66logo.jpg (17806 バイト) 第66回国際図書館連盟エルサレム大会報告

66th IFLA Council and Conference

Jerusalem, Israel, 13-18 August 2000


iflalogo.jpg (38115 バイト)  イスラエルの建国は1948年。国土は27,800平方km、人口550万人。多くの移民を受け入れ続けている。 エルサレムは人口60万人、ユダヤ教・イスラム教・キリスト教の聖地である。死海写本を所蔵するイスラエル博物館、国立図書館を兼ねたヘブライ大学図書館などがある。隔年で開かれるエルサレム国際ブックフェアは世界的なイベントとなっている。

  第66回国際図書館連盟の年次大会は、エルサレムで8月13日から18日にかけて行われた。大会のメインテーマは、「グローバルな図書館の創造に向けて」。JLAで募集したツアーに参加した22名を含めて、1800名以上の図書館関係者が93ヶ国から集まり、244の会議や委員会、ワークショップ、国際展示会などを通じて交流が深められた。

 今大会のトピックとなったのは、(1)デジタル環境における著作権についての声明が採択されたこと(http://www.ifla.org/V/press/copydig.htm参照)、(2)G8サミット7月における「グローバルな情報社会に関する沖縄憲章」(http//www.g8kyushu-okinawa.go.jp/j/index.html)を受けて、IFLAからも具体的なメッセージと提案が各国首脳宛てに送られたこと、(3)IFLAの規約を改正して、会長・副会長制度、郵送による投票制度、などが承認されたこと、(4)第8地域部会の廃止については、会議中のヒアリングの結果も踏まえて2001年の評議会に最終提案がなされること、などであった。

 IFLAによる最近の主な刊行物:(1)「学校図書館宣言」(School Library Manifesto. http://www.ifla.org/VII/s11/pubs/manifest.htm)、(2)「資料保存教本」(A Reader in Preservation and Conservation / Ralph Manning etc. K.G.Saur ISBN3-598-21817-6)、(3)「世界地図コレクション・ディレクトリー」(World Directory of Map Collections  K.G.Saur ISBN3-598-21818-4)、(4)「聾唖者への図書館サービスのガイドライン」(Guidelines for LIbrary Services for Library Services to Deaf People. 2nd edition)

 来年以降のIFLAは、次のような開催地で行われる。

2001 Boston,USA (http://www.ifla.org/IV/ifla67/invit.htm
2002 Glasgow,UK
2003 Berlin, Germany
2004 Buenos Aires, Argentina
2005 Oslo, Norway
2006 Seoul, Korea

上記の内容は、IFLA EXPRESS no.9等による。詳しくは、http://www.ifla.org/III/misc/xpress09.htmをを参照のこと。 (文責:日本図書館協会 国際交流委員会)