第27期目録委員会記録 No.14
第14回委員会

日時:2000年7月22日(土) 14時〜16時15分
場所:日本図書館協会5階会議室
出席者:永田委員長、古川、増井、横山
<事務局>磯部

[配付資料]

1.第9章英文タイトル(案) 他
(2枚−A4)(古川委員)
2.『ウェブOPACの原理と技法』(仮題)はじめに・本書の構成
(3ページ−A4)(永田委員長)
3.『図書の整理技術と書誌情報』(図書館年鑑)
(4ページ−B4)(永田委員長)
4.志保田・北論文の要旨
(1枚−A4)(古川委員)
5.NCR第13章およびその周辺の問題点
(2枚−A4)(古川委員)
6.Major and Minor changes in a Bibliographic Resources
(2枚−A4)(古川委員)
7.Newsletter of the IFLA Section on serial Publications No.37
(1/8〜4/8ページ−A4)(古川委員)
8.ISSN 25th meeting of directors or ISSN Centres
(14ページ−A4)(原井委員)
9.第9章ゲラ [事前送付]
(40ページ−A4)(事務局)

[検討事項]

1.第9章英文タイトルについて
AACR初版において、第6章のみを改訂し、単独で刊行した際のタイトルを例として検討した結果、次のようにすることとなった。なお、従来案の末尾にある 2000 Revisionは削除する。
  ’The Revised Chapter 9 of Nihon Mokuroku Kisoku(Nippon Cataloguing Rules )1987 Edition, 1994 Revision: Electronic Resources


2.第9章改訂案について
 横山委員からメールで提議されていた次の2点について、検討した。
(表の見出し)
・9.3.1.2の次表が、割付の都合により、前ページに移ったことについて、表を分割しないためには条文で次表→表とするべきかを検討した結果、本来の順序性を重視し、条文を変更せず、罫のところで表を分割することとした。
(表の列挙順序)
・同表の内容の列挙順序について、現案を踏襲するケースや技術の進歩の順等も検討したが、最終的に五十音順とし、最後にアルファベットを置くこととした。なお、第1レベルは現案どおり、第2[第3]レベルについては以下のとおりとする。
 画像データ、数値データ[調査データ、統計データ]、地図データ、テキスト・データ[書誌データベース、電子ジャーナル、電子新聞、文書]、フォントデータ、録音データ
・同様に、9.5.1の表は第1[第2]レベルについて以下のとおりとする。
カセット・テープ、紙カード、紙テープ、磁気ディスク[カートリッジ型ハードディスク、磁気ディスク・パック、フレキシブル・ディスク]、磁気テープ[リール・テープ、DAT]、光磁気ディスク[インタラクティブ・ビデオディスク、フォトCD、CD-I、CD-R、CD-ROM、DVD、MO、WORM]、ICカード
なお、磁気ディスクパックには「・」を挿入した。
・9.5.1.2Aの用語の排列についても同様に変更する。第1・第2レベルが混在するので、第1レベルでまず排列し、次に第2レベルを考える。変更箇所は以下のとおり。
紙カード、フレキシブル・ディスク、光磁気ディスク、インタラクティブ・ビデオディスク、フォトCD、CD-I、CD-R、CD-ROM、DVD、MO、WORM:枚
カセット・テープ、紙テープ、磁気テープ、リール・テープ、DAT:巻

次の箇所が問題点として提出され、検討を行った。
・9.2.0.2エ)等にある文法(模式図)は、NCR本体では本文と同様に考えてポイントは本体と同じであることから、ここではポイントをあげる必要がある。
・9.6.0.0の参照先について、その条項に更に下位の条項がある場合、枝番を入れる必要があるかを検討したが、このままとする。
・9.0.6.5の「語句におきかえ」と、9.0.6.6等の「置かない。」の表記は不統一であるので、一考を要する。
・9.0.6.7B(3)カ)(3)の2番目以降の出版地に関する規定は、NCRでは不要であると考えられるが、このままとする。
・9.4.0.0Cに「物としての資料」とあるのは、ネットワーク系の場合適切でないので、物としてのを削除することとした。

 
 
 
3.改訂版の刊行について
・事務局より、奥付の日付は8月上旬に変える旨、報告された。
・なお、以下の件については検討結果を委員長から各委員にメールで通知することとなった。
(頒布価格)
・事務局から、制作費(1部約190円)を考慮し、また、以前追加第3章を700円で頒布したこと等考え合わせると、今回価格を300円ではなく500円くらいとしたいとの意見が出された。検討した結果、表紙を厚くするなどし、事務局案に沿うことにした。
(無料配布)
・委員会案は、普及するという観点から、今後のNCR本体の新規購入者には、第9章改訂版を無料で配布するというものであったが、それは難しいようである。従って第9章が刊行されたことを購入者に明確に知らせること、及び購入にあたって送料を無料にする等のインセンティブをつけることを要望することとした。

4.『ウェブOPACの原理と技法』(仮題)について
・永田委員長から、資料2、特に本書の構成について説明があった。また、これをもとに担当者が検討し、執筆を開始するよう、委員長から各委員にメールで要請することとなった。

5.第13章逐次刊行物の検討について
・永田委員長より資料3について、また古川委員より資料4・5に沿って説明があった。
・NCR87Rの逐次刊行単位は区分原理が異なるため他のどの単位とも整合せず、不安定であり、今後それをどう位置づけるかを検討する必要がある。但し、この問題は第13章で扱うのではなく、また、ラジカルな体系ではなく現実に扱える体系とするべきである。
・13.0.2.1Aの本タイトルが総称的な語の場合、逐次刊行物ではタイトル+責任表示となり、そのほとんどが団体名であることから、その決め方が問題となる。
・13.2.1.2では、第1章の別法が本則となっていて、本来初版については1.0.5に従えば角がっこにいれて補うべきであるのを、記録しないとしている。これは、実際的ではあるが、規則の構成上問題がある。
・用語解説中の、逐次刊行物の項で巻次・年月次を要件としているが問題である。
・今後の逐次刊行物の検討については、AACR2改定案、資料6〜8について行っていく。

 
◎次回委員会は9月2日(土)に開催の予定。