第28期目録委員会記録 No.7
第7回委員会
 
日時:2001年 12月8日(土) 14時〜17時00分
場所:日本図書館協会5階会議室
出席者:永田委員長、乙骨、酒井、原井、古川、堀井、増井、室橋、横山、和中
<事務局>磯部
 
[配付資料]
1.SCATNews(Newsletter of the Standing Committee of the IFLA Section on Cataloguing) No.15 (July 2001)
(http://www.ifla.org/VII/s13/scatn/news15.pdfのハードコピー)
(2ページ−A4)(古川委員)
2.Joint Steering Committee for Anglo-American cataloguing Rules : Principles of AACR
(http://www.nlc-bnc.ca/jsc/prin.htmlのハードコピー)
(9ページ−A4)(古川委員)
3.13章検討のポイント(2001/12/08)
(3ページ−A4)(原井委員)
4.第13章継続資料 13.0から13.0.6.8まで
(9ページ−A4)(原井委員)
 
[連絡事項]
1.委員会の再編等について
 当委員会については基本的には従来どおり継続される。当初、研究型委員会にタイプ分けされた委員会も事業型委員会に変更され存続する。課題解決型委員会として図書館政策委員会と図書館経営委員会が新たに設置される。
2.私立大学図書館委員会研修委員会による2001年度第2回研修会について
2001年11月8日〜9日に開催された上記研修会について、次のような報告があった。
・書誌情報のあり方と目録の将来についての研修会が開催され、80名ほどが参加した。
・永田委員長が、「図書館における資料組織化業務の意義と将来」、古川委員が、「目録規則と目録の将来−国際的動向および日図協目録委員会の活動を中心として−」の講演を行った。
・参加者が主催者の予想を上回る多数に達したのは、目録が図書館員にとってブラックボックス化しつつある状況に対する危機感が原因と思われる。
 また、これに関連して次のような説明があった
・OPAC等、ありかの表示と電子テキストのリンケージが重要となる。したがってOPACは冒頭のゲートウェイではなく、途中に位置づけられることも想定される。
3.国立国会図書館第2回書誌調整連絡会議(2001.11.21)について
 「書誌コントロールの課題」として上記会議が開催され、原井委員が「国立国会図書館の書誌コントロールの取り組み」について報告を行った。
4.NCRの維持・改訂について
 NCR電子化データの校正については、分担して行った照合作業がほぼ終了した。今後は事務局でファイルの集成を行う予定である。
 
[検討事項]
1.AACR2等目録規則改訂の動向について
 古川委員により、資料1から、Functional Requirements for Bibliographic Recordsに関する、イタリアで開催されたセミナーの記録集など、目録法に関する最近の文献に関する紹介があった。
 また資料2が、TillettによるStatement of Principles(将来AACRのIntroductionに含まれる予定)の構想である旨の説明があった。

2.「13章検討のポイント」について
 前回討議に基づいて改訂した資料3により、原井委員から説明があり、以下のような詳細な討議・訂正を行った。なお、図書館雑誌2月号に掲載予定のため、12月第3週までに訂正しメーリングリストに載せ調整の後最終原稿とする。
 なお、文章全体の用語表記を整え、冒頭の「国際標準書誌記述」は「国際標準書誌記述
(ISBD)」とし、継続資料(CR)は2.で詳しく説明されるので、1.の部分では逐次刊行物(S)の改訂案でとどめておくこととする。
(1.主旨について)
・第13章の改訂の理由について、電子ジャーナルやウェブサイトを通じて提供される資料は継続して刊行されるものであるが、今までの第13章では処理しきれないことを述べる必要がある。
・第2行の「検討を行っている。」を「検討を行ってきた。」とする。
・第3行「その第一歩として」を「まず」とし、以下文章を簡潔にする。
・最終行「変更の」を削除、また『日本目録規則1987版』に「改訂版」を入れる。
(2.(1) 対象範囲の拡張)
・第1行「「継続資料」として」を「「継続資料」と名付けて」とする。
・同5行の最終文を第1パラグラフに含める。
・第4パラグラフ1〜2行「逐次刊行物…このため、」を「逐次刊行物と更新資料である。しかし、この二者はかなり性質を異にしているため、」とする。
・図は簡略化して、 資料―――|終結する資料
                   |継続資料 ―――|逐次刊行物
                              |更新資料 
とする。
(2.(2)記述の対象と本タイトルの変更)
・第1行「記述の対象とするものが」は「記述の対象は従来どおり」とする。
・第2行は「の全体」である。」とし、以下の文章を資料種別の変更などによって(または資料種別が異なれば)別の異なる資料と見なし、一連の刊行物とは見なさないこと、また、規則としてそれを改めて明記する、というものに変える。
(2.(3)記述の基盤)
・第2行末「行わないだけでなく、本タイトルを」を「行わない。ただし、本タイトルを」とする。
・第4行「つまり」以下を削除。
(2.(4)資料(または刊行方式)の特性に関する事項について)
・第3〜4行「逐次刊行物…年月次であり、」を削除。
・第5行「く、規定方法の変更である。」を「い。」とする。
・第6〜7行を「一方、更新資料については通常記録しない。」とする
(2.(5)書誌的事項の変化)
・第2行「新たに」、第3行「記述の基盤の規定にしたがって、」を削除。
・第3行を「必要に応じて注記する。」とし「が、」は削除。
・第4行を「必要に応じて注記する。」とし、以下は削除。
(2.(6)標準番号の拡張)
・第3行「規定とすること、多様な」を「規定とすることと多様な」に変更する。
(3.今後の予定について)
・情報公開と意見聴取のため目録委員会ホームページのURLとメールアドレスを載せ、全体をよりていねいにする。また、議事録をホームページに掲載していると述べているので、図書館雑誌2月号が刊行されるまでに、未掲載の4月以降の委員会議事録を掲載する。

3.第13章改訂について
 前回の委員会で出された意見・討議を取り込んで修正した資料4に基づき、原井委員から説明があり、13.0.2.1の本タイトルの変化について討議を行った。
・(13.0.2.1B) 本タイトルの変化とみなす場合について、本タイトルが日本語の場合と欧文の場合とに分け、欧文の場合はISBDに倣って規定を盛り込んでいる。
 
◎次回委員会は1月26日(土)に開催の予定。