日本図書館協会学校図書館部会 幹事会記録(第32期第2回)
日時:2009年 7月 5日(日) 午後1時~5時
出欠:高橋恵美子・中村崇・大口和枝・太田克子・笠川昭治・田沼澄子・長谷川優子・甫仮久美
子・堀岡秀清・松本美智子
(委任状による出席)梅本恵・木下通子・鈴木啓子・谷嶋正彦・永井悦重・松井正英・山本
惠美子
出席監事:中村登世子
1.報告・連絡等
(1)理事会・常務理事会/(2)評議員会・総会
(高橋)
○常務理事会で、永利理事から、九州地区の図書館員のブロック集会とあわせて、学校図書館のブロック集会も企画中であると報告があった。
○全国図書館大会では、学校図書館部会は特に分科会を持たないことになった。「読書」の分科会も、出版界なども交えて、国民読書年を意識したようなより広い内容になる模様。図書館評価の分科会には、応援で関わる可能性はある。
○常務理事会で、総会で専門職員認定制度具体化のための作業委員会発足の議案が賛成少数に終わった(賛成21反対3保留23)ことについて議論があった。
学校図書館部会からは、以下のように発言した。
・もともと2002年から検討されていたということで、やるものと思っていたこと
・図書館法上の司書が対象ということで、学校図書館は対象から外れていて直接関係しない議題であった
・そうはいっても、図書館から司書がいなくなろうとしているのに、専門職員認定を行う意味がいくら聞いてもよくわからなかったこと
・図書館雑誌5月号の記事に、アンケートの結果が出ていて、賛成の理由に(司書の)社会的認知、サービスの向上などがあげられており、また反対の理由にも社会的認知があがっていて、この問題の本質がどうもこの辺にありそうに思っていること
・学校図書館部会の大きな課題は学校司書の正規職員化であるので、もし学校図書館が対象になっていたとしても、実績も力もある学校司書が専門職員認定を望むとは思えないこと
また、常務理事会では、委員会の設置は評議員会の議決のみで可能なのだから総会での採決の必要はなかった、という意見や、総会の位置づけから考えて確かに総会での承認は得られなかったが手順は経ているのでこのまま進んでいいのではないかとの意見もあった。しかし、総会で議論を尽くしたことを無視することも適切でないので、説明を十分した上で再提案となる模様である。
(幹事会での意見交換)
○民間委託の事業者は、委託を受注するための売りとして「上級司書認定を受けた優秀なスタッフがいる」という使い方をしたがっている。そういう中でこれをやることに意味があるのか疑問。
○学位や論文や研修で認定された人が、本当に現場で優秀な人と言えるのか疑問。
○手続的には、委員会の設置は評議員会の議決で可能だが、総会で半分も賛成の手が上がらないというのは異例。実質的に会員全体の合意には至っていないと見るべきだ。評議員会で議決されたから良い、というものではない。専門職員認定制度の要不要や内容について、改めて、会員全体の意向を問う事が必要。
○民間の団体などでも類似の認定を始めているところがある。JLAが何もしないでいては、JLAの地盤低下になるのではないか。専門職員認定制度は作った方がよい。
○図書館大会の評価の分科会については、SLAの学校図書館評価基準も取り上げた方がよい。作成者も招いて説明してもらった方がよい。
(3)図書館雑誌編集委員会
・8月号でヤングアダルト特集
・来年2月か3月に学校図書館特集を計画中
公共図書館との連携、九州ブロック集会との関連などを検討中。
(4)政策企画委員会
1.今年度の取り組みの課題について
以下の三つの課題に取り組む必要があるということになった。
a)当面の政策課題への対応
・各自治体の教育振興基本計画に図書館のことも盛り込ませるための取り組み
・指定管理者制度の弊害を明らかにする取り組み
b)職員問題
・非正規化・非常勤化の問題。図書館運営や図書館サービスに及ぼす悪影響を明らかにすること。
c)継続課題
・図書館法9上に基づく、政府刊行物の県立図書館への無償提供を実施させるための取り組み
2.全国図書館大会でも「職員問題」の分科会を設定の予定。公共・大学・学校の各館種から非正規で働いている人・働いていた人に、良いサービスを提供するために非正規であることがどのように障害となるかをお話しいただくような内容。
(5)部会報の封筒・ラベル準備に関して
・JLA事務局の担当者から、連絡する人を一人に特定してほしい、請求は1ヶ月前にしてほしい、との要請があった。
→今後甫仮幹事が担当する
2.夏季研究集会関係
1) 東京都教育委員会・千代田区教育委員会の後援…JLA事務局から申請し、後援が取れている。
2) 当日の進行予定と役割分担→別紙「当日進行表」による
3) 報告集作成の役割分担→後掲別記1(5ページ)参照
4) 予算計画→別紙
5)部会報告
・内容…基本的には総会での報告と同じものでよい
・最終確認…メーリングリストで行う
・→報告者:中村
6)当日配布する「大会資料」
・送り先……会場に送付できるのかを確認してメーリングリストで連絡する
→担当:高橋
・各講師の資料の印刷・送付(持ち込み)・連絡→各講師担当
各講師からは、各担当に原稿を送ってもらう。
各担当が印刷して会場に送付または持ち込み。
当日持ち込みの場合は、講師が自分で用意するようお願い。
講師が印刷・送付をすべて自分で行うことを希望した場合、担当者は、送付先等必要な情報を提供する。また、当日朝の袋詰めの時に迷わないよう、担当者には別に先に一部送ってもらうなど、各講師と連絡を密にして資料の確認をする。
部数は各150部。(当日参加も考慮し、多めに用意する)
・協会の封筒&協会の入会案内の用意(連絡)→担当:甫仮
・参加者名簿を付ける。要項に明記。県名・所属・氏名のみ。→担当:松本
7)参加者へのアンケート…
・実施する
・用紙の用意担当→高橋&神奈川/・集計担当→太田
8) 交流会関係→担当:大口・中村(登)
・ケータリング会社と連絡を取り、見積りを検討する
・赤字が出ないよう計画する。基本的に、夏季研の会計とは別会計とする
・万一赤字が出た場合は、あらためて検討する
・内容は、基本的には各地・各参加者からお話が中心になるようなものとする。詳細は担当者に一任する。
9) 研究資料コーナー→担当:田沼
・JLA資料販売担当(田沼)がJLAと連絡をとる
※販売予定…近畿ブッロク集会記録集/学校図書館関係資料集
10) (部会以外からの)資料配布コーナー→担当:田沼
11) 図書館雑誌報告記事→担当:中村(崇)・長谷川
・11月号(9月末締切)に3ページ分。
・うち2ページを報告記事→担当:中村
・うち1ページを参加の感想→原稿依頼担当:田沼・長谷川
12)部会報への報告記事→特に掲載しない(記録集の販売PR記事のみ掲載→担当:中村)
13)研究協議の時間(司会担当→笠川/講師への連絡→各講師担当)
・各講師に連絡すること→できれば、ご無理のない範囲で、討議の時間までご参加願いたいとお伝えする
・各講座の内容をもとに討議の時間の運営について協議した。
・冒頭、司会から昨年の内容の概略を説明し、部会長からも補足発言を行って導入とする。
14)機材関係の確認→担当:高橋→法政大へ
・柳 勝文氏…パワーポイント(DVD使えるパソコン、プロジェクタ、スクリーン等)、OHC
・谷垣笑子氏/内川育子氏…特になし
・金澤磨樹子/松島真奈美氏…パワーポイント2003
・宅間由美子氏…パワーポイント
15)録音→担当:堀岡
・録音は各講座ごと2本。うち1本を各テープ起こし担当(まとめ担当者)に渡す。1本は予備として保管。
・各講座ごとのテープ起こしまとめ担当者が、必要な部分をダビングして、テープ起こしする人に送る
3.「実践事例集」について
・田沼・中村から後掲別記2が提起された。次回以降検討する。
4.部会報の発行予定
○33号 発行予定…2009年秋から冬頃
担当・内容…夏季研で協議
○34号 発行予定…2010年春頃
担当…次回以降協議
内容…総会の案内+次回以降協議
5.今年度の今後の幹事会予定
(1)夏季研初日交流会終了後、短時間打ち合わせを行います。
内容は、今回の幹事会記録に「夏季研で協議」と記されている内容です
(→部会報33号の担当・内容/報告集原稿まとめ担当者の決定)
(2)次回幹事会…関西での開催を検討する(10月~11月頃?)
→部会長の予定を確定後、関西とメーリングリストで協議・確定する
※次回以降の要協議事項…来年度の夏季研について/実践事例集について/部会報の制作
(別記1)
2009/第38回夏季研 報告集作成の分担 2009.7.5 幹事会32期2回
○テープ起こし
1.部会長挨拶…部会長が直接原稿提出
2.事務局長挨拶…事務局長に直接原稿依頼(松岡さんからの提案で既に合意済み)
3.部会報告…中村が直接原稿提出
4.柳講演… 135分
・テープ起こし(単純起こし)→ 依頼
・全体まとめ=推敲・原稿の形に→未定
5.谷垣・内川報告…90分
・テープ起こし(単純起こし)→谷嶋・鈴木・永井・梅本
・全体まとめ=ダビングして配布/集約して推敲・原稿の形に→未定・夏季研で協議
6.金澤・松島報告…60分
・テープ起こし(単純起こし)→藤井氏依頼
・全体まとめ=推敲・原稿の形に→東京で調整
7.宅間報告…60分
・テープ起こし(単純起こし)→松井・有山・新井
・全体まとめ=ダビングして配布/集約して推敲・原稿の形に→松井
8.研究討議… 110分
・テープ起こし(単純起こし)→埼玉(田沼・木下・ ? )・山本・室谷
・全体まとめ=ダビングして配布/集約して推敲・原稿の形に→埼玉で調整
※4~8で計455分
○その他編集
9.アンケート…集計入力・原稿の形に整理→太田
10.参加者名簿→松本
11.表紙→神奈川で
12.その他編集全般→神奈川で
(資料収集・サイズ調整・必要な注釈・目次作成・その他細々とした編集作業・印刷所発注)
13.参加者・国会図書館への送付→神奈川で
協会には、常務理事会で→部会長
(別記2) 2009.7.5 幹事会32期2回別紙資料
○「実践事例集」について(要検討事項のメモ)
1.目的
・実質的に学校図書館運営の中心である学校司書の配置が、小中では「非正規」が大半であり、高校でも「非正規化」が生じつつあるという危機的状況に抗するために、教員である司書教諭とは別に、「専任・専門・正規」の学校図書館専門職員の配置が現実に必要であることを示し、その必要性を訴えるときに活用できるような資料集を作成する。
2.編集方針
以下の点に留意する
・業務の質・量の両面から、学校司書は、本来は「非正規」ではなく「正規」に相当する職であることを示すような事例が望ましい
・授業との連携や読書教育などでは、事実上、学校図書館の管理運営とサービス提供の主体は学校司書であり、教員(司書教諭含む)がこれを活用する関係にあることを示すような事例が望ましい
・
・
3.主に想定する読者(活用対象)
・部会員、JLA理事等
・教育委員会、文科省、各校の管理職
・図書館?
・図書館関係諸団体(SLA、研究団体、市民団体)
・議員、行政委員(例:行革審議会委員)
・報道関係
・教員、学校関係者、研究者
・関心ある市民一般
・
※一般にも理解できるよう制作する
※外部一般に販売もする。
4.制作スケジュール・発行時期
・次回幹事会…
・
・
5.体裁
A.表紙のみ多色刷り、中身印刷と製本は学校で
B.すべて外注
1000~1050部程度で、
(例1)A4・46ページ・表紙=厚口色上質紙…10万円(さいたま市A印刷所)
(例2)A4・19ページ・表紙=厚口色上質紙…7万6千円(東松山市B印刷所)
(例3)A4・66ページ・表紙=厚口色上質紙、2色刷…13万円(さいたま市C印刷所)
6.内容(検討事項)
A.校種別の観点からの検討
・小学校
・中学校
・高校(普通科・専門高校・単位制・定時制など)
・特別支援、他
B.学校図書館の機能・役割の観点からの検討
(例)
・図書館の基盤づくり
・授業等との連携
・生徒の活動・文化活動
・居場所としての図書館
・
・
・
・
C.その他
・職員状況
・学図法/その問題点
・用語解説
D.第二弾、第三弾を考慮して内容を分けてつくるか、この1冊で網羅するようつくるか。
7.執筆者
1)部会員へ一般公募
2)「図書館雑誌」「学校図書館」、その他各種記録集などから探して依頼
3)過去の報告の採録または再編集
4)
5)
6)
※謝礼は?
8.資金は?
9.担当者