を指すのでしょうか?
A.図書館業務に関連した研修での講師を指します。なお、自分の所属する図書館の職場内研修の講師は入りません。
Q.対象条件の「顕著な図書館活動」とはどのような活動でしょうか?
A.おおむね以下の活動です。いずれもその活動を確認できる資料のコピーを添付してください。
(1)日本図書館協会(これに準じる全国的団体も含む)理事以上の役員、各種委員会等委員
(2)都道府県(これに準じる都道府県レベルの団体、あるいは地域規模の団体を含む)図書館協会理事以上の役員、各種委員会等委員
(3)その他図書館の普及もしくは図書館職員の専門性の認知向上のための社会活動に該当するもの。
ただし、司書としての専門性に立脚しない活動や、一個人としてのボランティアへの参加は対象外となります。
Q.勤務年数は20年以上たっていますが、司書資格を取得してから7年目です。申し込むことはできますか?
A.司書・司書補の資格を取得してからの勤務経験が7年以上であることを条件としています。翌年以降の研修への参加をお待ちしています。
Q.「司書・司書補資格取得後、図書館勤務経験7年以上」とありますが、どの時点で7年以上になっていないといけないのでしょうか?
A.受講開始月の1日時点で考えます。2025年度の場合は7月に研修が開始されますので、7月1日現在で7年以上になっていることが条件となります。
Q.遅刻をしても研修に出席したことになるのでしょうか?
A.研修開始後10分以上たっている場合は、受講はできますが、欠席扱いとなります。ご注意ください。
Q.中堅職員ステップアップ研修(1)は修了課題の提出と全科目受講で修了証が交付されるようですが、この研修にも修了課題はあるのでしょうか?
A.科目によって、課題が出されることがあります。この場合は課題を提出していただきます。未提出の場合は欠席の扱いとなります。
受講生の声(2024年度)
- 事前課題は調査・分析を求められる内容で、講義もグループワークが多く積極的な発言が求められます。しかし、それにより自分の業務や自館の業務を見つめ直す機会になり、知識を深めることができる研修です。コロナ以後はオンライン開催となり、全国から参加しやすくなっています。
- 是非とも、積極的に受講して頂きたいです。研修を受講することにより、同じ志を持つ仲間が存在することに心強さを感じ、自分自身の刺激になり、成長につながると思います。
研修で学んだ知識や経験を業務に活かすことに、ますます、仕事のやりがいを感じることが出来ると思います。 - 最新の情報に触れることで日頃の業務を見直し、自館の課題に気が付くこともできました。
グループワークの時間も多く、全国各地の図書館の方とお話しする貴重な機会となりました。 - 北海道から沖縄まで、日本全国様々な地域や立場の図書館司書の方々と交流ができ、日頃の悩みや業務の情報を共有したりと、普段の業務では絶対に得ることができない、知識以外にも貴重な経験を得ることができました。
忘れかけていた知識を再確認できたり、通常業務ではあまり触れていない分野を考えたりと、図書館を別の視点からとらえなおすことができました。
改めて、自分自身が図書館司書として、勤務先で今何ができるか、自分自身のおかれた立場も再認識するきっかけともなり、これからも司書としてより励んでいきたいと思える研修でした。 - 図書館も短期的には変わらないように見えて、少しずつ変わっています。自分できちんと確認しているものもあれば、確認できていないもの、また、社会全体が少しづつ変わっているものなど、少しずつのずれが年を経るごとに大きなずれへとつながっていきます。
この研修は私たちに近い立場の方々が研修を計画しています。粒の大小はあれど、重要な点を押さえた研修内容となっています。自分が流れに置いていかれていないか確認するためにも、図書館で働いて年月が経ったなとふと感じた時、受講されることをお薦めします。