今、大学では、書誌データベースや電子ジャーナルの存在を知らない、使い方がわからない、せっかく論文リストを入手したのに所蔵検索ができないという学生・院生が実に多い。その結果、図書館のレファレンス窓口は、初歩的な案内指導に追われ、ILL複写取寄申込に対して、「当館所蔵あり」「電子ジャーナル全文閲覧可能」という差戻し回答を延々と反復せざるをえなくなっている。
また、巨額なデータベース費の投資効率の低下は、大学にとっては深刻な経営問題であり、学生・院生の文献調査能力の低下は教員にとっては教育指導の前提の崩壊である。
このような無残な状況にあって、窓口での個別対応の努力とは別に、大学教育のレベルで、情報リテラシー教育関連科目やデータベース講習会、eラーニング教材の充実など、情報検索の学習機会を増やし、理解度・習熟度を向上させる対策が必要であることは間違いない。
ところが、いざ教材コンテンツを作るとなると、電子ジャーナルの購読契約条件の複雑さや、専門分野によるニーズの違い、利用者側の情報リテラシーレベルの差など、考慮すべき要素が多すぎて、適切な例題を用意することが非常に難しくなっている。
しかし、複雑な仕組みをわかりやすく説明することこそが指導サービス専門職の存在理由である。好評をいただいた前回の初級編「素材を集め問題を作り要点を説明する方法」に続き、今回は大学高学年・大学院生向けのデータベース講習会を取り上げる。実演を通して例題の作り方のコツを楽しくマスターしよう!
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《第8回図書館総合展》フォーラム講演会参加申込書:[2006年11月15日(水)]
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