日本図書館協会学校図書館部会　幹事会会議録　（第31期第3回）

日時：2007年 8月26日（日）　午前11時～午後 2時／場所：日本図書館協会　５階第１会議室

出席幹事：高橋恵美子・中村崇・大口和枝・笠川昭治・田沼澄子・長谷川優子・甫仮久美子

　　　　（委任状による出席）木下通子・谷嶋正彦・鈴木啓子・永井悦重・松本美智子

出席監事：中村登世子

出席会員：二宮博行

１．報告・連絡

（１）図書館雑誌編集委員会

　○大会関係原稿の確認

　○塩見昇著『教育を変える学校図書館』の書評は、学芸大学の成田先生に依頼の予定

　○ブックトークの本（『学校でブックトーク』北大路書房）の書評について。内容的には小学校向けの本なので、豊中や箕面の学校司書や石川の中学、静岡などを検討中。お願いしたい方がいれば紹介願いたい。

　○赤木かん子著『調べる力を育てる授業』の書評は、島根・斐川町立図書館の学校担当者に依頼済み。

　○10月号（特集「図書館の応援団（仮）」）は、「学校図書館を考える会・近畿」に依頼した。

　○「れふぁれんす三題噺」への原稿→岡山市立中山中学校の鹿野恵子さんに依頼した。

　○11月号の特集は「図書館員制度を考える（仮）」。

　　「LIPER」の研究をめぐってこの間議論があり、そろそろ「LIPER」を取りあげようという　　ことになった。現段階の報告では、司書養成の観点が強く、現場からどう意見を出してもら　　うかは課題。学校図書館は、この問題は様々な意見があり短期間ではまとめにくいので難し　　い、と編集委員会に伝えた。中教審で司書の養成課程のことが検討されていることが背景に　　ある。11月号では、学校図書館については、まず海外事情（アメリカ・メディアスペシャリ　　ストの全米普及）を紹介して課題を提起する形をとる。

　　　３月号で、現場からの声や11月号の掲載記事への意見を載せる（締切は１月中旬）。

　　　学校図書館も二人くらいは載せたい。

　　　どういうものを誰にお願いするかを検討したい。

　→長谷川さんを中心に、今後メーリングリストで検討する。

　　※「liper」の研究は　http://plng.p.u-tokyo.ac.jp/liper/

　　　　同報告書（学校図書館）は　http://plng.p.u-tokyo.ac.jp/liper/report050906.pdf

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　等を参照のこと。

（２）図書館政策企画委員会

　○７／１１の委員会（中村崇）

　　31期発足初回であり、これから入る新たな委員もいるとのことで、顔合わせと図書館大会に　向けての打ち合わせが中心。

　　「課題解決型委員会」という位置づけであり、特に「毎年これをやらなければならない」と　いう事業はない。各年度ごとに何についてどう取り組むかを検討し、必要な取り組みを行う。　「学校図書館からも、必要な企画があれば出してもらいたい」とのことである。

　　皆さんからの意見があればお願いしたい。幹事会でもご検討願いたい。

　　→部会員を含め、メーリングリストで検討する。

　○７／２５の臨時会議

　　午後に、中央教育審議会生涯学習分科会制度問題小委員会臨時委員の糸賀雅児氏からお話を　きくための会合あり。同審議会では、教育基本法改訂を受けた生涯学習・社会教育関連法制の　在り方等の審議を進めており、7月27日には主に図書館法・博物館法に関する事項の論点整理が行われる予定であるため、日図協事務局長から、日図協としての意見（原案）をまとめてほしいという要請があったため。開催の連絡が前日という臨時の会合。中村は蔵書点検のため参加できず。

　○８／１０の委員会（高橋）

　　主に図書館大会に向けての準備協議。

　　学校図書館関連の話題としては学校と公共とのネットワークの話と、学校図書館国庫補助の　話が出たくらい。

◎幹事会で出された意見

1)学校と公共とのネットワークについて

・地域の小中学校はサービス・支援の対象としていても、同じ自治体の中にある高校は貸し出し　もしてくれないなどのケースが少なからずある。図書館統計等で調査するなら、その点も入れ　てはどうか。

・今年度の政策委員会の取り組み課題として「評価」があり、相互貸し出しや学校図書館への協　力も、この点であり得る。

→次回以降の調査の際に調べられないか聞いてみる（部会長から、担当の理事に）

2)学校図書館国庫補助について

・高校に付いていないのは問題である。

・一般交付税に含まれていることも問題である。

（３）毎日新聞2007.8.24（金）夕刊（１面）の記事『ボランティア先生：土曜補修の講師や校庭管理：小中学校で教員ＯＢや学生ら』について

・政府の教育再生会議の第２次報告（2007.6.）の提言を受けて、文科省が全国ほとんどの中学校　区ごとに「学校支援地域本部」(仮称）を設置する方針を固めた、との記事。学校図書館との関　連がないか、問題がないかなど、同報告等を調べる。

・東京・大口が担当。

・問題があればメーリングリストを通して報告。対応を協議する。

（４）事務連絡

・役員名簿の確認

・委任状による出席のための委任状の書式を配布

２．係分担について

　・ボランティア・住民運動諸団体等との連絡担当　および、・民間教育団体等（日本学校図書　　館学会等）との連絡担当→山口・梅本恵さんに委嘱する。

　・図書館年鑑→東京・堀岡秀清さんに委嘱する。

　以上2件を確認した。

　・IFLA／世界学校図書館協議会等→高橋部会長が今回名前があがった方に連絡してみる。

３．図書館大会第４分科会について

（１）係分担

・未定だった午後の記録・報告原稿…東京・堀岡秀清さんに担当して頂く。

　午前　　司会進行：長谷川　　　　　　　記録・報告原稿：田沼

　　　　　受付：中村（崇）・松本　　　　会場担当（兼マイク）：大口

　午後　　司会進行：松井　　　　　　　　記録・報告原稿：堀岡

　　　　　受付：中村（登）・甫仮　　　　会場担当（兼マイク）：笠川

（２）当日の進行予定（午前）

　09:00　受付開始

　09:30　部会長挨拶……・夏季研の代わりであること　・所信表明,部会報告,部会での話題

　　　　　　　　　　　 ・募集告知　・本日の分科会の予定と趣旨　等

　10:00　講演

　11:30　質疑

（３）図書館大会参加費について

・部会員や幹事から「高い」「気軽に来て欲しいと言える額ではない」「非常勤職には特に負担が重いのではないか」「せめて１日参加の減額はお願いできないか」などの意見があった。

→来年度以降に向けて、機を見て働きかけるようつとめる。

（４）その他

・分科会運営者弁当の集約・協会への報告等…甫仮

・分科会スケジュールの報告等…部会長

・「派遣依頼の文書が昨年までは配布されていたと思う。今年も」→中村が協会事務局に問い合わせて対応する。

４．メーリングリストについて

・田沼さんからの提案に基づき検討。

　以下のように決定

学校図書館部会メーリングリストの運営について（2007.8.26.幹事会決定）

1.目的

(1) 総会・幹事会・集会等の結果（ＪＬＡ学図部会見解、会議の報告など）をホームーページにアップロードするまでの学図部会員相互の情報交換・意見交換

(2) 幹事会等にむけての、学図部会員相互の情報交換・意見交換

(3) 幹事会を開く時間がない場合、または幹事会で後日役員間の連絡により合意を形成し決定すると議決した事項がある場合の、役員の意見交換・合意形成

2.加入手続き

(1) 以下の手続きにより加入申込みを受け付ける。

(2) 加入申込みに際して明らかにする事項

　1)本名（よみがな付で）

　2)日本図書館協会会員番号（施設会員の場合は施設会員番号）

　3)所属（ない方は不要）

　4)メールアドレス

(3) 管理者からの招待メールに返答がない、もしくは前項各項を明らかにしない場合は受け付けない。

(4) 連絡が取れなくなった場合は、管理者は加入を保留又は取消できる。

3.個人情報の管理

(1) 部会「個人情報保護方針」に基づき適正に管理する。

(2) 収集した個人情報は幹事会が把握し、一般には公開しない。

(3) 第三者からの問い合わせには、副部会長から本人に連絡して承諾を得て対応する。

4.メーリングリストへの発信・メーリングリストの運用

(1) 本名氏名（ローマ字、漢字、カナのいずれか）で行う。

ハンドルネーム、ペンネーム、メルアドのみは不可とする。

(2) 発信に関して、内外からクレームなどがあった場合は幹事会で検討し、結論（注意・　　除名など）を出す。

(3) 発信に関して、内外からクレームなどがあった場合、または管理者が不適当と判断した場合、管理者の判断で削除することができる。

(4) その他メーリングリストの利用について、管理者は必要な指示・助言・勧告を出すことができる。

5.その他

(1) 将来加入者が90名を超えた時点で、その後の運営について幹事会で検討する

５．来年度夏季研究集会とＪＬＡ兵庫大会の持ち方について

(1) ＪＬＡ図書館大会兵庫大会について

学図部会としての基本的な考え方（内容への希望）は、以下のような意見でまとまりました。

・来年度の兵庫大会には、学図部会としてもかかわって、こちらの意向も一定は入れたい。

・方向としては、「学校司書が入って良くなったケース」「学校司書と司書教諭との協働で図書館が活用されているケース」などが良い。

・それも、できれば専任・専門・正規の司書であればなお良い（これは「できれば」の話）。

・「司書の配置が重要だ」と思えるような実践が良い。

・学校図書館職員の全国状況なども報告してはどうか。

・「充て司書教諭＋ボランティア」や充て司書教諭を専任化しているケースについては要注意。

・県SLAや県立図書館、その他関係機関等と協議連携して取り組む。

→以上を踏まえて、兵庫の部会員・近隣の協力者等に検討をお願いする。

→具体的な発表者等については、今後検討する。兵庫でもご検討願いたい。

→必要があればメーリングリストで協議する。

(2) 来年度学図部会夏季研究集会について

　今回の幹事会では、意見交換にとどまった。

・実践報告は行いたい。その方向で検討を進める。（全員一致）

（その他に出た意見）

・「LIPER」の研究について

・ｋｎｏｗ　ｉｔ　ａｌｌについて

・学校図書館の職員状況について

・教科との連携指導的なものでなく、「図書館司書」としての実践（日常的な図書館活動をとおしての利用拡大など）がほしい

６．部会報について

・紙面の概要を確認・決定。

・部会員から「『東京大会案内号』で良いのか？」という意見が寄せられているが、どうか？

→発行スケジュール（今年度３回発行を目指す／時期は９月、11～12月頃、３月頃）と、新たに　企画を練り直して原稿を作成するには時間がないこと、東京大会への参加者の数が少数になり　そうなこと（参加費や平日開催）などを考え、今回はこの構成で出す。意見は次回以降生かす　ようにする。

７．その他／次回幹事会

（１）９月５日の大会実務委員会及び常務理事会への出席について

　→高橋部会長が出席できないため、甫仮幹事が代理出席する。

（２）次回幹事会

　11月 3日を予定。時間・会場未定。

　メーリングリスト等により役員間で連絡して決定する。

（３）部会代表メールアドレスについて

　笠川幹事が日図協事務局と相談する。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上