第27期目録委員会記録 No.19
第19回委員会

日時:2001年1月13日(土)14時〜16時45分
場所:日本図書館協会5階会議室
出席者:永田委員長、乙骨、酒井、古川、堀井、増井、室橋、和中
<事務局>磯部

[配布資料]
1. 第2章 目録の意義と機能 1〜3[改訂稿]
(14ページ−A4)(古川委員)
2. 第2章6−2 目録及び目録規則の構造の緊密化―実体間関連づけ手法の強化(骨子)[改訂稿]
(2ページ−A4)(古川委員)
3. 第2章4 目録の機能要件のモデル化
(31ページ−A4)(和中委員)
4. ISSNマニュアル(目次)
(7ページ−A4)(和中委員)
5.[Information about the results of the Harmonization Meeting]
(8ページ−A4)(和中委員)
6. 第13章 継続資料(案)
(9ページ−A4)(原井委員)

[連絡事項]
1. 部会長・委員長会議の日程について
1月29日(月)に標記会議が開催される。議題の一つとして、「21世紀初頭における日本図書館協会のありかた検討会」報告書(案)の検討が挙げられており、これに関連して、当委員会に対しても、委員会活動の活性化についての意見を求められている。委員長が原案を作成し、メーリング・リストで各委員の意見を集約した上、提示することにしたい。

 
[検討事項]
1.『ウェブOPACの原理と技法』(仮題)について
(第1章のまとめ方について)
・ Z39.50が結論というのはどうか。Syntaxが違うからZ39.50が必要なのであって、MARCからXMLに切り替われば、Z39.50との関わり方が変わってくる。現在は、MARCに基づくデータベースはそのままに、ウェブのHTMLで検索している段階である。第1章で、今後はXML化の必要性があることを指摘してもらえると、第3章の議論にスムーズにつながっていくと思われる。
(第2章の4について)
・ 典拠管理や目録規則をめぐる議論は、itemを対象に展開されてきた。しかし利用者の関心は、itemよりもmanifestationやexprssionに向けられている。この点の認識に立ち、現在、目録のパラダイム転換が進んでいるのだと思う。
・ 書誌的機能要件の結論が巻末の表である。全体として意味論的に述べたつもりだが、syntaxについても議論を展開する必要があるだろうか。
・ 本文中で使われている用語が、これまでのものとはかなり違ったものになっている。旧来の目録用語との関係を示した方がよいのではないか。
(第2章の6について)
・ トロント大学のOPACが大変良くできている。
・ Melvylなども例に出してよいのではないか。わが国のOPACでは、やはりNACSISが使いやすい。
(第2章のまとめ方について)
・ 資料2に基づき、古川委員から、第2章のまとめに関する試案が示された。パリ原則第2機能の徹底的な実現という立場から、9項目の具体的な提案を行ったものである。
・ 和中委員が執筆している第2章の4は意味論に徹しているが、古川委員の指摘事項はsyntaxに踏み込んだものとなっている。
・ 古川委員の提案を目指すことで、和中委員が提示した目録の機能要件が実現するという関係にあるのではないか。
(今後の作業日程について)
・ ウェブOPACに対する関心が高まっていることを考えると、できるだけ早い時期の刊行が望まれる。2月末頃をめどに、各執筆者は原稿をとりまとめ、それ以後は校正の段階で加除修正をしていく形をとりたい。
2. NCR第13章継続資料(案)について
原井委員が作成した案について検討した。
(13.0 通則)
・ 「逐次刊行物と更新資料を含む」という言い方はこれ以外に何かあるとの印象を与えるので、別の表現に改めた方がよい。
・ 「継続的な性質あるいは逐次性を有する資料」という言い方は表現が難しい。
・ 「この章では、…… あるいはその他の特定範囲資料に分けて、あるいは限定する場合」という部分は、「あるいは特定範囲の資料に分ける場合と、限定する場合」と改める。
(13.0.2.2A )
・ 「合綴」は刊行されたものに対して使う言葉だから、「合綴刊行」という表現は矛盾している。
・ より漠然とした「合冊刊行」の方がよいだろう。

 
◎ 次回委員会は3月31日(土)に開催の予定。