第28期目録委員会記録 No.4
第4回委員会

日時:2001年 7月28日(土) 14時〜16時30分
場所:日本図書館協会5階会議室
出席者:永田委員長、原井、古川、増井、室橋、横山
<事務局>磯部

[配付資料]
1.「分散型総合目録ネットワークの分類と評価」(森山光良、図書館雑誌2001.8)
(4ページ−A4)(事務局)
2.第13章継続資料 13.0通則から13.10所蔵事項
(51ページ−A4)(原井委員)

[連絡事項]
1.『日本目録規則1987年版改訂2版』について
・『日本目録規則1987年版改訂2版』の初版5000部が、8月8日納品予定である。改訂部分は約20%と見なすことができ、日本図書館協会と目録委員会との約定等に照らして印税を配分したとの報告があった。 
・事務局作成の修正箇所一覧を、刊行と同時期に目録委員会のホームページに掲載することとした。
2.ISBD(CR)への追加・訂正の提案について
・IFLAに対して、ISBD(CR)への追加・訂正の提案を委員長から送付し、返信を受け取っている。ISBD(M)についても若干の質問を送付する予定である。

[検討事項]
1.第13章について
 今回の資料は、13.0通則及び13.1タイトルと責任表示に関する事項について、前回の討議をもとに訂正を加えた旨、原井委員から説明があった。
・ただし、13.0.2.2(記録の書誌レベル)については、保留とした。
・変化(資料上の)と変更(書誌データの書き換え等)の使い分けを行った。なお、本タイトルの変化における、重要な変化と微細な変化の内容については、精査が不十分であり、意見を聞きさらに検討したい。(なお、この使い分けについては、これまでのNCRとの関連から、用語の意味を大きく変えることは危険であるとの意見が出された。)
・13.2以降も、前回資料に訂正・追加を加えている部分がある。
13.0通則から13.4出版・頒布討等に関する事項について、資料に基づき以下のような討議を行った。
・13.1.1.1 (本タイトルとするものの範囲)のア)からエ)に列挙されているものは、第1章や第2章などにあげられているものとの間にずれがあり、不分明であることから、他章と共通の部分と本章に固有の部分とを明瞭に書き分ける必要がある、との指摘があった。
・13.2.1.1 (版表示とするものの範囲)のア)からオ)に、AACR2及びISBD双方にあるものを入れる。なお、ウ)の文中の「形式または形態」を「形態または媒体」に変える。
また、13.2.1.1Aの版として扱わないものも同様に内容を付加した。ア)からウ)の各々2行目は削除し、イ)の「標題紙」を「情報源」とする。また、ここは13.2.0.0Aとの整合性をとる必要があることが確認された。
・これまでに比べ対象領域が広がったことから、版とするものの範囲についても再討議する必要があり、また例をあげ明解にすることも必要である。
・13.2.1.1ウ)と13.2.1.1Aイ)の部分では、資料上での有無の問題が出て、ある項目に含まれる内容が、他のエリアにも含まれるようなときには、電子化した記述の場合各々が独立したエリアであることから重複しても入れる方向に考えることが確認された。
・この資料では「記述対象資料」という語を用いているが、今後「記述対象」とすることとした。
・年月次のみの記録の場合は、ISBDではNCRと異なり丸括弧が不要であるが、討議の結果これに揃える方向とし、両方ある場合には年月次は付記することとした。
・'numbering' の日本語訳を「巻次」としているが、「順序表示」としてはどうか、との意見が出された。
・これまでのNCRとは、13.4.1.3出版地の注記、13.4.2.3出版者名の注記を追加した点が異なる。なお、13.4.1.3の2行目「変更後」は「変化後」に変える。
・13.4.3.1の2行目の「逐次刊行物」は削除する。3行目では「逐次刊行物」を「継続資料」に変えるという案が出された。
・13.4.3.2ルーズリーフの出版年については、ISBD(CR)4.4.4によっていることが説明された。


◎次回委員会は9月29日(土)に開催の予定。