第17回図書館利用教育実践セミナー in 京都のご報告

京都でのセミナー開催の歩みと図書館利用教育に関する6件の発表
―96名が参加し,質疑応答も活発に行われる―

春田和男(東京家政大学)

日本図書館協会(担当:図書館利用教育委員会)は,2012年3月10日, キャンパスプラザ京都にて,「館種を超えた図書館利用教育のスタンダ ードをめざして」と題し,第17回図書館利用教育実践セミナーを開催し た。京都での開催は7回目である。今回は,野末俊比古委員長(青山学 院大学)の開会挨拶,赤瀬美穂委員(甲南大学)による京都でのセミナ ー開催の趣旨とこれまでの歩みの説明ののち,次の6件の発表が行われ た。

1)石川敬史委員(工学院大学総合企画室兼図書館)「図書館利用教 育ガイドラインの可能性:未来へ「つなぐ」ために」,2)宍道勉氏 (鳥取短期大学)「司書教諭課程における「利用教育」に関する指導の 事例」,3)福田博同委員(跡見学園女子大学)「アクセシビリティを 考えた図書館利用教育:司書課程における授業例」,4)髙田淳子氏 (神奈川県立図書館)「公共図書館と情報リテラシー教育~実践のヒン トを考える~」,5)青木玲子委員(独立行政法人国立女性教育会館) 「多様な利用者への情報サービス支援~専門図書館・男女共同参画セン ターの視点~」,6)古賀崇氏(京都大学附属図書館研究開発室) 「「利用教育」の射程を考える:京都大学での実践をもとに」,の6件 である。

その後,有吉末充委員(京都学園大学)の司会進行で,6件の発表に 関する質疑応答が活発に行われた。今回のセミナーには,各館種の図書 館職員など96名が参加した。

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