第12回図書館総合展のポスターセッション参加のご報告

「図書館利用教育ガイドライン」共創の場~ともにつくり,ともに考える~ と題して発表

石川敬史(工学院大学総合企画室兼図書館

日本図書館協会図書館利用教育委員会は,11月24-26日にパシフィコ横浜展示ホールで開催された第12回図書館総合展のポスターセッションにおいて,「「図書館利用教育ガイドライン」共創の場~ともにつくり,ともに考える~」と題して発表した。
その内容は,

  1. 図書館利用教育ガイドラインの歴史
  2. 図書館利用教育ガイドラインの概要(目標,方法)
  3. 電子ブック・電子ジャーナル,業務委託化の広がりの中で図書館利用教育ガイドラインの強みと弱みは何か
  4. 図書館利用教育ガイドラインの「ありたい姿」とは何か

である。さらに
 Webアクセシビリティ(JIS X8341-3:高齢者・障害者等配慮設計指針)啓蒙ポスターも同時に発表した。
これらのうち,3)と4)については,単に用紙を掲示するのではなく,図書館利用教育ガイドラインに関する複数の設問について,ポスター発表を見た方がポストイットでコメントの投稿やシールで投票ができるように工夫して作成した。
例えば,「図書館利用教育ガイドラインを知っていますか?」という設問については,知っている30名,知らない23名であった。
 また,「図書館利用教育ガイドラインを今後どうしたいですか?」という設問については,「時代背景や,海外の基準を踏まえ,改訂版の作成を急ぐ」という回答が最も多く,次いで「実践例を集め,現在のガイドラインの意義を強調する」という回答も多かった。
 今後,現在の図書館利用教育ガイドラインの改訂も視野にいれつつ,多くの図書館員を巻き込みながら,そのあり方を検討する必要があろう

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