「2016年度障害者サービス担当職員養成講座(基礎コース)」のご案内 障害者サービス委員会では、障害者サービスを担当される・関心のある職員の方を対象に、このサービスの基礎的な技術習得を目指した研修会を開催します。講義だけではなく、討議や意見交換の時間も設けてあります。また1日は、小グループに分かれて、先進館での実習も企画しています。障害者サービスを軸に、新たな図書館サービスについて、みんなで学習しませんか。皆さんの受講をお待ちしています。 これまでの受講生の声 ・日々の業務で、なにからはじめたらいいか分からなくて、相談できる人がいなくて困ることばかりだったのですが、障害者サービスの全体像をとらえることができました。他館の人と話す機会も貴重でした。 ・この3日間で、まずはコレからやっていこうと思うことがありました。大変というイメージだけだったのが、小さな小さな一歩がふみだせそうな予感がします。また、他の方の話を聞くことができ、同じような悩みがあって共感することができたのが心強かったです。 ・自館のサービスについて、まだまだ課題があると痛感しました。今回学んだことの中から、すぐにできることから取り組んでいきたいと思います。 1 講座の概要 (1)開催日:2016年6月8日(水)〜10日(金) (2)会場:日本図書館協会2階研修室 他 (3)対象:公共図書館職員、類縁機関の職員(経験年数、担当は問いません。図書館学を学んでいる学生の聴講も認めます。お問い合わせください。) (4)定員:20人(先着順) (5)修了証:全日程受講者に、修了証を授与します。 (6)参加費:一人10,000円(資料代を含みます) (7)事前課題:参加者には事前に作文を提出していただきます(詳細は下記参照)。 (8)交流会:初日(6月8日)、講座終了後、同会場で希望者による交流会を行います(参加費は当日徴収します。3000円程度)。 2 講座の内容(タイムスケジュール) (1)6月8日(水) 9時50分〜17時10分 講義等 (受付 9時30分〜9時50分) 9時50分〜10時00分  開講式 あいさつ  佐藤聖一/障害者サービス委員会 オリエンテーション 10時00分〜11時30分 公共図書館の障害者サービスの理念と実際   講師:佐藤聖一/埼玉県立久喜図書館 内容:障害者サービスの理念・各サービスの紹介と具体的実施方法。 11時30分〜12時30分 障害者サービス用資料(入手方法、相互貸借、サピエ図書館・国会図書館サーチの活用方法)  講師:新山順子/相模女子大学 12時30分〜13時30分 昼休み(障害者サービス用資料の展示) 13時30分〜14時30分 受講生の自己紹介、自館の状況発表 14時30分〜15時20分 障害者の理解と配慮すること   講師:大川和彦/千葉市立中央図書館 内容:対象となる利用者・接し方のヒント、障害者の読書環境 15時20分〜15時30分 休憩 15時30分〜16時50分 障害者の権利条約・差別解消法の考え方と図書館のサービス   講師:河村宏/NPO法人支援技術開発機構 内容:障害者の権利条約や差別解消法が目指していること。図書館が取り組むべきこと。この分野の第一人者である河村宏氏による記念講演。 16時50分〜17時10分 本日のまとめ(質疑等) 17時20分〜19時00分 希望者による交流会(同会場) (2)6月9日(木) 実習(時間は実習館による) グループに分かれて、一日、先進館で実務を体験します。次の図書館の中から実習希望館をお知らせください。みなさんの希望を調整して、実習館を決定します。 <実習予定館とその内容> 川越市立西図書館:市立図書館の障害者サービス、資料製作、対面朗読等 埼玉県立久喜図書館:県立図書館の障害者サービス、視覚障害者等へのサービス全般、資料製作、健康医療情報との連携等 墨田区立ひきふね図書館:知的障害者授産施設、特別養護老人ホームへ訪問しての図書館サービス 調布市立中央図書館:市立図書館の障害者サービス、貸出返却作業、障害者サービス用機器類の体験等 東京都立中央図書館:視覚障害者等へのサービス全般、資料製作、対面朗読等 日野市立中央図書館:市立図書館の障害者サービス、対面朗読、障害者サービス用機器類の体験等横浜市中央図書館 視覚障害者サービスの基礎、対面朗読、障害者サービス用機器類の体験等 (3)6月10日(金) 9時45分〜17時10分 講義 (受付 9時30分〜45分) 9時45分〜10時30分 マルチメディアDAISYを活用した障害者への情報支援   講師:野村美佐子/日本障害者リハビリテーション協会 内容:マルチメディアDAISYの紹介と活用マルチメディアDAISY教科書 10時30分〜12時00分 特別支援学校における取り組み、電子書籍のアクセシビリティ   講師:野口武悟/専修大学       内容:特別支援学校の取り組み、公共図書館との連携、電子書籍のアクセシビリティの現状 12時00分〜13時00分 昼休み・デモの見学 デモ予定:障害者サービス用資料、DAISY再生機・再生ソフト マルチメディアDAISY等 13時00分〜14時00分 聴覚障害者への図書館サービス   講師:渡辺修/聴覚障害者サービスグループ 内容:聴覚障害者へのサービス先進間である枚方市立中央図書館の 事例紹介等。 14時00分〜15時30分 障害のある子供たち・高齢者などへのサービス   講師:山内薫/元・墨田区立ひきふね図書館 内容:特別支援学校や高齢者施設における図書館サービスの事例等 15時30分〜15時45分 休憩 15時45分〜16時50分 まとめ(質疑・意見交換) 16時50分〜17時10分 閉講式 (修了証の授与、挨拶) 3 交流会について 初日(6月8日)の講座修了後、同会場で交流会を行います。交流会では、食事や飲み物をとりながら、参加者や発表者と自由に意見交換・情報交換をすることができます。講座内では聞きにくいことや具体的な相談など、自由にご活用ください。もちろん、食べて飲んで楽しい時間を過ごしていただければと思います(お酒はご用意いたしますが、飲まれないように?差し入れも大歓迎!)。毎年全国各地のお土産をみなさんでいただいています。参加費は例年3000円以下です。当日徴収します。 4 申し込み方法 申込み締切り:5月23日(月) *定員になり次第締め切りとさせていただきます。 締め切り間際の駆け込みですと、定員に達している場合があります。お早めに。受講申込みされた方には折返し、事前提出課題、参加費の振込みなどについてご連絡差し上げます(申込み後1週間たっても返信がこないような場合はお問い合わせください)。実習館については調整のうえ、後日連絡します。定員を超えて受講できない場合もその旨ご連絡いたします。 (1)E-mailの場合 次の項目について、日本図書館協会 障害者サービス委員会info@jla.or.jpに送信してください。(メールの件名は「障害者サービス養成講座」としてください。スパム防止のため@を大文字にしてあります) ・氏名、フリガナ ・所属先の名称と所在地、電話番号、FAX番号、E-mailアドレス ・担当部署 ・障害者サービス経験の有無・年数 ・実習先希望館(第三希望までとその理由)  *理由は、「この図書館が通いやすい」「市立(県立)図書館のサービスを知りたい」「この図書館は訪れたことがない」「何々のサービスを学びたい」のように具体的にお書きください。どこでもよい、どこは困ると書いていただいても結構です。 ・交流会参加の有無 ・点字資料、手話通訳、駅までの送迎等の配慮が必要な場合はその内容 (2)FAXの場合 「2016年度障害者サービス担当職員養成講座(基礎コース)申込書」をプリントアウトして ご記入のうえ、FAX:03-3523-0842にお送りください。 (3)郵送の場合 「2016年度障害者サービス担当職員養成講座(基礎コース)申込書」をプリントアウトして ご記入のうえ、次の宛先までご送付ください。 申込先:〒104-0033東京都中央区新川1-11-14 日本図書館協会「障害者サービス担当職員養成講座係」 5 事前提出課題について 申込み後、事前に作文を提出していただきます。 テーマ:「自館の障害者サービスの実情と困っていること」 原稿の形式:原稿はテキスト形式の文書をメール本文、または添付ファイルでお送りください。 件名は「担当者養成講座課題」○○○○(お名前)としてください。本文の最初に題名、所属、氏名をお書きください。 ※テキストデータにできない方はご相談ください 課題提出期限:5月30日(月) 提出先:障害者サービス委員会関東小委員長 新山順子     E-mail:tantoyouseikouza@gmail.com(スパム防止のため@を大文字にしてあります) 注意 G-mailから受信できない設定になっていると返信できません。 ドメインを有効にしてください。 6 その他 ・点字資料、手話通訳、駅までの送迎等の必要な方は、必ず申込み時にお知らせください。 ・参考資料として以下の資料をご案内します。できる範囲で目を通してからご参加ください。 『1からわかる図書館の障害者サービス 誰もが使える図書館を目指して』 佐藤聖一 学文社 2015年3月 『JLA図書館実践シリーズ26 障害者サービスと著作権法』 日本図書館協会障害者サービス委員会・著作権委員会共編 日本図書館協会 2014年9月 7 お問合せ先 日本図書館協会 障害者サービス委員会事務局(担当:久保木) 電話 03-3523-0812 FAX 03-3523-0842 E-mail:info@jla.or.jp(スパム防止のため@を大文字にしてあります)