第8回「図書館利用教育実践セミナー」報告

初めての公共図書館実践事例!
-インターネット情報資源の活用講座の内容をわかりやすく紹介-
2006年10月13日(金)開催(於:日本図書館協会)
講師:斎藤誠一(千葉経済大学短期大学部)


「インターネット活用講座から公共図書館の利用教育を考える」と題して,去る10月13日(金)19:00-21:00(日本図書館協会2階研修室)にて,斎藤誠一氏(千葉経済大学短期大学部)を講師に迎え開催されました。
一般参加者は38名でした。
公共図書館の事例は,今回が初めてでしたが,多くの公共図書館関係者の参加があり,感心の高さを伺わせたとともに,今後の積極的な展開の必要性を感じました。
講義内容は,日常のレファレンス活動からインターネットを活用した利用教育の必要性を感じたという動機付けから始まり,「インターネット上の情報活用講座」の中で紹介されたサイト例が具体的に取り上げられました。
(1)サイトの紹介方法,(2)情報に対する評価方法,(3)検索エンジンの賢い使い方など,実際のレファレンス処理体験やエピソードを織り交ぜながらの話は,かなり分かりやすい内容でした。
サイトは,初級レベルと中級レベルを混在した形で紹介されました。
今までのセミナーは,大学図書館,専門図書館的な要素が強く,どちらかといえば,資料収集に重きが置かれていましたが,今回は,公共図書館のレファレンスの特性を反映した「事実調査」に使えるサイトが多く,一味違ったセミナーでした。
終了後のアンケートも大変好評で,多くの参加者の方々には,良い手本になったのではないかと思われます。

(毛利和弘/亜細亜大学)