日本図書館協会学校図書館部会　幹事会議案書（第31期第10回）

日時：2008年 9日20日（土）13:00～17:00

会場：大阪市立北区民センター

出席幹事：高橋恵美子・中村崇・大口和枝・笠川昭治・鈴木啓子・谷嶋正彦・長谷川優子・甫仮久美子・堀岡秀清

　　　　（委任状による出席）梅本恵・木下通子・田沼澄子・松本美智子

部会員：1名

１．報告・連絡

（１）図書館大会分科会

・「これからは、部会が図書館大会の分科会づくりに関わっていきたい」と部会長が挨拶。

・シンポジストの発言が長くなってしまい、質疑の時間があまり取れていなかった。

・シンポジウムや報告の内容から学校司書の姿が見えず、これからの課題もなかなか見えてこなかった。

・参加者は120～130名

（２）図書館年鑑（担当：堀岡幹事）

・年鑑の「各地の状況」の中に学校図書館のことがあまり書かれていない。各地の学校図書館の状況を伝える方法はないものか。

・情報収集マニュアルに沿って情報を収集している。各地の団体が出した要望書や出版物など、なかなか収集が難しい。

・11月中くらいに情報を集めたい：執筆者宛に情報を寄せて欲しいと部会員に呼びかけていく。

（３）「子どもの読書環境整備推進フォーラム（9／13）」参加報告（大口幹事他）

・パネリスト：佐藤学氏（日本教育学会長,東大教授）、磯谷桂介氏（文科省児童生徒課長）、森田盛行氏（全国SLA理事長）、小野瀬容子氏（常陸大宮市立緒川中学校教諭）。コーディネーターは玉木研二氏(毎日新聞論説室専門編集委員)。

・文字・活字文化推進機構が主催。主催者の当日配付資料には、学校図書館はオアシスなので、「そこに専任の司書教諭が必要」としか触れられなかった。

・文科省発行のパンフレットが配布・紹介された。その中で、文科省として初めて「学校司書」という言葉を使ったと、同省の磯谷課長が話していた。

・文科省は杉並区をモデル地域的に見ているようだ。今後の施策への影響も考えられる。

２．役員のみのメーリングリストをつくることについて

・役員のみのメーリングリストを設定する。

・役員のみのメーリングリストで扱う案件は、すでに決定した事項の純粋に事務的な連絡や、外交儀礼的な意味で公表することが適当でない案件など、下記の申し合わせ事項のように限定する。部会の運営についての検討などは、今後も部会員を含めた部会メーリングリストで扱う。

・部会のメーリングリストは、今後、運営に関するやりとりだけでなく、部会員からも意見を発信してもらうなど交流できる場にする方向で考える。部会員にも投稿を呼びかける(上記の決定を知らせる際にこのことにも触れる)。また、学図部会の動きも載せていく。

役員用メーリングリストの設定についての申し合わせ事項（2008.9.20幹事会決定）

1. 部会役員のみが参加するメーリングリストを設定する。

2. 役員用メーリングリストでは、下記の事項を扱うことができる。

(1)全体の合意が既に成立しそれに従って行われる純粋に事務執行のための事項

(2)外交儀礼的な意味で一般に公開するのは難しい事項

(3)部会規程その他部会の規則や決定で、役員のみが取り扱うと定められた事項

(4)特に部会長が必要と認めた事項

3. 部会としての合意形成や部会としての取り組みの方向の検討などは、部会員の意見を反映すべきであり、部会員・役員共通のメーリングリストで議論・検討する（原則として役員のみのメーリングリストでは扱わない）。役員用メーリングリストの運用については、部会員の参加とその意志を反映した部会運営を妨げることにならないよう留意し、使用は必要最小限にとどめる。

３．総会で意見のあった「地域ブロック集会」へ支出について

（意見）

・一般会計とは別にして、「ブロック集会基金」のようなものを設けるとよい。

・ブロック集会準備の段階でお金が必要になるので、基金から「貸し付け」のような形にし、集会自体は独立採算で行うようにしてはどうか。

・基金は5万円くらいあればよいのではないか。それ以上は増えないようにする。

→次回までに意見を整理して、再度協議する

４．今年度（37回）夏季研究集会関係

1)夏季研の内容について

（意見等）

・おおむね好評だった。

・研究討議の柱を立てた方が良かった。

・「NOW IT ALL」の日本語版を求める意見が多かった。

・「これまでの蓄積をどう活かすか」という意見にどう対応していくか。今後の課題。

・これまで他の学習会に参加してこなかった人の参加が多かった。参加者数も増加した。

2) 会計について

・記録集がこれからなので、中間報告は次回以降に行う。

・協力してくれた学生2名への謝礼について。パソコン技術協力、テープ起こし、それぞれに謝礼を出す。また、今後は予算の段階で扱いを定めておく方向で考える。

3) 記録集について（編集・発送の担当／手順など）

・印刷部数：参加者数＋講師で約150冊必要。プラスどの程度刷るかは、記録集のページ数と予算を勘案しながら今後検討する。

・積極的に売ることを考えていくのか今後検討する。

・寄贈先：メーリングリストで、寄贈先の候補（実際に活用してもらえそうなところ）を具体的に挙げてもらうよう呼びかける。47都道府県立図書館への一律配布はしない。

・参加者名簿の掲載：所属と名前は載せる

・参加人数：123名

・記録集の編集担当は現在は松本幹事。ただし、必要に応じ田沼幹事に交代する、あるいは田沼幹事に協力をお願いする。中村副部会長が松本幹事に連絡・照会。以後対応は松本幹事と協議。

・各記事担当は、テープ起こししたものを記録集向けの文章にして編集担当へ送る

・印刷所：編集担当の県で業者を選定する。

・表紙：神奈川の各幹事で対応する。

・ページ数は、編集をしてみて何ページになったか報告を受けてから調整する。

・１ページの字数は編集担当で決めてもらい、各担当へ連絡する（メーリングリスト等で）。

・各担当の原稿締め切り10／15を目途とする。

4) 図書館雑誌報告記事（担当：高橋・長谷川）

　・11月号（9月末締切）に報告記事を高橋部会長が執筆（提出済）

5)部会報への記事

　・集会報告は特に掲載しない（報告集・図書館雑誌に載るので）。

　・記録集の販売ＰＲ記事（簡単なもの）は載せる→担当：中村(崇)　

５．図書館雑誌関係

（１）2009年の巻頭エッセイについて

・図書館雑誌の巻頭エッセイは、隔年で専門図書館と学校図書館が交互に担当。年間で3回執筆

・通例として、3回とも同じ人が書いている。

・文章が上手で、実績のある方にお願いしたい

→幹事会で候補を協議した。名前が挙がった方に依頼をする。

（２）「学校図書館特集号」について

・2009年2月号→原稿締切＝12月中旬

・主な対象読者は、公共図書館など、学校図書館以外の分野の人

　公共の人などを念頭に、学校図書館と教育基本法改定後の学校図書館状況を考える内容

・各3ｐで報告を6本くらい掲載予定だが、ページ数が増やせるか編集委員会で相談してみる。可能なら7本にする。ただし、ページ数が増やせないなら、6本で組む（1本あたりのページ数を減らして7本にすることはしない）。

・内容（構成）

　(1)国の施策から観る…教育基本法・読書推進法2次・新学習指導要領

　(2)統計(図書館年鑑)から見た現在の学校図書館像

　(3)到達点としての事例報告…小・中・高各１本

　　3-1.小学校…地域の組織的な活動、ネットワークと授業研究など

　　3-2.中学校…教科からの活用例、調べ学習・読書活動

　　3-3.高等学校…情報リテラシーと学校図書館

　(4)公共図書館との連携…学校図書館支援のあり方

　(5)その他…増頁（7本目）が可能なら、下記候補から

　　・市民から　・特別支援教育　など

６．次期(32期)役員選出について

・選挙になったときは、投票用紙の発送（3月～4月頃発行予定の部会報に同封予定）の段階で有権者を確定する。提案されたスケジュール案を承認。

・施設会員代表評議員の選出方法について

→今回は、引き受けて頂けるところを部会報で公募する（原稿作成：中村）。応募多数の場合の扱いは今後の幹事会で協議する。

７．部会報について

・30号 …編集担当（東京），発行予定→11月中旬～下旬

８．学校図書館専門職員制度問題についての今後の取り組みについて

・部会内の検討や合意形成をどのように行うか

・外部への働きかけをどのように行うか

ほか

（意見）

・JLA学図部会として、SLAや各団体へ働きかけていくことについての期待や提案が寄せられている。

・今期部会発足当初から、SLAと会うことにについて松岡事務局長からも話があった。

・学校図書館部会として何らかのアクションを起こした上で、SLAなどに一緒にいかがですかと呼びかけてみたらどうか

・学校図書館サポーターズ会議やSLA「学校図書館」の記事など、学校司書の必要性が語られるようになってきた。

・SLAと会う場合、誰とどのような目的で会うのか、実質的な協議を行う場合どのような内容を意図するかなど、幹事会で十分検討してから行うべきである、という意見もある。

・日図協の学校図書館部会としての活動であるので、他館種の人と意見交換をしていくことも大事である。

・日図協事務局長ともよく相談して進めるべきである。

→とりあえず、部会の役員も代わったので、全国SLAとあいさつを兼ねた顔合わせの場を松岡事務局長に設定してもらう件については、承認。

→その他については、今後継続協議する。次回幹事会も早めに設定する。

９．次回幹事会／その他

（１）幹事会の開催予定

2008年11月2日（日）　午前10時～午後3時

　会場：法政大学を予定（確定後メーリングリストで報告予定）