中堅職員ステップアップ研修(2)領域のねらい・各テーマの内容について

(最終更新日2025年3月14日)

1. 図書館を運営する

図書館の社会的役割や自治体組織としての在り方を学び、図書館経営に関する大局的な視点を養います。社会や各自治体の実情を踏まえ、多角的な視点で実務への応用力を身につけます。

  • 政策動向の分析
    国や自治体の政策動向や社会環境の変化を理解し、図書館経営に関わる大局的な視点を得ます。
  • 自治体行政と図書館経営の基本
    自治体行政を踏まえた図書館経営の目標、サービスの構造、組織の管理など、基本的な事項を学びます。
  • 自治体組織としての図書館の位置づけを踏まえた経営
    自治体組織内での図書館の役割を理解し、多角的な観点から図書館経営について考察します。
  • 県立図書館と県域サービス
    県立図書館と市町村立図書館の機能や役割を理解し、県域における情報利用環境や協力・連携・協働の在り方を考えます。
  • 災害と図書館
    災害に備える日常的な視点を養い、災害時の図書館の行動の在り方を学びます。
  • 図書館サービス計画の立案・策定
    図書館サービス計画の立案・策定方法や留意点を学びます。
  • 策定計画の発表と討議
    策定したサービス計画を発表し、相互の討議を通じて課題の把握や発展可能性を検討します。

2. 資料・情報との出会いを創出する

情報社会における図書館と図書館員の在り方について考えを深め、社会や地域における情報サービスの提供とその評価方法を学びます。

  • ネットワーク時代の図書館と図書館員
    図書館に関連する情報技術を概観し、ICTを基盤とする情報社会における図書館と図書館員の在り方について考察します。
  • 情報リテラシー支援
    情報リテラシー支援の意義と方法、支援の実際における計画や課題について学びます。
  • 情報ニーズと図書館
    住民の生涯にわたる情報ニーズ、図書館に対する意識、期待等を理解し、課題解決につながる資料・情報提供の在り方を学びます。
  • 電子資料の動向
    電子資料の特性と最新の動向を理解し、図書館における活用方法を考察します。

3. 図書館・情報インフラを発展させる

ネットワーク社会における情報資源管理および図書館システムへの理解を深め、利用者の視点を踏まえた実践方法を学びます。

  • 情報資源の管理と提供
    目録・分類をはじめとする情報資源の組織化に関する最新の動向と、情報資源の特性に基づく管理・提供に関する課題を学びます。
  • 情報資源の組織化と提供の実際
    図書館における情報検索サービスと、それを実現する情報資源組織化の課題と改善の実際を学びます。
  • 図書館システムの機能と要件
    図書館システムを取り巻く動向を理解し、図書館システムの機能と要件について学びます。
  • 図書館システムの要件定義の実際
    図書館システムの機能要件を整理し、仕様書を作成するための基本を学びます。
  • Webを活用した図書館サービスの設計
    Webを活用した図書館サービスに必要な要素や機能を考え、企画・設計に必要な知識や技術を学びます。
  • Webを活用した図書館サービスの実際
    Webを活用した図書館サービスの現状を理解し、自館の環境に応じた情報発信の可能性や実践方法を検討します。

4. 評価し、改善する

図書館のサービス・経営を対象とした分析、評価の方法を学び、実際にグループで評価・改善を検討します。

  • 図書館経営の評価
    図書館経営における評価の目的を理解し、その手順や分析方法を学びます。
  • 図書館経営の評価実践
    評価指標の選定や、それに基づくデータ収集、分析の実際を学びます。
  • 情報サービスの評価の方法
    情報サービスの意義、目的、方法について確認し、図書館を取り巻く環境の変化や媒体の特性に応じた情報提供の手法と評価の方法について学びます。
  • 情報サービスの評価の実際
    情報サービス評価の方法で取り上げた指標や視点を踏まえ、評価の実際について学びます。

5. トピック

図書館という枠にとらわれず、周辺分野のなかから時宜にかなったテーマをとりあげる。